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ガイアに連れられてやって来たのは、広場から少し離れたバルコニーだった。人はほとんどいなくて私とガイアの二人きり。
「まさかここでニーナに会えると思わなかった」
「私も。まさかこんなにめかしこんだガイアに会うとは思わなかった」
「ああ、似合わないかな?」
ガイアは自分の体を見渡して眉を下げる。いやいや、似合わないどころか似合ってますよ。さすがはイケメン、何を身に纏ってもカッコ良くなってしまうんだもの。
「ううん、すごく似合ってる。あまりに似合いすぎて驚いちゃった。すごい人気だったね」
「あー、まあ、こういうところにくると、いつも面倒くさいんだよ。だから最近は来ないようにしてたんだけど……」
「来なきゃいけない理由でもあったの?」
私が首を傾げると、ガイアは重いため息をつく。
「祖母が病で伏せってるんだ。それで、いい加減安心させるためにも結婚相手を見つけろって。俺は結婚とか正直言って興味ないし、俺の見た目や地位だけで群がってくるような令嬢とは一緒になんてなりたくないんだよ」
「ガイアも大変なんだね……」
労わるようにそう言うと、ガイアは真剣な顔で私の顔を見てくる。なんだろう、何か変なものでもついてる?
「なあ、ニーナは結婚とか興味ないのか?」
「私?全くない」
キッパリと言い切る私に、ガイアは思わずプッと吹き出して、それからクックックッと笑い出した。何、なんで笑うの?
「あはは、そうだよな、ニーナはそういう奴だ。うん。安心した。それならさ」
そう言って、ガイアはズイッと私に近づいてくる。え、何?近いよ?いつも見慣れた顔だけど、今日は着飾っていていつも以上にかっこいい。さすがに私だって照れてしまう。
「俺と契約結婚してくれないか?」
「……へ?」
今、契約結婚て言った?どういうこと?
「どういうことだって顔してるな。簡単に言うと、俺の祖母を安心させるために妻のふりをしてほしい。実はもう婚約者がいます、って言えば祖母も安心するだろうし、両親だって今みたいにうるさく結婚しろって言わなくなるだろうからさ。ニーナはそもそも結婚に興味がないだろ?そんなニーナだからこそ、頼めることだ。他の令嬢だと、そのまま本気になられそうで怖いしめんどくさくなりそうだからさ」
まあ、確かにガイア相手だったら、契約結婚のフリしてそのまま本気で妻の座に居座りそうな令嬢ばかりな気がする。
「それじゃ、ガイアの家族に嘘をつくってこと?それに、私なんかで大丈夫なの?正直、ボロが出ない自信がないんだけど」
そんな簡単にうまくいくものだろうか?うーんと首を捻っていると、ガイアはニヤッと笑みを浮かべた。おおう、随分と悪い顔をしていますね、ガイアさん。
「まあ、頻繁に家に帰るわけじゃないし、祖母に顔を見せるだけだから。諸々落ち着いたら、もちろん婚約は解消してくれて構わない。俺を一時的にでも助けると思って、この通り!」
そう言って、ガイアは両手をパチンと合わせて頭を下げる。ああ、そんな正装したイケメンが頭を下げるなんて……なんか私が悪いことしてるみたいな気持ちになっちゃうじゃないか。
「わかった。うまくできるかどうかはわからないけど、私でいいならやってみる」
「本当か!よかった!ありがとう、恩に切る」
そう言って、ガイアは私の両手をぎゅっと握り締めた。礼服に身を包んでいるからなのかな、なぜかガイアの瞳に熱がこもっているような……?いや、気のせいだよね。
そう、軽く思っていたその時の私を、ぶん殴ってやりたいと未来の私は思うことになる。
「まさかここでニーナに会えると思わなかった」
「私も。まさかこんなにめかしこんだガイアに会うとは思わなかった」
「ああ、似合わないかな?」
ガイアは自分の体を見渡して眉を下げる。いやいや、似合わないどころか似合ってますよ。さすがはイケメン、何を身に纏ってもカッコ良くなってしまうんだもの。
「ううん、すごく似合ってる。あまりに似合いすぎて驚いちゃった。すごい人気だったね」
「あー、まあ、こういうところにくると、いつも面倒くさいんだよ。だから最近は来ないようにしてたんだけど……」
「来なきゃいけない理由でもあったの?」
私が首を傾げると、ガイアは重いため息をつく。
「祖母が病で伏せってるんだ。それで、いい加減安心させるためにも結婚相手を見つけろって。俺は結婚とか正直言って興味ないし、俺の見た目や地位だけで群がってくるような令嬢とは一緒になんてなりたくないんだよ」
「ガイアも大変なんだね……」
労わるようにそう言うと、ガイアは真剣な顔で私の顔を見てくる。なんだろう、何か変なものでもついてる?
「なあ、ニーナは結婚とか興味ないのか?」
「私?全くない」
キッパリと言い切る私に、ガイアは思わずプッと吹き出して、それからクックックッと笑い出した。何、なんで笑うの?
「あはは、そうだよな、ニーナはそういう奴だ。うん。安心した。それならさ」
そう言って、ガイアはズイッと私に近づいてくる。え、何?近いよ?いつも見慣れた顔だけど、今日は着飾っていていつも以上にかっこいい。さすがに私だって照れてしまう。
「俺と契約結婚してくれないか?」
「……へ?」
今、契約結婚て言った?どういうこと?
「どういうことだって顔してるな。簡単に言うと、俺の祖母を安心させるために妻のふりをしてほしい。実はもう婚約者がいます、って言えば祖母も安心するだろうし、両親だって今みたいにうるさく結婚しろって言わなくなるだろうからさ。ニーナはそもそも結婚に興味がないだろ?そんなニーナだからこそ、頼めることだ。他の令嬢だと、そのまま本気になられそうで怖いしめんどくさくなりそうだからさ」
まあ、確かにガイア相手だったら、契約結婚のフリしてそのまま本気で妻の座に居座りそうな令嬢ばかりな気がする。
「それじゃ、ガイアの家族に嘘をつくってこと?それに、私なんかで大丈夫なの?正直、ボロが出ない自信がないんだけど」
そんな簡単にうまくいくものだろうか?うーんと首を捻っていると、ガイアはニヤッと笑みを浮かべた。おおう、随分と悪い顔をしていますね、ガイアさん。
「まあ、頻繁に家に帰るわけじゃないし、祖母に顔を見せるだけだから。諸々落ち着いたら、もちろん婚約は解消してくれて構わない。俺を一時的にでも助けると思って、この通り!」
そう言って、ガイアは両手をパチンと合わせて頭を下げる。ああ、そんな正装したイケメンが頭を下げるなんて……なんか私が悪いことしてるみたいな気持ちになっちゃうじゃないか。
「わかった。うまくできるかどうかはわからないけど、私でいいならやってみる」
「本当か!よかった!ありがとう、恩に切る」
そう言って、ガイアは私の両手をぎゅっと握り締めた。礼服に身を包んでいるからなのかな、なぜかガイアの瞳に熱がこもっているような……?いや、気のせいだよね。
そう、軽く思っていたその時の私を、ぶん殴ってやりたいと未来の私は思うことになる。
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