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14 やり過ぎ注意!
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気が付けば、沢山のお気に入り登録が!
ありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ
皆様の期待を裏切らぬよう、
精進いたいます!
△△▼▼△△▼▼△△▼▼
いつもはドアの外で警護をする騎士の5名の内2名が、部屋の中に入り警護する。シュシュの監視だ。
ルージュはごねにごねたけど、まだお休み期間なので自分の部屋へと帰した。あまりごねると休み期間増やすよと脅して。これが脅しになるなんて、ワーカーホリックなのかと心配になる。
さて、困った。ジュジュはどちらかというと、護衛騎士のような立ち振舞いだからシュシュの侍従としての教育係になり得ない。
かといって、無理やり帰したルージュを引っ張り出すわけにもいかない。
そういえば、ジュジュの真似をしていたときは侍従の仕事出来てた?
いや、ただ服を選んだだけだったな。今思うと、服のセンスはジュジュよりは良かったな。
「取り敢えず、ルージュの休みが終わるまで見よう見まねでいいか。ということで、今日からよろしくね、シュシュ」
「・・・・ふん」
俺はジュジュを見て、小さい声で
「獣化するから俺を手のひらに乗せて、シュシュの前に出して。でも、決してシュシュに触らせないでね」
ジュジュは無言で頷いた。
そして俺は獣化して、ジュジュは言われた通り、自分の手のひらに乗せた。それくらい俺は小さいのだ。
「シュシュ、よろしくね」
俺はジュジュの手のひらに座り、首をかしげた。どうだ?このあざとさ。
予想通りシュシュは、俺の可愛さにやられた。
「くっ、卑怯だぞ。分かったよ。実際、処刑は覚悟の上だってたけど、こうして生きているしな。ジュジュもお咎めなしだったし。あんた、甘ちゃんだな?いつかその甘さで足元救われるぞ」
俺はジュジュの手から降りて元に戻ると
「まぁ、そうかもね。でも、そのための護衛騎士だし、主人を諌めるのが侍従でしょ?ルージュは俺に甘いし、ジュジュは、、このお通りだし?シュシュ、ガンバ!」
本当は肩をぽんぽんとしたかったけど、身長差はどうにも出来ない。そのため俺は、その場でニッコリ笑うだけにした。
それから、事あるごとに家族が入れ替わり立ち替わり、俺の部屋に訪れてはシュシュのあら探しをして、重箱の隅をつつくようにチクチク口を出していた。
それにルージュの休みが終わり、シュシュの侍従の教育係にしたけど、これまた重箱の隅をつつく勢いで、細かな所まで注意していた。
俺はあまりの事に
「父上達もルージュもいい加減にして。シュシュを壊す気?もう父上達がシュシュに何かいうの禁止!ルージュも!必要ない注意はただのパワハラだよ?私情抜きでちゃんと教えてあげて」
日に日に窶れていくシュシュに、これ以上は黙ってられなかった。
皆がシュシュに厳しいのは、俺の為に怒っているからだと分かっていたから、あえて俺はそのままにしていたけど、明らかにやり過ぎだ。
しかし無休で俺の侍従が、シュシュの罰にもなっているので、表だってお休みをあげることが出来ない。だから
「父上、もう監視はいりませんよね?ルージュとジュジュは今から一週間お休みね?というわけで、解散」
俺の尻尾は、バシンバシンと音を立てながら床を叩き、俺の耳も怒り耳になっていた。
俺が本気で怒っていると分かると、口々に謝罪をいうけど、俺に言ったって仕方ない。
「俺じゃなくてシュシュに言って。皆がシュシュに厳しいのは俺の為だと分かっているけど、やり過ぎは良くないよ」
皆はシュシュにも謝り、部屋を後にした。護衛騎士も部屋から出て、ドアの前に立った。
ルージュはごねたけど、ジュジュに引き取ってもらった。
俺はため息を吐き、シュシュに向き直ると
「皆がごめんね。それに俺も、シュシュがこんなになるまで見て見ぬふりをしてごめん。今日は部屋から出ないから侍従部屋で休んで。皆には内緒だよ」
そう言って、今にも倒れそうなシュシュの背中を押して、侍従部屋のベッドに連れていった。
シュシュは一度俺を振り返り、軽く頭を下げると、そのまま倒れ込むようにベッドに横になった。
秒で寝息が聞こえてきた。
「おやすみ。ほんと、ごめんね」
俺はそっと侍従部屋を後にした。
俺は護衛騎士の1人に医術長を連れてきてもらい、シュシュを診てもらった。
「過労と軽い栄養失調ですね。皆様のお怒りはごもっともですが、これは少々やりすぎですね」
苦笑まじりで医術長が言った。体力の回復ポーションを3本出して、
「起きましたら、これを飲むように言ってください。1日一本です」
そう言って、ポーションを俺に預けた。
そして、お大事にと言って部屋を後にした。
シュシュが起きたのは夕食前だった。俺は医術長から預かったポーションをシュシュに渡した。
最初は驚いて遠慮していたけど、俺がこれは、俺を含めて皆がやり過ぎたことへのお詫びだと言ったら、渋々受け取った。
俺達の食事の配膳は、それ専任の給仕がいるため、俺達が食事をしている間に、侍従・侍女も別室で食事を取る。
その時にルージュの双子のトーチカに謝られ、簡単にだけど、侍従の仕事の事を教わったと、後でシュシュから聞いた。
一週間後、ルージュとジュジュが揃って、改めてシュシュに謝罪をした。
シュシュは元はと言えば自分が悪いからと謝罪を受け入れた。
その後は、ルージュもちゃんとシュシュに侍従としての仕事を教えていった。
ありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ
皆様の期待を裏切らぬよう、
精進いたいます!
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いつもはドアの外で警護をする騎士の5名の内2名が、部屋の中に入り警護する。シュシュの監視だ。
ルージュはごねにごねたけど、まだお休み期間なので自分の部屋へと帰した。あまりごねると休み期間増やすよと脅して。これが脅しになるなんて、ワーカーホリックなのかと心配になる。
さて、困った。ジュジュはどちらかというと、護衛騎士のような立ち振舞いだからシュシュの侍従としての教育係になり得ない。
かといって、無理やり帰したルージュを引っ張り出すわけにもいかない。
そういえば、ジュジュの真似をしていたときは侍従の仕事出来てた?
いや、ただ服を選んだだけだったな。今思うと、服のセンスはジュジュよりは良かったな。
「取り敢えず、ルージュの休みが終わるまで見よう見まねでいいか。ということで、今日からよろしくね、シュシュ」
「・・・・ふん」
俺はジュジュを見て、小さい声で
「獣化するから俺を手のひらに乗せて、シュシュの前に出して。でも、決してシュシュに触らせないでね」
ジュジュは無言で頷いた。
そして俺は獣化して、ジュジュは言われた通り、自分の手のひらに乗せた。それくらい俺は小さいのだ。
「シュシュ、よろしくね」
俺はジュジュの手のひらに座り、首をかしげた。どうだ?このあざとさ。
予想通りシュシュは、俺の可愛さにやられた。
「くっ、卑怯だぞ。分かったよ。実際、処刑は覚悟の上だってたけど、こうして生きているしな。ジュジュもお咎めなしだったし。あんた、甘ちゃんだな?いつかその甘さで足元救われるぞ」
俺はジュジュの手から降りて元に戻ると
「まぁ、そうかもね。でも、そのための護衛騎士だし、主人を諌めるのが侍従でしょ?ルージュは俺に甘いし、ジュジュは、、このお通りだし?シュシュ、ガンバ!」
本当は肩をぽんぽんとしたかったけど、身長差はどうにも出来ない。そのため俺は、その場でニッコリ笑うだけにした。
それから、事あるごとに家族が入れ替わり立ち替わり、俺の部屋に訪れてはシュシュのあら探しをして、重箱の隅をつつくようにチクチク口を出していた。
それにルージュの休みが終わり、シュシュの侍従の教育係にしたけど、これまた重箱の隅をつつく勢いで、細かな所まで注意していた。
俺はあまりの事に
「父上達もルージュもいい加減にして。シュシュを壊す気?もう父上達がシュシュに何かいうの禁止!ルージュも!必要ない注意はただのパワハラだよ?私情抜きでちゃんと教えてあげて」
日に日に窶れていくシュシュに、これ以上は黙ってられなかった。
皆がシュシュに厳しいのは、俺の為に怒っているからだと分かっていたから、あえて俺はそのままにしていたけど、明らかにやり過ぎだ。
しかし無休で俺の侍従が、シュシュの罰にもなっているので、表だってお休みをあげることが出来ない。だから
「父上、もう監視はいりませんよね?ルージュとジュジュは今から一週間お休みね?というわけで、解散」
俺の尻尾は、バシンバシンと音を立てながら床を叩き、俺の耳も怒り耳になっていた。
俺が本気で怒っていると分かると、口々に謝罪をいうけど、俺に言ったって仕方ない。
「俺じゃなくてシュシュに言って。皆がシュシュに厳しいのは俺の為だと分かっているけど、やり過ぎは良くないよ」
皆はシュシュにも謝り、部屋を後にした。護衛騎士も部屋から出て、ドアの前に立った。
ルージュはごねたけど、ジュジュに引き取ってもらった。
俺はため息を吐き、シュシュに向き直ると
「皆がごめんね。それに俺も、シュシュがこんなになるまで見て見ぬふりをしてごめん。今日は部屋から出ないから侍従部屋で休んで。皆には内緒だよ」
そう言って、今にも倒れそうなシュシュの背中を押して、侍従部屋のベッドに連れていった。
シュシュは一度俺を振り返り、軽く頭を下げると、そのまま倒れ込むようにベッドに横になった。
秒で寝息が聞こえてきた。
「おやすみ。ほんと、ごめんね」
俺はそっと侍従部屋を後にした。
俺は護衛騎士の1人に医術長を連れてきてもらい、シュシュを診てもらった。
「過労と軽い栄養失調ですね。皆様のお怒りはごもっともですが、これは少々やりすぎですね」
苦笑まじりで医術長が言った。体力の回復ポーションを3本出して、
「起きましたら、これを飲むように言ってください。1日一本です」
そう言って、ポーションを俺に預けた。
そして、お大事にと言って部屋を後にした。
シュシュが起きたのは夕食前だった。俺は医術長から預かったポーションをシュシュに渡した。
最初は驚いて遠慮していたけど、俺がこれは、俺を含めて皆がやり過ぎたことへのお詫びだと言ったら、渋々受け取った。
俺達の食事の配膳は、それ専任の給仕がいるため、俺達が食事をしている間に、侍従・侍女も別室で食事を取る。
その時にルージュの双子のトーチカに謝られ、簡単にだけど、侍従の仕事の事を教わったと、後でシュシュから聞いた。
一週間後、ルージュとジュジュが揃って、改めてシュシュに謝罪をした。
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その後は、ルージュもちゃんとシュシュに侍従としての仕事を教えていった。
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