ニートの俺がサイボーグに改造されたと思ったら異世界転移させられたンゴwwwwwwwww

刺狼(しろ)

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File.7

夜の街って未知の世界

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歓楽街というだけあって、夜から営業するいやらしいお店らしきものもちらほら見えつつ、近くにあった遊技場へ入った。

「イヴっちなにしてんのwww」

「これ、難しい」

真剣な顔をして一つの筐体に齧り付くようにするそこを覗き込んで見ると、木製のピンボールみたいなもので遊んでいるようだった。古い旅館とかに置いて有りそうwww

うまく行かなくてちょっと不貞腐れたように頬を膨らませるイヴっちが可愛らしい。

「この穴に球を入れると、お菓子ゲット」

「なるほどね。ちょっと俺もやりたいwwww」

小銅貨を一枚入れると球がセットされて、それを盤面に転がす。あとは弾いて穴に入れるだけなんだが、なかなか上手くいかない。

「いや難しいなこれwww初めてやるけどwwww」

「がんばれ、おやつ」

「俺はおやつじゃねぇwwwwww」

奮闘の末、何とか景品を献上することが出来た。嬉しそうに若干口角を引き上げるイヴっちを連れてシャルを探す。
他にも、祭りに出てそうな射的とかもあったが、何処にもいない。

「何処行ったんだあの子www」

「ちょっと心配」

遊技場には姿が見えず心配になったが、思えばあの子は使い魔なわけだから召喚しちゃえばいいのだ。天才www稀代の天才wwwwついでに厨二病ポーズも付けて召喚したろwwwwww

「我が呼びかけに応え現われよ、魔界の愛し子。その翼を我にッ!!」

「はぁーい♡」

特に意味のない文言で契約紋に魔力を流すと、目の前に魔法陣が形成されて無事シャルと合流できた。

「良かったwww何処行ってたんだシャルさんやwwww」

「ちょっと散歩してたらすっごいキレイな花があって見とれちゃってたぁ。ごめんね、ご主人様♡」

「無事で良かった」

そんなこんなで、やっと伯爵邸に向かうことにしました。メインストリートを真っ直ぐ抜けると噴水広場があり、整備された植え込みには桜によく似た木が並んでいる。

「これだよ!さっき見つけたの♡」

「おー、ピンク色。シャルの髪みたい」

「ここで酒飲みながらウェーイする奴等が夜には現れそうだなwwwwww」

地球にいた頃は幼少期に花見をしたような気がする程度の思い出しかないけど、今なら皆で花見も悪くないかもしれない等と思った。

この桜に似た木は、この世界では【プリムセシア】という木らしい。生態も凡そ地球の桜と変わりなく、春にだけ花を咲かせるんだとか。

「クエスト終わったら、皆でゆっくり見に来ようぜwww」

「うん」

「楽しそうかも~♡」

嬉しそうに笑うシャルを見て、その隣のイヴっちの表情に何処か違和感を感じた。
決して無表情ではないし、この子は元々感情が顔に出にくいのは分かっている。

「イヴっち花見したことある?」

「ない。楽しい?」

最近はその小さな変化で凡その感情を読み取ることに慣れていたけれど、思い返してみたら満面の笑みっていうやつを見たことがない。なんだがそれが無性に心配になったりした。
まぁクーデレなんだろwwwwそう考えたら更に可愛くみえてきたおっおっwwwwww

白を基調に造られた門塀と、白煉瓦をアクセントに使ったオサレ館。そこが伯爵邸である。二人を置いていくのも考えものだったけど、あくま依頼を受けたのは俺だけなので一人で依頼主である伯爵を訪ねた。

「まぁ俺も礼儀とかわからない社不なんですけどもwwwwww」

「依頼書を確認しました。こちらへどうぞ~」

やたらと色っぽいお姉さんのお尻を眺めながら通された部屋には、高級感溢れるテーブルとソファにゲンドウ・イカリスタイルで腰掛けて待ち構える一人のおっさんがいらっしゃったwwww

「よくぞ参られた。さぁ、掛けてくれ」

「どもwwwギルドから来ましたカルラ・オオカミですwwwwひょほぉwwwソファがwwwフワッフワwwwwww」

短く刈り上げられた茶色の短髪の40代おじさんに促されてソファに座ると、彼は苦笑いを溢した。

「君が勇者として召喚されたというカルラくんか。私はこの町を治めるロードス・メーデンスだ、よろしく」

「オナシャスwwwじゃあ早速、現状教えて貰えますかね?事件が起こり始めてから今までの事とかwwww」

伯爵の話によれば、時間帯は必ず夜で被害者が男性のみ、場所は裏町通りと言われる入り組んだ区画であるということ。この裏町通りは2箇所あり、町を縦に割るように敷かれたメインストリートの両端にある人目が付きにくい区画のことを指している。

そこは夜間から営業するバーやカジノ、娼館ばかりで、現在は町に駐在する数人の騎士と伯爵が治安維持の為に抱えている自警団で巡回をしているらしいが、犯人の姿さえ見付けられていないらしい。

「これは難事件ですなwww」

「お恥ずかしいが、全くその通り。こちらの動きが筒抜けにでもなっていない限り、こんな事は起こらないと思っていたのだが」

「あー……実際その線は濃いんじゃないすかねwww無意識に操られるなり監視されるなり、やり様はあると思うwwww」

俺の言葉は、言われなくても分かっとるわオブザイヤーなのだろうが、伯爵おじは眉間に寄った皺を解すように唸って下を向く。

「まぁ警戒はいつも通りでいいので、あとは勇者にお任せくだせぇwww平和になったらいい店教えてくださればwwwゲヘヘwwwwww」

「ああ、よろしく頼むよ。勇者くん」

「いぇーいwww」

疲れた顔をして俺に握手を求めるおっさんの手をハイタッチで誤魔化すと、部屋を後にした。おっさんとはソーシャルディスタンスwwww
外で控えていたセクシーお姉さんに促されて館を後にする途中、突然彼女が口を開く。

「どうぞ、お気を付けくださいませ。勇者様♡」

「そうですねwwwwあとオススメの店とかあったら教えて欲しいですwwwwww」

「そうですねぇ、【オアシス】という酒場は観光客に人気の店舗となっておりますよ。ゲームをしながらお酒も料理も楽しめるので」

「あとは際どい格好のお姉さんがたくさんいれば完璧ですね……お酒は飲めないけど。まぁなるほど、行ってみますwwwwww」

「うふふっ、面白い方ですね♡」

そう言って、セクシー姉ちゃんは口元に手を添えてクスクスと笑った。仕草がいちいちエチチチなんですわwwww

制服っぽい造りの衣装を見ると、恐らく使用人の一人なのだろう。装飾の目立つカッチリスーツって感じで、控え目に言ってビンタされたいwwwwww

「ありがとうお姉さんwww頑張りますwww」

門まで見送られながら手を振ると、イヴっちとシャルの元へ戻った。とりあえず今夜に備えて裏町を下見しておいて、時間までは宿で仮眠を取ることにしました。
夜更かしは苦じゃないけど寝たいでござるwwwwww

予定通り夕方に起きた俺は、イヴっちに血液パックを渡してから裏町に繰り出した。
被害者が男性のみという前例を鑑みても危険はあまりなさそうではあったけど、普通に心配なのでなるべくその周辺には近付かないように釘を刺しておくのも忘れない紳士wwwwww

「とりあえず適当に歩いてみるかwww」

まずは東側の裏町。入り組んだ路地に転がる酒瓶とか身包み剥がされたおっさんが落ちておりますwww
こっちはカジノと酒場が多く、騒がしさはメインストリートにも負けない感じwww

「あのお姉さんの言ってた【オアシス】って店はこっち側だっけwwww行ってみよwwww」

こじんまりしてはいるが店の外観は中々綺麗で、照明魔道具もあってか賑やかだ。
店内も眩しい照明と生演奏の音楽で満たされており、今まで縁のなかった空間過ぎて緊張してきたwwwwww

「いらっしゃいませ、お客様。ゲームされていかれますか?お食事ですか?」

「ヒョッwwあのですねwwwど、どうすればいいんだかwwww」

店の入口でキョロキョロしてたら話しかけられたンゴwwwwwwバニーガールさんにwwwwww

「初めてのお客様ですね。それでは、フリーテーブルへご案内致します」

「なにそれこわい」

「こちらへどうぞ~。フリーテーブルとは、ゲームも飲食もお楽しみ頂ける席となっております。対面に別のお客様が着席なさると、任意のゲームを遊戯することができます。もしくは、スタッフがお相手させていただきますよ」

スラスラとシステムの説明をされたが、全く頭に入らなかった。まな板の上の鯉、蛇に睨まれた蛙、水中戦に唯一対応出来る筈なのに帆船オルグにボコられちゃうガオシャーク状態である。

言われるがまま座らされてメニューを眺めていると、何か腹減ってきたおwwwwww

「なんか分かんないけどサンドイッチでも食べようかなwwwwwwゲームしながらといえばサンドイッチですわwwwwww」

「かしこまりました」

それから間もなくしてサンドイッチと炭酸飲料が運ばれてきて、何となく店の様子を見回した。宛もなくとりあえず来ちゃったけど何の手掛りもないんだよなwww
そんなことを考えていると、後ろから甘い声で話しかけられた。

「あのぉ、すいませぇん♡もしよかったらアタシとゲームしてくれませんか?」

「んんwwwwげっほwwwひゃいwwwwww」

噎せた。何故なら、カルラくんが見知らぬ女性に声をかけられることなど人生で一度もなかったからであるwwwwww

振り返ると、胸元の開いた紫のワンピースを身に着けた桃色の髪の美女が微笑んでおられた。ちょっとシャルに似てる気がする。
とりあえずナイスおっぱいwww座ってるからか目の前にwww谷間がぁあwwwひょええええええええwwwwwww

「大丈夫ー?お兄さん♡」

「あっ、ッスー……ハイ、あっダイジョブ、大丈夫でございますハイ」

「あはっ♡やった~♪じゃあお邪魔しまぁす♡」

後ろから対面に座るまでの間、彼女の甘ったるい香りに浮かされたように頭がフワッフワしておりましたねwwwおっぱいがふわふわそうだからかなwwwww
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