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後後119 俺達の旅は、これからだっつ!!!東大陸放置編 (打ち切りではありません)
しおりを挟むシューレを待つこと3日目も終わり、、宿のお部屋(小部屋)で
「泉さん、お金、どのくらいあります?」俺は一応訊いとく
「えーとだな、、たんまり?」
何言ってんだこのおっさんは、、
こうだっけ?とかいいながらなんか型を切ってるのか踊ってるのか?
あ、そうだ、
「ストレージ」
と言ったと思ったら、泉さんの目の前の空間が歪んだ?
おもむろに手を突っ込む泉さん!あぶねーよ!
すぐに引っこ抜いて、その手には革袋、重そうな
「ほれ、、同じのがもひとつあるから」泉
首の紐をほどいて中を見ると、皆金貨。
「・・・・・・一体、いくらあるんですか?」
「知らん。あと今まだ腰巻きにも10枚ほど入っているし、小銭は懐にあるし」
その袋の紐をきっちり締めて泉さんに返す。泉さんはその歪んだ空間の中に放り込む。
「泉さん、いつ覚えたの?その魔法」
「あー、一昨昨日?」
「は?」
「いや、シューレが向こうに行く直前にな、こーやってこやってこう言え、っていうんでやったら出た。で、シューレが革袋2つぶち込んで、これ旅費だからお前持っとけ」って。
「・・・それだけ?」
「ああ、そーだが?」
・・・・・・いっかいこっきりしかできなかったらどーするつもりだったんだ?とうか、忘れかけてたしっつ!!!
消すのは?
あ、もう消えている、、
「どーやったら消えるんですか?」
「使い終わったな、と思うと消えるらしい」
「出してみて?」
「えと、、こーやって、ストレージ、、、、あ、出たでた♪」
「消してみて、」
「きえろー、、おう消えたぞ!」
まぁ、、いいか、、カネは持っているより安全だし、、、
「誰でもできるんですかね?」
「なんだろう?おまえ、もうできるんじゃないかな?って言われてやってみたから、以前だったらできなかったんだろう」
「剣に魔力まとうとかできるようになってきてたからっすかねぇ」
「なんだろうなぁ、、そこらは大田の若手のほうが専門家だぞ」
まぁそうか、、
シューレが向こう行って帰ってこないってんで泉さんが俺らの部屋に「一人はさびしい」と寝にきたんで、寝たんだが、
「ごめん、泉さん、いびきがすこし、、、」と、大田さんと若手4人から不評で、
俺と泉さんが小部屋に移る。
まぁ、以前の旅のときと一緒だ。
俺がいびきとか騒音に平気なのは、静かな山の麓の一軒家に住んでて、しかも親父とじさまが轟音を毎夜たてるからである。街中でのいびきと、すんげーしずかなところでのそれとでは、かなり違う。なので静かなところのそれに慣れた俺は、実質無敵だ。
コンサート真っ最中の客席ど真ん中でもぐっすり寝られる。つか、寝たことある。
「大田さんたちは資金持ってるんスかね?」
「あまりないだろ?シューレが仕切ってたようだぞ」泉
ふむ、、
「んじゃ、最悪、これで乗り切って向こうに帰る、と。今回は、連絡所も無し、しかも大人数」
「ああ、そーか、、まぁ、、どーにかなるんじゃないかな?また」
泉さん、お気軽である!!
「で、どーしましょうか?も少し待ってみて、で、移動?するとしたら、どっちに?」
「一週間、は、どうだ?あと一週間。で今日はもう更けたので明日から8日目に、東に向かって移動。そして東のヘリに着いたら南に移動し、でっかい港があったら、船借りきって帰る。船乗りがいれば航路もできるだろ」
「へんな奴等だったらダメですよ?ろくでもない奴等が航路作って乗り込んで来られたら面倒だし」
「そんへんは、行ってみないとわからんからなぁ、、」
翌朝、朝食時に皆が降りてきたときに、昨晩の話をしてみる。
皆いんじゃないですか?と。
「現時点で、シューレから指揮権を受け取ってるのは泉さんなんで、それに従います」大田
うん!これもこの世代のでっかい特徴だねっ!!
できるだけ自分の脳みそ使うよう努力させよう、、放置するかな、捨てていくかな、、
「・・・・おまえ、、」と泉さんが若手魔法使いBを指し、おまえそっちのリーダーな、と指名。
今までは若手魔法使い5人のリーダー的な位置に居たのはA。それを含めて大田さんの下に居た。Aは今農国に行っている。
そして、今、残った若手魔法使い4人と大田さん合わせた5人のリーダーに、Bを指名した泉さん。
「大田は自分で考えないから危険だ。今まで見てたら、お前がもっともマシなんでなB、そっちグループをまとめろ」と辛辣泉
だが、部屋が別々なので、そういう者が居るのと居ないんじゃおおきく違う。
大田さん、平静を装ってるけど、ショック受けているね。年齢での序列なんざ、それが合理的理由になるとき以外には在りえないんですよ、このまともな世界なら。
必要なことを考えないから、それがまだわかっていない。この世界の基本の基本を全くわかっていないのかも知れない。恐るべしあの世代!!
大学紛争とか脊髄反射でやってたんだろうなー。受験勉強も理性いらないしなー、脳の肝心な部分をまるまる使わないしね。何より経験積むことを怠けるのが致命傷。
その点、福田さんはかなり特異だな、あの世代にしては。でもやっぱ自分で飛び込むことはしないというか出来ないという世代の致命傷を負っているけど。
おまえら今いくらもってるー?と泉さんが各人から聴取、その後、一応各人に金貨1枚(10万相当)を渡していた。
無駄遣いするなよー、と。
うまい飯は?そりゃ無駄使いとは言えないな。旨い酒は?当然飲むべきだろ?とか言っている。
んじゃ何が無駄遣いなんだよ!といいたくなるが、
食いもしないものを買うとか、日常どころかいざというときにさえ使わないようなモノを買うとか、「買ったものを腐らせる」ようなことが無駄遣いなのは基本、こっちの世界では。
まぁ、泉さんだったらどーするかな?どー言うかな?とかを基準にしてれば、だいたい合ってるーwだから、メジャー代わりにしてるガク。
泉はさすが武士だっただけある。侍(士官したサラリーマン)だと官僚と一緒なのでクズだが、泉はホンモノの生き死にの狭間を生きてきたもののふだ。切ったはったと口先と弱い者いじめだけのヤクザや暴力団みたいなんじゃなく、そういうのをまとめて処分できるホンモノだった。そういう生き方をし、死んできた。
おかしいところはたまにはあるが、基本的な部分は、間違えない。
それが、ガクが今まで見てきた泉だ。
その泉に信頼されてる、という事実に気づかないガクも大概だけど。
一週間後、、少し顎のおにくが目立ってきた泉さんと大田さん。
よかった、移動することにしておいて、とホッとするガク。
明日、朝一番の駅馬車で東に向かう。
シューレはどうしたんだろう?何が大問題でもおきたのだろうか?
いや、何かで、こっちのことをすっかり忘れているだけだろう。と思う全員だった。
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