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第189話 大臣レーヨン
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「それでは、我等は魔王城の守護に戻りますね」
「道中で食べさせて下さった料理、私の魔族生で最高の思い出となりました! 感謝します、マリ殿」
「ありがとう、灼炎と青燕。 きっと、きっと今の暮らしより良くなる様にしますから」
「そうだよ。 メリーさんの言う通り! 期待しててね」
「「はっ!」」
魔王城の門を潜ったマリ達は、四天王の灼炎と青燕に別れを告げ遂に城の広場に到着した。
貨物列車を停車させ、マリは魔王城の広場へと降り立つ。
「此処がメリーさんの実家か~。 しかも、メリーさん王女様でしょ? あ! なら、私がメイド長しようか?」
「ふふ、マリ様。 本当に勘弁して下さいませ」
メリーの本気の目見て、マリは引き下がる。
「ひぇっ……す、すみませんでした~」
「マリ様、メリーはメイド長である事に誇りを持っていますので……」
「あはは! さっきのメリーは怖かったね、おいでマリ」
マリはそそくさとヨハネとジャックの後ろに隠れた。
「隊長、私達は荷下ろしを致します」
「その後は、サードの恋人探しに行っても良いっすか?」
ファーストとフィフスがメリーに指示を仰ぐのを聞きながら、マリは魔王城を見上げる。
後ろでは豪華な車両に残っていたルル達が出て来た。
「ロキ、ラガン、アテス。 マリが攻撃されない限り動くでないぞ?」
「分かってるよ、ババァ」
「俺はマリを守る。 それだけだ」
「誰がババァじゃ! まぁ、分かっておるんなら良いのじゃ。 アテス? どうしたのじゃ」
「え……うん。 ごめん、何でも無いよ」
魔王城を見上げていたアテスは、ルルに話し掛けられている事に気付き返事をした。 しかし、その顔色は悪い。
「アテス……何に気付いたんじゃ」
ルルにこっそり聞かれたアテスは、小声で答える。
「上で何かが見てきてる。 でも……姿は見えないね」
「警戒すべきじゃな……」
ルル達は得体のしれない存在に警戒する。
「ねぇ、ヨハネ。 結構、魔王城って古いんだね」
「そうだね。 街の建物も古かった。 きっと……何かを造ったり直したりする余裕が魔族達の心には無いのかもね」
「マリ様、ヨハネ……誰かが出てきたようです」
魔王城の大きな扉が開き、中から1人の魔族が出て来た。 金髪で肌が浅黒い、男の魔族だ。
「メリー王女殿下、いや……元王女殿下ですかな? お久しぶりでございます」
魔族はメリーの前まで歩き、深々とお辞儀をした。
「久し振りですね、大臣レーヨン。 兄上は……魔王陛下はお元気ですか?」
「陛下は何時でもお元気ですよ? それより、共に出た同胞以外の者達が多い様ですが?」
「私がお仕えしているエントン フォル マリ様です。 亜人総族長にして、元エントン王国の女王陛下です。 決して失礼の無い対応をお願いします」
マリは紹介された為、仕方無くヨハネとジャックの間から前へと出てお辞儀をする。
「よろしくお願いします!」
マリが挨拶した直後、異変に気付いたジャックとヨハネはマリを後ろへと下げる。 ルル達も、直ぐ様マリの周囲に展開した。
「ふふふふふ、人間ですか。 なのに、亜人の総族長ですと? メリー様はご冗談が上手くなりましたな。 そうでないと、おかしいですよね? 其処に居るのはエルフの英雄ヨハネ! ドワーフの英雄、鬼人の英雄、獣人の英雄が勢揃いだ! 陛下がメリー様が直に戻ると言われるから、四天王にわざわざ国境沿いに待機させて迎えたのが……敵達だと? ふざけるなよっ!! 我等同胞を裏切ったのか!」
大臣レーヨンから膨大な殺気が漏れたと同時に、メリー達の周囲に武装した黒ずくめの魔族達が何処からともなく出現し包囲する。
「どぇぇぇ!? 何事!?」
マリは周りを一瞬で仲間達に囲われ、何が起きたか分からずに狼狽えた。 怒れるレーヨンの額からは角が生え、身体からは黒い炎がチリチリと舞い始める。
「レーヨン、それ以上のマリ様への無礼。 例え、貴様と云えど許しませんよ!」
メリーやファースト達も角を生やし、戦闘態勢に入った。 空気がピリ付き、一触即発の事態になってしまったマリは必死にどうするべきか頭を回転させた。
「あ~……えっと、ご飯にしませんか? めちゃくちゃ美味しい料理が食べられますよ? あの、えっと……四天王の皆さんも凄く喜んでくれたんです! 後、お酒も有りますよ~? ……ダメです?」
場の空気を和ませようと、必死に明るく声を張るマリを見てレーヨンは吹き出した。 ちなみに、ヨハネも肩を震わせて笑いを堪えている。
「ふふ……ふははははっ! すみません、皆さん。 冗談ですよ、陛下からは誰が来ようと歓迎する様に言われております。 皆、下がって良いですよ」
レーヨンの合図で、黒ずくめの魔族達は影に溶け込むように消えた。
「さぁ、どうぞお入りください。 それと……マリ殿。 先程仰ってた料理とお酒、楽しみにしてますよ?」
ウィンクされたマリは苦笑いで答える。
「あはは……勿論です。 良かったぁ~」
「すみません、マリ様。 またキツく言っておきますので」
マリ達はようやく魔王城の中に入るのであった。
「道中で食べさせて下さった料理、私の魔族生で最高の思い出となりました! 感謝します、マリ殿」
「ありがとう、灼炎と青燕。 きっと、きっと今の暮らしより良くなる様にしますから」
「そうだよ。 メリーさんの言う通り! 期待しててね」
「「はっ!」」
魔王城の門を潜ったマリ達は、四天王の灼炎と青燕に別れを告げ遂に城の広場に到着した。
貨物列車を停車させ、マリは魔王城の広場へと降り立つ。
「此処がメリーさんの実家か~。 しかも、メリーさん王女様でしょ? あ! なら、私がメイド長しようか?」
「ふふ、マリ様。 本当に勘弁して下さいませ」
メリーの本気の目見て、マリは引き下がる。
「ひぇっ……す、すみませんでした~」
「マリ様、メリーはメイド長である事に誇りを持っていますので……」
「あはは! さっきのメリーは怖かったね、おいでマリ」
マリはそそくさとヨハネとジャックの後ろに隠れた。
「隊長、私達は荷下ろしを致します」
「その後は、サードの恋人探しに行っても良いっすか?」
ファーストとフィフスがメリーに指示を仰ぐのを聞きながら、マリは魔王城を見上げる。
後ろでは豪華な車両に残っていたルル達が出て来た。
「ロキ、ラガン、アテス。 マリが攻撃されない限り動くでないぞ?」
「分かってるよ、ババァ」
「俺はマリを守る。 それだけだ」
「誰がババァじゃ! まぁ、分かっておるんなら良いのじゃ。 アテス? どうしたのじゃ」
「え……うん。 ごめん、何でも無いよ」
魔王城を見上げていたアテスは、ルルに話し掛けられている事に気付き返事をした。 しかし、その顔色は悪い。
「アテス……何に気付いたんじゃ」
ルルにこっそり聞かれたアテスは、小声で答える。
「上で何かが見てきてる。 でも……姿は見えないね」
「警戒すべきじゃな……」
ルル達は得体のしれない存在に警戒する。
「ねぇ、ヨハネ。 結構、魔王城って古いんだね」
「そうだね。 街の建物も古かった。 きっと……何かを造ったり直したりする余裕が魔族達の心には無いのかもね」
「マリ様、ヨハネ……誰かが出てきたようです」
魔王城の大きな扉が開き、中から1人の魔族が出て来た。 金髪で肌が浅黒い、男の魔族だ。
「メリー王女殿下、いや……元王女殿下ですかな? お久しぶりでございます」
魔族はメリーの前まで歩き、深々とお辞儀をした。
「久し振りですね、大臣レーヨン。 兄上は……魔王陛下はお元気ですか?」
「陛下は何時でもお元気ですよ? それより、共に出た同胞以外の者達が多い様ですが?」
「私がお仕えしているエントン フォル マリ様です。 亜人総族長にして、元エントン王国の女王陛下です。 決して失礼の無い対応をお願いします」
マリは紹介された為、仕方無くヨハネとジャックの間から前へと出てお辞儀をする。
「よろしくお願いします!」
マリが挨拶した直後、異変に気付いたジャックとヨハネはマリを後ろへと下げる。 ルル達も、直ぐ様マリの周囲に展開した。
「ふふふふふ、人間ですか。 なのに、亜人の総族長ですと? メリー様はご冗談が上手くなりましたな。 そうでないと、おかしいですよね? 其処に居るのはエルフの英雄ヨハネ! ドワーフの英雄、鬼人の英雄、獣人の英雄が勢揃いだ! 陛下がメリー様が直に戻ると言われるから、四天王にわざわざ国境沿いに待機させて迎えたのが……敵達だと? ふざけるなよっ!! 我等同胞を裏切ったのか!」
大臣レーヨンから膨大な殺気が漏れたと同時に、メリー達の周囲に武装した黒ずくめの魔族達が何処からともなく出現し包囲する。
「どぇぇぇ!? 何事!?」
マリは周りを一瞬で仲間達に囲われ、何が起きたか分からずに狼狽えた。 怒れるレーヨンの額からは角が生え、身体からは黒い炎がチリチリと舞い始める。
「レーヨン、それ以上のマリ様への無礼。 例え、貴様と云えど許しませんよ!」
メリーやファースト達も角を生やし、戦闘態勢に入った。 空気がピリ付き、一触即発の事態になってしまったマリは必死にどうするべきか頭を回転させた。
「あ~……えっと、ご飯にしませんか? めちゃくちゃ美味しい料理が食べられますよ? あの、えっと……四天王の皆さんも凄く喜んでくれたんです! 後、お酒も有りますよ~? ……ダメです?」
場の空気を和ませようと、必死に明るく声を張るマリを見てレーヨンは吹き出した。 ちなみに、ヨハネも肩を震わせて笑いを堪えている。
「ふふ……ふははははっ! すみません、皆さん。 冗談ですよ、陛下からは誰が来ようと歓迎する様に言われております。 皆、下がって良いですよ」
レーヨンの合図で、黒ずくめの魔族達は影に溶け込むように消えた。
「さぁ、どうぞお入りください。 それと……マリ殿。 先程仰ってた料理とお酒、楽しみにしてますよ?」
ウィンクされたマリは苦笑いで答える。
「あはは……勿論です。 良かったぁ~」
「すみません、マリ様。 またキツく言っておきますので」
マリ達はようやく魔王城の中に入るのであった。
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