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後後19 農家の村のケーキ村(街)?
しおりを挟むまぁ、ここんとこ数日厳しかったんで、少しくらいケーキ三昧させてもいいかーと。
農国、スタリッツアの女公爵の件もあるし。
昨晩はさほど飲まずに早く寝たし。
今日は街を見物がてらケーキ屋(喫茶店)探しで行こうと話し合って決めた。
ここらになると地図は無いらしく、街道を北にいくと王都方面、南にいくとほどなく東東国と東国とこの国の3国の国境付近に出るらしい。
「ほどなく国外に出ちゃうんじゃ、やっぱここで少し滞在はよい選択だったな!」泉さん嬉しそうだ。
でも小さな街なんでそれほど多く店は無いと思うけど、過大な期待はしないでほしいかなぁ、、
なんて思ってたのは当たり前だよな?
なんでこんなに?
小さな街である。ケーキ屋なんか1軒か2軒で十分なはずだ。というか、主食がケーキか?ここの者達!!?
一つのブロックに家がせいぜい10軒。8ブロックほどなので、ブロック外もあわせりゃ100軒くらいだろう。
一軒に老人夫婦と息子か娘夫婦とその子どもたちで、平均6人くらいか?
ざっくり人口600人。多くても1000人くらいだろう。
8軒のケーキ屋を発見。まだあるかもな?
1000人で10軒あれば、1軒100人。十数世帯が店1軒で賄う数。
少なすぎるよな?食っていけるのか?無理だわー
「そんなときこそ!!」
TVしょっぴんぐかよ、、、って知らんだろそんなの!!ああ、大田(ヲタ)さんが教えているんだったっけ、、、
「周辺からかなり人気らしいぞ。だからうまいんだと。」
へぇ?なるほど?
俺らはここに来てから2軒目でケーキを食っているときにその話を聞いた。
「でも、それほど人が来ているようには見えないよな?」と通りを見る。
「そうだな?」
でも、荷馬車がなんか、この大きさの街にしては、、
「おお、荷馬車で売り歩くのかー、、」泉さん
「ええ、でもロバですけどね。馬だと跳ねてケーキが潰れたりしますから」
と、丁度紅茶のお代わりを入れに来てくれた店員さん。
「昼間は店があるので厨房はケーキのみ作るというわけにはいなないでしょう?。なので、ケーキ作り専用の夜番の人たちが夜中に作りまくるんです。で、店の開く今頃にロバ馬車の人たちがケーキを仕入れに来る。というわけです。」
へぇーーーー!
「でも、そんなに売れるのか?」泉さん
「ええ、ここらには周辺に12の村が在り、大きめだとロバ車ひとつ分、小さめだと村2つでロバ車一つ分くらい捌けます。勿論毎日ですよ?」
「すんげーな?!!ここいらの村って、皆それなりに豊かなんだな?」
「ええ、ここらは下流域で土地自体が豊かなんで実りが良く、美味しく大きい作物が採れるんだそうです。他の走らないから商人から聞いた話ですけど。なので、皆ガンバレば頑張るだけ商人が買ってくれるんで、、、」
へーーーーー。
「種類はそれこそ数えるのが面倒だし、その時によって気分で違うの作るし、なので無数の種類があります」
気分で変えられちゃ、無数だよな?
「あの、、魚とか、、肉とか、、ケーキに入れてないよね?」俺、おずおずと訊く
「・・・・・・・あります、、いや、ありました、、過去に」
「よかった!!過去かーーっつ!!!ですよねぇ!!!」
「・・・ですが、、気を許すといつまたそういうのを作るか、、」
「・・・・え?」
「そういうの結構好きな者も少なくないんですよ・・・」
「・・・・・・・・・、、たしかに、、パンケーキ、、、」俺
「でしょっつ!!でしょう!??、あーいうの!!あーいうのがメニューになっちゃうのがココなのよっつ!!!いやもうこんな田舎っつ!!!」
同志を発見したそのウエイトレスはこのときとばかりに今までの憤懣を爆発させる!!!
「まぁ、、仕方ないよなぁ、、食い物も、嗜好品なとこもあるからなー」泉さん
「それにしてもケーキに生魚とか!!!在りえませんっつ!!!」
なまぁ?
「ガク、俺、ヲタから”罰ゲーム”ってのを聞いたことあるんだが、こーゆーのをそーゆーんだろ?」
「明日、一番の馬車で発ちましょうか、、」
「おう、、賛成だな」
で、その日は昼間でグチ聞いて、
午後からトラップケーキにひっかからないよう用心しながらケーキ屋を巡った。
「こんなびくびくしながら食ったって、まったくうまくねーな、、」
「まったくですねー、、何食ってるのかもわからんくらい、、」
一口目が旨くても、どこに何仕込まれているかわからん、と思ったら、ガツガツ食えない。
意味ねー
夕方、あの憤懣やるせないウエイトレスのトコ寄って、プチビーレとブートッチ教えてきた。
満面の笑みで、明日発つ!!と宣言してた、、すげーな機動力、、、
「明日は、3国国境の街だな。」と泉さん
やっと南岸の国に達するのだ。
なにもしない水戸黄門みたいなかんじだな勿論泉さんがご老人でw
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