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第163話 アマンダとの別れ
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マリの爆弾発言で幕を閉じた会議から数日、マリは多忙の日々を送っていた。
「族長~? 頼まれたの全部出来たよ~。 あ、これ終わったリストね~」
執務室にドワーフの英雄アテスが訪れ、以前に頼んでいた物の報告を受ける。
「ふんふん、ありがとうアテス。 頑張ってくれた皆にもお礼を言っておいて。 メリーさん、ドワーフが好きそうなお酒を集めておいて。 後で樽で贈るから」
「畏まりました」
「お! 分かってるね~ありがとう族長。 それと、他に無ければ一回向こうに帰ろうと思うんだけど……いいかな?」
マリは引き出しに入れていた羊皮紙を取り出し、アテスに渡す。
「勿論。 それと……もし有れば便利だな~っていう物のスケッチ書いたんだけど、見てみて」
「へ~、物作りにも知識があるのかい? マリ族長のお手並み拝見といこ……う……か、な? え? 何だいコレは! 凄い、凄いよ! 凄すぎるよ! コレを……なるほど、いや……でも」
アテスはマリに渡された羊皮紙の束を捲り、興奮しながらブツブツと呟き始めた。
「ルカから聞いたけど、旧辺境伯領を亜人の皆が共同で住む街にするんでしょ? なら、便利な物が沢山あった方がいいよね」
「うん、うん……そうなんだ。 ドワーフは今まで目立たない様に、物作りを我慢してきた。 だから、その弊害で似たりよったりな物しか考えれないし作れなかった。 でも、これは……革新的だよ! 早く帰って作らないと! あ! そうだ、ルーフから聞いたんだけどアマンダって優秀な技師が帝国から来てるよね?」
「あはは……御気に召したみたいで良かったよ。 アマンダ? うん、居るよ。 そろそろオヤツを……あ、来たみたい」
大興奮なアテスを宥めていると、ちょうどオヤツの台車を押したアマンダが入って来た。 そして、何故か泣いている。
「し、失礼します陛下ー! 私が運ぶ最後のオヤツタイムですよー!」
「アマンダ? どうしたの、何で最後??」
「実は……つ、つまみ食いをし過ぎて大食堂のお仕事クビになっちゃいましたー! うえーん! 美味しかったのにー!」
アマンダの言葉にマリとメリーはこめかみを押さえる。
「えっと……君がアマンダ? 初めまして、ルーフの兄であるアテスだよ。 クビになったなら丁度良い! コレ見てみて」
「ふぇぇぇ……ルーフさんのお兄さんですか? 今は……え? コレ、どうしたんですか!? 凄い! コレを……こうして、なるほど。 問題は動力ですね。 あ、なら前にルーフさんに提案したので上手くいくかもしれません!」
泣きながらアマンダは渡された羊皮紙の束を捲り、一瞬で泣き止み技師の顔付きに戻った。
「本当かい!? マリ族長、アマンダが欲しい! 俺にくれないかい!」
「えぇ!? いや、まぁ……アマンダが良いなら連れて行っても良いよ?」
アテスの熱烈なスカウトに屈したマリはアマンダの意思を尊重する。
「アマンダ、どうかな……新しく作る亜人の街に俺と来てくれないか?」
「え? き、急にそんな……でも、作ってみたいですね。 ですが、此処の美味しい食べ物が食べれなくなるのは……」
「亜人の名物料理3食が食べ放題で、お酒も飲み放題、更にオヤツ食べ放題も付けよう。 どうだい?」
一瞬でアマンダの弱みを把握したアテスから、止めの一撃をもらったアマンダは即答した。
「行きます!! 今すぐ行きます!! 陛下、短い間でしたがお世話になりました!」
「よし! 決まりだ! 族長、アマンダは貰っていくねー!」
アテスは羊皮紙の束とアマンダを連れて颯爽と出て行ってしまった。
「あはは……いってら~。 なんだろう、安心する様な寂しい様な」
「そうですね、私も同じ気持ちです。 陛下……」
後日、マリがスケッチした羊皮紙のせいで大変な事になるのだがその事を知るのはまだもう少し先である。
「族長~? 頼まれたの全部出来たよ~。 あ、これ終わったリストね~」
執務室にドワーフの英雄アテスが訪れ、以前に頼んでいた物の報告を受ける。
「ふんふん、ありがとうアテス。 頑張ってくれた皆にもお礼を言っておいて。 メリーさん、ドワーフが好きそうなお酒を集めておいて。 後で樽で贈るから」
「畏まりました」
「お! 分かってるね~ありがとう族長。 それと、他に無ければ一回向こうに帰ろうと思うんだけど……いいかな?」
マリは引き出しに入れていた羊皮紙を取り出し、アテスに渡す。
「勿論。 それと……もし有れば便利だな~っていう物のスケッチ書いたんだけど、見てみて」
「へ~、物作りにも知識があるのかい? マリ族長のお手並み拝見といこ……う……か、な? え? 何だいコレは! 凄い、凄いよ! 凄すぎるよ! コレを……なるほど、いや……でも」
アテスはマリに渡された羊皮紙の束を捲り、興奮しながらブツブツと呟き始めた。
「ルカから聞いたけど、旧辺境伯領を亜人の皆が共同で住む街にするんでしょ? なら、便利な物が沢山あった方がいいよね」
「うん、うん……そうなんだ。 ドワーフは今まで目立たない様に、物作りを我慢してきた。 だから、その弊害で似たりよったりな物しか考えれないし作れなかった。 でも、これは……革新的だよ! 早く帰って作らないと! あ! そうだ、ルーフから聞いたんだけどアマンダって優秀な技師が帝国から来てるよね?」
「あはは……御気に召したみたいで良かったよ。 アマンダ? うん、居るよ。 そろそろオヤツを……あ、来たみたい」
大興奮なアテスを宥めていると、ちょうどオヤツの台車を押したアマンダが入って来た。 そして、何故か泣いている。
「し、失礼します陛下ー! 私が運ぶ最後のオヤツタイムですよー!」
「アマンダ? どうしたの、何で最後??」
「実は……つ、つまみ食いをし過ぎて大食堂のお仕事クビになっちゃいましたー! うえーん! 美味しかったのにー!」
アマンダの言葉にマリとメリーはこめかみを押さえる。
「えっと……君がアマンダ? 初めまして、ルーフの兄であるアテスだよ。 クビになったなら丁度良い! コレ見てみて」
「ふぇぇぇ……ルーフさんのお兄さんですか? 今は……え? コレ、どうしたんですか!? 凄い! コレを……こうして、なるほど。 問題は動力ですね。 あ、なら前にルーフさんに提案したので上手くいくかもしれません!」
泣きながらアマンダは渡された羊皮紙の束を捲り、一瞬で泣き止み技師の顔付きに戻った。
「本当かい!? マリ族長、アマンダが欲しい! 俺にくれないかい!」
「えぇ!? いや、まぁ……アマンダが良いなら連れて行っても良いよ?」
アテスの熱烈なスカウトに屈したマリはアマンダの意思を尊重する。
「アマンダ、どうかな……新しく作る亜人の街に俺と来てくれないか?」
「え? き、急にそんな……でも、作ってみたいですね。 ですが、此処の美味しい食べ物が食べれなくなるのは……」
「亜人の名物料理3食が食べ放題で、お酒も飲み放題、更にオヤツ食べ放題も付けよう。 どうだい?」
一瞬でアマンダの弱みを把握したアテスから、止めの一撃をもらったアマンダは即答した。
「行きます!! 今すぐ行きます!! 陛下、短い間でしたがお世話になりました!」
「よし! 決まりだ! 族長、アマンダは貰っていくねー!」
アテスは羊皮紙の束とアマンダを連れて颯爽と出て行ってしまった。
「あはは……いってら~。 なんだろう、安心する様な寂しい様な」
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