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下−205 下校後の子どもたち
しおりを挟む魔都子供小学校
ここに通う子どもたちは給食を食べ終わると下校する。午後は家の仕事を手伝ったりする子が多い。
魔人や獣人は狩りばかりなんじゃね?と思うだろうが、んなことない。そんなの大昔の人間も狩りばかりの時だけだ。
魔人の国は、魔人も獣人も魔力が多いために魔法を使える国だ。
なので、発展?はひとの世界より早かった。が、ほどほどのところで満足できるので、それ以上を求めなかった。
だからイサムが魔国会議に加入するまでは、個人的レベルの闘い=強さ比べ、に明け暮れていた。やることなかったんだね!
でも今は、その「強さが一番!」という重要性番付はかわらんが、二位以下がいろいろ接近している。
うまい飯、旨い酒、おもしろいこと、などだ。
アタマのおかしい人間みたいに他者を虐げて喜ぶとかいうのは、魔人や獣人には面白いことではない。
弱いものをやっつけて何やってんの馬鹿なんじゃないの?ってこと。
逆に今弱くても見込みあるのは稽古を付けてやって強くしていくほうが楽しいのだ。
だからABCトリオの辻景子んじゃねー辻稽古が人気だったし。
そーんな魔国。
子どもたちにとって小学校は本業(帰宅後する仕事)の合間の息抜きみたいなもの。
アタル達も執事見習いという本業を持ち、
チーはA学園の学生が本業。こっちで言う大学院くらいかな?
ヘンリルは狼の巣の構成員達を更生させ、監督するのがお仕事。
軍や魔王宮に勤める者達の子などは、家の手伝いや近所の手伝いなどに行く。遊んでいる子は少ない。
が、子どもたちは一緒に働いているところに子供がいさえすれば、仕事をしながらも遊ぶことができるので、気持ち的にはそう重いもんでもない。
「え?お前風使って掃除してたの?今まで?」
「そうだけど?」
「だから俺んトコ、、、おまえ、俺が掃除した後お前がやるとどうしてもまた俺んトコにホコリとか来てたんだよな、、、風だとゴミやチリを他にやるだけだろ?」
「そうだけど?でも他にないじゃん」
「ホコリとかゴミとかのみを、ゴミ箱に行けー、って、、、むぅうーーー、、、っと、やるんだよ」
「・・・・すげーな?おまえ、、見くびってたわ、、教えてくれ!」
「おう!」
とか、
べっちん!べっちん!べっちん!べっちん!べっちん!べっちん!べっちん!べっちん!べっちん!べっちん!べっちん!べっちん!べっちん!べっちん!べっちん!べっちん!べっちん!べっちん!べっちん!べっちん!べっちん!べっちん!
川の側の岩に叩きつけられる濡れた衣類。魔法で叩きつけている。魔法を使っている子供は側で見ている。
(あー、まだ半分以上あるわー、、、)
一つ一つやっているしね、
ぐじゃぐじゃぐじゃぐじゃ
川の水を汲んだたらいの中で衣類を魔法でかき回す。
ぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅーぐーーー
絞る。
で、他の日に当たって熱くなっている岩の上に広げ、干す。
「あら、あなた、、エライわねお洗濯しているの」
「こんにちは・・」
「でもそれだと手間かかるわよねー」
「はい、でも、、」
そのおばさんは自分のたらいに川の水を魔法で入れ、そこに衣類を入れてあしで踏みつける。ある程度踏んでから、
「これで、汚れが衣類から離れ易くなったので、、汚れだけ、、衣類から離れて水に浮け、、」
水の表面が黒茶になる。
で、魔法で汚れた水を土手の上の方にぶちまけ、再度たらいに水を汲み、入っている衣類を足で踏みつけて、、、
また同じ魔法を使う。
数度繰り返すと、もう水が汚れることはなくなった。その水を川へ戻し、
「衣類の水分は川へ戻れ」と魔法を掛ける。「いつもはこんなのいちいち言わないけどね、」とおばさんはその子に言う。
で、衣類を全部広げて、浮かせて
「衣類、広がったまま浮かんで私についてきなさい」
「ってことで、このまま歩いてうちに帰れば乾いている、って感じ。楽でしょう?」
「・・・すごいです!お願いです!教えてください!」
「いいわよ、簡単だから」
とか、
「安ぅ、材料持ってきたかー?」
「はい、もう持ってきてますー。、、おやかたぁ、そろそろ俺にも手伝わせてくださいよー」
「んなこと言っても、お前、以前の失敗を克服したのか?」
「あ、あんなの、もうダイジョブです、見ててください、、えいっつ!!」
ぼわん!
子供がリヤカーで持ってきた鉱石の山が2つに別れた。魔鉱とソレ以外、にわかれたようだ。
親方が鑑別すると、「まぁまぁだな、、もいちどやってみろ、もっと精密にやれ」
「・・・うっす!、、、やっつ!!」
ぼわん!
右の魔鉱の山の右に、バケツいっぱいくらいのホコリの山みたいのができた。
「うん、まあまあだな、、これで俺があと一度精製すりゃ使えるな、、よし、おまえ、今度から運んできたらここまでやっとけ。これ以上できるようになったらやっといていいぞ。」
「やったっ!」
「あと、身体強化使ってリヤカー引くんじゃなくってさ、転送できねーのか?そのほうが安全だろう?」
「うー、、まだ転移できないんで、、」
「しかたねーな、、んじゃ気をつけろよ?」
転移できない程度じゃストレージもでっかいのを作れないんで運搬に仕えるほどではない。
とか、
皆それぞれ頑張っている。
ただ、掃除の仕方だとか、選択の仕方だとか、あれらはおかん達が魔国に来て魔法を使える様になってから思いついた方法だ。それまでのやり方がいまいちだったので、どうにかしたい!って、食後の時間などに皆で話し合ったりした結果できた方法。
魔人や獣人は基本的には細かくないからね!
あとは屋台の手伝いしている子が、焼いている肉に甘辛醤油を塗ってみたり、とかして、いい匂い出して客寄せし、味もうまいんで繁盛したとか、こういうのは来た当初の醤油がさほど知られていないときとかはよくあったこと。
今は何にでも甘辛醤油を塗る者がいたりするくらいだ。
生肉好きも甘辛醤油で食う者は多い。刺し身の醤油みたいなもんかな?
子どもたちは新しいことが好きだし、考えるのが好きだし、実験が好きだ。
100度に一度でも上手くいけば、それが何かの向上の元になる。
そして、魔人や獣人の社会は失敗もさほど気にされるようなことでは無い。失敗した本人が一番気にしているくらいなのだ。
ただ、ほどほどまでいくと欲をかかずに満足し、ソレ以上のチャレンジをしなくなる、というだけだ。
よって、子どもたちのトライ&エラーが、たまに日の目を見たりする。
だから、学校でも日常生活や仕事に関係するようなことを中心に授業を行ってる。
子どもたちがより真剣に成って聞くから。クラスで数人できるようになればいい、わかればいい。あとは必要な時に、その必要としている子が理解できた・出来るようになった子に教えてもらうだろう。
よって、
チーが子供学校において不動の地位を占めているというのは、その能力の研鑽含めた行動力で尊敬の念を集めているという確固とした理由の基でだ。
物心付いてから貶されバカにされることはあっても褒められ敬意を払われたことはまったくなかったその努力。
村から出たら「あら不思議?」全く逆になっていた。
そういうことは、どこにでもあるかもしれない。
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