知識スキルで異世界らいふ

菻莅❝りんり❞

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27 目には目を

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ルージュが戻ってきた。その顔は行くときより険しくなっていた。

「ルージュ、お疲れ。まさかその顔で聞き回ってないよね?」

シュシュはとっくに戻っていていて、ルージュの報告を待って、また父上に所へ行く。

シュシュからの報告を聞いた父上も、父上の方で調査をして、ルージュの報告と合わせて処理を決めるらしい。

「まさか、ちゃんと顔は作ってましたよ」

と、作り笑顔になったけど、圧が隠しきれてない。

「う、うん、そうなんだ。えっと、報告してくれる」

「はい」

そうして、ルージュが集めた噂は


居住区(ルイスの所以外)
・使用人を見下してる
・わがまま(癇癪持ち)
・傲慢
・横暴
・横柄
・性格が悪い

お城の各所(父上の執務室以外)
記上と被るもの以外
・自己中心的(相手の都合を考えない)
・下の者の手柄を自分のものにする
・陛下達ご家族以外には態度が悪いetc 

心当たりがないものばっかり。

「もしかして、俺って無意識にこんな行動してる?まぁ、相手の都合を考えないってやつは若干思い当たるけど、、」

色々な人を振り回している気がするし、主に父上。

「全て事実無根です。噂の出所を辿ると、元居住区の者が大半でした」

はぁ、シュシュの事があるまでは見逃して来たのに、いざ母様に告げ口したらこれって。

「番同士で同じ職場の人達は多いけど、サボっていた人達って元居住区の、しかも俺の居住区担当だけだよね?え?もしかして俺が見下されてた?」

告げ口以降、母様は一度注意して、それでも直らなくて、番でシフトをずらすも、勝手に他の番持ち同士でシフトを変わっていた。

だから最終的に、配置換えをして、それでも職務怠慢な者はクビにした。

「まさに逆恨み。自業自得なのに、俺のせいにしてるわけね」

(わがままで傲慢で横暴で横柄。まるっとまとめて性格が悪いね)

職務怠慢以外の配置換えの理由は、使用人長と副長以外は知らない。だからこんな噂が信じられているのかもしれない。

「シュシュ、父上への報告よろ!」

父上の出方次第で、俺にも考えがある。性格が悪い?上等!お望み通りにしてやる!

「フッフッフッ、目にもの見せてやる」

シュシュは俺に引きながら、父上へ報告するために転移した。

その日の夕食後、家族で集まって俺の悪評の話になった。

「自分の事を棚に上げて、ルイを悪者にするなんて!」

「一度、使用人の教育を見直した方がいいな」

「父様。父様の方はどうだったのですか」

母様は怒り心頭で、アッシュ兄上は険しい顔で言った。そして、レーナ姉上が父上に質問した。

「ああ、宰相補佐や大臣達、各騎士団員や職員は、噂は聞いたことがあるけど、ルイを知っているから信じて無かったから、報告をしなかったらしい。これには厳重注意をして、些細な事でも報告するよう言った」

「まったく、私達のかわいいルイを悪し様に言うなんて、許せないわ」

「噂を流したもの、信じたものに騎士団の訓練を強制させて、その腐った精神を叩き直させようぜ」

皆の怒りが嬉しい反面、その圧が怖い。

「皆、少し落ち着こう。獣人の侍従侍女が倒れそうだよ。俺も少しつらい」

今までに感じたこともない圧に、ここにいる母様以外の獣人が押し潰されかけている。

父上達は慌てて圧を解いた。

「すまない。ルイ大丈夫か?ミヤ、倒れてる獣人達を介抱してくれ」

「はい。我々も怒りで、圧を出してしまっていたので、いつも以上の圧があったのでしょう。ルイス殿下、大丈夫でしたか?」

「うん、何とか。ミヤ、怒ってくれてありがとう」

ミヤはにっこりと笑い、竜人の侍従侍女を集め、獣人の侍従侍女を抱えていった。

「それで父上、処分はどうするんですか?全員を処分すると、人手が足りなくなりますが」

「そうだな、噂は主に、お城の掃除洗濯をしている使用人が信じている。使用人長と副長に噂の収拾をするよう言っているが、どうなることか」

実は今までは、番同士で同じシフトで働けていたけど、元居住区の使用人の配置換えに伴い、シフトをずらすことになった。

理由も分からず、いきなり番同士で、同じシフトになれなくなった不満が余計に加速させているのだろう。

「父上、母様。元使用人も元居住区の使用人も、父上達の恩情を無下にしてる。もう、庇うことはないよ。どうやら俺は性格が悪いみたいだからね。父上、俺の好きにさせてもらっていい?」

俺はニヒルな笑いをしながら、父上に許可を求めた。

「ああ、好きにしなさい。被害者はルイスなのだから」

「ありがとうございます。父上」

次の日。俺は使用人長と副長、それに元居住区の使用人の尻拭いをされていた、俺の居住区の使用人を集め、反撃ののろしを上げた。

目には目を、噂には噂を。さぁ、皆に真実を教えてあげよう!

使用人長達に、配置換えやシフト変更の真実を広めるように指示を出した後、シュシュに頼んで、カイル達を俺の部屋へつれてきてもらった。

「これからある噂が広まるけど、その前にカイル達に教えておくよ。カイル達にとってはとてもショックな事だけど、周りから知られるよりはマシかと思って」

そうして、カイル達にカイルの姉がクビになった本当の理由を教えた。

案の定、カイル達は顔色を変え、ショックを受けていた。しばらく、俯いていたけど

「ルイス殿下。姉とその番が大変申し訳ありませんでした。謝ってすませられないけれど、もう頭を下げる以外どうすればいいか。ルイス殿下、僕達を解雇してください」

セドリックは顔を歪めて泣かないようにしていたけど、カイルは実の姉の所業に、泣きながら謝ってきた。
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