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契約の終わり 6
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「私……怖いの。人を愛することも、愛されることも」
ボロボロと流れる涙を拭う事もなく、友梨佳は話し始めた。
「裏切られることも、誓う事も、信じることも……永遠なんて……無いって思う。でも、でも始がいなくなるのは……嫌なの」
そこまで言って友梨佳は嗚咽を漏らした。
「友梨佳」
優しく友梨佳を呼ぶと始はじっとその瞳を見つめた。
「神なんかに誓うな。目の前の俺に誓えばいい」
「え?」
いきなりの言葉に友梨佳は驚いて声を発した。
「永遠を信じられないなら、朝起きた時の俺だけを信じてろ。毎日一日ずつでいい。目の前にいる俺だけを信じていればいい。そうしたら俺が毎日お前が飽きるぐらい愛してやる。信じられないなんていわせない。鬱陶しいぐらい俺は毎日友梨佳だけをみてやる。そしてまた一緒に朝を迎えよう。神なんかに誓う必要はない」
(バカ……じゃないの?それがウエディング会社の副社長のセリフ??)
そんなストレートな始の言葉に、友梨佳は泣きながら微笑んで始を見た。
「毎日私だけを抱きしめてくれる?」
「ああ、毎日友梨佳を抱きしめて眠って、毎朝抱きしめて一緒に朝を迎えたい」
その言葉に友梨佳は始の胸に飛び込んだ。
「毎日が永遠につながればいいな……」
ポロリと呟いた友梨佳の言葉に、始は「永遠は毎日の積み重ねだよ」そう言うと、友梨佳を力一杯抱きしめた。
「まず、今日一緒に朝を迎えてくれる?」
始のその言葉に、友梨佳は始の腕で頷いた。
「始……こんな私を好きになってくれてありがとう。私も……大好き」
初めて好きという言葉を口にし、友梨佳は羞恥から顔が熱くなるのが解り、始の胸に顔を埋めた。
そんな友梨佳を始は力いっぱい抱きしめた。
「友梨佳……愛してる。今日からまた始めよう」
「うん……」
友梨佳は始の瞳を見つめると、そっとキスをした。
「これは愛情のキス……だから」
その言葉に、始は「俺はいつも愛情のキスだったよ」そう言うと友梨佳にキスを落とした。
fin
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
ボロボロと流れる涙を拭う事もなく、友梨佳は話し始めた。
「裏切られることも、誓う事も、信じることも……永遠なんて……無いって思う。でも、でも始がいなくなるのは……嫌なの」
そこまで言って友梨佳は嗚咽を漏らした。
「友梨佳」
優しく友梨佳を呼ぶと始はじっとその瞳を見つめた。
「神なんかに誓うな。目の前の俺に誓えばいい」
「え?」
いきなりの言葉に友梨佳は驚いて声を発した。
「永遠を信じられないなら、朝起きた時の俺だけを信じてろ。毎日一日ずつでいい。目の前にいる俺だけを信じていればいい。そうしたら俺が毎日お前が飽きるぐらい愛してやる。信じられないなんていわせない。鬱陶しいぐらい俺は毎日友梨佳だけをみてやる。そしてまた一緒に朝を迎えよう。神なんかに誓う必要はない」
(バカ……じゃないの?それがウエディング会社の副社長のセリフ??)
そんなストレートな始の言葉に、友梨佳は泣きながら微笑んで始を見た。
「毎日私だけを抱きしめてくれる?」
「ああ、毎日友梨佳を抱きしめて眠って、毎朝抱きしめて一緒に朝を迎えたい」
その言葉に友梨佳は始の胸に飛び込んだ。
「毎日が永遠につながればいいな……」
ポロリと呟いた友梨佳の言葉に、始は「永遠は毎日の積み重ねだよ」そう言うと、友梨佳を力一杯抱きしめた。
「まず、今日一緒に朝を迎えてくれる?」
始のその言葉に、友梨佳は始の腕で頷いた。
「始……こんな私を好きになってくれてありがとう。私も……大好き」
初めて好きという言葉を口にし、友梨佳は羞恥から顔が熱くなるのが解り、始の胸に顔を埋めた。
そんな友梨佳を始は力いっぱい抱きしめた。
「友梨佳……愛してる。今日からまた始めよう」
「うん……」
友梨佳は始の瞳を見つめると、そっとキスをした。
「これは愛情のキス……だから」
その言葉に、始は「俺はいつも愛情のキスだったよ」そう言うと友梨佳にキスを落とした。
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最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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みんなの感想(3件)
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キツイ言い方で誤解させたようで申し訳ありません。
物語に入り込むくらい好みなお話でしたので、たった方言ひとつで現実に引き戻されるのが残念だっただけなんです。
不愉快になどなっていません。
グイグイ引き込まれる素晴らしい作品だと思います。
このまま完結までおつきあいさせてください。
今後の展開も楽しみです。
ぽるくす様
わざわざお返事いただいてありがとうございます。そして私のミスにも関わらずお気遣いいただき申し訳ありません。
まだ読んで頂けるとのこと、本当にありがとうございます。
完結まであと少しになります。お付き合いいただけると嬉しいです。
今回の方言は、教えていただかなければ知らないままでした。お恥ずかしい限りです。
心より感謝申し上げますm(__)m
契約の終わり2で
自分を傷めつける友梨佳をほかっておけなくて
とありますが「ほかって」は飛騨弁または愛知辺りの方言で「ほうって」が標準語です。
地方が舞台のセリフなら構いませんが、地の文で方言が使われると違和感があり、興醒めします。
ぽるくす様
ご指摘いただきありがとうございました。不快なお気持ちにさせてしまい、大変申し訳ありませんでした。
誠心誠意が正解みたいです
精神誠意 赤ペン書きデカデカもらった娘がいます(笑)
それで、学年best10陥落の悲劇みたいです
勉強になりました( ^ω^ )ありがとうございます!
赤ペン……懐かしいって響きです!次回はBest10ですね!