278 / 409
後後152 食堂メニュー
しおりを挟む小館村
シューレは困っていた。
メニューが多いと選びきれない者が多いのだ。
「そんじゃ、メイン20とかにして、季節のとか一時期だけのは壁に張って、それ以外では”注文受けます。材料有れば作ります”ってすればいんじゃないか?南の国とかの屋台、半分くらい注文で作る、だったぞ。」泉さん
「そんなのありなのか?」シューレ
「屋台だからな、そう材料は多いわけじゃない。が、客も馬鹿じゃないから、表にでている材料と、調理器具でどんなのが作れるのか?位見当付くんでな、大体できる」
「馬鹿な客がいないってのがいいな、、」
・・・
「いや、ここのことじゃないぞ?ほれ、私は今までいろんな所にいたろ?」
ああそうか、と、店内にはほっとした空気が流れた。大精霊にバカ認定された村とかになったら大変である!!
「そんでだな、シューレがそれやれば、其の方式が武国内にも広まると思う。そしたら作るほうは楽だろ?」
大精霊の食堂やケーキはこの国のそれらの基準として見られているのだ今では。
で、注文受けるってのは一見めんどうくさそうに見えるが、実は違う。
こっちは前の世界と違い、一軒一軒の料理の差が大きい。全く違う料理じゃないの?と思える位の差がある場合も珍しくない。
前もって切っとくなり下ごしらえするなりして、それを旨く利用すればいい。注文だと、メニューにあるよりかなり少ない種類に成りがちだ。作る方は慣れれば、こっちのほうが楽なのだ。
「で、入れた材料を表の見えるところに出しておけば、客の多くはそれを元にした料理を頼みやすいわけだな?」シューレ
「そういうことだ。」泉さん
大体どこの店でも慣れたらメニュー見ないで注文する客は多い。
メニューがなければ、一見の客は他の客の料理を見て判断する。
こっちじゃメニューがないとか怒る我儘なバカは居ない。
で、シューレは、結局、メニューナシにして、壁にいくつか貼っ付けたのと、「注文受けます云々」を始めた。
客側に全く変化なし。
たまに、料理の名前がわからなく、こーでこーでこーゆーやつ、みたいな説明で、オバハン達が判断して作ることもある。少々違ってても客は文句言わないで食べる。で、その料理の名前だけ聞いておいて、次回は其の料理ではなく、と前置きしてこーでこーでと説明を始めるわけだ。
「そーいえば、フィジニのとこもこんな感じでしたねー」
「ああ、そう言えばそうだったな、、メニューなんか古くなってて、言わねーと奥から出してこないし、メニューから選んでも、今日は材料無いとか言われることもあったなぁ、、」
聞いていたシューレ
「メニューの意味ないじゃないか。」
「無かったねぇ、、」
「ですねぇ、、」
・・・・・
「そのかし、今日はこれ仕入れからコレ食え、とかが多かった。つか、毎回」
「ああ、だいたいそれ食ってましたね。それが一番美味い。」
なるほどなぁ、、とシューレ。
「ウチの村周辺はは食材多いから、なかなかいいんじゃないか?」
「ああ、最近は農家が売りに来るから楽だ。その日の朝に採った物を持ってくるからな。」
「魚とかも言えば朝に引き上げて持ってくるんじゃないか?」
「たしかにそうだろうな、、やってみよう」
以前はガクと泉がちょうどよい野菜を朝昼ととってきていた。が、農家もそのくらい選別を厳しくすると、シューレの店に入れられると知り、いいのを採って持ってくるようになったのだ。
なので、畑は村長の家で管理することになり、必要なときだけ取りに行くことになっている。一日育ちすぎたのは、そんちょんちの判断でどっかにあげたり、漬物にしたり、干したりしてる。
モグみたいな、味どーでもいいです、みたいなのが来ると、丁度いいと質より量で出せるので、それもまた古くなりそうな材料を使えるので助かる。まかないで使える量も限度があるから。
シューレみたいに上手くなれば、火加減や淹れる量を調整したり、など、材料の質によって変えて、どうにかしてしまうことができるが、弟子たちではいまだしている料理並にすることは少し難しい。
半日育ちすぎた野菜とか、客は気にしないけどね!でも弟子のものを見る目を育てるためにやってる様子。
おかげでガク達は高級料理店以上の材料を使ったメシを食えているわけだ。
「俺ゃー、このメシを食うと、村に帰ってきたなぁ、、と思えるんだよな、最近」熊
「確かに、それはあるな、、」泉さん
言われてみればそうだな、、と思うガク。
3人共村の外に出ることが多い。なので不味いメシとかでもそんなもんだと食ってしまえる。だが、やっぱり美味いものはうまい。
昼メシを食い終え、皆また自分の持ち場に帰る。
ガクは、今日もモフだ。
今日は子どもたちが多く来るらしいので、とても楽しみ。
毛並みが全く違うからね!!
メシは、健康的な飯で、かつ、美味いと、消化も良くなるらしい。
午後の仕事にも影響あるだろう。
材料、調理、が揃ってる村。
そして、人材も多く、特殊技能も多い。
外との付き合いも多く、情報も入って来やすい。
王都から離れ、しかも領都からも離れている村で、こんなところ、どの国でもないだろう。
でも、それに気づいている者はいなさそうだ。
多くは、小館隊、モフ神、だと思っているからな。
それは結果の一つひとつでしかないのに。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
転生したらただの女の子、かと思ったら最強の魔物使いだったらしいです〜しゃべるうさぎと始める異世界魔物使いファンタジー〜
上村 俊貴
ファンタジー
【あらすじ】
普通に事務職で働いていた成人男性の如月真也(きさらぎしんや)は、ある朝目覚めたら異世界だった上に女になっていた。一緒に牢屋に閉じ込められていた謎のしゃべるうさぎと協力して脱出した真也改めマヤは、冒険者となって異世界を暮らしていくこととなる。帰る方法もわからないし特別帰りたいわけでもないマヤは、しゃべるうさぎ改めマッシュのさらわれた家族を救出すること当面の目標に、冒険を始めるのだった。
(しばらく本人も周りも気が付きませんが、実は最強の魔物使い(本人の戦闘力自体はほぼゼロ)だったことに気がついて、魔物たちと一緒に色々無双していきます)
【キャラクター】
マヤ
・主人公(元は如月真也という名前の男)
・銀髪翠眼の少女
・魔物使い
マッシュ
・しゃべるうさぎ
・もふもふ
・高位の魔物らしい
オリガ
・ダークエルフ
・黒髪金眼で褐色肌
・魔力と魔法がすごい
【作者から】
毎日投稿を目指してがんばります。
わかりやすく面白くを心がけるのでぼーっと読みたい人にはおすすめかも?
それでは気が向いた時にでもお付き合いください〜。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
転生したらちびっ子になって、空を落ちていた件 〜もふもふたちのお世話はお任せあれ。ついでに悪もやっつけます!〜
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした高橋凛は、お詫びとして理想の世界へ転生することに。しかし気がつけば幼児の姿で、しかも空を落下中だった!?
バカ神、あいつまたミスったな!? そう思いながらも、凛はどうすることもできず、空を落ちていく。しかも更なるアクシデントが凛を襲い……。
が、そのアクシデントにより、優しい魔獣に助けられた凛は、少しの間彼の巣で、赤ちゃん魔獣や卵の世話を教わりながら過ごすことに。
やがてその魔獣を通じて侯爵家に迎え入れられると、前世での動物飼育の知識や新たに得た知識、そして凛だけが使える特別な力を活かして、魔獣たちの世話を始めるのだった。
しかし魔獣たちの世話をする中で、時には悪人や悪魔獣と対峙することもあったため、凛は、『魔獣たちは私が守る!!』と決意。入団はできないものの、仮のちびっ子見習い騎士としても頑張り始める。
これは、凛と魔獣たちが織りなす、ほんわかだけど時々ドタバタな、癒しとお世話の物語。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
二月から週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる