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後後20 一挙に南方諸国群
しおりを挟む国境の町へは駅馬車一本だった。
当日に着くとのこと。
ぱっかぽっこぱっかぽっこぱっかぽっこぱっかぽっこぱっかぽっこぱっかぽっこ(以下略)
道は良いし、天気は良いし、日が照ってりゃ寒くもない。
小さい川に沿って道が南に向かっている。
あーのどかだ、、
なんか最近度々へんな所にあたることが多いように思う。
滞在したくないどころか、すぐに出ようと思うような街のこと。
移動よりきついよね、そうゆうような場所に滞在するのは。
おやつ時くらいには国境の町に着いてしまった。
どーりで昼休憩しなかったわけだ。
「どうしましょう?」
「おう、、微妙だな、、。こういう時はひとに訊いてみよう」泉さん
御者に訊く泉さん。
そうだね、最も情報量多いかも。最新だろうし。
「今から向こうに?行けるよ、馬車多いし。どっちがおもしろい?ケーキ屋?うーん、、俺だったら向こうに行くな。ケーキは、、あまり知らんけど、、結構いろいろ安いし、飯も慣れたらあっちのにハマるぜ?。酒は似たようなもんかな、でも安い!。人?けっこいいんじゃないかな、いーかげんだけど。南の方ってそんなもんだろ?」
礼を言って、ついでに馬車の場所を訊いた。向かいだった。
とまぁ、そんなわけで、その話を訊いて2人共何も言わずに国境の向こうの街に行く馬車の場所に行った。
生魚ケーキはトラウマになるよね?
ーー
日が暮れちゃってから東東国に入ってすぐの街、国境検問所の街に着いた。
思ったより大きめの街だ。
見た目は日のいずる国の街とそうかわらない。まぁすぐそばの街だからね。
宿はいくつもあった。御者は「どの宿でもそうかわらないよ、ここは安心していいし、飯も、、なれることにがんばんな。そうすりゃ何がうまいか、どこがうまいか、とかわかるようになる。がんばれ!」
と、なにやら、、、、なんだろう?的はげまし?てくれた。
わかった。わかりました。すっごく。
宿も普通、人も良い、でも、食べ物だけが変わっていたのです。
すっげー辛い、、唐辛子の辛さ。うまいんだけどね?無理してくおうと思っちゃうんだよね?
で、口が我慢できても腹が持たない、、
翌日は移動厳しく、宿に篭り、飯は下で雑炊作ってもらって食ってた。勿論辛くないやつ。
宿の主人は笑っていた。「お客さんと同様な人は多いよ。仕方ないよ、慣れだからね」と。
「慣れればだいじょうぶに成るのか?」泉さん
「まぁ、なるだろうね。ただ、尻のほうが最も慣れにくいよ?」
口、腹、尻、の3箇所がウイークポイントらしい。
飯も変わったのが多い。
まず野菜やらの素材が結構違うし、同じものでも使い方が極端に違ったりしてて戸惑うことも。
味付けは基本できているけど、あとから自分用にいろいろ足す。足すのはあたりまえ、みたいに。
なのでどっかのラーメン屋みたいになんか足したり残したりすると舌打ちうるせーようなことはない。
「味はひとそれぞれ好みだなら」
と自然なことを当たり前だとわかっているのだ。気持ちがいいもんだ。
腹がどーにか落ち着いたからとにかく移動。王都へ向かう。
「困ったらとりあえずでかい街に行け。・・でも、でかすぎる街は、、嫌かな?」
と、なんかどっかで旅慣れた旅行者に訊いたような気がしたので。
ここ、南の諸国群は王都もそれなりに小さくて良い感じだという。なので今回のようなときの滞在に丁度よいかも。
国境超えの馬車が多かったように、ここから王都行きの馬車も多かった。半日で着く。
「なんか、移動が便利っぽいっすね?」
「おう、面積が小さいのかな?」泉さん
「おう、そうだよ。」
と応じたのは、前を歩いていたおっさん。
「あ、獣人、、なんだ?獣人てのは耳がいいし、親切なのか?」泉さん
「え、似たようなことあったの?」
「ああ、あれも獣人だったな。人形態の」
「あんたら、俺のこともそうだけど、人形態の獣人わかるんだー」
「まぁ、そういう中で暮らしているからなー、なんとなくな」
ふーん、、
「それで、この南方諸国群は全部あつまってやっと日のいずる国と同じくらいの大きさ。各国王家は親戚で、仲が良い。基本国境はあるし検問所は主要街道にだけあるが、特に怪しい者以外は自由に通行させている。入国税やら関税やら無いというわけ。
もともと一カ国だったからね。食い物も人も同じ。
南に面しているし、海は暖流だから気候は良い。冬も泳げるくらい。
だからかな?辛い食い物が多い。辛さに合わせるためにいろいろ食い物を編み出した感じがあるんで、ほかの国のくいものと結構違う。けど、これがまた、慣れたらうんまい!ってんで、慣れた外国人達には評判で、定期的にやってくるくらい。「ここで食べるからうまい!」らしい。気候も味の一つみたいだな、あっはっは!
なので、基本のんびりしている。暑い時期はあっついからねぇ、、、
今は上(日のいずる国や農国など)では冬、こっちは乾季なので過ごしやすいけど。
まぁ、ここの王都は小さいけどとても便利だから、食べ物になれるための滞在にはもってこいだ!
たのしんでいってくれ!!良い旅を!」
と解説してくれて、用事があったらしく、「あ、やべ、遅れる!」とか言いながら走り去った。
「急いでいるのに、、人がいいっすねぇ、、」
「あー、あーゆーのが多いのかな、、だったら、滞在しやすい場所だなー」
「「ケーキ、、」」
どーぞ、泉さん
「まさか、ケーキは辛くないよな?」
「まぁ、辛いくらならまだ冗談くらいで済むし、、。でも無いでしょ、いくらなんだって」
俺達はテキトーに、客層が良く、客が多そうで、清潔そうな宿に部屋を取った。
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