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後後11 たった一人の軍隊だった?
しおりを挟む「おはよう諸君!今日は城壁の内側を視察し、昨日のように、我々が何か活動をするとしたら、何ができるのか?を探る。なんでもいいぞ、アイデア出してくれ」
「ちなみに、、、お前らの中で、外国に出たことあるもの?」唐突に訊く泉さん
・・・・
「いつか、なるべく早いうちにでてみろ」
「では、出発!」
城壁内なので、馬でも並足で回る。
獣人は各獣に変態して自分で走る。
で、歩みになると、結構みんな”嗅ぐ”のね、、、なんか、、
いろいろ泉さんが声かけながら一行は見て回る
「どの建物が民家か、どの店が何の商売しているのかくらいは把握しろよー。何やっているのかわからない店などは、確認しろー。不明なのは残すなよー。」
「不景気そうな店、景気の良さそうな店、などは?。どの場所にはどのような者達が住んでいるのか?、どんなことでもあとあと重要な要素になるだろう。今のこの時のそれが、将来、ああ、あのときはあんなだったな、と思いだ出るだけでも重要な事になる場合もある。可能な限り、全てを目に焼き付け、聞き耳を立てろ。」
昨日とは打って変わって細かな指示がでる。
困惑顔の軍幹部たちだが、意に介さない泉さん。
「お前らが、自分の故郷を守りたいのであれば、軍幹部であるお前らはそれをやらねばならない。そだれだけだ。」
とばっさり。
となると皆の足は遅くなり、できるだけいろいろ見ようとするのは当然。
「なにやってるか、そんな速度で今日中に域内全部見て回れるかっつ!!!」
と叱りつける。
結局、大人の全力疾走程度の速さで回る。
「慣れればこの程度で皆把握できる!」泉さん
まぁ、、たしかに小館隊の王都や領都警備巡回はこんな程度じゃないからなぁ、、
夜や明け方は馬の早足で周っているからな、、そんでも順路から外れた路地の奥の異常を発見する小館隊の連中って、、、
なんだかんだ、小さい王都、しかも主要ルートしか通らず、でも、昼はとおに過ぎた時間にやっと駐屯地に戻れた。
あれかな?都内の3-4つの区ぐらいかな?整然としている区の、ほとんどのブロックをかする程度の順路、って感じ?
皆全く情報を持っていない=今まで巡回したことほとんどなかった、らしく、、
会議室に戻った第一声
「おまえら、巡回したことないだろ?」泉さん
「攻国が無くなったから国内の悪党が激減したから、とか思ってんじゃないぞ?。兵隊の仕事は基本”なんでも屋”だと思え。橋が壊れたらおまえらが即治せ。道の普請もだ。火事も消防に任せるだけじゃなく、お前らも手伝いにいくんだよ!。ゆきかき、大雨のときの大水が出ないように予防措置とるのも、土砂崩れの予防も、河川の水の防疫も、下水のつまりも、全ておまえらがやれ。そうやってりゃ、どこがどうなのか、って常に把握でてるんだよ!その周囲の者達の生活だって自然に把握できる。何が足りないのかとか、手が余っているとか、いろいろ細かいことも自然に把握できるんだ。それがわかるようになりゃ、巡回なんかしてても違和感にすぐ気づく。
おまえら、違和感以前の、通常の王都さえ全く把握していない、、、
なにやってんの?
なぁ、
おまえら、
毎日、
ないやってんの?!!」
「あ、俺からも、いいかな?
俺は一応武国王宮付きの学者だ。でもな、部隊のれん中の顔を見てりゃ、どの程度かわかるくらいの経験は持っている。
あの、攻国のいやがらせに手も足も出なかった、というのはよくわかった。
よかったな、攻国の全軍が責めてきたら一発で終わってたろう。」
「いや、それはない!俺らは・・」
「んじゃ、何処から侵入してくると思っていた?どのくらいの規模で。来るならいつ頃?季節は?その前にどのような策を打って来ると思った?まさかそのまま軍がどーっと入ってくるなんて思わないよな?混乱させてから侵略してくるのはあたりまえだろ?」
「・・・・・・・・・・・、、、」周りの仲間を見渡すが、皆下を向いてしまっている。
「ほれ、全く対策できていない。もし、攻国国境と逆方向で暴動とかあったら?全軍とはいわんが、一部はそっちに行くだろう?それだけでも十分だよな?」
「・・・・・・・・」
「あのな、、隣接国が軍事に得意な国が多いんだ。教えを請え。同盟を視野に入れるくらいまで思ってやりゃ、向こうも無碍にしないだろう。北も、農国も、懐は広いぞ?。」
「あー、一応、王様より要請があり、うちの部隊をこっちに回す。奴等がお前たちを鍛える予定だ。獣人部隊で、ここの軍の構成と似ているというから丁度よいだろう。
しかも、奴等も日常は生産活動をしている。そっちも、可能なら手伝うこともできるだろう。
ああ、彼らは、心を入れ替えた元攻国国民だ。大半は奴隷に落とされた者達だが、今は領主の側近や将軍に助言する位置にいる者もいるくらい優秀なのが多い。まぁ、そういうのを奴隷として使ってた阿呆だから滅亡したんだろうあの攻国は。
武国の者達が一目奥ほどの部隊だ。安心して訓練受けろ。
で、それまでは毎日、城塞の外周と、王都内の巡回を続けろ。」泉さん
「さて、今日の気づいた所、そっちのはしから言ってみろ」泉さん、左端から指名。
むちゃくちゃ叱られぐうの音もでないくらいになって、でもしっかり発言させようとか、、
なかなか発言しない。脳が働かないのだろう。
「あのな、、これが戦場だったら?おまえの部隊がこてんぱんにされ、おまえ落ち込みました、で、敵は待ってくれるか?すぐに切り替えろ、命令だ。」泉さん
「・・・、、えと、、城門近くは乱雑で、、外部の出入りが多いんで入り込みやすいですが、、、でも、居住者は不審なやつを見つけやすいと感じました。逆に、奥の富裕層の住宅街のほうがわかりにくいです。」
「んじゃ、スラム、は、なかったか、、貧民もいないか、、比較的貧困層の地域は、へんなのが居付きやすいんじゃないか?」
「あ、それはだいじょうぶだと思います。あそこは決まった顔役がいるんで、彼らはよそ者を嫌います。あと、俺がたまに顔だしているんで、めったなことしないと思います」
「まぁ、よかろう。顔役と顔見知りになっているのは良いことだ。深入りはするなよ?王様を悲しませるようなことするなよ?」
「はい。勿論です」
「次」
「はい。、、同様ですが、富裕層地域が把握しにくかったです。城門から市場一体への一般層の区域はわかりやすく、情報も得やすいように感じました。・・・
なかにはあまり見ていないなーってのも居たが、初回ならこの程度だろう。
隊長達含めて、かなり凹んでいたんで、今日はここまでにした。
「んじゃ、明日はざっと王都を巡回後、昨日の続きを行う。予習しておけよ?。修了。解散!」泉さん
ーー
「・・・ちょっと、王様かわいそうなくらいに、、ダメダメでしたねぇ、、、」俺
「ああ、、、ほんとに王一人でこの国の防衛やってたんかなぁ、、王が王都をふらつていたってのも、ありゃ巡回だろ?ほんとに韜晦がすぎるぞ、あれ、、、」泉さん
なので、かわいそうで努力家な王様を慰労するために、また武国甘味屋に寄って土産を買った。
更に市場に寄ってなんかないか見てから王城に戻った。
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