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第188話 魔族の国到着
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案内の四天王と合流してから2日、マリ達を乗せた貨物列車は荒野をひた走っていた。
「アレが、我等魔族の王国です!」
赤髪の灼炎が指を差した方角には、それなりに大きいが国としては小さな規模の街が見えてきた。
「青髪の青燕様、まだ……街の井戸は枯れてませんか?」
セカンドが青髪の四天王に話し掛けているのが聞こえる。
「もう……50年程前かな? 枯れちゃったよ……」
「そうですか……」
2人の話をマリは黙って聞きながら、この2日間の事を考えていた。
合流してから、野営の際に四天王から色々と話を聞いたが魔族の王国の状況は非常に悪い。
井戸は枯れ、土地は更に乾き、魔族以外の生き物がこの北の土地には存在しなくなったという話を聞いたマリは、一つ仮説を立てる。
(多分……そうなる様に仕向けられてるんだ。 正史で、魔族達が亜人や人間達を滅ぼす勢いで攻めるのも。 その頃には、そうせざるを得なくなるんだ。 例えば……そのタイミングでこの魔力の膜が消されるとか……ね)
マリは車両から見える空の膜を見上げる。
「運命か……」
「マリ? 大丈夫かい?」
空を見上げるマリの側に、ヨハネが寄り添う。
「ヨハネ。 うん……ちょっとね。 もしかしたら……もう、荒野で育つ食料を運んでも無駄かもしれない」
「魔族の四天王達から聞いた話しかい?」
「うん。 もうすぐ、魔族は亜人や人間の土地に攻め入るしか無くなる状況を強いられるかもしれない。 違う……絶対にそうなる」
「君は……前から不思議だったけど、どうしてこんなにも色々知ってるんだい?」
ヨハネの質問にマリは顔を曇らせる。
「あはは……そうだよね。 でも、ごめんね……まだ話すのが怖いな」
「なら、何時までも待つよ」
「ありがとう……それに、私が何とかするから。 大丈夫!」
マリの様子をメリーとジャックは見つめていた。
貨物列車に揺られ、マリ達は魔族の王都へと向かう。
◆◇◆
「到着しました! 皆ー! 王女殿下が戻られたぞー!」
赤髪の灼炎が窓から手を振ると、ボロボロの城壁に立つ魔族達が鉄の城門を開けた。
「メリー殿下、それにマリ殿。 短い間の旅でしたが、長い魔族生で味わった事のない素晴らしい時間をありがとうございました。 私達は城門を守る任に戻りますので、失礼します」
「また、王城でお会いしましょう」
「ありがとう、金髪の雷鳴に緑髪の颯花」
「ありがとうね。 因みに聞いても良い? 何故に四天王の名前は漢字なの?」
マリに聞かれた四天王の2人は目を見合わせて笑う。
「ふふ、久し振りですねその反応」
「確かにな。 マリ殿は、メイド暗部部隊の隊員の名前が本名では無いのはご存知ですか?」
「うん、知ってるよ。 あ、もしかして四天王の名前も?」
「そうです。 私達が四天王に任命される際に、先代から引き継ぐのがこの名前であり誇りなのです」
「そうなんだ。 教えてくれてありがとう~」
雷鳴と颯花はメリー達に別れを告げ、城門の守護に戻った。
「ドワーフの英雄アテス殿、この先は魔族が多いので速度をゆっくりでお願いします」
「はいは~い!」
運転席の所では、灼炎がアテスに道案内をしており。 ボロボロの道には魔族達が物珍しそうに貨物列車を見に来ていた。
「久し振りっすね……」
「そうだな、サードの……恋人は何処に居るのだろう」
「はっ! そんなに魔族は多くないんだ、直ぐに見つかるさ」
フィフスは久し振りの故郷を懐かしみ、ファーストはサードの恋人に想いを馳せる。 フォースは道に並ぶ魔族達を見て、楽観的に笑った。
亜人の英雄達であるヨハネ、ルル、ロキ、ラガンからは少し緊張感が漂っていた。
それも無理は無いだろう。
魔族達とは何度も殺し合い、少なくない敵味方を失った仲なのだから。
「アレです! 皆さん、到着です。 魔王城の門に着きましたよー!」
赤髪の灼炎が声を上げ、全員が全方を見る。
其処には、街の城壁と同じくボロボロで廃墟と見間違えてしまいそうな魔王城が聳え立っていた。
「アレが、我等魔族の王国です!」
赤髪の灼炎が指を差した方角には、それなりに大きいが国としては小さな規模の街が見えてきた。
「青髪の青燕様、まだ……街の井戸は枯れてませんか?」
セカンドが青髪の四天王に話し掛けているのが聞こえる。
「もう……50年程前かな? 枯れちゃったよ……」
「そうですか……」
2人の話をマリは黙って聞きながら、この2日間の事を考えていた。
合流してから、野営の際に四天王から色々と話を聞いたが魔族の王国の状況は非常に悪い。
井戸は枯れ、土地は更に乾き、魔族以外の生き物がこの北の土地には存在しなくなったという話を聞いたマリは、一つ仮説を立てる。
(多分……そうなる様に仕向けられてるんだ。 正史で、魔族達が亜人や人間達を滅ぼす勢いで攻めるのも。 その頃には、そうせざるを得なくなるんだ。 例えば……そのタイミングでこの魔力の膜が消されるとか……ね)
マリは車両から見える空の膜を見上げる。
「運命か……」
「マリ? 大丈夫かい?」
空を見上げるマリの側に、ヨハネが寄り添う。
「ヨハネ。 うん……ちょっとね。 もしかしたら……もう、荒野で育つ食料を運んでも無駄かもしれない」
「魔族の四天王達から聞いた話しかい?」
「うん。 もうすぐ、魔族は亜人や人間の土地に攻め入るしか無くなる状況を強いられるかもしれない。 違う……絶対にそうなる」
「君は……前から不思議だったけど、どうしてこんなにも色々知ってるんだい?」
ヨハネの質問にマリは顔を曇らせる。
「あはは……そうだよね。 でも、ごめんね……まだ話すのが怖いな」
「なら、何時までも待つよ」
「ありがとう……それに、私が何とかするから。 大丈夫!」
マリの様子をメリーとジャックは見つめていた。
貨物列車に揺られ、マリ達は魔族の王都へと向かう。
◆◇◆
「到着しました! 皆ー! 王女殿下が戻られたぞー!」
赤髪の灼炎が窓から手を振ると、ボロボロの城壁に立つ魔族達が鉄の城門を開けた。
「メリー殿下、それにマリ殿。 短い間の旅でしたが、長い魔族生で味わった事のない素晴らしい時間をありがとうございました。 私達は城門を守る任に戻りますので、失礼します」
「また、王城でお会いしましょう」
「ありがとう、金髪の雷鳴に緑髪の颯花」
「ありがとうね。 因みに聞いても良い? 何故に四天王の名前は漢字なの?」
マリに聞かれた四天王の2人は目を見合わせて笑う。
「ふふ、久し振りですねその反応」
「確かにな。 マリ殿は、メイド暗部部隊の隊員の名前が本名では無いのはご存知ですか?」
「うん、知ってるよ。 あ、もしかして四天王の名前も?」
「そうです。 私達が四天王に任命される際に、先代から引き継ぐのがこの名前であり誇りなのです」
「そうなんだ。 教えてくれてありがとう~」
雷鳴と颯花はメリー達に別れを告げ、城門の守護に戻った。
「ドワーフの英雄アテス殿、この先は魔族が多いので速度をゆっくりでお願いします」
「はいは~い!」
運転席の所では、灼炎がアテスに道案内をしており。 ボロボロの道には魔族達が物珍しそうに貨物列車を見に来ていた。
「久し振りっすね……」
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「はっ! そんなに魔族は多くないんだ、直ぐに見つかるさ」
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それも無理は無いだろう。
魔族達とは何度も殺し合い、少なくない敵味方を失った仲なのだから。
「アレです! 皆さん、到着です。 魔王城の門に着きましたよー!」
赤髪の灼炎が声を上げ、全員が全方を見る。
其処には、街の城壁と同じくボロボロで廃墟と見間違えてしまいそうな魔王城が聳え立っていた。
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