【ありがとうございます!!底辺の壁突破!!】拉致放置?から始まる異世界?生活?【進めー!!モフ☆モフ!!】

uni

文字の大きさ
62 / 409

中−28 寒い国だけある、ボイラーまであったわ!技術オタク談義とバタークッキー

しおりを挟む

がらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがら

プスコから王都方面への街道は敷石が敷き詰められた幅の広い道である。
音がうるさいけどね。
でもやっぱ距離の割には早く着けるようだ。
特に降雪があるので、下に砂利を埋めたりして霜にも負けないようにしてるしっかりとした道だと。
昔は、人通りが多いこの街道は春先にはものすごいことになっていたとのこと。


王都方向に行くに連れ、また少しづつ標高が下がっているようだ。
次の町に着いた。ここの宿はごく一般的な言及するほどでもない宿。街もさほど大きくはない。大きな都市の周囲なので、主なことは都市に持って行かれてしまうから。


翌早朝、馬車は出発した。
がらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがら
隣に座っている泉さんと会話をしようとおもっても、馬車の走る音がうるさくて怒鳴り気味にせねばならないので、あまり会話する気にもならない。
景色を見るか、寝るか、だけだ。


次の町に着くと、これまた小さい。が、かなり夏の陽気に戻っている。正確に言えば残暑だな、暑くないけど。カラッとしているので過ごしやすそうだ。


宿は変わっていた。
高床式だ。
こっちは夏はそう暑くないので、冬の暖房効率のみを考慮し、暖房のパイプは建物の床下を”閉じて”作られている。半分土に埋められている感じ。家屋の下の地面は、家屋があるために凍結ほどまでにはいかない。なので空気がある場所よりは暖かく、よってパイプから逃げる熱は幾分減る。

だが、この宿は高床式。???
宿の者に聞いてみた。
「ちょっとまっててください」と、奥に消える店員。
ほどなく
「やあやあ!おまたせしました!!ボクがこの宿の主人でギルマイルと言います。なんか、高床のことで質問あるとか?、んじゃ、先に見せたほうが早いでしょう!こっちです!!」

テンション高くない?
でも興味津々でついていく。中の階段降りて、床の下部分に入る。

「ほう、ひとが立てるほど、、土が掘られているのか、、」
「ええ、作業しやすいですし、なにより寒さが軽減される!。でもホントは全部地下にしたかったんですが、地面が硬いというか岩盤が地表ぎりぎり迄来ているみたいで、、ここから数m掘ったら岩盤みたいです。場所がまずったですねぇ、、」
「はあ、、、」と話を耳にしながら、見回している。
・・
「でっけーボイラー、、」
「!!おお!ボイラーってわかりますかっ!!!
これは嬉しい!!
いやー、ほんと、きょうは良い日だ!!」
パンパンとボイラーの外側を叩くギルマイル。
あうっ!!っと手を離す。
熱いようだ、だよなー、さっきからこの部屋暑いもん、稼働しているよなw

「ほう、、温水を部屋に流してる?
あ、んじゃ、各客室で温水が出るんですか?」
「ご名答!!
多分我が国の宿では唯一じゃないかなー?
同時に、その温水を各部屋の床下に回しながら風呂場に行くので、高温の温水をがんがんわかしてれば、各部屋は暖かく、温水シャワーも使える!」
「シャワーの温度調節は水と混ぜる具合で調節できる、と?」
「はい!!ご名答!!!よくそこまでわかりますね?分岐に少し苦労しましたが、その甲斐あって微妙な混ぜ具合までできますよ」

「これはすごいな!!!



その後、上に行って食堂の隅でギルマイルと湯沸かし談義。から、蒸気機関、そして封印技術の必要性と、その戦引きなど。
戦引きについては「時代によって変わっていくだろうし、、」と微妙になるのは仕方がなかった、


一方、泉さんは外に出てケーキを食べまくっていた。

夕食時
「泉さん、ここに連泊しませんか?」
「おう、俺もこの町、小さいけど気に入ったわ、数日いないと制覇できそうもない!♪」
「デブりますよ?」
「毎朝鍛錬すれば大丈夫だとわかったんでな、心配いらんわ、はっはっはっはっは!!ケーキの100個や200個、どーってことないわあ!!」

俺も少し気になって、夕食後のお茶を、泉さんにくっついてって外のカフェですることにした。


「うわ、昼間は少し暑いくらいだったのに、、長袖にしてくればよかった、、つーか上着ほしいっすね、」
「おう、明日市場に行って買っとこう、じゃないとまずいなー。曇りの日の馬車も寒くなりそうだ。」
農国は一気に秋になり、その秋も一瞬で冬になる、と聞いていた。


カフェ
「え?こっちは夏でも夜は寒いよ?秋?あはは、まだ半月以上先だねー」
と、カフェのおねーさん。
・・・・・
・・・
「ま、夜が寒いのは確かだ、、、上着を買うのも、よかろう。」
「そうですよね、寒いんだから」
「武国から来たひとって、皆寒がりだよねー」おねーさん。
「結構来るのか?」泉さん

おねーさんが言うには、行商の者も少なくないが、農国に売りに来るというよりは、農国からなんかいいもの見つけて武国に持って帰って売る、ってのに力を入れている様子だと。
あと、旅人。少なくないそうだ。で、面白いのが、まぁ旅人は男が多いのだが、それがこっちで嫁さん見つけてこっちに居着いちゃう、というのも少なくないと。
((あー、あの宿の主人))

「武国人って、結構外に出回るんですねー」
「ああ、俺も今知った、、、」
・・・・
「「だから」」
「おう、お前言っていいぞ?」泉さん
「んじゃ、、
だから西国遠征とか普通に”そこら行く”みたいな感覚で決めちゃうんですねぇ」
「全くだ、、、ちょいととなりにおつかいに、みたいに決めよったからなぁ、、、びっくりしたわ」

ケーキは、ほう、、チーズケーキ、、チーズが在るのか、、そういえば、、どっかでメニューにパスタ見た気が、、
バターもあるんだろうなぁー、、つか、、あったら、、クッキーとかカップケーキとかうまいんじゃね?

「おねーさーん!クッキーかカップケーキなんかありますかー?」
両方あるというので、両方頼んでみた。

正解!バター使っている。蜂蜜も入っているなーこれ、、

「ほう、楽しめる種類が増えたわ♪」泉さん

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。

かの
ファンタジー
 孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。  ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり? 異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました! 完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜

もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。 ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を! 目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。 スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。 何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。 やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。 「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ! ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。 ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。   2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

【一秒クッキング】追放された転生人は最強スキルより食にしか興味がないようです~元婚約者と子犬と獣人族母娘との旅~

御峰。
ファンタジー
転生を果たした主人公ノアは剣士家系の子爵家三男として生まれる。 十歳に開花するはずの才能だが、ノアは生まれてすぐに才能【アプリ】を開花していた。 剣士家系の家に嫌気がさしていた主人公は、剣士系のアプリではなく【一秒クッキング】をインストールし、好きな食べ物を食べ歩くと決意する。 十歳に才能なしと判断され婚約破棄されたが、元婚約者セレナも才能【暴食】を開花させて、実家から煙たがれるようになった。 紆余曲折から二人は再び出会い、休息日を一緒に過ごすようになる。 十二歳になり成人となったノアは晴れて(?)実家から追放され家を出ることになった。 自由の身となったノアと家出元婚約者セレナと可愛らしい子犬は世界を歩き回りながら、美味しいご飯を食べまくる旅を始める。 その旅はやがて色んな国の色んな事件に巻き込まれるのだが、この物語はまだ始まったばかりだ。 ※ファンタジーカップ用に書き下ろし作品となります。アルファポリス優先投稿となっております。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

処理中です...