【ありがとうございます!!底辺の壁突破!!】拉致放置?から始まる異世界?生活?【進めー!!モフ☆モフ!!】

uni

文字の大きさ
362 / 409

後後231 のんびりのお食事時

しおりを挟む

アニャータが遅くなるので夕食も少し遅いだろうと思っていた。
まぁ当たりだけど、でも領主様の邸に戻った時はもう用意されていて、ぎりぎりだった。失礼に成るトコだったー。

将軍様夫妻は転位門で王都に戻っている。
シューレは「わたしは店に泊まる、というか、作業だな」。
ケーキを作るようだ。新作で美味かったのを仕上げるのだろうな。


「やっと帰ってきたか。はよ席に着け」
促されて席に着くと、
おや?
「なんだい?何か顔に付いているかい?」
そう言いながらみそスープの入ったでかいボールをテーブルの真ん中の方に置くおっかさん。

「いや、おっかさん、なぜここに?」
「おもしろそうだってシューレが言ってきてね」言いながらスープを皆の椀にとりわけくれる。
またシューレですか

「面白いですか?」
「何いってんだよ?これからだろ?期待しているよ?」
何をどう期待してるの?

「大精霊殿に期待されるって、お前達いつの間に?」領主様
ちがいます、漫才師に期待するような方角です。

「領主様、人間が神の考えを考えてみても仕方がないように、大精霊の考えを人間が読むことは無理だと。」泉さん
「まぁ、そうかの」
うん、事実を言ったらがっかりするよね?というか信じないかw

「大聖霊様も座ってくだされ」
(そこまでまだ行ってはいないと思ったんだけどねぇ)おかん
(いやいや、もう大精霊格でしょ。十分ですよ)
(そうかい?)
他のは領主邸食堂使用人達が持ってきてくれた。

夕食はおかんが作ってくれたらしく、シューレ並であった。
領主様も喜んで食べていた。

「あれ?おかん、アニエッラは?」
「街に遊びに行っているよ。」
「え?もう夜だよ?」
「ああそうだね。」
まぁ、もともと夜番ウエイトレスだったか。妖精なんで強いし。

「妖精って、捕らえられたりしないの?」
「無理だねぇ、大妖精が妖精を捕らえるとかならできるけど」
なるほど

「妖精って何やっても死なないの?」
「聞いたこと無いね、切っても焼いても毒でもなんとも無いからねぇ」
「じゃ、少なくとも人間の世界じゃ危なくないんだね?」
「と思うよ?」
曖昧だなあ

なんか食事中の会話には似合わない話しになってしまった。
皆もアニエッラのことを心配しているだろうから、と聞いた事だが、皆も聞いていたのでそうだったのだろう。


夕食後のお茶が終わり解散。部屋に戻ってアニャータに訊いた。
「獣人は攫われたりすることあるの?」
「昔は多かったようですね。今は、人と同じように、なんらかしらの価値がある、つまり、高く売れそうな者だけさらうようです。ただ、ひとよりわかりやすい価値なので高いとか。」

「あぶねーな。アニャータは街を一人でうろついたらダメだからね!」
「しませんよ。」
「俺が呼んでいるとか言われて、知らない者について行くのもだめだからね!」
「・・・なるほど、そういうやり方もあるんですねぇ」



翌朝
邸の食堂に入ると、今度はアニエッラが味噌汁を取り分けていた。
領主様に挨拶し、アニエッラに声を書ける。
「おはようアニエッラ、ありがとう。」
と言いながらボールを触ってみる。

「このボール、保温効果あるの?」
「わかる?」
「まぁなんとなく。昨日おっかさんもやってたんじゃないかな?」
「母さんはスープは温かいうちに食べなきゃね、って言ってるからね」
「確かにそうだ。が、アニャータのはほどほどにお願いします」
「あ、ねこだった!」

昨日の夕飯の時はおっかさんは気を使ってくれてアニャータのは少し冷ましてくれた様子。
便利だね魔法使える精霊は!


ヒモノの焼いたの。
漬物。
味噌汁。
ごはん。
以上。

食後にお茶とあんこのだんごの茶菓子。
を、この洋風和室で頂いてくつろいでいる。
いずみさんは珍しく煙管をふかしている。

基本、この武国の者達は質素な生活をしている。なぜか贅沢を嫌う。
が、面白いことや武器系には糸目をつけない、なぜか。

あれ?
似てないか?同じようなもんだよな?
大妖精の、食い物と面白いものだけ!のみで生きているのと。

「いや、私らはへんな柵(しがらみ)いっさいないからね?」おっかさん
まぁそうだよな、それが日常の7-8割になっちまうからなひとの生活は。

あ、いい匂い
「いずみさん、葉を変えました?」
アニャータも鼻をくんくんいわせ、あらほんといい匂い!、と言っている。

「ああ、おっかさんに貰ったばかりだ。なかなかうまい」
へぇ?食べ物だけじゃないの?

「いや、あたしもたまーに吸うんだよ。なんでね、タバコ葉にいろいろやってみたりね。」
へぇ?
「おっかさん、んじゃ酒は?」泉さん
「酒はいじったこt・・・・・昔あったな、なぜやめたんだろう?」
悩みだすおっかさん

「なんか事故ったって昔言ってた気がするけど?」アニエッラ
「なんだい?その事故って?」
「いやねかあさんが言ったんじゃない、内容まで知らないわよ」
なんだろう?と悩みだす

思い出そうとすると思い出せなかったりすることも多い。
気にしなくなった途端思い出したりな。

決して、思いつかないから引き伸ばしているんだろ?とか思っては行けないのだ。決してっつ!!

「あ、なんだったかな、アルコールと相性悪いものを入れてさ、なんかとんでもない薬品に成ってて知らずに飲んで死ぬ間際まで行ったわ!!すごいよねー、妖精を死なすくらいのモノを作っちゃたんだよねあん時のわたしは!
あー、ありゃたいへんだった、・・・・・・・・・・・・そうそう、シューレと一緒にやったんだよ、あいつがへんなこ
ぼこん!
いつの間にかシューレが来ていて、おっかさんを後ろから鉄のお盆(なぜそんなのがあるのだろう?)で殴りつけていた。

気絶したおっかさんに「また百年くらいわすれとけ~~~♪」となんか掛けた。
元凶はこいつか!!

あれ?
「あれ?でもシューレはへいきで酒飲むよね?」
「ああ、私は別にトラウマになっていない。あんなの屁ではなかったのだ」
軽く言う・・
神に近づくってのはこういう、なんだ、その、人として無くっちゃいけないものが無い?みたいな感じが、いいのかな?しらんけど?

「私もしらんがな」シューレ

シューレが持ってきた完成された新作ケーキをみんなで美味しくいただきました!!
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。

かの
ファンタジー
 孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。  ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり? 異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました! 完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜

もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。 ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を! 目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。 スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。 何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。 やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。 「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ! ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。 ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。   2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

【一秒クッキング】追放された転生人は最強スキルより食にしか興味がないようです~元婚約者と子犬と獣人族母娘との旅~

御峰。
ファンタジー
転生を果たした主人公ノアは剣士家系の子爵家三男として生まれる。 十歳に開花するはずの才能だが、ノアは生まれてすぐに才能【アプリ】を開花していた。 剣士家系の家に嫌気がさしていた主人公は、剣士系のアプリではなく【一秒クッキング】をインストールし、好きな食べ物を食べ歩くと決意する。 十歳に才能なしと判断され婚約破棄されたが、元婚約者セレナも才能【暴食】を開花させて、実家から煙たがれるようになった。 紆余曲折から二人は再び出会い、休息日を一緒に過ごすようになる。 十二歳になり成人となったノアは晴れて(?)実家から追放され家を出ることになった。 自由の身となったノアと家出元婚約者セレナと可愛らしい子犬は世界を歩き回りながら、美味しいご飯を食べまくる旅を始める。 その旅はやがて色んな国の色んな事件に巻き込まれるのだが、この物語はまだ始まったばかりだ。 ※ファンタジーカップ用に書き下ろし作品となります。アルファポリス優先投稿となっております。

処理中です...