【ありがとうございます!!底辺の壁突破!!】拉致放置?から始まる異世界?生活?【進めー!!モフ☆モフ!!】

uni

文字の大きさ
116 / 409

後−43 日のいずる国 プチビーレ

しおりを挟む

街の中央広場の鐘が鳴った。
10時の鐘。
2時間置きに鳴る。こっちではなんと言ったっけ?
武国だと、早朝、朝、朝食後、昼前、昼、昼食後、午後、夕方、夕飯ごろ、夜、深夜、という時間で呼び分けている。
こっちは街になっており、中央に鐘が在りだいたい2時間置きくらいに鳴る。日時計を使っているらしいんで、冬はあまり鳴らないらしい。
「機械時計はよく壊れる」と、まだ普及はしていない様子。
いらないと思う。だいたいでいい。時間なんか大体でいいのだ、でないと時間に縛られ、その縛られクセが人間をせせこましくしていく。
それはこっちで学んだ大きなことだった。

国境超えの馬車は鐘ごとに出て、昼が最終になるという。
俺達の乗った馬車は込んで居なかった。
多分、途中で客を拾うのだろう。


がたごとがたごとがたごとがたごとがたごとがたごとがたごとがたごとがたごとがたごとがたごとがたごとがたごとがたごとがたごとがたごとがたごとがたごとがたごとがたごと

馬車通りが多い道だからか、馬の足音より車輪が出す音のほうがでかい。
今日もいい天気である。湖から吹く風が気持ちよく、、

・・・

「おい、起きろ、休憩だ」泉さん
「ん、うーん、、気持ちよかったー、、結構揺れたのに、、ゆりかご効果?ww」
もたもた起きていたら、

泉さんはちゃっかしもう茶店に座っていた。
「おう、そばがうまそうだぞ!!」
先食べている客のを顎で指し示した。

湖の小魚?甘露煮が2-3尾のっているのだろう、うまそうだ。
「泉さんと同じものでお願いします」
「おねーさん、注文いいか?あれと同じそばと、冷酒2つ。あと、みりん干しな」
お!気が利く泉さん!!

ゆったりとした休憩時間。この路線はかなり短いようだ。

そのとおりで、夕方になるかならないかのうちに国境を超えた先の街に付いた。ここに国境詰め所がある。
そこを超え、街に入った。

馬車の客に聞いた宿に向かう。その話をしている時に、御者も「ああ、ソコなら間違いない。いい宿ですよ」と言っていた。

「ごめんなさい、満室で、、、」
断られた、、
「もっと早い時間の馬車だったら空いていたんですが、、」
とのこと。
で、
そこで紹介された小さな宿。
裏路地に入っていくと、モスクと教会に挟まれた場所にあった。

「こんちわー、」
というとすぐに
「ああ、もう表のが一杯になっちゃったんですねー」
と帳場の女の子。ここの娘さんだろう、働くにはまだ若すぎる。自宅の手伝いというところだろうか。

「うん、表のと知り合いなの?」
「ええ、親戚です。うちのお客さんって、年寄りが多いんですよ、教会やモスクがそばだから。」
ああ、敬虔だろうし、行くのに楽だからだな。年取ると歩くのも辛い人も少なくないだろうし、、

と言っているそばから、泉さんが老人の荷物を持って一緒に二階に上がって行く。
「あ、ごめんなさい、ありがとうございます!!」少女
「気にするな」泉さん

「この街って、旅行者にとってはどうなの?数泊する人そこそこ居る?」と訊く
「そうですね、常連さんは3泊くらいしていく人多いですよ」
ということなので、とりあえず2泊分。朝飯つきで。
風呂は外の銭湯。ここも温泉があるという。塩湯も。

ちいさめなブートッチ、って感じかな?とつぶやくと、
「そうですね、そんな感じです。なので、食事も美味しいですよ!」
「それは楽しみだ!」

町の名前はプチブーレだそうな。
でもなんか日のいずる国というイメージから日本と似ているのかな?と思ったが、
「ドコの街もこんな感じで農国と似ていますよ」
と少女。
「この国の者は”ビージスレイ”もしくは”エッ”と呼ぶのが一般的ですね。」
ああ、日本がジャパンとか呼ばれちゃうのと一緒か、、
ジャパンはねーよなぁ?にっぽんがどーしてじゃぱんに聞こえたんか?って小一時間問い詰めたいわw


小さな宿なので部屋も少々小さめ。だけど大概外出ているので問題ない。

宿で晩飯を取り、少々休んでから銭湯に行き、帰りに飲むかケーキか、みたいな毎度のパターンにする。


晩飯は、ブートッチの宿に引けを取らなかった。大合格!!
「どうでした?」と得意げに訊く食後の茶を持ってきてくれた少女。
「ああ、ブートッチの宿並にうまい!!」俺
「でしょう?食事は表より美味しいって評判なのよ!」
「お!表が満員だったのがラッキーだったんだな。」
「そーゆーこと!」少女


茶と一緒に小さいケーキも付けてくれた。
・・・「うまいな、、茶と食うと」泉さん
「・・・・、、ええ、一緒に食うとかなりうまい、、」

「この街のケーキ屋も、期待できるな。」
「ですねー」
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。

かの
ファンタジー
 孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。  ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり? 異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました! 完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜

もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。 ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を! 目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。 スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。 何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。 やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。 「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ! ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。 ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。   2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

【一秒クッキング】追放された転生人は最強スキルより食にしか興味がないようです~元婚約者と子犬と獣人族母娘との旅~

御峰。
ファンタジー
転生を果たした主人公ノアは剣士家系の子爵家三男として生まれる。 十歳に開花するはずの才能だが、ノアは生まれてすぐに才能【アプリ】を開花していた。 剣士家系の家に嫌気がさしていた主人公は、剣士系のアプリではなく【一秒クッキング】をインストールし、好きな食べ物を食べ歩くと決意する。 十歳に才能なしと判断され婚約破棄されたが、元婚約者セレナも才能【暴食】を開花させて、実家から煙たがれるようになった。 紆余曲折から二人は再び出会い、休息日を一緒に過ごすようになる。 十二歳になり成人となったノアは晴れて(?)実家から追放され家を出ることになった。 自由の身となったノアと家出元婚約者セレナと可愛らしい子犬は世界を歩き回りながら、美味しいご飯を食べまくる旅を始める。 その旅はやがて色んな国の色んな事件に巻き込まれるのだが、この物語はまだ始まったばかりだ。 ※ファンタジーカップ用に書き下ろし作品となります。アルファポリス優先投稿となっております。

処理中です...