152 / 247
第148話 癒しの族長をマンドラゴラ採取ツアーにご案内
しおりを挟む
爆発した錬金工房の穴や隙間から、緑や赤の色とりどりな煙が吹き上がる。
「え? これ死んだ? 生きてる?」
錬金工房の側まで行き、しゃがんで覗くが煙で全く見えない。 気配はする為、死んではないようだ。
「もしもーし、癒しの族長さーん? 大丈夫ー?」
「ギホッギホッ! あら、女神様。 どうされたの?」
錬金工房から癒しの族長が咳き込みながら出て来た。
「いやいや、どうされたの? じゃ、無いよ! 怪我は無いし……何して爆発したの」
「ギギバ、あら女神様呼びはもういいのですね。 えっと、頂いた素材を使って秘薬の研究を……あ!」
「良くはない、良くはないのよ? それより、研究って何を……どしたの?」
癒しの族長が何やらオロオロと狼狽えだした。 傍目に見たら、年老いたゴブリンが巨人の側で慌てているのでとても世間体に悪い。
どう見ても、巨人に食われそうになってる老ゴブリンである。
「落ち着いて落ち着いて、どしたの?」
「ギガガ! 私ったら、少しだけ頂く予定でしたのに……袋の中身を全部使ってしまったみたいで……最後の素材はさっきの失敗で……その」
癒しの族長が申し訳無さそうに告げ、クウネルは思わず自分の額を叩く。
「OH MY GOD! マジか! あの大量のマンドラゴラと癒しの葉全部使ったの?! はぁ……まぁいいよ、取りに行こうと思ってたし。 ちなみに、どんな研究を?」
クウネルが研究内容を聞くと、癒しの族長の目が爛々と輝き早口で説明し始めた。
「ギ! よくぞ聞いて下さいました! 先日女神様にお聞きした秘薬の注意点を無くす研究です! 混ぜると効果を発揮するが短時間しか使用出来ない。 しかし、別々に混ぜた状態で長時間経ったのを混ぜると効果を発揮したんです! つまりこれは、何かの容器に混ざらないように保管し使用する時に両方が混ざるようにすれば緊急の時に――ストップ! 長いよ! 頭がパンクするかと思ったよ! 簡潔に、サクッと教えて」
遮られた癒しの族長は不服そうだが、渋々結論だけを話した。
「ギ……戦闘中に直ぐ使用できる秘薬玉を作る研究です」
「分かった、ちょっと待ってて」
クウネルは立ち上がり、鑑定に確認する。
「鑑定さん、聞いてたよね? この癒しの族長が作ろうとしてる秘薬玉は作れるの?」
«――検索中……可能です。 しかし、通常の容器では先程の様に砕いた素材同士の反応に負けて爆発を起こします。 最善の容器は竜種の胃袋か皮膚を使用する事を推奨»
「オーケー! ありがとう鑑定さん、流石だね! えっと、今すぐには出来ないだろうけど薬を込める容器に地竜の皮膚か胃袋を使ってみて。 それで出来る筈だから」
「ギギバ?! なんと、そんな一瞬で解決策を閃いたのですか!? 感謝します、女神様!!」
癒しの族長は感涙しながら手を合わせて拝み始めた。
「はいはい、分かったから。 拝むのを止めい! で? 解決したなら袋返して欲しいんだけど??」
「ギ! すみません、そうでした! 直ぐにお持ちしますね」
癒しの族長は、まだ煙の吹いてる工房に躊躇い無く入って行った。 きっと、いつもの事なのだろう。
暫くすると小さな入り口から、ぺちゃんこになった袋を引きずって癒しの族長が出て来た。
「うん、まずその工房にその大きさの袋が入った時点で使い過ぎって気付こうね?」
袋を受け取るが、やはり袋の中は空っぽだ。
「あれだけあったマンドラゴラも治癒の葉も何も無い……まぁ、仕方ないか」
袋を逆さにしても何も出てこない。 本当に空っぽだ。
「その秘薬玉が完成したら、戦闘中のゴブリン兵士達が助かるんでしょ? なら、良しとしましょう! じゃあ、ちょっと採取に行ってくるね。 癒しの族長さんが秘薬玉作れる様に沢山採ってくるから」
その場を離れようとすると、癒しの族長が慌て始めた。
「ギバ! お、お待ち下され! お願いです、私も御一緒させて下さい! マンドラゴラや癒しの葉を私達ゴブリンで採れる様になりたいのです! 邪魔にならないよう気を付けますので何卒……」
癒しの族長は懇願する様に土下座し、頭を地面に擦り付け始めた。
「そこまでしなくても……。 ん~……鑑定さん、マンドラゴラをゴブリン達が無傷で採る方法ってある?」
«――検索中……可能です。 ただし、50m以上の縄が必要です。ゴブリンのみで採取する場合、鳴き声を聞かない距離まで離れる必要が有ります。マンドラゴラの即死の鳴き声範囲は45mです»
「あ~、なるへそね。 縄でマンドラゴラを括って、離れてから引き抜くのね。 治癒の葉は……木ごと工房の側に植えれるかな?」
«――可能です。 ただし、治癒の木が生えている付近の土をそのまま持ってくる必要があります»
「それはどうして?」
«――土に籠る魔力が必要だからです。 この土壌に含まれる魔力では不足し枯れる可能性大です»
「じゃあ、なんとかなるか。 うし! なら良いかな。 お待たせ、ごめんね。 一緒に来てもいいけど、50m以上の縄が必要だから大工長さんに聞きに行こっか」
「ギ!? は、はい! ありがとうございます!」
クウネルは大喜びする癒しの族長と大工長の元へと歩いて行くのであった。
「さて、何も起こらなければいいけどね~」
「え? これ死んだ? 生きてる?」
錬金工房の側まで行き、しゃがんで覗くが煙で全く見えない。 気配はする為、死んではないようだ。
「もしもーし、癒しの族長さーん? 大丈夫ー?」
「ギホッギホッ! あら、女神様。 どうされたの?」
錬金工房から癒しの族長が咳き込みながら出て来た。
「いやいや、どうされたの? じゃ、無いよ! 怪我は無いし……何して爆発したの」
「ギギバ、あら女神様呼びはもういいのですね。 えっと、頂いた素材を使って秘薬の研究を……あ!」
「良くはない、良くはないのよ? それより、研究って何を……どしたの?」
癒しの族長が何やらオロオロと狼狽えだした。 傍目に見たら、年老いたゴブリンが巨人の側で慌てているのでとても世間体に悪い。
どう見ても、巨人に食われそうになってる老ゴブリンである。
「落ち着いて落ち着いて、どしたの?」
「ギガガ! 私ったら、少しだけ頂く予定でしたのに……袋の中身を全部使ってしまったみたいで……最後の素材はさっきの失敗で……その」
癒しの族長が申し訳無さそうに告げ、クウネルは思わず自分の額を叩く。
「OH MY GOD! マジか! あの大量のマンドラゴラと癒しの葉全部使ったの?! はぁ……まぁいいよ、取りに行こうと思ってたし。 ちなみに、どんな研究を?」
クウネルが研究内容を聞くと、癒しの族長の目が爛々と輝き早口で説明し始めた。
「ギ! よくぞ聞いて下さいました! 先日女神様にお聞きした秘薬の注意点を無くす研究です! 混ぜると効果を発揮するが短時間しか使用出来ない。 しかし、別々に混ぜた状態で長時間経ったのを混ぜると効果を発揮したんです! つまりこれは、何かの容器に混ざらないように保管し使用する時に両方が混ざるようにすれば緊急の時に――ストップ! 長いよ! 頭がパンクするかと思ったよ! 簡潔に、サクッと教えて」
遮られた癒しの族長は不服そうだが、渋々結論だけを話した。
「ギ……戦闘中に直ぐ使用できる秘薬玉を作る研究です」
「分かった、ちょっと待ってて」
クウネルは立ち上がり、鑑定に確認する。
「鑑定さん、聞いてたよね? この癒しの族長が作ろうとしてる秘薬玉は作れるの?」
«――検索中……可能です。 しかし、通常の容器では先程の様に砕いた素材同士の反応に負けて爆発を起こします。 最善の容器は竜種の胃袋か皮膚を使用する事を推奨»
「オーケー! ありがとう鑑定さん、流石だね! えっと、今すぐには出来ないだろうけど薬を込める容器に地竜の皮膚か胃袋を使ってみて。 それで出来る筈だから」
「ギギバ?! なんと、そんな一瞬で解決策を閃いたのですか!? 感謝します、女神様!!」
癒しの族長は感涙しながら手を合わせて拝み始めた。
「はいはい、分かったから。 拝むのを止めい! で? 解決したなら袋返して欲しいんだけど??」
「ギ! すみません、そうでした! 直ぐにお持ちしますね」
癒しの族長は、まだ煙の吹いてる工房に躊躇い無く入って行った。 きっと、いつもの事なのだろう。
暫くすると小さな入り口から、ぺちゃんこになった袋を引きずって癒しの族長が出て来た。
「うん、まずその工房にその大きさの袋が入った時点で使い過ぎって気付こうね?」
袋を受け取るが、やはり袋の中は空っぽだ。
「あれだけあったマンドラゴラも治癒の葉も何も無い……まぁ、仕方ないか」
袋を逆さにしても何も出てこない。 本当に空っぽだ。
「その秘薬玉が完成したら、戦闘中のゴブリン兵士達が助かるんでしょ? なら、良しとしましょう! じゃあ、ちょっと採取に行ってくるね。 癒しの族長さんが秘薬玉作れる様に沢山採ってくるから」
その場を離れようとすると、癒しの族長が慌て始めた。
「ギバ! お、お待ち下され! お願いです、私も御一緒させて下さい! マンドラゴラや癒しの葉を私達ゴブリンで採れる様になりたいのです! 邪魔にならないよう気を付けますので何卒……」
癒しの族長は懇願する様に土下座し、頭を地面に擦り付け始めた。
「そこまでしなくても……。 ん~……鑑定さん、マンドラゴラをゴブリン達が無傷で採る方法ってある?」
«――検索中……可能です。 ただし、50m以上の縄が必要です。ゴブリンのみで採取する場合、鳴き声を聞かない距離まで離れる必要が有ります。マンドラゴラの即死の鳴き声範囲は45mです»
「あ~、なるへそね。 縄でマンドラゴラを括って、離れてから引き抜くのね。 治癒の葉は……木ごと工房の側に植えれるかな?」
«――可能です。 ただし、治癒の木が生えている付近の土をそのまま持ってくる必要があります»
「それはどうして?」
«――土に籠る魔力が必要だからです。 この土壌に含まれる魔力では不足し枯れる可能性大です»
「じゃあ、なんとかなるか。 うし! なら良いかな。 お待たせ、ごめんね。 一緒に来てもいいけど、50m以上の縄が必要だから大工長さんに聞きに行こっか」
「ギ!? は、はい! ありがとうございます!」
クウネルは大喜びする癒しの族長と大工長の元へと歩いて行くのであった。
「さて、何も起こらなければいいけどね~」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件
エース皇命
ファンタジー
前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。
しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。
悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。
ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる