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交差
涅槃図…緊縛輪姦絵巻
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『……!』入口付近に追い込まれる娘
『……!』手を掛けても開かない扉
『……!』押しても無駄/引いても無駄
『……!』下から上へ持ち上げても無駄
『……!』骸骨の重みに軋む床
『……!』鉱石は光石は何処
『……!』伸びてくる右手達は左胸の膨らみを
『……!』同じやうに左手達は右胸の膨らみを
『……!』求めて中空に其の10指を飾る
『……!』泣いても駄目/狂っても駄目
『……!』涅槃図の中での君の運命
『……!』壁を隔てた向こう側に雨
『……!』涙粒はきっと届かない故
『……!』危機への委ね巫女となり賜え
『……!』弄られるままになり賜え
『がち/がち』肉片の到来に乱舞する骸骨
『がち/がち』身辺整理など無粋と断じ
『がち/がち』彼女の周囲を徘徊しつつ談じ
『がち/がち』一方的に決められた骸骨幹事
『がち/がち』上顎骨と下顎骨の軋む音
『がち/がち』肩甲骨と鎖骨が重なる音
『がち/がち』大腿骨と脛骨の擦れる音
『がち/がち』尺骨と橈骨が交差する音
『がち/がち』彼女も同様に震えており
『がち/がち』幾つかの骨が竦み泣く
『らん/らん』彼等の目玉は大半が腐乱し
『らん/らん』水晶体が溶けてしまっている
『らん/らん』にも関わらず狙いは正確だ
『らん/らん』少数の活きのいい骸骨のうち
『らん/らん』最も生に近いものが指し示す
『らん/らん』肉は其処に在るぞ/美味そうだ
『らん/らん』もっと・もっと・もっと上だ
『らん/らん』もっと・もっと・もっと下だ
『らん/らん』もっと・もっと・もっと右だ
『らん/らん』もっと・もっと・もっと左だ
『乱/乱/乱』その部分に突起が在るぞ
『乱/乱/乱』桃色小粒の可愛らしいのが
『乱/乱/乱』小さい胸は俺の好みだ
『乱/乱/乱』膨らみ可愛や春風の陣
『乱/乱/乱』皆で弄れば宴は楽し
『覧/覧/覧』御覧になってくださいな
『覧/覧/覧』魔窟に独り/哀れな娘
『覧/覧/覧』言葉の通わぬ骨との交わり
『覧/覧/覧』予期せぬ夜記と電気の伝記
『覧/覧/覧』四季を憐れむ死期の指揮者よ
『覧/覧/覧』彼女に成る実を御覧あそばせ
『嵐(らん)/嵐(らん)/嵐(らん)』
風よ吹け嵐となれ
『嵐(らん)/嵐(らん)/嵐(らん)』
肉欲嵐の気圧配置を
『嵐(らん)/嵐(らん)/嵐(らん)』
西高東低と命名する君よ
『嵐(らん)/嵐(らん)/嵐(らん)』
性香等低を笑わば笑え
『嵐(らん)/嵐(らん)/嵐(らん)』
恥辱の嵐で屹立する乳首達
『嵐(らん)/嵐(らん)/嵐(らん)』
唾液の匂いで咽び鳴く娘
『嵐(らん)/嵐(らん)/嵐(らん)』
同床異夢で喰わせろよ
『嵐(らん)/嵐(らん)/嵐(らん)』
沈むベッドで開く花々
『嵐(らん)/嵐(らん)/嵐(らん)』
交差する指と契約の園
『嵐(らん)/嵐(らん)/嵐(らん)』
骨達は迷いなく
『嵐(らん)/嵐(らん)/嵐(らん)』
肉を求め彷徨う
『嵐(らん)/嵐(らん)/嵐(らん)』
右突起を噛む者
『嵐(らん)/嵐(らん)/嵐(らん)』
左突起を噛む者
『嵐(らん)/嵐(らん)/嵐(らん)』
腰骨を小突く者
『嵐(らん)/嵐(らん)/嵐(らん)』
臀部を抉(こじ)る者
『嵐(らん)/嵐(らん)/嵐(らん)』
其の先を狙う者
『嵐(らん)/嵐(らん)/嵐(らん)』
乱痴気騒ぎ娘喰い
『卵/卵/卵』黄身のない卵が見えるか
『卵/卵/卵』白身のない卵が見えるか
『卵/卵/卵』楕円形に口を開けて貰おう
『卵/卵/卵』先ず此れを飲んでみろ
『卵/卵/卵』此れは涅槃図の卵白
『卵/卵/卵』此れは涅槃図の卵黄
『卵/卵/卵』お前はそれを混ぜる媒介者
『卵/卵/卵』其処許の悶える姿は供物
『卵/卵/卵』演技上手な女になりな
『卵/卵/卵』ところで君にはこれから
『卵/卵/卵』我々の子を宿してもらう
『卵/卵/卵』我々の子種を残してもらう
『姦/姦/姦』俺たちと交わろうぜ
『姦/姦/姦』俺たちと交わろうぜ
『姦/姦/姦』どうせ逃げ道はない
『姦/姦/姦』緊縛輪姦絵巻を涅槃に
『姦/姦/姦』我らと残すのが責務だ
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