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ここは……どこ……人がたくさんいる。大きな建物……、本がたくさん並んでいるわ……ここは蔵書室?――いいえ、違う。ここは本屋……行きつけの本屋に最終巻を買いに来たのよ、私が今一番ハマってる……そう『宮廷恋物語』の――
「はぁ、やっぱりこの2人萌えるわー。レイアは可愛いし、ハンスは格好良いし!2人が結ばれて良かったー」
推しカップルの2人が結ばれて涙を流す私――――
――――ハッと目が覚めた。
「レイア!レイア!!良かった目が覚めて」
「あ、え?ヴィンセット王……子?」
「お前、倒れて3日も目を覚まさなかったんだぞ!とにかくちゃんと食べろ!!全くお前は!!」
ヴィンセット王子だ!あのヴィンセット王子が目の前に!?
あ、でも、そうか。レイアは私……私がレイア……で……
「私の……お兄様はヴィンセット・セデルステイン王子。それで私はレイア・セデルステイン王女……」
設定を確認するかのように私は言った。
「何をいっているんだ?やっぱりお前、ちょっとおかしいぞ?」
怪訝な顔のお兄様にフォローを入れる余裕はなかった。
だってここは、あの宮廷恋物語の世界!!
し、しかも私が転生したのは、主人公の1人レイア王女だなんて……、なんて凄い事が起こったの!!しかも、もうレイアとして10年以上も生きてるし!!
すっかり前世の記憶を思い出した私は、自身がレイアに転生していた事に戸惑いつつも大好きだった小説に転生した事を嬉しく思っていた。
そして、ハンスが私の護衛騎士になる日を待ちわびる事となる――
「はぁ、やっぱりこの2人萌えるわー。レイアは可愛いし、ハンスは格好良いし!2人が結ばれて良かったー」
推しカップルの2人が結ばれて涙を流す私――――
――――ハッと目が覚めた。
「レイア!レイア!!良かった目が覚めて」
「あ、え?ヴィンセット王……子?」
「お前、倒れて3日も目を覚まさなかったんだぞ!とにかくちゃんと食べろ!!全くお前は!!」
ヴィンセット王子だ!あのヴィンセット王子が目の前に!?
あ、でも、そうか。レイアは私……私がレイア……で……
「私の……お兄様はヴィンセット・セデルステイン王子。それで私はレイア・セデルステイン王女……」
設定を確認するかのように私は言った。
「何をいっているんだ?やっぱりお前、ちょっとおかしいぞ?」
怪訝な顔のお兄様にフォローを入れる余裕はなかった。
だってここは、あの宮廷恋物語の世界!!
し、しかも私が転生したのは、主人公の1人レイア王女だなんて……、なんて凄い事が起こったの!!しかも、もうレイアとして10年以上も生きてるし!!
すっかり前世の記憶を思い出した私は、自身がレイアに転生していた事に戸惑いつつも大好きだった小説に転生した事を嬉しく思っていた。
そして、ハンスが私の護衛騎士になる日を待ちわびる事となる――
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