【ありがとうございます!!底辺の壁突破!!】拉致放置?から始まる異世界?生活?【進めー!!モフ☆モフ!!】

uni

文字の大きさ
43 / 409

中−10 『そそっていいのは俺だけ!!』

しおりを挟む

いずみ村に居る時は泉さんカントクの元、朝一番で気の訓練、その後棒振り。俺までシゴカれたー。
その後、人狼3人とそんちょは人選、泉さんも行くときも有るし、俺を尾行するときも有る。

なんだかんだで気の訓練はじめて1週間経った頃人選終了。
翌日そんちょ主催宴会で、その翌日帰村に。
出立当日朝も、ふつーに気と棒振りさせるのねー、泉さん、、体育会系幼女おっさん。


領都経由で小館村に帰宅することに。
来る時は気にしていなかったが、道がかなり良くなっている。
この入植地いずみ村に通ずる枝道もだけど、街道から出ている枝道の殆どが、
路肩が固められ、石が敷き詰められている。低速だと少しごとごとするが、でもぬかるみにならない。
冬季はどうしても通行が減るのはぬかるみだから。荷馬車の積載量も少なめにしなければならないし。

「こりゃ、福田さんのおかげだなー」
と馬車の中で外の路面を見ながらつぶやくと
「おお、そうだぞ?奴は凄い。冬季の領内の流通量は倍増した。しかも熊が4頭引きの大型駅馬車で暖房付きなんぞ作ったもんだから、ひとの移動量も夏季とそう変わらん。」
「で、その福田さんが、今将軍様の仕事を、、」
「おう、、、どうなることやら、、想像もできんなぁ俺には、、」
「同じくです、、賢い人のやるこたー、わかりましぇん♪」
なんですか?お前が言うな的な目は?変人のやることもわからんてか?
「いんです、俺は俺でいいって皆言ってくれたんだから」
「・・・お手柔らかに頼むぞ?な?」

「人聞きわるい、、たしかに発端の多くは俺かもしれんが、ことをでっかくしちゃうのは、
ことを、俺に全く関係なくでっかくしちゃっているのは、皆じゃないですかー」
・・・・・まぁ、そーだたったかな?
とかつぶやく泉さん

「特に王様(将軍様)」
「おう!そうだったな!!」
・・・
「まぁ、だけど、、あの王様がこれほどノリノリになるケースが幾度も続くってのは、かつての戦乱期以来だそうだ。
福田が同僚からそう聞いたんだと。
おまえと、あの将軍、なんか似てるとこあるんじゃねーかな?」
「・・まさかぁ、、」

と笑ってはいたが、、

そうか、、そそらせてはいけない、か、、、肝に銘じておこう。


帰宅後。

『そそっていいのは俺だけ!!』

と太い筆ででっかくかいて部屋の壁に貼った。


飯だぞー、と誘いに来た泉さんがソレを見て、ジト目で俺を見ていた。








ここんとこ穏やかな毎日が続いていた。
新人仔人狼達の面倒見を始めたので、年長組が今までの年下組を見るようになり、基本、俺は仔人狼達に専属。
ある程度になったら、幼年組として年下組と混ぜて行動になる。
それまで、この、ちっちゃなモフ☆モフ達と、毎日が天国ぅううう!!!

モフがみ様ありがとうごさいますっ!!

「「「「「もっふもふー♪もっふもふー♪もっふもっふはちぇーいーぎー♪、もっふもふー♪もっふもふー♪もっふもっふは神だー♪、もっふもふー♪もっふもふー♪もっふもっふは愛だよー♪、もっふもふー♪もっふもふー♪もっふもっふはちゃいきょおー!!」」」」」

まだちいちゃいからね、舌っ足らずの歌が可愛いのっつ!!!

人形態で走るのがまだうまくないらしく、、たまに尻尾だけだしてバランス取りながら走っている。
中途半端な変態も、これまたかわいいのなんのっつ!!
昔はみせびらかしたい!とか愚かにも考えたが、「ぜってぇーみせねぇっつ!!」です、今は。
なにより可愛すぎてもってかれちゃうリスク高すぎ!!


泉さんが小館滞在中は、毎朝村人を集めて、「気」と「棒振り」をさせるようになっていた。入植地から帰って来た直後から。
勿論、俺も強制参加させられている。泉さん、毎朝拉致しにくるんだもん、、寝ているところに。
なので、俺も意思に反しながらも、少しは棒振りもまともになり、気も体内くらいにはまわせるようになっていた。

「破ッ!!」
バキッ!!

泉さんが、俺が両手で支え持った厚さ3cmくらいの木の板を、平手をおしつけただけで破壊した音。

「これが、今俺ができる最大くらいかな、、」

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!!

鍛錬に集まってきてる村人たちの拍手。勿論人形態になっている人狼たちも。

人狼達は結構気を練りやすいらしく、進展が速いと泉さん。
なので
「んじゃ、太狼」
「はいっ!」

俺は1cmより厚めの板を先程のように構えて持つ。
「ハッ!!」
パキっ!!

おおーーパチパチパチパチパチパチ!!!

「このように、お前らも真面目に鍛錬すれば、できるようになる。毎日仕事も楽に感じられるようになるぞ?」

いやいやいやいや、50センチくらいある鉄の輪を屋台の輪投げ代わりに投げていた村人ですよ?これ以上になってどーすんの?
最弱俺はウサギよりびびりますけど?
と言っても特段強くなるつもりは毛頭ない!!!

「えばってどーする?!」 がん!
と板で頭をぶたれたー、、
「泉さん、心よめるんすか?」
「いや、おまえ口から漏れ出てたぞ?」
しまたあるね!

んじゃ、と板を構える泉氏
「は?」
「は?じゃねーよ、やってみ?」
「うあはははは、じょうだんはよしこさん!」
「いいからはよやれや、、」
すごまれてはごまかせないチープな根性は俺のです

えーと、、こう、、だっけ?
フン!と、いろいろと直される。
「気を練れ」
はーい
・・・・・・・・・・・・・
目で、もういい、と合図され
「はっ!」
べき
???
「ほう、、一応はできるじゃねーか!あっはっはっはっ!!
おーいみんなー、学も一応できているぞー!!あっはっはっはっ!!」

俺の場合は見世物ですか、、、

でも、学がやった板は、ヒビがはいったというよりは、”粉砕しきれなかった”と言った方が正しいものであった。
それを今知るのは泉のみだった。



冬季、それはこの東武領でもあまり事はない。
年末年始の祭事くらいだろう。

なので、特に泉は小館といずみ村を行き来し、両村民の鍛錬にあけくれた。

基本、全員と言ってよいほど戦闘好きなので皆は喜んでいたが、、、

「まっちょになっちゃうよー」となんだかんだといいながら、初期の数倍の鍛錬をこなせるようになっている学。

仔人狼達も、冬季にすくすくと育ち、春には幼年組になるだろう。



しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。

かの
ファンタジー
 孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。  ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり? 異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました! 完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜

もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。 ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を! 目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。 スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。 何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。 やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。 「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ! ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。 ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。   2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

【一秒クッキング】追放された転生人は最強スキルより食にしか興味がないようです~元婚約者と子犬と獣人族母娘との旅~

御峰。
ファンタジー
転生を果たした主人公ノアは剣士家系の子爵家三男として生まれる。 十歳に開花するはずの才能だが、ノアは生まれてすぐに才能【アプリ】を開花していた。 剣士家系の家に嫌気がさしていた主人公は、剣士系のアプリではなく【一秒クッキング】をインストールし、好きな食べ物を食べ歩くと決意する。 十歳に才能なしと判断され婚約破棄されたが、元婚約者セレナも才能【暴食】を開花させて、実家から煙たがれるようになった。 紆余曲折から二人は再び出会い、休息日を一緒に過ごすようになる。 十二歳になり成人となったノアは晴れて(?)実家から追放され家を出ることになった。 自由の身となったノアと家出元婚約者セレナと可愛らしい子犬は世界を歩き回りながら、美味しいご飯を食べまくる旅を始める。 その旅はやがて色んな国の色んな事件に巻き込まれるのだが、この物語はまだ始まったばかりだ。 ※ファンタジーカップ用に書き下ろし作品となります。アルファポリス優先投稿となっております。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

処理中です...