黄昏と黎明のヴァルプルギス

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ーーchapter Oneーー メインストーリーから?ストリームから?跳ばされて?・・左遷組なのだろうか・・・

ーー009 タバスコ亭

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裏口から入って受付に戻る。

「ほら、、」と2つのプレートをよこしたハゲ。
「へぇ、、きれいですね!」
「あほうっつ!!これは特別あんだよっつ!!!!だからきれいなの!!ふつーのはうんこくせー色だわっつ!!」
ひえでーな、と後ろの方からたくさん聞こえる。

名前欄にタコ、、も一つはちび、、、
「あのー、、名前が、、」
「どーせ本名なのらんのだろう?んじゃいーじゃねーか?」
・・・・・・そのつもりだったけど、、ゲームで本名でログインするバカいないし、、、

「はぁ、これでいいです、、、」
「おまえら、宿はあるのか?」
「いや、まだ街にきたばっかで」
「んじゃこの先に在るタバスコ亭ってこと泊まれや、安全だ。」
・・・・・・・辛そう
「食べ物、へいきですかね?」
「まぁ、そう、思ったほど辛くないぞ?」
やっぱこのおっさん仕返しじゃねーの?と思ったが、とりあえず行ってみることにした。


旨い料理のタバスコ亭
って看板が軒下に下がっている。

きぃー、、、チリンチリン
「いらっしゃいませー」
奥から、ここの娘かな?子供が出てくる。
「食事できる?」
「はいできますよー」
まだ昼には少し早い時間だが、久々の外食。
というか、この世界に来て初めての人様が作った飯にありつくところである!!!

「なにが美味しいの?あまり辛くないものね」
「おすすめはタバスコカレーですねー」
「辛くない?」
「・・・少し?人によっては、、、」
「他には?」
「熱あつ鬼怨野菜スープピリ辛とかー」
「ほかは?」
「レッドオムレツとか」
・・・
「えっと、唐辛子とかタバスコほとんど入れてないとか、無いの?」
「ええええええっつ!!辛くないのがいいんですか?!!熱ありません?!!」
と、ひとの額に手をあてやがる小娘

「何か?この街は辛いのしか食わないのか?」
「へ?食べますよお!」
「んじゃそれくれ、」
「はい!レッドホットカレーと、
「まてやっつ!!!」
「は?」
「辛くないやつ、くれって意味で言ったのだが?」
「あっはっはっは!!レッドホットカレーなんか辛くないですよ、ずずずずーーーって飲めちゃいますよ?!」

その時に気がついた、、襟に少し鱗があることを。
「君、ドラゴン人かい?」
「え?そうですけどよくわかりましたね?」
「・・・・・・・辛いのを普通に飲むってとこ、で、かな?」うそだけど

「ははぁ、なかなかやりますね!んじゃレッドホットシチューでいいですね!?」
「あっはっはっは!唐辛子を全く入れていない野菜大盛りシチュー一つと、レッドホットカレー肉大盛りでくれ。
あと、あっつい紅茶と果物ジュース一つずつ。間違えんなよ?この子が辛いの全く駄目なんだ。うまかったらここに泊まろうと思ってるんだが、だめだったら他を探す。」

「しかたないですね、、わかりました今回は譲りましょう!」
なんだこいつ?ドラゴンってこんななの?

「俺の友人に聞いたんだが、ドラゴンとトカゲの違いは理性だと言う。わかるな?」
「・・・・わかりましたよ、、ちゃんと持ってきますよ、唐辛子ゼロ!を。」


来たシチューはちょっと熱かったんで、うさぎは少し冷ましてからガツガツ食べていた。
「これは!これはこれで美味しいです!!生でもいいですが、こういうのもいいもんですねぇ、たまには!」
たまにかよ、、

「うっつ!!」
「どうした!?」
「うまいです!!ずずずずずずーー」とジュースを飲むうさぎ
まぎらわしい、、

レッドホットカレー。確かに辛かった。が、うまい唐辛子を使っているのでカレー自体が美味かったのと、熱いミルク紅茶を飲みながら食べたので辛さを抑えられたので、乗り切れた。

「ほほう、、なかなかやりますね」
俺の空になった皿を見た小娘
「・・・おめー、、食えないだろうほど辛くしたのか?」
「はて?」
「・・・んじゃ、お代わりくれ。」
「え?もう一杯食べるんですか?」
「おう、食えるぜ?」
「・・・・むう、、、、了解!!」

うさぎはお代わりはいいという。

ほどなく来たカレーは先程より赤みがましていた倍ほど(当社比)。
スプーンですくい、
「あーん!!」
と小娘に。
「なんですか?!」
「味見しろや」
「いえいえいえいえ、これはお客さんのですから」
「いや、これどう見ても失敗だろ?味見しろ!」
「いえいえいえい」
「コックは中に居るのか?」
「・・・・・・・・」
いねーな?こいつが作っているのか?てきとーにできてるのに唐辛子粉をぶちこんだな?

「おめーの親にばらす!!」
「ごむたいなっつ!!!」
「どっちがだっつ!嫌ならくえ!!」
と、アタマをがっつり抑えて無理やり口にカレーを、いっぱーい、にはーい、さんばーい、よんはーい、
暴れだす小娘
ぼん!!
ちっさいドラゴンになり、口からヒーヒーいいなからぼっぼっ!!と火を吐きながら走り回っている!!

それほど辛いの?
と、パクっつ、??味しない?ぱくぱくっつ・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・dすflk;い@:0い9089`@@2345$6&hu+*zi\\6&4こ!!!
バタっつ、、、

ーー

「どうやら辛味がきつすぎて、味を感じられなくって何口か食べてしまったようですね」
「困ったもんです、、」
などという話し声で目が覚めた。、、布団の上だ、、ひさしぶりのふかふかな、、、

「あ、目が覚めましたか、、大丈夫ですか?まだ唇が腫れていますが、、」
(元からじゃねーよな?こっちの俺の顔って見たことねーし、、)
うさぎもその男の隣に座っていた。
「大丈夫だと、多分、思います、、、なんか口に入れてみればわかるかも、」
「それもそうですね、、このレッドバナナを」
「あっほっかぁあああああっいいいいいいい!!!」

「いえいえ!!赤いっても唐辛子ではなく、もともと赤いバナナなんですよ!!」
「え?そーなの?」うさぎをみると
「ええ、ほら、」と、一つ取って自分で食べる。ぱくぱくぱくぱく、、
「あ、ほんとだ、、」
レッドとか赤とかにトラウマができてしまったようだ。

うん、あのギルドのハゲ、今頃大笑いしてるだろうな、、

結局、あの料理は両親がいないのをいいことに、娘が好き勝手やった結果らしい。普段はあんな酷いのを出さないと必死に言っていた。そしてお詫びに一泊分無料、晩飯朝飯付き、ってことにしてくれた。
いろいろ買ったり見たりするんで2-3日はいるだろうし。
もし金が無かったら、夜になったら転移で小屋に戻ろうかと思ってたが、でかいオーガ半分のおかげで稼げたんで、、、、、あ、、あの衛兵、、ぼったくりもいいとこだったんじゃん、、、、しかたねーな、今度きつく言っておこう。

娘も謝りに来たが、「こんどなんかやったら、生唐辛子5本食わせるからな」と言ったらまじビビっていた。
父親はなぜか感心していた。
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