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後後257 南の開拓村に
しおりを挟むアニャータと一緒に南の開拓村(モグラのいる村)に行く。
村で結婚のパーティやって貰った時にわざわざ来てくれたから。
そんちょに馬車を借りて酒を2樽、米と調味料や油、釘や墨と筆と紙など消耗品も持っていく。
晴れた日に行こうと思ってここ2-3日でモノを集めていた。
今日は秋のよく晴れた日だ。この間のきのこ採りに行った日みたいに。
街道には野焼きの匂いが立ち込める。秋の匂いのひとつ。
のんびり馬車を走らせる。
アニャータのきれいな毛並みが馬車の走る僅かな風にそよぐ。白くてきれいなので光にきらめく時もある。
あー、こっちに来てよかったなー。心底感じる。
ちなみに、なぜかわからんが、性格と毛並みは一致するのだ。かなり前に気づいていたけど。でもあまり関係ないので気にしなかった。でも連れ合いになるとなったらでかいことだからね。
こっちのオトボケ神様の仕様なのかねー。
街道から折れて村への小道に入る。今は整備されて石が敷かれている。冬場でもぬかるまないだろう。助かる。
南側の畑をみると、ポツポツ人がみえる。
・・・
「あれ?人数多くないか?」
「そうなんですか?」
「・・・うん。10人ほどだったはずなんだけど・・」
ここから見渡すだけでも10人はいる。全員ここにってことはないと思う。ばらばらに作業してるし。
ガクは実家が農家だったんでだいたいわかる。
リーダーの家に着いて荷を降ろしているときにポンコツ3人組が来てくれた。
「ありがとう助かる!。森に入ってたんじゃないの?」秋だからね!
「ええ、でも外側できのことか採ってたんで、荷車来たというので手伝いに来ました。」
「うん、この間皆で来てくれたお礼に来てさ。生活物資持ってきた」
「助かります!」
「おう、主に酒がすんごく!」
「じゅるりん!」
酒が切れていたようだった。よかった1樽だけじゃなくって。なんか2樽にしようかな?って今回は思ったんだよね。
荷物を運びながら、
「村人、増えた?」
「ええ、南の居留開拓地もいっぱいになったみたいで、幾分入れない?って訊かれて10人ほど受け入れました。」
「一挙に人口倍増?」
「ああ、まぁそうですね。でも丁度畑を広げようと思ってたんで」
ひとがいいよなこいつら。
「んじゃ、工房に言っておくよ。用水路と井戸と家は必要だもんな」
「はい。でも用水路はもうほぼできています。」
「はええですね?」
「まぁ、、以前から広げようと思ってたんで少しずつ合間に掘っていたんですよ。」
ほう。
「家は?」
「今は俺らがまとまって、彼等も数人ずつまとまって住んでるんでどうにか」
「速く家欲しいな。でないと嫁さんもらえないもんな。そろそろ大丈夫だろ?」
「まぁ、畑も出来上がり、稲作もどうにか成ってきたので・・・。でも、新しい者達が一人前になってからが良いですね」
まぁ、あと1-2年位後でも大丈夫か。
自分が結婚すると、ひとのそれも気になるもんだなぁ、などと思うガク。
アニャータは細かいモノを袋から出し終わり、荷を運び込んだので小さいゴミや埃が散らかっているので掃除していた。
「遅くなりました!」
とリーダーが入ってきた。
「よう!元気そうで何より。焦ってこなくていいのに。仕事中だっただろ?」
「いえ、大丈夫です、任せることできますんで。人手が増えましてね!」
「ああ、聞いた。村人倍増だってね。すごいね。」
「ええ、前もってやっていたからすんなりと。モグラも頑張ってくれてますし。(後後ー160話)」
皆働き者だよなぁ・・・
ちなみにあのモグラがいると畑を作るのがかなり楽になる。どんどんどんどん土を起こしてくれるのだ。
「良い村になるよな」と、ガクはトリオの一人向かっていった。
彼はリーダーの方を見て
「ええ、儂らもいいトコに来ました。」
その後リーダーとトリオは仕事に戻り、アニャータが今あるもので料理をはじめ、ガクはその手伝いを始め、区切りが着いたら風呂の用意を始めた。
昼は皆大体現場で軽く食べて休息するだけだ。
夕方になると戻ってくる。
夕方前には食事の支度はだいたい終わった。
アニャータとガクはリーダー宅の縁側で茶を飲みながら休んでる。
休憩終えたら俺は風呂を焚こう、と思うガク。
「この村もシューレさんの食堂みたいのがあればいんでしょうけど・・」
「そうだなぁ・・でも、それだとなぁ・・・」
「??」
「いやさ、嫁さんを貰う気が薄れないかな?って」
「ああなるほど、・・ガクさんどうでした?」
「俺はアニャータ見た時にもう決まっていた同様?」
びっくりして、それからうにうにし出すアニャータ。
「それまでは結婚とか考えたことなかった。その気ゼロだったよ。」
へ?とビックリするアニャータ。
「なぜ、ですか?」
「さあ?知らない。でもそうだったんだ俺の場合は。」
まあ、ひとそれぞれだからね?
ぼこぼこぼこぼこぼこ!!庭先の土が盛り上がってくる!
ガクが飛び跳ねてその先頭部分をおもいっきり踏み潰す!!
ぼこっつ!
「ひどいじゃないですかー!」
モグラのごむたい君だ。
「おまえ、畑じゃないとこを荒らすな。そんちょーさんちの庭だぞ?」
「・・・庭木を植えるのに耕す?」
「今はまだしないだろ」
「そうですか」
「こちらは?」とアニャータがモグラを。
「あ、見なかった?宴会に来てたけど、こいつ食ってばかりだったからなー」
「宴会って食べるところでしょう?」もぐ
まぁそうだけどさ。
もぐらには”何のための”とかがわからないのだろう。
「こいつはモグラ。いろいろあってこの村で開拓王をやっている」ガク
「モグラの開拓王のごむたいデス!」
「こちらの美しいねこ人のお嬢様は俺の奥さんだ。敬えよ?」
「はい!もちろんです!この毛並み!!うーむ、モグラには不利ですっ!!」
まぁな、毎日泥だらけだもんな。
ガクは風呂を焚きに行き、アニャータとごむたいは獣人同士??話をしていた。
ほどなく村人たちが帰ってきた。
リーダーは新人達にガク達を紹介し、ガクとアニャータに新人を紹介した。
皆良さそうな若者たちだ。
アニャータの手料理はその人数には十分ほどあり、また、ガクが風呂焚きから戻ってきたらたらいに残飯の山がでてきていた。シューレがちゃんと毎晩ごむたいの飯を送ってきてくれてるようだ。というか、処分?wいやいや、汚いのとか腐ったのとかは入っていないので、一応モグラの食事だと判っている様子だし。
そして皆風呂から上がって宴会が始まった。
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