ちょっと出かけてきます

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プロローグ3

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 しかし今の生活はなんだ。会社を辞めて以来、ずっとアルバイト生活。安い給料でほそぼそと暮らしている。だがもう限界なのかもしれない。半年間務めていたビルの清掃員のアルバイトもアパレルと同じように飽きてしまい、昨日辞めてしまった。

 田舎へ帰ろうか・・・。

 何度も何度もそう考えた。しかしここで帰ったらただの負け犬だ。それだけは嫌だった。かと言ってやりたいことが何も無い。力など湧いてくるはずもなかった。

 二年も経つと、あの頃の自分を忘れてしまっている。

 すべてが新鮮だった。都会の景色を見ているだけで、気力がみなぎった。日本ではない別の世界に来たような、そんな感じだった。

 田舎から出てきた時に抱いていた野心はどこへ行ってしまったのか。今の自分が情けない。

 無駄に伸びた髪に、散らかった部屋、棚の奥底に眠っている化粧道具。これがエリートの道を進んでいた人の姿か?

「なにか仕事探さないと・・・」

 そう呟き部屋を見回した美咲は、目の前の信じられない光景に体が固まった。
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