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19 俺がモフ☆モフワールドに浸って毎日幸せいっぱいだった頃、
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俺がモフ☆モフワールドに浸って毎日幸せいっぱいだった頃、
「ふむ、結構厳しいなぁ、、」
「ですねぇ、、年貢猶予どころじゃ、春まで持たず全滅に、、、」
白泉氏と側付き氏である。側付き氏はそのまま白泉氏の副官になっていた。
人柄良いし、優秀だ。攻国攻略での唯一の戦果だろう。人狼族に関しては、正しく言うと、戦後に起きたことによる事だ。ガクがいなけりゃ人狼族も下界にそそられることもなかったろう。
「以前村があった場所、という話だったが、、、」
「何百年前にあったんでしょうか?いつのことか聞いておけばよかったですね」
・・・・・
「何にせよ、ここは無理だ。むりだったら無理。なので、敗戦国民どもが来たら、うちの領の元攻国国境に接する場所に開墾をさせろ。安定し始めたら、その後元攻国側に広げていけ。それでいくしかない。」
「ええ、どう考えても生きていけないところに住ませるわけにはいきませんよねぇ、、だったら最初から殲滅して置いたほうがよろしいですし、、」
「大体だな、第二グループだって、真面目にやりゃ、助け合っていけば一人も脱落させずに生活できるような場所だったんだぞ?あの糞どもにそういう場所をあてがったんだぞ?自滅しやがったがなw
なのに、反省して、真面目な奴等に、ここは無いよなぁ?」
「ですねぇ」
白泉と副官は新たな移住場所に行き、そこで生活拠点を作るに何が必要かを検討し、資材調達の為に領都に帰った。調査部隊の半分を最初の指定場所に残した。
2人が領主に要請し、資材搬入予定をざっくり決めた後、今調達できる必要なものを調達し、荷馬車を引き連れて変更先に戻った。
残していた調査隊が、ぼろぼろに成り果てた移住者隊を変更先に連れてきていた。皆ぼろぼろの姿だった。
「どうしたんだ?」
白泉は調査隊部隊長に問うた。
「猛獣やら魔獣やらと結構頻繁に戦ったようです。でも、自主的に離脱した者達を除けば、一人も脱落者を出さずに到着したのが、すごいですねぇ、、。引き連れたリーダは隊長の資質がありますよ。ほしいですね」
しまった!そんな猛獣やら魔獣やらがいたんなら、わしが狩っておくべきだった!!
折角の暴れるチャンスを逃し、無念に思う白泉だった。
「あれ?白泉隊長、今回はあの若い副官はいないんですか?」
「あー、あれかー、、、、今回は獣人が多いから声掛けなかった。」
「嫌いなんですか?」
「逆だ。なので面倒くさいんでなー」
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モフラー等を知るものは、この世界にはほとんど存在しなかった。
それから調査部隊と移住者達は一緒に仮住まいの小屋を建て始めた。
攻国側の森から木を切り出し、即席の丸太ベースの小屋を作る。
結局移住者達は500名に欠程度にまでなっていた。半数が自主的に離脱したことになる。
ここに来たのがほぼ亜人ばかりなので、人間達が離脱したようだ。亜人がリーダーになっていたのが気に喰わなかったのかもしれない、特に攻国人だから。
副官が移住者の中の人間と話していた。
「知り合いか?」
「はい、彼はまともです。」
「だろうな、亜人の元でほとんど亜人のグループと一緒にここまで来たほどの者だからな」
「はいっ!」
嬉しそうな副官。話していた者とは仲が良いのだろう。
「そうだな、皆が落ちついた時点で、リーダーたちと話をする場をもうけてくれ。」
大ぶりの小屋を40軒弱立てればよかったので、3日かからずに終わった。亜人の多くは一族で暮らしている。なので多いところは一軒で30-40人になるという。しかもでっかい一部屋で良いという。そこに何家族も一緒に暮らしているわけだ。効率的だなと白泉は思った。家事や仕事の分担が効果的になるのだ。
その晩は、移住者達の一人も欠けずでの無事到着の褒美として宴席をもうけた。
白泉としては、彼らがひもじい思いでやっと到着した慰労のつもりであった。
なので満足するまで食えるよう、充分に用意した。
「さて、諸君らはもう満足するまで食べたか?」
「「「はい、お陰様で何年何十年振りかの満腹です。」」」
・・・・・
「・・結構。では、今後のことを話し合おう。先に自己紹介を頼む」
「移住グループリーダー、人狼族のガイです。うちの人狼族は30人ほどです。」
「副リーダー、猫族のシャムです。うちは50人ほどいます。寒さに弱いので、幾分南に降りられたので少しは助かっています。」
「副リーダー、人間の大田です。この移住グループの人間の大半は離脱し、残っているのは5名のみです。他に、爬虫類、熊、犬、ウサギ系のグループが多くを占め、少数派は鳥系が各種別合わせて20人ほど、ねすみ・リス系が合わせてやはり20人ほどになります。最も少ないのが人間です。」
「ありがとう。私は元攻国王都でも会ったはずだが、占領軍総督白泉だ。副官の、、、(やべぇ知らねぇ!)
「はい、私は副官の福田です。」
「では副官、概要を説明してくれ」
数日うちに領都から資材が来る。まず先にここに村を作る。永住することを基本として作るので、心配は無い。
君たちは武国国民ではないので、本来ならば先に決めた場所に住むはずだったのだが、環境が好ましくないのでこちらに変更した。ここは武国国内だ。治安は武国と東武領が行う。
この土地の開墾が進み、諸君の生活が安定したら、元攻国側に開発を進めてくれ。森の一部を開梱し、木材も村の産業の一部にしたい。
諸君らがココに来るまでに猛獣や魔獣で苦労したと聞いた。討伐は東武領側が行うので心配はいらない。
諸君らは
第一に、生活拠点であるここの村を最低限自給できるように安定させる。
第二に、諸君らは努力をもって、村の経済活性化をはかること。税、賠償を払っても、まだ4割は残る。しかも、最低でも3年はそれらを免除される。
ちらりと白泉を見る
「そうだな、環境が予想以上にひどかったので、5年免除を領主様に提案してみよう。そのあとは状況を見て、だ。」
副官はうなずき、進める。
更に、
我々は諸君らを罰するためにここに居させているのではない。元攻国側に諸君らの村、将来は街、を作り上げ、こちらに侵略軍が元攻国側からせめて来られないようにしたいのだ。
なので、街ができた後、元攻国側に砦を作ることも認める。武国側からは攻め込まないので、町を守るために逆側に砦を作るのだ。町側は武国東武領が守ってやる。
リーダーが手を上げた。
副官が促す。
「それでは武国が損ではないですか。わざわざ街までつくれるように育て、しかし、自国にしない。我々が元攻国側で独立してもいいんですか?」
「自由だ。」と白泉。
「更に、我が武国国王が許可を出したら、我が国に帰属も可能だ。精々と頑張って成果を出せば、王も許可を出すだろう。諸君らの頑張り次第、ということになる。独立でも、我が武国に敵対しなければ、われわれは好意的に君たちの国に接する。」
とても攻国人達には理解し難い様子だ。だが、裏付けは無いが、皆「事実だろう」と思った。
副官は進めた。
数日内に資材が来たら、多分そのときには戦闘部隊も来るので、その部隊が森の討伐を始めるだろう。
それまでは、森に入る時は必ず今居る調査部隊の兵士数名に警護してもらいながら森に入るように。
行くときは、かならすリーダーに告げてから行くようにさせること。
猛獣などから身を守る武器は後に支給する。
この村に兵士を常駐させられないので、基本的には自分たちで防衛してくれ。
最後に、
諸君らからの要望は、客観的に見て必要なものであれば、もしくはあったほうが良いと思われるものであれば、可能な限り叶えるために努力しよう。
そちらからの要望は、リーダーたちがよく吟味してからこちらによこしてくれ。
「さあ、質問はあるか?」
白泉が問う。
リーダーが挙手し、副官に促され
「少々時間ください。僕らで聞いたことのすり合わせをしたいのです」
「当然だな」と白泉
敗戦国民に対して破格の条件を提示しているのだ。困惑、疑惑、不審、になるのも無理はない。
だが、全く何も無い者達を騙す理由など無い。
頑張って答えを見出してくれ。
「副官、わしと、彼らにも茶を出すよう言ってくれ」
副官は外に立つ兵に依頼した。
茶が来たら、白泉は外に出た。丸太を切っただけの椅子が外にある。
そこに座り、煙管を出し、茶をすすりながら一服する。おっさん幼女そのものだ。
副官は横に立って茶をすすっている。
「おぬしの名を初めて聞いた。あの大田という者とはどのような?」
「はい、学校で一緒でした。」
「学校?ガクが話していたことがあったな、、攻国には学校があったのか?」
「いえ、そういうものを作る国ではありませんでした。元の世界から一緒なのです」
「なんと、、お主もか、、、」
「はい。最初から上官殿達が外来だとわかっていました」
「なぜ言わなかった?」
「聞かれなかったからです」
・・・・・・
「ふむ、、、そういうものなのか?」
「はい」
「他にもいたのか?」
「・・・はい、いました」
「そうか、、」
白泉と副官が席をはずしてから話が進んだようで、結論が出たようだ。
「お時間いただきありがとうございました。我々が生かされているのは温情のようなものだと理解しました。
500名、しかも女子供年寄り含んでの。国家には何の足しにもなりません。それに手間暇書けるのは、実際無駄と思う者達も多いことでしょう。ですが、現実には我々にしてくださっている。
われわれは事実を見ます。そして、元攻国王都で決められた賠償と税を払えるようになるため、努力いたします。今は何が必要かはまだ明確になっておりません。後日、まとめてお願いに上がると思います。」
「結構。では今日はこれまで。ご苦労だった」
それから3日後、荷馬車数十台と領主が戦闘部隊を引き連れてきた。
「おい、おぬしはなぜ領主殿が戦闘部隊を引き連れてくることがわかったのだ?」
「領主様は情報網をお持ちのようでしたので、森の魔獣等のことを聞きつけ、ご自分で退治なさるだろう、と」
こやつなかなか、ガクもよい拾い物をしてくれたものだ。
翌日には小館村の3班が到着した。
領主様のために早急に屋敷を建て、風呂とトイレを作ってもらった。
領主は1週間ほど狩りを楽しみ、広大な森のこちら半分をあらかた狩り尽くした。
「泉のために半分残したのだが、、、」自分がやりたそうだ。
「・・・一緒に残りを平らげましょうか、、」
「うむっ!!!」
更に一週間、元攻国の街の方まで狩り尽くした。途中、結構な数の人間の残骸があった。離脱した者達だろう。あのかずからすれば、多分全滅だ。魔獣の森の中をろくに狩りすらできない者達が何人いても獲物でしか無い。
「ふむ、結構厳しいなぁ、、」
「ですねぇ、、年貢猶予どころじゃ、春まで持たず全滅に、、、」
白泉氏と側付き氏である。側付き氏はそのまま白泉氏の副官になっていた。
人柄良いし、優秀だ。攻国攻略での唯一の戦果だろう。人狼族に関しては、正しく言うと、戦後に起きたことによる事だ。ガクがいなけりゃ人狼族も下界にそそられることもなかったろう。
「以前村があった場所、という話だったが、、、」
「何百年前にあったんでしょうか?いつのことか聞いておけばよかったですね」
・・・・・
「何にせよ、ここは無理だ。むりだったら無理。なので、敗戦国民どもが来たら、うちの領の元攻国国境に接する場所に開墾をさせろ。安定し始めたら、その後元攻国側に広げていけ。それでいくしかない。」
「ええ、どう考えても生きていけないところに住ませるわけにはいきませんよねぇ、、だったら最初から殲滅して置いたほうがよろしいですし、、」
「大体だな、第二グループだって、真面目にやりゃ、助け合っていけば一人も脱落させずに生活できるような場所だったんだぞ?あの糞どもにそういう場所をあてがったんだぞ?自滅しやがったがなw
なのに、反省して、真面目な奴等に、ここは無いよなぁ?」
「ですねぇ」
白泉と副官は新たな移住場所に行き、そこで生活拠点を作るに何が必要かを検討し、資材調達の為に領都に帰った。調査部隊の半分を最初の指定場所に残した。
2人が領主に要請し、資材搬入予定をざっくり決めた後、今調達できる必要なものを調達し、荷馬車を引き連れて変更先に戻った。
残していた調査隊が、ぼろぼろに成り果てた移住者隊を変更先に連れてきていた。皆ぼろぼろの姿だった。
「どうしたんだ?」
白泉は調査隊部隊長に問うた。
「猛獣やら魔獣やらと結構頻繁に戦ったようです。でも、自主的に離脱した者達を除けば、一人も脱落者を出さずに到着したのが、すごいですねぇ、、。引き連れたリーダは隊長の資質がありますよ。ほしいですね」
しまった!そんな猛獣やら魔獣やらがいたんなら、わしが狩っておくべきだった!!
折角の暴れるチャンスを逃し、無念に思う白泉だった。
「あれ?白泉隊長、今回はあの若い副官はいないんですか?」
「あー、あれかー、、、、今回は獣人が多いから声掛けなかった。」
「嫌いなんですか?」
「逆だ。なので面倒くさいんでなー」
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モフラー等を知るものは、この世界にはほとんど存在しなかった。
それから調査部隊と移住者達は一緒に仮住まいの小屋を建て始めた。
攻国側の森から木を切り出し、即席の丸太ベースの小屋を作る。
結局移住者達は500名に欠程度にまでなっていた。半数が自主的に離脱したことになる。
ここに来たのがほぼ亜人ばかりなので、人間達が離脱したようだ。亜人がリーダーになっていたのが気に喰わなかったのかもしれない、特に攻国人だから。
副官が移住者の中の人間と話していた。
「知り合いか?」
「はい、彼はまともです。」
「だろうな、亜人の元でほとんど亜人のグループと一緒にここまで来たほどの者だからな」
「はいっ!」
嬉しそうな副官。話していた者とは仲が良いのだろう。
「そうだな、皆が落ちついた時点で、リーダーたちと話をする場をもうけてくれ。」
大ぶりの小屋を40軒弱立てればよかったので、3日かからずに終わった。亜人の多くは一族で暮らしている。なので多いところは一軒で30-40人になるという。しかもでっかい一部屋で良いという。そこに何家族も一緒に暮らしているわけだ。効率的だなと白泉は思った。家事や仕事の分担が効果的になるのだ。
その晩は、移住者達の一人も欠けずでの無事到着の褒美として宴席をもうけた。
白泉としては、彼らがひもじい思いでやっと到着した慰労のつもりであった。
なので満足するまで食えるよう、充分に用意した。
「さて、諸君らはもう満足するまで食べたか?」
「「「はい、お陰様で何年何十年振りかの満腹です。」」」
・・・・・
「・・結構。では、今後のことを話し合おう。先に自己紹介を頼む」
「移住グループリーダー、人狼族のガイです。うちの人狼族は30人ほどです。」
「副リーダー、猫族のシャムです。うちは50人ほどいます。寒さに弱いので、幾分南に降りられたので少しは助かっています。」
「副リーダー、人間の大田です。この移住グループの人間の大半は離脱し、残っているのは5名のみです。他に、爬虫類、熊、犬、ウサギ系のグループが多くを占め、少数派は鳥系が各種別合わせて20人ほど、ねすみ・リス系が合わせてやはり20人ほどになります。最も少ないのが人間です。」
「ありがとう。私は元攻国王都でも会ったはずだが、占領軍総督白泉だ。副官の、、、(やべぇ知らねぇ!)
「はい、私は副官の福田です。」
「では副官、概要を説明してくれ」
数日うちに領都から資材が来る。まず先にここに村を作る。永住することを基本として作るので、心配は無い。
君たちは武国国民ではないので、本来ならば先に決めた場所に住むはずだったのだが、環境が好ましくないのでこちらに変更した。ここは武国国内だ。治安は武国と東武領が行う。
この土地の開墾が進み、諸君の生活が安定したら、元攻国側に開発を進めてくれ。森の一部を開梱し、木材も村の産業の一部にしたい。
諸君らがココに来るまでに猛獣や魔獣で苦労したと聞いた。討伐は東武領側が行うので心配はいらない。
諸君らは
第一に、生活拠点であるここの村を最低限自給できるように安定させる。
第二に、諸君らは努力をもって、村の経済活性化をはかること。税、賠償を払っても、まだ4割は残る。しかも、最低でも3年はそれらを免除される。
ちらりと白泉を見る
「そうだな、環境が予想以上にひどかったので、5年免除を領主様に提案してみよう。そのあとは状況を見て、だ。」
副官はうなずき、進める。
更に、
我々は諸君らを罰するためにここに居させているのではない。元攻国側に諸君らの村、将来は街、を作り上げ、こちらに侵略軍が元攻国側からせめて来られないようにしたいのだ。
なので、街ができた後、元攻国側に砦を作ることも認める。武国側からは攻め込まないので、町を守るために逆側に砦を作るのだ。町側は武国東武領が守ってやる。
リーダーが手を上げた。
副官が促す。
「それでは武国が損ではないですか。わざわざ街までつくれるように育て、しかし、自国にしない。我々が元攻国側で独立してもいいんですか?」
「自由だ。」と白泉。
「更に、我が武国国王が許可を出したら、我が国に帰属も可能だ。精々と頑張って成果を出せば、王も許可を出すだろう。諸君らの頑張り次第、ということになる。独立でも、我が武国に敵対しなければ、われわれは好意的に君たちの国に接する。」
とても攻国人達には理解し難い様子だ。だが、裏付けは無いが、皆「事実だろう」と思った。
副官は進めた。
数日内に資材が来たら、多分そのときには戦闘部隊も来るので、その部隊が森の討伐を始めるだろう。
それまでは、森に入る時は必ず今居る調査部隊の兵士数名に警護してもらいながら森に入るように。
行くときは、かならすリーダーに告げてから行くようにさせること。
猛獣などから身を守る武器は後に支給する。
この村に兵士を常駐させられないので、基本的には自分たちで防衛してくれ。
最後に、
諸君らからの要望は、客観的に見て必要なものであれば、もしくはあったほうが良いと思われるものであれば、可能な限り叶えるために努力しよう。
そちらからの要望は、リーダーたちがよく吟味してからこちらによこしてくれ。
「さあ、質問はあるか?」
白泉が問う。
リーダーが挙手し、副官に促され
「少々時間ください。僕らで聞いたことのすり合わせをしたいのです」
「当然だな」と白泉
敗戦国民に対して破格の条件を提示しているのだ。困惑、疑惑、不審、になるのも無理はない。
だが、全く何も無い者達を騙す理由など無い。
頑張って答えを見出してくれ。
「副官、わしと、彼らにも茶を出すよう言ってくれ」
副官は外に立つ兵に依頼した。
茶が来たら、白泉は外に出た。丸太を切っただけの椅子が外にある。
そこに座り、煙管を出し、茶をすすりながら一服する。おっさん幼女そのものだ。
副官は横に立って茶をすすっている。
「おぬしの名を初めて聞いた。あの大田という者とはどのような?」
「はい、学校で一緒でした。」
「学校?ガクが話していたことがあったな、、攻国には学校があったのか?」
「いえ、そういうものを作る国ではありませんでした。元の世界から一緒なのです」
「なんと、、お主もか、、、」
「はい。最初から上官殿達が外来だとわかっていました」
「なぜ言わなかった?」
「聞かれなかったからです」
・・・・・・
「ふむ、、、そういうものなのか?」
「はい」
「他にもいたのか?」
「・・・はい、いました」
「そうか、、」
白泉と副官が席をはずしてから話が進んだようで、結論が出たようだ。
「お時間いただきありがとうございました。我々が生かされているのは温情のようなものだと理解しました。
500名、しかも女子供年寄り含んでの。国家には何の足しにもなりません。それに手間暇書けるのは、実際無駄と思う者達も多いことでしょう。ですが、現実には我々にしてくださっている。
われわれは事実を見ます。そして、元攻国王都で決められた賠償と税を払えるようになるため、努力いたします。今は何が必要かはまだ明確になっておりません。後日、まとめてお願いに上がると思います。」
「結構。では今日はこれまで。ご苦労だった」
それから3日後、荷馬車数十台と領主が戦闘部隊を引き連れてきた。
「おい、おぬしはなぜ領主殿が戦闘部隊を引き連れてくることがわかったのだ?」
「領主様は情報網をお持ちのようでしたので、森の魔獣等のことを聞きつけ、ご自分で退治なさるだろう、と」
こやつなかなか、ガクもよい拾い物をしてくれたものだ。
翌日には小館村の3班が到着した。
領主様のために早急に屋敷を建て、風呂とトイレを作ってもらった。
領主は1週間ほど狩りを楽しみ、広大な森のこちら半分をあらかた狩り尽くした。
「泉のために半分残したのだが、、、」自分がやりたそうだ。
「・・・一緒に残りを平らげましょうか、、」
「うむっ!!!」
更に一週間、元攻国の街の方まで狩り尽くした。途中、結構な数の人間の残骸があった。離脱した者達だろう。あのかずからすれば、多分全滅だ。魔獣の森の中をろくに狩りすらできない者達が何人いても獲物でしか無い。
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