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第199話 メリーと戦の準備
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マリがルミニスに乗っ取られてから、翌日の朝。
「状況は分かりました……。 ですが、ジャック……キサラギ。 マリ様は貴方達の死を望まない事を忘れないで下さい」
ジャックとヨハネはメリーの自室に赴き、昨夜の出来事を説明していた。
「……分かってる」 「そうだね。 マリはそんな事を望まないだろうね」
「……気持ちは、痛い程分かります」
2人の悲しみが分かるメリーの頬には涙が伝う。
「隊長、私達も行きましょう」 「えぇ、王都にはスィクスス達も待ってます」 「そうだぜ! それに、元々サードの身体を取り返しに行くつもりだったんだ。 予定が早くなっただけさ!」 「フォース、流石にデリカシーが無いっすよ。 隊長、私達を暗部では無く正規のメイドにして下さった恩を返したいっす」
共に説明を聞いていたファースト達は、メリーに問い掛ける。
「勿論よ。 サードもマリ様も必ず取り返してみせる! ジャック、出発は何時になるのですか?」
メリーはベットから立ち上がり、一瞬で破れたメイド服から新品のメイド服に着替える。
「今、アテス殿が貨物列車を改造している。 魔族全員を乗せるらしいから、まだもう少し掛かるだろう」
「分かりました。 ファースト、皆を連れて準備に行きなさい。 私は兄上の下に行っています」
「「「「了解!」」」」
メリーは魔王ダイの下へと向かった。
◆◇◆
「兄上!」
魔王の執務室に入ると、ダイが漆黒の鎧を身に纏い戦の準備をしていた。
「メリー、大事はないか?」
「ご心配お掛けし申し訳ありません。 もう、大丈夫です」
メリーの赤くなった目を見たダイは、優しく微笑みメリーの頭を撫でた。
「ふっ……なら良い。 今、皆に戦の準備をさせている。 それと……さっき魔族への罰が決まった。 北の大地を覆っていた魔力障壁は直に消える」
ダイの言葉に、メリーは目を見開く。
「何があったか、だいたいの話は聞いたか?」
「……はい。 兄上、マリ様の事……ありがとうございます」
メリーはダイに深々と頭を下げた。
「何も言うな。 全て分かっている……必ずマリの身体を取り返すぞ」
「……はい!」
2人の下に、武装した大臣レーヨンがやって来た。
「失礼します陛下、それにメリー殿下。 戦闘可能な魔族1万名、全員が陛下の命を承諾し戦の準備をしております」
「うむ、四天王にそれぞれ振り分けよ。 出し惜しみは無しだ、全ての力を出し切れる準備をするのだ。 マイ、居るか」
「畏まりました、失礼致します」
大臣レーヨンが執務室を退出すると、メイドのマイがダイの背後に現れた。
「此処に」
「引退した暗部達はどうだった」
「勿論、全員が参戦したいとの事。 ユアン様は……特に暗部の皆から好かれていましたから」
どうやら、歴代の暗部達もサードの事を聞き参戦する様だ。 普段ではあり得ない会話の内容にメリーは驚愕する。
魔族達の文字通り全戦力で戦をすれば、普通の世界なら簡単に滅ぼせそうだ。 しかし、ルミニスの人形兵器を思い出し、一筋縄ではいかない事を悟る。
「……そうだな。 よし、メリーよ。 亜人の者達に、此方の準備は直に終わると伝えてもらえるか?」
「畏まりました。 それと、闇の精霊様はどちらに?」
「あぁ……ドワーフのアテス殿が作っている物が気になるらしく、俺に罰を伝えたら直ぐに外に行ったぞ」
「ありがとうございます。 失礼します」
頭を下げて部屋を退出するメリーに、ダイは声を掛けた。
「メリー」
「は、はい。 何でしょうか、兄上」
「我等魔族が平和へと歩む道を選べたのは、お前が信じた主のおかげだ。 ありがとう、メリー。 お前に任務を任せて本当に良かった」
ダイの言葉にメリーは涙した。
「きっと、マリ様も喜びます。 誰よりも、私達の事を想って下さってましたから……」
メリーは今度こそ執務室の扉を閉め、外へと向かった。 廊下を歩きながらメリーは呟く。
「よくもマリ様を……必ずその首を刎ねてやる。 待ってなさい、ルミニス!!」
その瞳にはルミニスに対する怒りと復讐心で満ちていた。
「状況は分かりました……。 ですが、ジャック……キサラギ。 マリ様は貴方達の死を望まない事を忘れないで下さい」
ジャックとヨハネはメリーの自室に赴き、昨夜の出来事を説明していた。
「……分かってる」 「そうだね。 マリはそんな事を望まないだろうね」
「……気持ちは、痛い程分かります」
2人の悲しみが分かるメリーの頬には涙が伝う。
「隊長、私達も行きましょう」 「えぇ、王都にはスィクスス達も待ってます」 「そうだぜ! それに、元々サードの身体を取り返しに行くつもりだったんだ。 予定が早くなっただけさ!」 「フォース、流石にデリカシーが無いっすよ。 隊長、私達を暗部では無く正規のメイドにして下さった恩を返したいっす」
共に説明を聞いていたファースト達は、メリーに問い掛ける。
「勿論よ。 サードもマリ様も必ず取り返してみせる! ジャック、出発は何時になるのですか?」
メリーはベットから立ち上がり、一瞬で破れたメイド服から新品のメイド服に着替える。
「今、アテス殿が貨物列車を改造している。 魔族全員を乗せるらしいから、まだもう少し掛かるだろう」
「分かりました。 ファースト、皆を連れて準備に行きなさい。 私は兄上の下に行っています」
「「「「了解!」」」」
メリーは魔王ダイの下へと向かった。
◆◇◆
「兄上!」
魔王の執務室に入ると、ダイが漆黒の鎧を身に纏い戦の準備をしていた。
「メリー、大事はないか?」
「ご心配お掛けし申し訳ありません。 もう、大丈夫です」
メリーの赤くなった目を見たダイは、優しく微笑みメリーの頭を撫でた。
「ふっ……なら良い。 今、皆に戦の準備をさせている。 それと……さっき魔族への罰が決まった。 北の大地を覆っていた魔力障壁は直に消える」
ダイの言葉に、メリーは目を見開く。
「何があったか、だいたいの話は聞いたか?」
「……はい。 兄上、マリ様の事……ありがとうございます」
メリーはダイに深々と頭を下げた。
「何も言うな。 全て分かっている……必ずマリの身体を取り返すぞ」
「……はい!」
2人の下に、武装した大臣レーヨンがやって来た。
「失礼します陛下、それにメリー殿下。 戦闘可能な魔族1万名、全員が陛下の命を承諾し戦の準備をしております」
「うむ、四天王にそれぞれ振り分けよ。 出し惜しみは無しだ、全ての力を出し切れる準備をするのだ。 マイ、居るか」
「畏まりました、失礼致します」
大臣レーヨンが執務室を退出すると、メイドのマイがダイの背後に現れた。
「此処に」
「引退した暗部達はどうだった」
「勿論、全員が参戦したいとの事。 ユアン様は……特に暗部の皆から好かれていましたから」
どうやら、歴代の暗部達もサードの事を聞き参戦する様だ。 普段ではあり得ない会話の内容にメリーは驚愕する。
魔族達の文字通り全戦力で戦をすれば、普通の世界なら簡単に滅ぼせそうだ。 しかし、ルミニスの人形兵器を思い出し、一筋縄ではいかない事を悟る。
「……そうだな。 よし、メリーよ。 亜人の者達に、此方の準備は直に終わると伝えてもらえるか?」
「畏まりました。 それと、闇の精霊様はどちらに?」
「あぁ……ドワーフのアテス殿が作っている物が気になるらしく、俺に罰を伝えたら直ぐに外に行ったぞ」
「ありがとうございます。 失礼します」
頭を下げて部屋を退出するメリーに、ダイは声を掛けた。
「メリー」
「は、はい。 何でしょうか、兄上」
「我等魔族が平和へと歩む道を選べたのは、お前が信じた主のおかげだ。 ありがとう、メリー。 お前に任務を任せて本当に良かった」
ダイの言葉にメリーは涙した。
「きっと、マリ様も喜びます。 誰よりも、私達の事を想って下さってましたから……」
メリーは今度こそ執務室の扉を閉め、外へと向かった。 廊下を歩きながらメリーは呟く。
「よくもマリ様を……必ずその首を刎ねてやる。 待ってなさい、ルミニス!!」
その瞳にはルミニスに対する怒りと復讐心で満ちていた。
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