精霊に転生した少女は周りに溺愛される

紅葉

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「それでは、今回の流れを説明しよう。」


ここは王の間とは違い客人をもてなすために設けられている部屋である。流石に精霊王達を立たせたまま進めるのは躊躇したので、一通りが終わった頃合で部屋に同行してもらった。


「では、陛下の代わりに私が説明しますね。まずは、国民にお披露目という形で陛下と一緒に国民の前に出てもらいます。その後パレードを行い、城の外を一周ぐるりと回ります。まぁ、これは、国民が間近で見れるようにというざービスみたいなものなので、気楽にしていて大丈夫ですよ。最後は城の中でパーティを開催する予定です。まぁ、これも貴族にお披露目という形として認識してもらって大丈夫です。それに、精霊王様方はマナーとかは気にしなくていいので、楽しんで下されば大丈夫です。」

   _うゎ~、何か凄い色々な行事が盛りだくさんだけど、どれもほぼほぼ人前に出ることは回避できないじゃないか~!!私元日本人なんだけど、こんな大勢の前に出るの凄い緊張するんですげど!勘弁してくださいよ~。

「よくわかんないでちゅけど、わかったでちゅ!!」

「エルちゃん、それ結局分からないってことだよね。考えること放棄しちゃってるよね!!」

  _いえ!!シルお姉ちゃんそれは違いますよ!!わかってるから大丈夫!

「ちがうでちゅ!ほんとうにわかってまちゅからあんちちてくだちゃい!!」

  _これでも理解は出来てますよ~エッヘン!!

「まぁ、私達がいるので、フォローすればいいじゃありませんか。」

「サファイエル、そうよね!困った時はシルお姉ちゃんに任せなさい!」

「あい!まかせるでちゅ!」

  _わぁーい、これで大勢の前に出てもシルお姉ちゃんを盾にすれば大丈夫!

「問題は解決したようだな。では、よろしく頼む。」

「えぇ、折角色々と準備してくださいましたのでお任せ下さい。」


色々と不安要素はあるが、精霊王達が付いているので大丈夫だろうと考えて任せた国王だが、本音はこういう世話は喜んでやりたいが、精霊王ということもありそんなに馴れ馴れしくしたら不敬だと思った国王である。


「では、そろそろ時間なので行きましょうか。」

「わーい!たのちむでちゅよ~!!」

   _こういうことは楽しまなきゃ損よね!

そんなことを思ったのが原因なのか、ポロっと本音が出てしまい、だいぶ思考が幼児化していってるレリエルであった。それを優しく見守るレリエル以外の全員。
もう目線が子を見守る親である。
宰相が合図したと同時に移動して、広場に行くのであった。




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