【ありがとうございます!!底辺の壁突破!!】拉致放置?から始まる異世界?生活?【進めー!!モフ☆モフ!!】

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後後261 祭りの前のたのしさは

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ガクとアニャータと泉が祠を参ったその日の午後あたりから、村は騒がしくなった。
いつも日中は皆畑に出たり作業場に篭もるのでさほど人通りも無い村の本通り(今では幾つか通りがある)も人が行き交う。顔つきもどこか楽しげ。

普段は訓練している北の国や農国の人狼達も、今回は加わるのだろう。村人たちと一緒に行動している。尻尾を振っているのはなんか楽しいのか。

翌日辺りから祠の前の舞台から村にかけての道(参道になるのかな)の両脇に小屋を建てる槌音が聞こえ始めた。

トリミングしているガク達にもそれは聞こえてくる。

「なんかいいですね、楽しんでるような音ですね」アニャータがトリミングしながらガクに話しかける。
「うん、久々かな、こんなの」ガク
「おう、祭りの準備だろ?毎年やりゃー楽しいのになぁ」
と、アニャータがトリミングしている人狼のじいさん

「ウチラの村にも提案してみるかにゃー」
ガクがトリミングしているねこ人のばあさん

「おう、んじゃ、今回からいずみ村もここに混じって祭りやってみるか?経験しとけば自分達でやるときにもやりやすいだろ?」
と、泉さんが入ってきた。
「話は聞いた」は無いんだな?(ヤマさん仕様)

「そうだにゃ。それは良いことにゃ。いずみさん、ガイとシャム(19話)に言っといて」ねこ人ばあさん
しかたねーなー、と呟く泉さんに
「ついでにすんませんけど、領主様と村長に、祭りは毎年やるようにお願いします!って伝えてくれません?」ガク
「しかたねーなっつ!!」泉さん

ちなみに、ガイ(人狼)とシャム(ねこ人)は、いずみ村のリーダーだ格だ。村長、副村長なのかな?
とガクはアニャータに説明していた。

昼にシューレの食堂に行っても混んでいて、みなワイワイ話しながら食べていた。
泉さんは領主様のとこ(小館別荘)に寄ってからいずみ村に行ってくる、と出ていっていた。

食堂で席に着くと、
「おう、祭りはじまるな!」
シューレもなんか浮足立っている。
「私はナニしようかな!」シューレ
やるんだ。すんげー美味いもの出しそう・・・

「水ふーせん釣りでもやるかな!」
「なぜ食い物をやらないっつ!!!」
いきなり切れるガク

「あ?毎日食い物やってるんだぞ?こんな時くらい他のことやりたいだろ?」
・・・・ごもっとも?
「まぁ、そーかー、・・なんかごっつ美味いもの期待しちゃったんだけど、ま、仕方ないし・・」ガク
「・・・・ふん、まーおまえがそーゆーなら、屋台は幾つ出してもいいんだろ?」
「え?いいの?まじ?やったネッツ!!!まともで美味いもの頼むね!!」
まともお?

「いや、前回、なんか・・・説明、いる?」ガク
「いやいらない。言わないでいい、言うな。きもいんだろ?」
「まったくもってそれはもう!」
「わかった、まともでうまくって子供が喜びそうなものも考えよう」
”も”??

「でも水ふーせんはやるからなっつ!!あと、お面もいいかな!コスも一緒にやるかな!」
何のコスだよ、何のお面にするんだよっつ!!

「魔法少女いずみに決まってるだろう?あとロボだロボッ!!カッコイイだろ?」
そうかあ?

「お前はセンス無いな!」とぷんぷんして厨房に戻るシューレ

「あたし達もなんかやるからねー」
と行方不明だったアニエッラが配膳の合間にガク達のテーブルに寄って言う。
いつ帰ってきたんだ?というかどこに行っていたんだよ

「少し農国に行って食べ物食べてたー。美味しかったなー♪」アニエッラ
そーですか。こいついら転移できるから羨ましい!!
いや、旅は移動があるから楽しくなるのだっつ!!!

そういや、祭りが終われば俺達はまた旅に出るんだなー、と、少しの不安と大きな期待と、わずかな面倒臭さwww


午後もトリミングをしたが、トリミングに来る人は少なかった。みな祭りのために動くので人手が足りなくなってるのかな?
まぁ、仕方ないだろう。
なので夕方にはお仕事終了♪

風呂に行った帰りに、夕食にはまだ早いかなと、街を少しぶらつく。
人は、気分かいいとか、楽しんでいる時は活気があるようだ。祭り作業に関わりない者達も活気が出てきてる。
毎日ずっとこれだと疲れてしまうが、年に何度かくらいはよいアクセントになるだろう。
毎年一度の祭りは、いんじゃないかな。

何気に道端にむしろ敷いての物売りも心なし増えている様子。

「あ、うまそうなきのこ!!」
とそのむしろに近づく。
「アニャータ、きのこ、わかる?」
「農国はきのこ豊富だし、皆きのこ好きです。わかって当然ですね!」
アニャータもきのこ好きのようだ。

「これと、これと、これ、あとこれもこれもください!」アニャータ
まぁ、アニャータにまかせておけばいいか・・・

入れものを持ってきて無いので紙袋に入れてもらってガクが抱える。
ほのかにきのこの匂いがする。
秋の匂いでもあるなぁ、、
「なんか、農国っぽい匂いな気もする・・」ガク
「気のせいじゃないですよ、農国の秋は、街は結構きのこの匂い多いですよ。皆森に入ってきのこを採って、街で売りますからね。雨が降ったら翌日、翌々日はきのこがよく生えますからね!」

楽しそうなアニャータ。
祭りが終われば・・・
あれ?

「冬じゃん!!祭り終わって、旅に出るの、冬じゃん!!!農国、雪の中っつ!!!」ガク。初めて知ったこの事実っつ!!!
ちなみにガクは寒いの苦手もいいとこである!!

「いいですねぇ、農国の冬も楽しいですよ!。家の中はあたたかいですからね。下手に冬が寒くない所の家の中より温かいですよ!しかもみな家の中に居る時間が増えるので、食事に手を掛けます。美味しい食事が多くなる季節なんです!!」
おまえ、ねこだよな?ともいちどアニャータの姿を見返してしまうガク。
うん、とっても毛並みが美しく、もうモフりまくりたくなるほどの美ねこ様でございます。

「寒いの、平気なの?」
「んー、外はあまり。肉球が濡れるのは今でも少し抵抗ありますし。いえ、お風呂とかは好きですけど、外だと濡れて汚れるでしょう?」
「それだけ?寒いとか冷たいとか?」
「寒いですねぇ!雪が降ってるときはまだいんですけど、晴れて風があるとコートだけじゃダメですね!」
と楽しそうに言うアニャータ。

うん、わかった、俺より余程寒いのだいじょぶなんだなー

どうしよ?俺だけだ、寒さに弱いの・・・
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