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中−6 よもや原型なし!
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帰りもアレかよ!!
どーしよー、もう乗りたくないんですけど?
誰も代わってくれないよなぁ、、、
仕方がない、、
と、
熊にレースというものを説明した。
レース場という決まった場所にて、
出場する馬車のみが、同時にスタートし、最初にゴールに入った者の勝ち。
物を使ったり魔法など、妨害するための行為は禁止。
走り方で追い抜き、追い越しを妨害するのはOK。
競技中は係員以外は競技場の中に入ってはならない。
競技車に一定の基準を設け、それに従っていないと出場できない。
基準は「安全性」を最も重視すること。走行中分解とかになったら他のもの達まで巻き込まれて危険だから。
競技車両に乗る者達には「防具」を着せること。頭、胴体は必ず守る防具。今のあの馬車の速度は尋常じゃないので、その速度で落ちても怪我しない防具を考案すること。
基本的に「一頭引き」馬車、が良いと思う。混乱が最も少ないだろう。車重も最も少なくなる制限になるし、車重が少なければ、事故時の被害も比較的少なくなる。
更に、馬車に「安全装置」設置させること。どのような安全装置が必要なのか?どのような事故が想定されるのか?をよく考え、多人数で協議し、考案すること。
と、
前のセカイでの、WRCやバイクレースを思い出しながら、羅列していった。
戦闘狂だから、こういうのも好きだろうし、有り余ったパワーがこっちに向かえばいんじゃね?
とかとも思った。
その晩から、領主様と熊の2人は、領主様の帰宅後、晩飯も早々に部屋にこもりっきりになった。
「おまえ、何をしたんだ?」泉さん
「んー、、あの街道での爆走をやめさせたかったんで、、少し、、、」
そうか、、つぶやく泉さん。
太田さんは特に気にもしていなさそう、、
帰り道では、なんか走っては止まり相談、を繰り返していた。
走りながら何かを確認しているみたいだった。
なので途中2泊になった。その時も、2人は晩飯も早々に部屋にこもった。食事中も何かを考えているふうな2人だった。
領都から、熊は村に戻らす、そのまま領主邸にとどまるという。
俺とそんちょと子どもたちで帰った。太田さんは泉さんと領主邸に残り、あとで入植地に泉さんに送ってもらうとのこと。
一ヶ月以上熊は姿を見せなかった。
その後、泉さん情報で、王都郊外に、なんか「でっかいなんかを作り始めた」とのこと。
王様まきこんだなぁ、、まー当然だよな、、言わないとしょげるし、資金もうちの領だけじゃきびしいし、
なんたって、一番乗りそうなのだからなぁ、、出場絶対禁止されるけどw
泉さんが妙な馬車で村にやってきた。
車高が異様に低い。
変なステーかまして、車高を低くしている。サスペンションがあるので、車体下部はその下になり、サスペンションが上むき出しになっている。カバーも付けていないので、そのまんまの仕様なんだろう、、、
勿論車輪は小さく、でも少々太い。
よくも考えたものだ、高速でカーブを曲がるためにとことん重心落としましたよ、みたいな。
「よくもまぁこんなの作りましたねぇ、、熊が自分で考えたんですか?」
「まぁ、大田と福田も絡んでるがな、勿論福田は忙しいから少しだけだぞ?」
俺に叱られると思ったんでしょうねwあの人にもうほかの仕事やらせたらマジブラックどころか過労で死にます。死ぬまで平気で働きますからあーいう人は。
大田さんにも念をおしておかないとなー、福田さんは死ぬまで働くから注意してね、って。
「でな、後ろが滑るんだ、、」
「曲がるときですか、、」
「うん、、」
「大田さんはなんと?」
「ハンドル付けるしかない、と」
カウンター充てるなんて厳しいだろ?馬だしなぁ、、んじゃ、、4WSか?
全駆動輪じゃないのが幸いだが、木製で軸を独立?無理だ。
軸を金属、木製のベアリングを複数、2-3個使う。長さは?
コレだけ軽いなら、小さめのベアリング、幅20cmかける3、、どうにかいけるか?
泉は黙ってガクが考え込んでいるのを見ている。
で、左右のキレ角同調はできる、が、前後のは?
まぁ、軸が長い分できないことはないか、金属製?いや、木製でいけるだろう。重くなったらベアリングに負担だ。
ただ、竹などでパイプに同調ステーを通す方法にし、パイプを固定させないとな。流石動くので、それに合わせられる固定方法にしないと折れる。特にカーブで使うのだ、サスはかなり作用しているだろう。
更に、軽くするためにパイプを穴だらけにするか、、
キレ角限度は木製なので小さいが、レース場はそれほど小さくはないだろう、、、
「図面書きます」
ぷち屋敷に戻り、机に向かう。
翌朝
村長宅で待つ泉に、紙束を持ってきたガク。
「熊に見せてください、俺、寝ますから、、、」
ふらふらー、っともどっていった。
その日の子どもたちの面倒は、太狼が変わりに行った。
「領主様のお仕事を徹夜でしていたのだ、太狼、悪いが代わってやってくれ」
と村長が太狼に依頼した。
こういうときはそんちょは村長になれる。
翌朝
、、、、泥のように寝たなぁ、、、まだ布団から出たくないわー、これ以上ねれないけどw
温泉の大浴場に行って湯に浸かれば、目が覚めるかなー、、
まだ早朝である。野良仕事に出る者たち以外はまだ表に出ていない。
久々だなぁ、こんな朝早くは。
空気が美味い。田舎だから特に。この工業化されていないセカイでも、やはり朝の空気はうまいのだ。
「おう!早いね!」
向こうの方で手を振る村民に返事をしたのだ。
湯から上がったら、丁度朝食の早目の時間。早目の時間には行ったことないが、行く。
人狼達の多くは早目の時間のようだ。そう言えばいつもは見ないものなー。
いつもは子どもたちと遅めの時間に食べて、年長者達は学校に、小さい子達はガクと一緒に棒振りに向かう。
年長者達は朝食前に棒振りを終えている。小さい子に無理やり早起きは厳しいからね。
「お、ガクセンセイ、珍しいですな」人狼達。
「うん、ちょっとねー、、、はは、、」
寝すぎとは言えないw
「領主様の急ぎの仕事をやってたのでな、、」何気にフォローにはいってくれるそんちょ、本物か?!!
「それはそれは、ごくろうさまです。」
「ああ、ありがとう、、」
領主様達と将軍様達の”趣味”のため、とか、言えないなw
言えないことだらけーwww
「で、どう?人狼組になんか困ったこととか要望とかある?あったら検討するけど?」
「、、今は特に、、」仲間達を見回す、誰も特になさそう、
「今は問題もなくうまく行けています。ありがとうございます。」
「それが一番だねー」
だがしかし、俺自体が、、、、
領主邸に拉致されました、泉さんによってw
「学センセイ、ここまでできたんですがねぇ、、」
熊が試作車を見せてくれた。
壁に立てかけてある。ほう、なるほど、そのほうが作業しやすいもんなー、賢い!
前方中央のレバーで車輪を左右に、、
あー、微妙な動きができないってのかな?
レバーで動かしてみた。レバーが重い。
各部の動きが引っかかっている。部品自体はかなり磨き上げられ、引っかかりはほとんど出ないはず、に見える。
「各部に、ベアリング用のロウを注してみて」
「で、もしそれでもまだ引っかかりが残るようだったら、部品をばらして、ロウの液に一日2日漬け込んでみて」
注したところの多くはかなり良くなった。が、力が多くかかるところはまだひっかかる。
漬け込んでだめなら、他の方法に変えなければならないか、、、何も思いつかないよなぁ、、
「学さん、どうも」
大田さんが来た。
「また呼び出されたんですか?」
「はは、まぁ、、」
「各部の可動部の引っかかりが残り、レバーが重くなり、微妙な動きができないようです。なので今液体ロウを注したところで。様子見です。それでも引っ掛かりが残るなら、ばらして漬け込んでみる、と、いうところまで」
「すみません、、、呼ばせてしまって、、」
「いやいや、日常作業は太狼、次狼に代わってもらえるし、だいじょうぶですよ。ソレより丁度よい、
と福田さんに関する注意を大田さんにお願いした。
「ああ、余計なことをしない、から、積極的になった、の弊害ですかね?限度をまだ体で理解できないのでしょう。」
「???へ?そういうのって、生物が生まれながらに持つもんでしょう?」
「ははは、そうでもないでしょ?過労死ってどれだけ出てました?あっちで」
なるほど、、他国じゃ聞かない話だというこもと聞いたことがあるけど、、。日本だって、昔は無かったんじゃないかなぁ?
「大田さん、こっちに専属とかできないんですか?」
「うーん、あと2-3年はあっちに住んで、見ているほうが良いと思うけど、、、」
「後輩育ててます?」
「、、いーや、そういうのは、、、」
「・・・これだから、、、あのね、自分が楽するためには、自分より優秀な後輩をたくさん作るのが秘訣ですよ?ソレ以外に抜け道なし。王道であり、秘訣でもある。」
「、、あまり、普通、そういうこと考える人、いませんよねぇ?」
「そうお?昔からそればっかりだけどなー?皆働き者なんだねー、働くの好きだからそう考えないんだろうなぁ、、俺、我慢できないわー」
「・・・違うと思う、、、」
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