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11羽気まづい…。
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昨夜の記憶が何もない…。
朝起きると硬い床に寝ていたせいか、体中が痛い。テーブルから落ちたのか、落ちた後イスやテーブルにガンガン体ぶつけたのか、最悪な気分に変わりはない。
朝ランチの準備のため出勤してきた店員が俺を見つけ、ビックリされ起こされた。
酔っ払いが勝手に店に入ってきたんじゃないかと、誤解を解くのに苦労した。解けてるのか微妙だけどな…。
「本当にすいませんでした」
「それはわかったんですが、マスターが鍵かけて帰らないなんて…。どうしたんだろう」
「あの、俺は行っても良いですかね?」
いちを夕方店に顔は出してくれと言われた。マスターに昨夜のことを確認したいからと。断る理由もない。
店員にとって俺は酔っ払いの空き巣泥棒に思われてても仕方がないんだから。それにリズさんも起こして帰ってくれたって良いだろう…。放置はないだろ放置は。
しかし俺、酒は相当鍛えたはずなんだけどな…。浮かれすぎてたのか?テーブルの上に出した覚えがない預け札と財布を取るとホテルへ戻った。相当酔ったんだな…。
「お帰りなさいませ。昨夜は従魔だけがお帰りでしたのでお部屋へお連れしております。10時でチェックアウトになりますので、よろしくお願いいたします」
「え?あぁ、はい。わかりました」
なんだよ!あいつ1人でそそくさ帰ったのかよ。帰るなら起こせよ。まったく…。人情ならぬ従魔情がないやつだな。
でも、あいつ従魔になるのか?ガチャっと扉を開けると、スライムはベットの上で鼻提灯作って寝ていた。
「おい!帰るなら起こせよ!」
―――――すぴぃ…。すぴぃ―――
起きる気ないのかよ。体中は痛いしなんか腹立つな…。無理やり鼻提灯割ってやると、なんだよって感じで俺を見て来た。
「帰るなら起こせよ。起きたら朝になってるし、リズさんもいないし。お前何してたんだよ」
無視。俺の言葉を聞いて何のアクションなく無視。なんだよこいつ。可愛げの欠片もないのかよ…。
起こされたのか不服なのか、チェックアウトをするまでひたすら無視を貫き通された。こうされると俺もなんか気まずい。
「あー…。3万も払って入ったの五右衛門風呂だけかよ。2度と高い宿なんか泊まらねぇ…」
ひたすらリアクションのないスライムと歩く俺。やばいマジで気まずいぞ。
「腹減ってないのか?なんか食うなら買ってやるけど?」
俺の言葉にぽよんぽよんと菓子屋の前に止まる。そういや昨日菓子買ってやるって言ってたな。
「ここの店で良いのか?昨日の店じゃなくて」
ここで良いと右手でケーキ屋を指してくる。指してくるが値段もなにも俺には意味不明な数字でわからない。まぁ、ケーキ屋だしな。
昨日の牛焼きよりは安いだろ。いらっしゃいませと笑顔が素敵な店員さん。キミが今、僕の今唯一の癒しだよ…。
「ほら、何個食うんだ?食いたいだけ手を挙げてみろ」
右手が4回上がる。4個で良いのか?
「4つでいいんだな?」
左手が上がる。なんだよ。4個じゃないのかよ。4回手を挙げたじゃないか。
「まさか40個とかいうんじゃないだろうな!?」
右手が上がる。マジかよ。40個も食うのかよ…。まぁ、約束はして綺麗にしてもらったんだ。ケーキぐらいで文句言うのもあれか。
たしか、俺の知る限りケーキは1個400円ぐらいだし2万かからないぐらいだよな…。4種類味があるためどれにするんだ言うと、一番フルーツが多いケーキ40個で良いと言われた。贅沢な奴だな。
「すいません。このケーキを40個ほど貰いたいんですけど」
「40個ですか!?」
「難しいですかね?」
「ちょ、ちょっとオーナーに確認してきます」
そりゃ1つのケーキ40個くれと言われりゃ焦るか。悪いことしたな。確認してきた店員が、4種類のうち2種類は下地が一緒なので、それにフルーツを乗せるのでどうかと言われる。
まぁ、食うのは俺じゃない。スライムに確認しても問題ないと言うのでお願いした。
「ホールの御提供でも大丈夫ですか?ワンカットがホール八分の一になるので、ホールですと5個になるんですが」
「それで良いですよ。お願いします」
ほどなくして店員が箱に詰めて5個のホールケーキを用意してくれた。
「お待たせしました。全部で4万リルになります」
「4万!?」
「はい。フルーツケーキは1つ1,000リルになります…。ここに記載してるんすが、お読みになってないですか?」
いや、読んでますかって字がまず読めないよ。意味不明な文字を俺は理解してない。マジかー…。
ケーキに4万って財布に金残ってるかな。ホテル代+飲み屋で財布が出てたってことは昨日の飲み代も払ったんだろうし。
恐々財布を開けると金貨6枚と銀貨6枚銀板2枚が残っていた。あれ?俺昨日の飲み代どうしたんだ?まさか、リズさんに払わせたのか!?酔っぱらって女に金払わせるとか俺最低だな…。
今度会ったら謝ろう。俺何してんだよ。
「大丈夫です。金貨4枚で良いですか?」
「はい。お預かりします」
ホール4つを受け取ると、人気がいない場所に行きスライムの前に出した。一口ぐらい食っても良いかなと手を伸ばしたら、バシッと伸ばした手を払いのけられた。
こいつ一口も俺にくれないのかよ!まぁ、約束は約束だ。4万円のケーキを食ってくれ…。
朝起きると硬い床に寝ていたせいか、体中が痛い。テーブルから落ちたのか、落ちた後イスやテーブルにガンガン体ぶつけたのか、最悪な気分に変わりはない。
朝ランチの準備のため出勤してきた店員が俺を見つけ、ビックリされ起こされた。
酔っ払いが勝手に店に入ってきたんじゃないかと、誤解を解くのに苦労した。解けてるのか微妙だけどな…。
「本当にすいませんでした」
「それはわかったんですが、マスターが鍵かけて帰らないなんて…。どうしたんだろう」
「あの、俺は行っても良いですかね?」
いちを夕方店に顔は出してくれと言われた。マスターに昨夜のことを確認したいからと。断る理由もない。
店員にとって俺は酔っ払いの空き巣泥棒に思われてても仕方がないんだから。それにリズさんも起こして帰ってくれたって良いだろう…。放置はないだろ放置は。
しかし俺、酒は相当鍛えたはずなんだけどな…。浮かれすぎてたのか?テーブルの上に出した覚えがない預け札と財布を取るとホテルへ戻った。相当酔ったんだな…。
「お帰りなさいませ。昨夜は従魔だけがお帰りでしたのでお部屋へお連れしております。10時でチェックアウトになりますので、よろしくお願いいたします」
「え?あぁ、はい。わかりました」
なんだよ!あいつ1人でそそくさ帰ったのかよ。帰るなら起こせよ。まったく…。人情ならぬ従魔情がないやつだな。
でも、あいつ従魔になるのか?ガチャっと扉を開けると、スライムはベットの上で鼻提灯作って寝ていた。
「おい!帰るなら起こせよ!」
―――――すぴぃ…。すぴぃ―――
起きる気ないのかよ。体中は痛いしなんか腹立つな…。無理やり鼻提灯割ってやると、なんだよって感じで俺を見て来た。
「帰るなら起こせよ。起きたら朝になってるし、リズさんもいないし。お前何してたんだよ」
無視。俺の言葉を聞いて何のアクションなく無視。なんだよこいつ。可愛げの欠片もないのかよ…。
起こされたのか不服なのか、チェックアウトをするまでひたすら無視を貫き通された。こうされると俺もなんか気まずい。
「あー…。3万も払って入ったの五右衛門風呂だけかよ。2度と高い宿なんか泊まらねぇ…」
ひたすらリアクションのないスライムと歩く俺。やばいマジで気まずいぞ。
「腹減ってないのか?なんか食うなら買ってやるけど?」
俺の言葉にぽよんぽよんと菓子屋の前に止まる。そういや昨日菓子買ってやるって言ってたな。
「ここの店で良いのか?昨日の店じゃなくて」
ここで良いと右手でケーキ屋を指してくる。指してくるが値段もなにも俺には意味不明な数字でわからない。まぁ、ケーキ屋だしな。
昨日の牛焼きよりは安いだろ。いらっしゃいませと笑顔が素敵な店員さん。キミが今、僕の今唯一の癒しだよ…。
「ほら、何個食うんだ?食いたいだけ手を挙げてみろ」
右手が4回上がる。4個で良いのか?
「4つでいいんだな?」
左手が上がる。なんだよ。4個じゃないのかよ。4回手を挙げたじゃないか。
「まさか40個とかいうんじゃないだろうな!?」
右手が上がる。マジかよ。40個も食うのかよ…。まぁ、約束はして綺麗にしてもらったんだ。ケーキぐらいで文句言うのもあれか。
たしか、俺の知る限りケーキは1個400円ぐらいだし2万かからないぐらいだよな…。4種類味があるためどれにするんだ言うと、一番フルーツが多いケーキ40個で良いと言われた。贅沢な奴だな。
「すいません。このケーキを40個ほど貰いたいんですけど」
「40個ですか!?」
「難しいですかね?」
「ちょ、ちょっとオーナーに確認してきます」
そりゃ1つのケーキ40個くれと言われりゃ焦るか。悪いことしたな。確認してきた店員が、4種類のうち2種類は下地が一緒なので、それにフルーツを乗せるのでどうかと言われる。
まぁ、食うのは俺じゃない。スライムに確認しても問題ないと言うのでお願いした。
「ホールの御提供でも大丈夫ですか?ワンカットがホール八分の一になるので、ホールですと5個になるんですが」
「それで良いですよ。お願いします」
ほどなくして店員が箱に詰めて5個のホールケーキを用意してくれた。
「お待たせしました。全部で4万リルになります」
「4万!?」
「はい。フルーツケーキは1つ1,000リルになります…。ここに記載してるんすが、お読みになってないですか?」
いや、読んでますかって字がまず読めないよ。意味不明な文字を俺は理解してない。マジかー…。
ケーキに4万って財布に金残ってるかな。ホテル代+飲み屋で財布が出てたってことは昨日の飲み代も払ったんだろうし。
恐々財布を開けると金貨6枚と銀貨6枚銀板2枚が残っていた。あれ?俺昨日の飲み代どうしたんだ?まさか、リズさんに払わせたのか!?酔っぱらって女に金払わせるとか俺最低だな…。
今度会ったら謝ろう。俺何してんだよ。
「大丈夫です。金貨4枚で良いですか?」
「はい。お預かりします」
ホール4つを受け取ると、人気がいない場所に行きスライムの前に出した。一口ぐらい食っても良いかなと手を伸ばしたら、バシッと伸ばした手を払いのけられた。
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