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13羽お好きにどうぞ&俺のセンス
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「名前はケンで良いな。年齢はいくつなんだ?」
「はい。歳は27です」
ダニアさんが書類に俺の名前と年齢、そしてテイマーと書いていく。俺テイマーなのかな…。こいつが従魔なのかも微妙なところだ。
スライムの飯係なのは間違いないだろうけどな。
「書類はこれで良い。この冒険者カードをギルドに持ってきてくれれば倒した魔物の種類や数が残る。それに合わせてランクも上がっていくからな」
「冒険者ってレベルとかないんですか?」
「レベルって実力の事か?そんなの自分次第だろ。ランクはあるがな」
そうなんだ。
いやほらさ、『テレレッテッテッテッッテー。レベルが上がりました』みたいな効果音流れるゲームあるじゃん。
あんな感じでレベルがあるのかと思ったらないらしい。あれぐらいなら俺も知ってる。
まぁ、複雑でないならありがたい。
「ここら辺はそんなに強い魔物もいないからな。たまに薬草見かけたら採取してくれ。それも買い取るから」
「薬草ですか?俺には薬草なんてわからないですよ」
「お前本当に無知だな。今持ってきてやるから待ってろ」
ダニアさんが奥の部屋から持ってきてくれた薬草を並べて、これが回復薬で毒消しでと説明してくれる。見るとヨモギの葉やホウレン草にしか見えない。こんなもんが薬草なのか。
まぁ、見つければ持ってくればいいか。違ってもご愛敬にしてもらおう。
「わかりました。見つけたら持ってきます」
「あぁ頼んだ。魔物の買取は向こうにいるごつい男がやってくれるから、持って行ってくれれば話しを通しておこう」
お願いしますと頼んでギルドを出た。さて、この後は魔物を駆りますかね。駆らないと仕入れも何もないからな。
「この後、街の外に出て魔物駆ってもらっていいか?お前…そういや名前って言ってたよな。名前いる?」
両手が上がる。どちらでもいいってことか。でも、いつまでもお前やスライムって呼ぶのも呼びづらいしな。名前なんか付けるか。
スライムアメーバ
略してスラバ。さらばみたいだな。
アメーバスライム
アメスラ。これもアメ横みたいで却下だな。
うーん、俺名前考えるセンスがないんだよな。昔飼ってた犬はポチだったしな。
爺さんから貰ったスライム。あのファンキーな爺さんから貰ったスライムだからな。ファンキー爺さん。ファンキー爺さんスライム。ファンキースライム…。
「わかった。ファースでいこう!今日からファースで良いか?」
両手が上がるため、お好きにどうぞってことなんだろう。構わないならそれでいこう。ネーミングセンスがないんだ。仕方ないだろう。
「じゃぁ、ファース。これから魔物よろしくな」
右手が上がるファースを連れて街の外へ向かう。とりあえず魔物討伐してお金貰えるなら、バンバン倒しちゃいましょうかね!
◇
街の外に出て探してみたが、ここら辺全く魔物が出てくる気配がない。出てきてもスライムばかり。スライムがスライム倒しちゃってるよ。
金になるのかはわからないけど、ファースがスライムの中心にある核をドスッと串刺しにすれば動かなくなったのでアイテムボックスにしまっていく。
そういや、ファースには核が無いけど無いタイプもいるのか?
「ここら辺魔物いないし、俺らがいた森辺りまで戻る必要あるのかな。ただ、遠いんだよなぁ…」
あの森に戻るなら、屋台は引いていかないといけない。じゃないと俺もファースも食うものが無い。どうにかうまい具合に出来ないもんかねと思うが無理なようだ。
「とりあえず、今から屋台取りに行って今日は野宿だな」
ファースに声をかけ預けてある屋台を取りに行きながら、なんか忘れてるよなと引っかかる。俺なんか大事なこと忘れてないか…。
しまった!昨日行った店に夕方顔を出すと約束したんだ。時計を見ると18時前。やばい!早く行かないと迷惑かけるぞ。
「ファース、昨日の店に戻るぞ。俺顔を出すって言ったんだ」
ファースの返答を無視して店へ急ぐ。約束忘れるとか俺最低だろ。商売するなら口約束でも約束は絶対だ。どこから陰口が出てくるかなんてわからない。
◇
「あれ、なんで営業してないんだ…。営業してないといろいろ不安になるんだが…」
店の入り口には『クローズ』という札が多分かけられているんだろう。読めはしないが明かりが付いてない店内。入り口を押しても開かない扉。
閉まってるのは間違いないようだ。
でも、こいと言われてるからな。このまま帰るのもと念のため店の勝手口に回り手をかけると扉が開いた。
「すいませんーん!誰かいませんかー!」
ほんのりと奥に明かりが見えるため、誰かはいるんだろう。俺の声が届いたのか、ガタガタっと奥から人が出てくる。昨日の夜も今朝とも違う店員だな。
「どちら様でしょう?本日お店は臨時休業を頂いておりまして…」
「今朝、こちらのお店で朝まで潰れてしまってて…。夕方顔を出すように言われたんですが、遅くなりすいません」
「あなたがっ!」
俺の言葉を聞いて、待っててくださいと慌てて奥に行く店員。やべぇ…。ますます不安になってきた。
どうしよう。俺のせいで今日営業が出来てないんだとか言われたら…。店の防犯的な問題とかで俺マズったのかな。
店の金はとってない。断じて俺は取ってないぞ。
「はい。歳は27です」
ダニアさんが書類に俺の名前と年齢、そしてテイマーと書いていく。俺テイマーなのかな…。こいつが従魔なのかも微妙なところだ。
スライムの飯係なのは間違いないだろうけどな。
「書類はこれで良い。この冒険者カードをギルドに持ってきてくれれば倒した魔物の種類や数が残る。それに合わせてランクも上がっていくからな」
「冒険者ってレベルとかないんですか?」
「レベルって実力の事か?そんなの自分次第だろ。ランクはあるがな」
そうなんだ。
いやほらさ、『テレレッテッテッテッッテー。レベルが上がりました』みたいな効果音流れるゲームあるじゃん。
あんな感じでレベルがあるのかと思ったらないらしい。あれぐらいなら俺も知ってる。
まぁ、複雑でないならありがたい。
「ここら辺はそんなに強い魔物もいないからな。たまに薬草見かけたら採取してくれ。それも買い取るから」
「薬草ですか?俺には薬草なんてわからないですよ」
「お前本当に無知だな。今持ってきてやるから待ってろ」
ダニアさんが奥の部屋から持ってきてくれた薬草を並べて、これが回復薬で毒消しでと説明してくれる。見るとヨモギの葉やホウレン草にしか見えない。こんなもんが薬草なのか。
まぁ、見つければ持ってくればいいか。違ってもご愛敬にしてもらおう。
「わかりました。見つけたら持ってきます」
「あぁ頼んだ。魔物の買取は向こうにいるごつい男がやってくれるから、持って行ってくれれば話しを通しておこう」
お願いしますと頼んでギルドを出た。さて、この後は魔物を駆りますかね。駆らないと仕入れも何もないからな。
「この後、街の外に出て魔物駆ってもらっていいか?お前…そういや名前って言ってたよな。名前いる?」
両手が上がる。どちらでもいいってことか。でも、いつまでもお前やスライムって呼ぶのも呼びづらいしな。名前なんか付けるか。
スライムアメーバ
略してスラバ。さらばみたいだな。
アメーバスライム
アメスラ。これもアメ横みたいで却下だな。
うーん、俺名前考えるセンスがないんだよな。昔飼ってた犬はポチだったしな。
爺さんから貰ったスライム。あのファンキーな爺さんから貰ったスライムだからな。ファンキー爺さん。ファンキー爺さんスライム。ファンキースライム…。
「わかった。ファースでいこう!今日からファースで良いか?」
両手が上がるため、お好きにどうぞってことなんだろう。構わないならそれでいこう。ネーミングセンスがないんだ。仕方ないだろう。
「じゃぁ、ファース。これから魔物よろしくな」
右手が上がるファースを連れて街の外へ向かう。とりあえず魔物討伐してお金貰えるなら、バンバン倒しちゃいましょうかね!
◇
街の外に出て探してみたが、ここら辺全く魔物が出てくる気配がない。出てきてもスライムばかり。スライムがスライム倒しちゃってるよ。
金になるのかはわからないけど、ファースがスライムの中心にある核をドスッと串刺しにすれば動かなくなったのでアイテムボックスにしまっていく。
そういや、ファースには核が無いけど無いタイプもいるのか?
「ここら辺魔物いないし、俺らがいた森辺りまで戻る必要あるのかな。ただ、遠いんだよなぁ…」
あの森に戻るなら、屋台は引いていかないといけない。じゃないと俺もファースも食うものが無い。どうにかうまい具合に出来ないもんかねと思うが無理なようだ。
「とりあえず、今から屋台取りに行って今日は野宿だな」
ファースに声をかけ預けてある屋台を取りに行きながら、なんか忘れてるよなと引っかかる。俺なんか大事なこと忘れてないか…。
しまった!昨日行った店に夕方顔を出すと約束したんだ。時計を見ると18時前。やばい!早く行かないと迷惑かけるぞ。
「ファース、昨日の店に戻るぞ。俺顔を出すって言ったんだ」
ファースの返答を無視して店へ急ぐ。約束忘れるとか俺最低だろ。商売するなら口約束でも約束は絶対だ。どこから陰口が出てくるかなんてわからない。
◇
「あれ、なんで営業してないんだ…。営業してないといろいろ不安になるんだが…」
店の入り口には『クローズ』という札が多分かけられているんだろう。読めはしないが明かりが付いてない店内。入り口を押しても開かない扉。
閉まってるのは間違いないようだ。
でも、こいと言われてるからな。このまま帰るのもと念のため店の勝手口に回り手をかけると扉が開いた。
「すいませんーん!誰かいませんかー!」
ほんのりと奥に明かりが見えるため、誰かはいるんだろう。俺の声が届いたのか、ガタガタっと奥から人が出てくる。昨日の夜も今朝とも違う店員だな。
「どちら様でしょう?本日お店は臨時休業を頂いておりまして…」
「今朝、こちらのお店で朝まで潰れてしまってて…。夕方顔を出すように言われたんですが、遅くなりすいません」
「あなたがっ!」
俺の言葉を聞いて、待っててくださいと慌てて奥に行く店員。やべぇ…。ますます不安になってきた。
どうしよう。俺のせいで今日営業が出来てないんだとか言われたら…。店の防犯的な問題とかで俺マズったのかな。
店の金はとってない。断じて俺は取ってないぞ。
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