2 / 409
2 村長はNPC?、、旧石器時代の場末かよ
しおりを挟む朝。水桶、天秤。当然おれ絶対ひっくり返すから、行きだけね!からの桶ぶら下げた天秤棒を担ぐ。が、肩に棒が食い込んで痛くて仕方がないのですぐにギブアップ。
帰りは小ぶりの水桶を持って帰ってきた。勿論バランスのために左右。重い物左右に持ち、なのでケツから歩く歩き方で。これなら手を振らずに早くあるける♪凸凹道も、上りだって、向かい風だって!!いや、毎日片道3キロ、往復6キロ歩きは伊達じゃねーぞ?田舎モンどころか山モンなめんなよ?裾野だけどなーw
まぁ、これが高校入る前でよかったわ、高校片道6キロwwwwマジ勘弁w自転車買ってもらわんと行けんわ。雨の日自転車?泥道で?いやうちから2キロほどは泥道ですw自転車じゃ滑って転びますw雨、すくなくありません!!
いつかどこかで天狗の神隠し別世界で学校ナシ!!不幸中の幸い?
うむ、川まで1kmありまっしぇん!!高低差さほどありまっしぇん!!ちょい大きめの車輪の水車でいくませうでせう!!
んーーー水車かー、、超簡易型?車と軸だけ?揚水だけで、別に動力にするんじゃないし、、、つか動力に必要ならそこは後付けでもいいし?
流石にナタは金属でしたww包丁兼用してたわww
お!釘がない、、、
仕方がないのでナタでできることをするべ。
「だんな!だんな!!」
「なんか客引きみたいだなー、なんだ?」
「お!だんながなんだ?やるなぁ、、、」
「いやダジャレじゃないけど・・・」
「いやいや、それより竹ないっすか?竹林!!」
「あるよ?」
で、翌日旦那は畑を休んで竹林。2人で頑張って30本ほど。数mモノを。
節だけ抜ける?って聞いたら「無理だわー」
なのでだいたい半分、に割ってもらい、割った深い方の中の節をとってもらう。
細めの蔦つーか、そこそこ強そうな蔓草を20mほど。こんなんで一日終了、晩飯後も囲炉裏端で作業したけど。
で、そのまた次の日も畑に行かずにおっさん、川へ。いやおっさんを畑に行かせないのは俺が原因だけどねw
高度的にちょうい上流へ。で、竹をオープン型w水道管にしておうちへ。途中は泥で固めたり、石を積み上げたりで基礎台を。
その水も、うちにくるまで結構いろいろー無駄になりっつ!、結局届いた分はちょろちょろだけど。
でも桶に溜まったら換えてってやればいいだけだ、とだんなとおっかちゃん。
便利になったと喜んでくれた。
でも大雨や大風でいっちゃうんでその都度どうにかしてね!ってw
「ホントは水車できればよかったんだけどねー。水車と水路。水車は動力になるし、、。水路ができて、その流れもそこそこあればそこにも水車付けられるし」
とか本来したかったこと言ったら、夢持っちゃったよご夫婦!!
翌日。
はーるばる来たぜ村長宅!!今日も畑サボりかよだんな!!あ?肝っ玉かーさんが行っているのか、、まぁ、んじゃ、いんじゃね?それが夫婦というものなんだろう?
見るからに村長らしい村長!!
え?この人じゃないの?隣の小さいよぼよぼの今にも逝きそうなお方っすか?
NPC?違う?
「村長、この者が水車を作れると申しております」
「いやいやいやいや、材料もなくできないっすよ、大工さんでもいればできるけど、、」
「いるよ?大工」と村長。あれ?よぼってんじゃないの?口調!!
「まじいるから、今呼ぼうか?」なんて軽いの村長?よぼよぼはわざとなの?見せかけよぼ?みせよぼ?にせよぼ?
程なく来るいかにも大工の熊さんって感じの、、
「この村の大工の熊じゃ」おお!一応老人らしい”じゃ”!!でもよぼってないけどね
つか!!名前!!!くまってなんだよくまって!!大工の熊さん落語だよ?出てきたのかよ!らくごから!らーくーごーかーらーー!!
っふう!!さっぱりしたっ!!
「さて、ざっくりした図面ひきますんで、そこから作ってもらえますかね?」
「ふむ、何がさてなのかさておいて、、図面をみてみないとなんとも、、」
「この村の者達はなかなかやりますな旦那?」とだんなの方をひと目見ながら、
「この熊さんの、さておいて、といい、旦那のなんだといい、、強敵揃いとみた!!」
「「ハッハッハ!何をおっしゃるうさぎさん!!」」
ハモってるよ熊とだんな!
「それならあなたと食べ比べ!」
「?かけ比べ?」
「いやいや、うさぎなんだから食べなきゃ美味しくないでしょう?」
「「「いや!!これは!!!!」」」
いや村長まで一緒になって、、、なんだよこの村、、、、
で、筆と紙持ってきてくれたんで、三面図プラス全体の立体図。各部のアップ。書いてから熊に説明。って筆かぁー。
ふむふむふむふむ、なんかわざとやっている感じ、さっきやられたのがそんなに悔しいんか?!
うるせーんで
「あんまり踏んじゃうと潰れちゃいますよ?あ、紙だから潰れてるか!!」
「「「おうーーーーーー」」」
なんでへんな叫び声までハモるんだよ!!決まってんのかよこの村じゃ!!
つか、こんな旧石器時代の場末の親父ギャグしかしないオヤジたちって、、子どもたちはどう思っているのだろうか心配だよ。
いや、、、、もしかしたら、、、怖い考えになってしまった、、、いやいや、そんなことはないだろう?ないよねぇ????だって子供だよ?まさか子供は?、、、想像だけで泣けるってこれだな、、恐怖しか無ぇ、、
だいたい6日?後。スマホはバッテリー抜いて保存してるから。ここにカレンダーも見当たらないし、、
で、熊公作りやがりました。お見事に。使いみちと機構を理解できてなきゃ無理だったろーな。流石だな熊!!
見事なんで、両手上げ無理やりハイタッチさせた。くまくぅーま!!とかいいながら!!いいながらっ!!
熊公なにげに気に入ったらしく、他の者とくまくーま言いながらハイタッチしまくっているwww
はやるんかな?
川の中に石を組上げて軸の置き場に。試運転。
おーうまく回った、水がざばざば落ちる!!
くまくーまうるせぇよ!!
で、次の図面1が、水をひくためのもの。図面2が水車を動力として使うので、ギアや軸の組み合わせ例を。
これらを参考にして自由にアレンジしてなー、みたいな?
その日、旦那は帰ったが、結局俺が今日から村長宅に滞在することになり、それからだいたい一週間以上いちゃった。何日か数えてない。ここにもカレンダーないんだもん。数えても意味ないし?
結局試運転翌日から、最初は水道用。おいおい動力小屋作って脱穀や石臼に使うようにするって。
「手が空いているときにみんなで水車部品作っておいて、水車を売れば?」って助言したら、、村長無言で「ぽん!」と手を。
パーツのままなら余裕で運べるんで、隣り村くらいなら注文来るでしょう。と言えば、
「えと、どのくらいで売ればいいでしょうか?センセイ?」をー、センセイときたかwww
「先に攻撃を受けたなら返さずばなるまい、、」
「いえいえ、先制攻撃しないですので安全です」
「でも私学生ですし、、」
「学生?なんですかそれ?まぁいいです、んじゃ間取って学先生ってことで!皆のもの!!このお方を学先生とお呼びしなさい!!」
「おおおおぉぉがくせんせいーがくせんせいー!!」
やめれ! ダブルでやられた!!奴(村長)は知らないが、ちなみに俺の本名は”おだてまなぶ”小館学だ、本屋みたいだろう?あまり好きじゃなかったんだよなー、ちなみに家の近所の中国人の友人には集・社英ってのがいてだな、コンビ扱いだったわwww白泉とか角川とかいなかったからまだいいけど、、、、こっちで、、フラグか?これ?
ちっくしょう、今までの分全部返されたわーーー、甘く見てたよ村長!!だてによぼってねぇな!!!
「村長、やるねぇ、、10本くらいまとめて取られたよ、今までの分全部返され、それ以上に深手負ったわ」
「ふぉーふぉっふぉふぉお、だてによぼっとらんわ!!」
「どこがよぼっとるんじゃーーー!!!似非よぼがっつ!!」
「まぁおこるな、おまえの家をこさえてやるから」
「え?まぁ、、で?いいの?ココに住んで?」
「ああ、水車を完備させ水路を完備させにゃならんだろ?」
「をいをい、、そこまでかい、、、」
「いや、終えても追い出さんから安心せい、学先生だからな」
「やめれ」
そういえば、、
「村長、村長のお名前は、、もしかしたら姓が”村(そん)”?」
「おしいっつ!!名前が孫じゃ!!姓が長じゃわい!!!はーはっはっはっはあああ!!!・・どうだっ!!」
負けました。神、手抜きじゃなく、確実に旧時代の場末おやじだったんか、、、
0
あなたにおすすめの小説
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜
もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。
ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を!
目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。
スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。
何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。
やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。
「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ!
ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。
ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。
2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【一秒クッキング】追放された転生人は最強スキルより食にしか興味がないようです~元婚約者と子犬と獣人族母娘との旅~
御峰。
ファンタジー
転生を果たした主人公ノアは剣士家系の子爵家三男として生まれる。
十歳に開花するはずの才能だが、ノアは生まれてすぐに才能【アプリ】を開花していた。
剣士家系の家に嫌気がさしていた主人公は、剣士系のアプリではなく【一秒クッキング】をインストールし、好きな食べ物を食べ歩くと決意する。
十歳に才能なしと判断され婚約破棄されたが、元婚約者セレナも才能【暴食】を開花させて、実家から煙たがれるようになった。
紆余曲折から二人は再び出会い、休息日を一緒に過ごすようになる。
十二歳になり成人となったノアは晴れて(?)実家から追放され家を出ることになった。
自由の身となったノアと家出元婚約者セレナと可愛らしい子犬は世界を歩き回りながら、美味しいご飯を食べまくる旅を始める。
その旅はやがて色んな国の色んな事件に巻き込まれるのだが、この物語はまだ始まったばかりだ。
※ファンタジーカップ用に書き下ろし作品となります。アルファポリス優先投稿となっております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる