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後後177 アラタなるモフ!!! モフの魅了に負けるっ!!
しおりを挟むガクは考えた。監視委員会を誰に放り投げるか?押し付けるか?を。
で、熊の恩恵を一番受けている権力者って誰だ?
王様(将軍)だよなー、でも俺から直接なんか言えるわけねぇ、、
なので、
領主様なら俺の親代わりなのでOkである!
被害に遭う頻度No1なかわいそーな人である。
この間「国、出ちゃうよ?」って脅した2人と、大精霊の3人組に、国宝級の保護を頼まれりゃ、イヤと言えるわけないだろーが。
シューレに言うと、「丁度領都の店に行くトコだった」と、一緒に転移で連れてってくれた。
先に領主様のところに行き、説明し、
「ボクら3人じゃ何もできないので、最も上の上司である領主様と、最も恩恵を受けてる将軍様にお願いするのが良いだろうと思って、参りました。熊も領主様と将軍様の言うことであれば、すなおになるでしょう」と。
自分のところに来るのが必然な話だということを理解し、仕方がないとはわかるが、それでも「また、わし?」と思っていることは、ガク達3人には見て取れた。かわいそうだが仕方がないのだ!!
かと言って、熊を将軍様の直属にしてしまえばいいか?と言うと、それも無理。
熊一人でやっているのではない。多くの配下、工房などすべてが必要なのだ。それは小館の皆の生活も担っている。熊だけのために存在しているわけではない。それらをすべて奪うことなどできない。
「将軍様のところには優秀な側近多いんだから、ぎりぎりな領主様のとこではもうコレ以上増やせないと、全部押し杖家ちゃえばいんじゃないですか?」
と、ぶっちゃけるガク。
「まぁ、実際そうするしかないがな、、」
領主様の側近達、これ以上仕事増やすと死む。除く大田氏。
ガク達の領域においては、一件落着w
ーー
子鹿のぱんぴーおならしたーぴりょりょりょおーぴりょりょりょー♪
と歌いながら帰宅するガク。古すぎるぞガク。
さて、今日もふる・・・トリミングるぞー!!
と、トリミング小屋の扉を開けると、、
生ゴミ?
なんかの塊、、
もそっと動いた?
お、、
だれだ?
みたことありかもしんない、、
おもいだそーとしても無理っぽいんで
「おう、ひさしぶりかな?げんき?」
・・・・・・・・
「、、はじめまして、ガクさま」
「あ、そーなんだ」
で、何用?と思っても、ここはトリミング屋である。床屋でも鶏肉やでもない。
「あー、まず風呂入ってこい、そのままじゃどーにも、、」
「いえ、だっって」
「無理だって、意味ネーからそれじゃ。お風呂セットは風呂にあるし、うちの銭湯は毛皮のまま入っていいし、料金無しだからとっとと行け!」
「はっつ!」
たったかたーー!
毛足が長かったが、なんか狼じゃなくない?誰?
まーいっか、、
とかさほど気にしない。
どっかから何かを聞いて、トリミングしてもらいに来たんだろう、、とくらいにしか思っていない。
しかしガクは知らないのだ。随分前、そう、ガクと泉が最初の旅に出はじめてからそーゆーのが多く来るようになり、小館村で、密かに周辺の村を含めてその周囲に監視網を作って、それらしい者が監視網にひかっかると捕らえられてチェックされる。村に入るそれなりの理由がある者だと放されるが、トリミング目当てだと帰されるのだ。
だから今でそういった者がガクの目の前に現れたことがない。
トリミングの用意を整え、ゴロっと床に転がってうとうとしていたら
ほどなく戻ってきた。
真っ白なロシアン(猫)。
思わず抱きつき、もふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふ
「あっふぅううううう」ロシアン
あ、、
「ご、、ごめんっつ!!!お、思わずっつ!!!あまりにもきれいで!かわいいんでっつ!!!」ガク
「・・い、いえっ、、、だ、だいじょ
ぐぅ~・・
ガクはロシアンをシューレ食堂に連れて行った。
「好きなものを、好きなだけ食べるが良い。ここでは遠慮は無用だから」ガク
「お、今日はすごくべっぴんさんを連れているな!」シューレ
「人聞きのわるいっつ!そんな言い方するといつも女の人とっかえひっかえ連れてるようじゃないっすかっつ!!」
「・・・まぁ、、泉も、幼女だけど、、女なことは
すっげー怒りの気配がこの近くから、、、
ガラッつ!
「・・今、シューレが、何か、言ってた、よう、な、気、が、し・た・が?」鬼の形相の幼女立っていた。
「うむっ!!何も言っていない!!おまえの空耳だっつ!!!」シューレ
「・・・・・ならば、よい、、、無駄口は人を傷つけないものにしような?」能面くらいに下がった泉さん
「お、、おう、、、ていしょくでいいんだな?酒もつけよう、、」
「たのむ」
ガタン、座る泉さん
「お、新人か?どこの出だ?」とロシアンに訊く泉さん
「はい、農国から来ました。アニャータ・ミニャーチカ・グレゴリアと申します。」
「俺は泉だ。何か?鶏民具しに来たのか?」
「いえ、、グレース様とグレゴリー様に言い遣って、、」
「「グレゴリー?」」
食事が来たので
「先に食え、話は後だ。」
と、食事をさせる。
かなり食べた。
「ふぅ、、ごちそうさまでした。久しぶりに美味しいものをいただきました」
「「・・・そらそーだろうな」」
農国から、一人で、武国に入った、なんて、、食事に関しちゃー、、、ものすごく気の毒だよなぁ、、、
と思う2人。
食後にケーキと茶を頼んだ。
「まぁ、この村と、ここの領都に数件、王都に数件、くらいだけどな、、農国民の口に合う食事ができるのは、、悪いな、、」
泉さん。
ぼふーん!
やっと人型になったロシアン、いや、アニャータ。
「・・・ひもじくって、人型になることすらできなかった、のか?」
「・・・はずかしながら、、、」
「いや、、アニャータ?君は一人で来たの?」ガク
「はい。一人で」
「グレゴリーの命で?」
「命といいますか、、グレース様が行けばきれいになれるよ?と、そしてグレゴリー様が、ガク様がとてもいい人だから世話に成るがいいと、、」
??????
「まず、、俺達はグレゴリーを知っているけど、グレースって、誰?」
「スタリッツアの公爵様ですけど、ガク様と知り合いだとか?」
「・・・女公爵?」
「です」
・・・・
「あいつら、何たくらんでるんだ?」ガク
「・・・・さあ?」アニャータ
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