【ありがとうございます!!底辺の壁突破!!】拉致放置?から始まる異世界?生活?【進めー!!モフ☆モフ!!】

uni

文字の大きさ
161 / 409

後後35 和ケーキ、蒸留酒とケーキ

しおりを挟む

それから少しだけ話し、更に2-3杯貰ってからアルージの家を辞して宿に帰る。
宿で刺し身で朝食を食べ、すぐに寝た。

昼過ぎに目が覚めたので、泉さんを起こして風呂屋に行く。
真っ昼間に酒の匂いを抜きに風呂屋、を頻繁に繰り返す俺ら。まぁ旅だからね?

流石にこの街で、昼から酒臭い奴はおらず、船が着いたばかりで数日の垢を落としに来た船員がほとんど。
彼らも酒臭い者など、いいなー、と思いこそすれ、悪く思う者はほとんどいない。
もしくは、市場の者で遅く終わった者達が少し来ていただけ。大体昼ころに仕事を上がり、すぐ銭湯に来て、それから家に帰る。昼飯は市場で食べてしまうようだ。

小館村で、規則正しい生活をしていたなんて、今思い出しても、ホントにできてたのかなぁとか思えるほど、いい加減な今の生活。

国内に入ったのだ。後少しで旅は終わりだ。

帰ったら、、子どもたちは大きくなっているだろうなー、、成長は速い。1年もあればぐんぐん伸びているだろう。
特に3歳くらいの幼児組の子達。忘れられていないだろうか?

などと考えていたら、のぼせそうになったので水を浴びて出た。

外では珍しく泉さんが先に出て待っていた。
そのまま入ったことの無い裏通りに入り、ほどなく泉さんがケーキ屋(茶店)を見つけた。

和洋折衷ケーキ屋喫茶。
「まー、よくも考えたものだなぁ?」呆れる泉さん。
きんつばをガワにして中にクリームと薄切り果物。南部だから生果物もあるから。北に上ると、ドライフルーツを使うじゃないかな?
ホールケーキ、スポンジに抹茶入れたもの、具にあんこも使われている。トッピングにきなことか。それを八等分で売っている。
シューの中に、クリームとあんこ。もしくは抹茶クリームとあんこ。
白玉パフェ。みつ豆パフェ。
和風タルト。
砂糖醤油を塗った薄い餅とクリームの一口サイズが4つで1つ。
おいなりさんの皮にスポンジとクリームが入ったのは疑問だが、、
東の国とは違い、生魚とか使われていないのが救われる?ふつー使わねーよw

飲み物は、番茶は無料でサービスしてもらえるが、クリーム系ならやはり紅茶だ。
ケーキを注文し、席に座るとメニューがあったので見てみる。
食事もできるようだ。
・・・・・・・
蕎麦・うどん、焼き飯、焼き魚、煮物、ごった煮の小鍋、おでん、いいねぇ!。
で、ケーキ出してる店で、刺し身?まぁ、店には生魚の店独特の臭いが無いから、生魚の厨房は離れているんだろう、、。あのバクテリアの臭い?がしたら、ケーキ食えないよなぁ?
南部は気温が高いから繁殖しないのかな?

ケーキはまぁ美味かった。有れば食うかな?てな感じ。
紅茶もまぁ広まったばかりにしてはうまく淹れているほうだろう。

「領内が、こーゆーのばかりだと、、少し寂しいな」泉さん
「ですよね。ここではまだカレー見ていないっすけど、、あれもかなりアレンジされちゃってるんでしょうかね?」
「うーむ、、どんなんなってるか、少し怖いな?」

「でも、アルージの酒は広まってほしいなぁ、、あれは美味かった、、」
ブランデーでもあまり寝かしていないものだった。少々棘が残っていたが、とんがっておらず少しまるまっており、そして甘さの丸みがその棘と反発せずうまく共存しててよかった。ちゃんと寝かせたらどんどん良くなっていくのではないか?
つーか、そういうのは秘蔵してあるだろうなー。
「樽でほしいな、持って帰って10年位寝かせたい、っすねぇ」俺
「いや、すぐにみっかって飲まれちまうだろ?奴等鼻も良いからな」
「確かに、、」

「領主様と、王様と、村長に、なんか良さそうな酒あったら買っていきますか?」
「ああ、アルージの叔父さんの酒蔵がなんか出しているだろう」
「ですねー」

「あ、、ブランデー、今朝のんだ酒がそういう種類なんですけど、あれ、ケーキのスポンジに少し入れたらそれはまたうまくなるんですよねー」
「おう、アルージの店に行こうぜ!やらせよう!」

ということで、すぐさま残りをぜんぶ食い切って、アルージのケーキ屋に向かう。

がちゃ、カランカラン
「おう、正統派ケーキばかりだ!!」嬉しそうな泉さん
なんか、見てて安心してしまえるなぁ、、正統派wケーキは。

幾つか注文して席につく。
程なくケーキが来たので食べると、、やっぱうめぇ、、妖精の血筋だけある、ってやつかな?
「やっぱうまいな、、向こうと遜色ない。」
「俺らがケーキをこっちに引き込む前からやってたんじゃないですかね?」
「かもな。和ケーキじゃないし、あまり広まらなかったんだろうな」

店員が通りかかったので、少し話いいかと訊き、大丈夫とのことだったので、
「ケーキのスポンジにブランデーを少し入れたのは無いですか?」
「うーん・・・・、僕は知らないので、聞いてきます」と奥に行った。

「売ってはいない、ということなのかな?」泉さん
「ええ、多分、気づいて作ったことはあると思うんですけどね」

程なく、アルージが先程の店員に連れられてきた。
アルージ、店員にありがとう、知り合いだと良い、店員を戻す。
「やぁ、来てくれたんですね!」アルージ
「いやな、学が、、」振ってくる
「ええ、ケーキのスポンジにあのブランデーを入れたのがあるのではないかな?と思って来たんですけど」
「ああ、あまり出なかったんだよね。こちらではさほどウケなかった。」
「ええ!!うまいのに!!」びっくりだね?

「うーん、私もうまく出来たと思ったんだよね。蒸留酒の味が広まっていないからかもしれないね」
「あー、、、臭いかも?」
「うん、、、あの匂いがいいんだけど、、知らない者には」
「醸造酒とは違いますからね」

「内側を焦がした樫の木で作った樽で寝かせると、いい匂いになるんですけど」
「知らないな。そうなのか?」
「ええ、オレの世界では結構出てました。あと、果物のブランデーとか、コーヒーや抹茶の味の蒸留酒もありましたね。酒精分が高い蒸留酒に唐辛子をまるごと漬け込んだのとかも。」

「へぇ、、何でもやってみたんだろうなぁ、、」
「蒸留酒が醸造酒より飲まれていましたから」
「へぇ!裕福だったんだね!」
「うーん、、売れたから、大量につくれるようになって安くなったので、一般的になった、のかな?」
「ふーん、先が長いね。」
「ええ、でも透明なのを作っておけば、それを元にいろいろ漬け込めるでしょ。」
「ああ、焼酎と一緒だね」
「そうですね」
「いろいろ教えてもらってありがとう。こっちで手に入りやすいものから、やってってみるよ。」


それから3日ほど刺し身生活をして、北に向かう馬車に乗った。
ウイスキーが売っていたので、3本買った。泉さんは自分用に買い、福田さんと大田さんと飲むと言っていた。
喜ぶだろう。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。

かの
ファンタジー
 孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。  ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり? 異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました! 完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜

もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。 ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を! 目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。 スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。 何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。 やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。 「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ! ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。 ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。   2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

【一秒クッキング】追放された転生人は最強スキルより食にしか興味がないようです~元婚約者と子犬と獣人族母娘との旅~

御峰。
ファンタジー
転生を果たした主人公ノアは剣士家系の子爵家三男として生まれる。 十歳に開花するはずの才能だが、ノアは生まれてすぐに才能【アプリ】を開花していた。 剣士家系の家に嫌気がさしていた主人公は、剣士系のアプリではなく【一秒クッキング】をインストールし、好きな食べ物を食べ歩くと決意する。 十歳に才能なしと判断され婚約破棄されたが、元婚約者セレナも才能【暴食】を開花させて、実家から煙たがれるようになった。 紆余曲折から二人は再び出会い、休息日を一緒に過ごすようになる。 十二歳になり成人となったノアは晴れて(?)実家から追放され家を出ることになった。 自由の身となったノアと家出元婚約者セレナと可愛らしい子犬は世界を歩き回りながら、美味しいご飯を食べまくる旅を始める。 その旅はやがて色んな国の色んな事件に巻き込まれるのだが、この物語はまだ始まったばかりだ。 ※ファンタジーカップ用に書き下ろし作品となります。アルファポリス優先投稿となっております。

処理中です...