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後後260 練り直し!
しおりを挟む「よう!祭りは来週に決まったぞ!」泉さんがモフ小屋に飛び込んできた。
「え?!この世界にカレンダーあったんですか?!!!」ガク
「そこかよっつ!!!!」
「まぁ、あるとこにはあるんだよ。10日後に始まる。」
はじまる?
「何日やるの?」
「さあ?多分4-5日じゃないか?」
嫌な予感?
あ・・
「あの?どこでやるの?」
「え?領都?」
はあ?
「俺参加しない。」ガク
「あ?なんだって?」泉
「俺参加しない」
「なんだって?」
「何言われても参加しない。俺は村長に頼んだんだ。村祭りに決まってるでしょっつ!!!」
「今更?そんなこと聞いてねーぞ?」
「「そんちょーーうっ!!!」」
で、練り直しになりました。
ガクもお祭り本部に参加した。監視役として。
もう今までの計画案みたら大変!
花火。これはどうにかまだ理解できる。却下だけど。
山車、将軍様をかたどったのとか華子のとか、ロボ軍団の練り歩きとか、無限軌道車のパレードとか(大田さんの要望だな!)、早食い大会とか、大食い大会とか、釣り堀大会とかよくわからんし、却下の嵐!!
なんでもやりゃいいと?
「何の祭りのつもりだったの?俺、モフ神様の祭りって言ったよね?他の祭りをしたいなら別にやってください。」
「・・・・・」一同
熊もいるのになぜこんなに?
まぁ、領主様は流されたのかもしれないけど。(親代わりに甘いガク)
「第一回モフ神祭りと同じにしてください。実行委員長は祝詞を上げる領主様にお願いいたします。前回と全く同じにしてください、アレがベストです。」
「お、そうか、うむ、わかった。」
今ここ、村長宅お祭り本部に居るのはガクとアニャータ以外には、
泉、シューレ、匕王夫妻、グレーズ公爵、熊、子熊、村長、そして領主様、で、王妃様だ。
王妃様にはお引き取りを願った。
ぐすったけど、
「・・・・農国、いいよなー。アニャータ、帰りたい?」ガク
「お!帰ってくるのか!!すぐ帰ろう!今すぐでも良いぞっつ!!!」公爵
「わかりましたっ!!私は抜けますからっつ!!!」王妃
「すみません公爵様、別荘どっかに買いますので、たまに行くだけで許してください」
「むう、、、まぁ、、んじゃ私の邸に来ればいいじゃないか?」
「ブートッチがいいかな?って・・・」
ブートッチに勝てる場所など無いのだ、この世界にw
「・・・んじゃ、私の邸とブートッチに転移ゲートを作ってもらう」
すげーな?
「まぁそれなら、ガクさん、容認してもらえませんか?」アニャータ
「アニャータがそう言うなら・・・。泉さんも一緒にいくでしょ?」ガク
「え?いいのか?」泉
「「「いいにきまってるでしょう!」」」ガク、アニャータ、公爵
王妃様、顔色悪いけど・・・
とっとと帰って将軍様に叱られてこいや!!
時は10日後。
期間は3日間。
初日に祝詞。で、祭りの始まり。
前回の祠の前で、前回の神楽舞台が残っているのでそれを使って舞を3日とも行う。
山車、神輿はなし。
出店は前回くらい出せれば嬉しい。
こんな程度である。
領主様もこれを見て思い出したようだ。
匕王夫妻は「我が国からもこの村の友人として、そして獣人の仲間として、モフ神様に何か献上し、祭りに参加させてもらおう」と。
やっぱこの王様、分別あるよな。遊ぶときとそうでないときを分けられる。
それを聞いて、
「うむ、我が国も獣人は多く活躍してる。なんかモフでっかいの連れて
「ありがとうございます!でもそーゆーのはちょっと・・遠慮したいっす、農国でモフ神祭りを行ってくれるほうが神様喜ぶと思いますよ?」
全く匕王に対するのと逆を言うガクw
でも公爵と匕王の言うこと全く違うんだから仕方ないよね!!
「そういえば、祠ってどうなってるんですか?」
「え?知らないの?」村長
うん?
「村の皆で世話してるぞ。ピカピカだぞ?」そんちょ
「ピカピカなのは、獣人が来てご利益ご利益っていいながら皆なでているからでしょう?」小熊
「あ、バラすなよ」そんちょ
「でも、世話してきれいに保っているのは事実だな」熊
ぎりセーフなそんちょ?
「なんかで囲ってはいないですよね?」ガク
「なんで?んなことしていないけど・・」そんちょ
「いや、なんか囲いとかかぶせるよなこととか不味い気がして?」
ふーん?
ーー
祭りの件はあとは具体的に誰が何をやるか、どうやるか、とかなのでガクは居なくても大丈夫だろう。村長宅を出た。
「アニャータ、祠見て帰ろう」
「ええ、私も見たことなかったです。というか、あることすら」
うん、俺も忘れていたからね、とは言えないガク。
毎年祭りやらないといけないなぁ、と改めて思った。
ほどなく祠と神楽舞台のある場所。祠の周囲には数本の木が植えられていた。2mくらいに成っている。
最初の祭りから、そんな経ってる?。数年は経ってるもんなぁ・・・。と思うガク。
アニャータは祠を拝んでいる。毎日モフ☆モフのために頑張っているんだからな。
ガクも拝んだ。みんながよいモフ☆モフでいられるように。俺達もがんばりますので、と。
で、
「確かに触られまくってるんでしょうね」
アニャータが見る通り、人の背丈ほどの岩の表に出ている部分がテカテカツルツルになって光っている。禿ではない。
「で、着物きているのはなぜですか?」
「うむ、それはだな」
泉さん?
いきなり現れる。
「おう、領主様がとりまとめやってくれるので俺も必要ないな、と思ってな抜けてきた」
「それよりだ、この着物を着せたのは他でもない熊だ。似合うだろう?」
「うん、妙に似合うので感心していたとこ」
「ええ、似合ってますねぇ」
・・・・
3人は見つめてしまう。何故か着流しのような着物が似合ってしまうその岩に。
あ、
泉さんに木刀を貰う。泉さんは村に居る時は木刀持って歩いている事が多い。いつでも誰かに鍛錬付けられるから。相手に木刀もたせ、泉さんは素手とか木の枝とかで相手するのだ。
どこでも鍛練マシーンいずみ式!
ん、と泉さんは木刀を渡す。
木刀を、その着流しの帯の脇に差してみた。
「おう、いいな。ならば・・」
と、泉さんがその木刀を背に回した。
「おう、前からは見えないけど、カッコよさが増した!!」
「だろう?脇だと少しわざとらしく見えたんだ」
「凛々しくなりましたね」
武国なのだここは。これでこのモフ神様も、より一層親しまれるんじゃないかな?
その岩の頭部あたりのてかりが、一瞬ほこらしげにてかった気がした。
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