照らす␣呪いの伝道者 〜【呪いの装備】しか使えない私流の攻略法〜

花咲実散

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第1章 【初咲きの夜明け】

【1話】 咲かせる物語

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 目を開けているのか、つむっているのか。

 それさえも分からなくなってしまうほどの一面の暗夜。

 月の光の一筋すら感じられない、不自然なほどに暗いその空間は夜……というよりも『黒』と表現するほうが適切かもしれない。

 そもそも現在の時刻は、午前の六時を少し過ぎたところ。

 雪が溶け花のつぼみが顔を出し始めるこの季節。本来であれば太陽によってもたらされる日光が、この下界を包みこんでいるはずなのだが……。

 草木が風にそよぐささやかな音は聴こえてくるものの、それだけでは今立っている場所の見当をつけることすらできない。

 そんな前後左右はおろか、上下の感覚すら無くなってしまいそうな闇の中を、一粒の小さな火が彷徨っていた。

 一歩ずつ刻むように前進するランプのだいだい色の光。しかしその光源は、およそあかりとしての役割を果たせているとは言い難い。

 焚き火であれ松明たいまつであれ、あるいは蝋燭ろうそくのような微弱な灯火であれ、いずれも周囲を暖色の光で照らし、人の目に世界を映し出す。

 しかし闇の中を漂う炎は黒一色の現世に色を与えず、弱々しく明滅を繰り返し穂を揺らすのみ。

 少しずつ薄れながら細りながら、ひたすらに自身の存在を主張し続ける。

 そして、いつしかその小さな灯火も活力を損ない、虚空へと吸い上げられるように消え失せていった。


「うぇっ? 燃料切れかしら……」


 光が見えなくなった次の瞬間、絞り出すような少女の声が聴こえてきた。

 それと同時にガラスか陶磁器か、なにか硬く脆いものが地面に落ちて割れる音が響く。


「あ……っ、落としちゃった。ど、どうしましょどうしましょ……」


 少女は慌てて地面に膝をつき手探りで落としたランプを探すが……。


「アイタッ!」


 ガラスの破片が指先に食い込む感触を察知し、素早く手を引っ込めた。


 ――エスカトーネ・フィルイン。彼女の行動はいつだって大雑把で精細さに欠く。

 彼女が失敗を恐れぬ大胆不敵な性格に育ったのは、常にそれらをフォローしてくれる周囲の支えがあったからこそだろう。

 エスカ、というアダ名を付けられたのは可愛がられていたゆえか。

 はたまた、失敗が増え名を呼ぶ機会が多くなるにつれ、皆彼女の長ったらしい名前を口にするのが億劫になってしまったゆえなのか。今となっては知るよしもない。


「ま、まあ。多分壊れちゃっただろうし、そもそも全然照らしてくれないし。拾っても仕方ないわね……」


 自身に言い聞かせるようにつぶやいたエスカは膝に付いた土埃つちぼこりを払いながら立ち上がると、手持ち無沙汰になった両手を前に突き出しながら再び歩みを開始した。

 ……一応、彼女は近隣を取り仕切る地主の屋敷に仕える使用人。いわゆるメイドという職種に従事している。

 サファイアのように濃く奥行きのある青色の髪と瞳。それ単体を見れば非常に整った……美人、と言える出で立ちだろう。

 しかし、「従者の顔」とも言うべきメイド服を折り、まくり、限界まで取り払った今の姿からは微塵みじんも高貴さというものが感じられない。


「今は真っ暗で何も見えない。つまり私の姿は誰にも見られない。万事問題なしね」


 などと言い放ち、頭に付けていたヘッドドレスをためらいもなくむしり取る。一番の問題はその暗闇にこそあるのだが。

 ……しかし、今は外見にこだわっている場合でないこともまた事実。


「それより、早くこの『よる』から出ないと……」


 夜。

 太陽が地平線の彼方に沈み、世界が光を失う時間。

 多くの者が布団にくるまり、再び昇る朝日に焦がれ眠りにつく時間。

 しかしこの世界には、待っているだけでは決して明けることのない闇、永遠の終末……もう一つの夜が存在した。

 そこはキャンドルの火でもランプの灯りでも、陽の光ですらも照らすことのできない閉ざされた空間。

 光の恩寵おんちょうを受けし人類を根底から拒絶する、人ならざるモノたちの領域。

 突発的に、ドーム状に発生するそれにひとたび巻き込まれれば、自力での生還は絶望的と言われている。

 なぜなら……。


(夜の中では人を襲う化け物がウヨウヨしてるって話だし……)


 ブルリ、と一つ大きく体を震わせたエスカは考えることをやめ、懸命に動かしている脚に意識を集中させる。


 仕える屋敷とそう遠く離れていないこの森も、本来彼女にとっては可愛らしいお庭も同然。

 しかし視界はあいも変わらず見渡す限りの黒景色。

 一歩前に出れば、川に落ちるかもしれない。

 化け物が大口を開けて待ち構えているかもしれない。

 時が経つにつれ恐怖心は際限なく膨張し、思うように前に進むことができなくなっていった。

 
(や、やっぱりこんな真っ暗なところ歩きようがないわよ~。せめて目印が欲しいわ、目印)
 

 エスカは自身が進むべき目標、瞳に映るなにかしらを求めて空を見上げる動作をするが、当然目の前の景色に変化は見られない。

 
「そういえば……こーゆーときは『ほし』を探せって言われてたかしら……」


 キョロキョロと辺りを見回していた彼女はふと、双子の弟に教わった『夜に巻き込まれたときの対処法』を思い出した。

 いわく……あらゆる光を寄せ付けないこの『夜』にも、たった一つだけ照らす方法が存在するのだという。

 選ばれし人間だけが灯すことのできる『星』と呼ばれる光が、夜の闇を払える唯一の希望なのだと。


「『星持ほしもち』……とか言ってたわね。彼らに会えれば保護してもらえるって聞いたけど」


 エスカは星、という単語から連想される通り夜空に瞬く光の粒たちを頭の中に思い描きながら、再び視線を上に向ける。 


「……まあでも」


 天と地の境界すら分からない虚空を見つめながら否定的なセリフを呟くが……。


「そう都合よく見つかるわけが」


 そんな彼女の内にある一縷いちるの希望を叶えるように。


「ないわよねぇ」


 視界の隅……暗天の夜空に小さなちりが映り込んだ。


「……!?」


 下ろしかけた顔を無理やり捻ったために首の筋を痛めるエスカだったが、今はそんなことを気にする余裕がなかった。

 見間違えるはずがない。そもそも間違えようがない。

 闇に覆われたこの世界では、「それ」しかこの目に映らないのだから。


「あれが……星!?」


 緊張していたエスカの心臓が、一つ大きく跳ね上がる。

 この地獄から抜け出す唯一の筋道。そのホコリのように小さな光に目が釘付けになる。


(あれを追えば――)


 そうと決めれば、行動に移すのは早い。

 遥か遠方に浮かぶその点に向かって足を伸ばそうとしたエスカだったが‥‥。


「――て、うん?」


 無鉄砲な彼女としては非常に珍しく……湧き上がる違和感に従って、勢いづいた体を無理やり硬直させる。
 

 よく見るとその小さな光は水面に生じた波紋のように、徐々に大きくなっていっていることに気がついた。

 光の肥大は止まることを知らず、ものの数秒で明確な円形を帯び始める。
 
 いや、肥大しているというよりも――
 

「飛んで……きてる?」

 
 そう。

 膨らんでいるように見えた光の球は、見上げるエスカのもとへ向かって一直線に駆けていた。

 それも、とてつもない速さで。


「ちょっとなにアレ怖いんですけどっ!?」


 エスカは視線をその光球に固定したまま、足をせわしなく動かして後ずさる。

 今エスカの目に映っているのは、確かに彼女が待ち望んだ貴重な光源ではあった。
 
 しかし、それが猛スピードでこちらに向かってきているとなれば当然警戒してしまう。

 ……そんな慌ただしい彼女の心情を丸ごと吹き飛ばすかのように、飛来した光球は地面をえぐるけたたましい音を立てながらエスカの横を通り抜けていった。


「ひ……っ!?」


 光球は土埃を上げながら減速すると、エスカから少し離れた位置でゆっくりと停止する。


「な……なんなのよもぉ~」


 地面スレスレを走っていた光球は停止したかと思うや否や、円を描くようにして宙に舞い上がった。

 大人の背ほどはありそうな直径を誇る巨大なその星は、手を伸ばしても届きそうにないギリギリの高さまで上昇し、一層強い光を放つ。


「!」


 塗り潰されていた闇が晴れ、彼女の目に見知った景色が飛び込んでくる。

 ランプが照らすことのできなかった草木を、大地を。

 遮幕しゃまくを取り払うように、絵具で描き殴るように、生命いのちを吹き込むように、世界が本来の色を取り戻す。
 

「夜を……照らしてる。やっぱりこれが……っ!」

 
 突如現れた巨大な光源に目を奪われるエスカだったが、すぐにその光の真下に黒い塊が落ちていることに気づいた。


(んん?)


 よく見ると抉られた地面の跡は、その物体に向かって伸びている。

 それを見たエスカは、先程地面に激突したのは光の球そのものではなく、今地面に転がっているその塊であったのだと理解した。

 
(熊……かしら? なんかモゾモゾ動いてるぅぅぅ)


 寝転がっていた黒い物体は苦痛を地べたに擦り付けるようにうごめき、低く唸り声を上げている。

 
「ぐ……おぉぉぉぉ……っ!」


 熊? は一頻ひとしきり草の上を転がった後、聴いているこちらが息苦しくなるような詰まった叫びを発しながら、片膝を立て上体を起こした。

 その姿は毛に覆われた獰猛どうもうな獣……ではなく。

 衣服を身にまとい、鉤爪も肉球もない手足を生やした、確かな人間の男であった。

 しかし、エスカが熊と勘違いしてしまうのも無理はない。

 男の全長は大型の猛獣と見紛うほどの巨躯きょくを誇り、肩幅は鉄板でも入れているかのように厚く広い。

 全身のほとんどは裾の長い古びたマントで覆われて見えないが、その布地からはみ出ている部位を見るだけでも彼がただの遭難者でないことは明白だった。

 右手を包み込む黒色のガントレット。

 左手に固定されている小型の丸盾。

 岩石も蹴り砕かんばかりの金属製の重厚な脛当グリーヴ

 背中に負うは、エスカの身の丈ほどはありそうな大剣。

 乱雑に伸ばされた生気の薄い灰色の髪には、禍々しいツノの伸びた竜のような造形の頭蓋骨ずがいこつが乗っかっている。

 見るからに物騒で怪しげなその服装は、樹海の奥地に定住する幻のシャーマンのようにも、街中で見かける悪ノリの過ぎた酔っ払いのようにも見えた。


「グフ、コイツは辛い……。アクヴァレルでワイン一気飲みに挑戦した時以来の気分の悪さだ……」


 ドスの効いた、うめきに近いセリフを吐いた男は、フラつく体を両足で必死に支えながらゆっくりと立ち上がる。


「おいおいマジかよ!? そりゃシャレになんねぇな、さっさと逃げるぜアギョウ!」


 と、次の瞬間。そのつぶやきに応答するように、大男のモノとは違うしわがれた老人のような声が聴こえてきた。


「え!? あれ!?」


 エスカは慌てて周囲を見渡し声の主を探すが、今目に映る生物は熊のような男以外に見当たらない。

 光球によって照らされた森林の奥底には自分と……目の前のアギョウと呼ばれた大男、二人だけの空間が出来上がっていた。


「むむっ!? そこのお嬢さん!」


「は、はい!」


 と、エスカの驚きの声が聴こえたのか、男は素早く顔を上げ威勢の良い大声でエスカに話を振り始めた。

 久々に出会った友人との再会を喜ぶような、この状況にはとても似合わない明朗で快活な表情と声。

 その声量に気圧されたエスカも必要以上に大きな声で反応してしまう。


「遭難者とお見受けするが、助けは必要かな!?」


「あ……イエスイエス! アタシ迷子です助けて!」


 男の言葉に待ってましたとばかりにすがり付くエスカ。

 そんな彼女の素直な反応に「うむ」と一つ相槌を打つと、男はエスカを煽動せんどうするように大きくマントをひるがえした。


「それは非常に……困ったな!」


「えぇっ!?」


 不意打ちが過ぎる突然の弱音に驚きの声を上げるエスカ。


「申し訳ないが、キミを助けることは大変難しい!」


 相変わらず貼り付けたような不気味な笑顔をたずさえたまま、元気よく死刑宣告する男。

 当のエスカの心内には……困惑しかない。

 思わせぶりな登場からの流れるような諦めの言葉。頼りになる勇猛な台詞を期待していただけにその落差に愕然とする。


「ど、どうして!? アギョウ……さん? だっけ? あなた」


「……うむ。いかにも私はアギョウであるが」


「あなた『星持ち』なんでしょ!? 夜の遭難者の救助が仕事なんじゃないの!?」


 他に頼りにできる存在がいないエスカは、駆け足でアギョウと名乗る男のもとに寄りながら問い詰める。

 そんなエスカの必死な様子を見たアギョウは若干申し訳なさそうに眉根を下げながら、彼女の詰問に応対した。
 

「もちろん最善は尽くす……しかし現状私は自分のことで手一杯だ! 今に強力なバグがくるぞ!」


「バ、バグ? バグってなに?」


 聞き慣れない単語を耳にし首を捻るエスカ。


「夜の中を横行闊歩おうこうかっぽする化け物たちの総称だ! 実は今、とんでもなく強い個体に追われている!」


「……追われ?」


「うむ! 丁度今、そのバグの蹴りでここまで吹っ飛ばされた! まあ私は頑丈なので……この程度どうということはないのだが!」


 アギョウはダメージがないことをアピールするつもりで両腕を広げて身体を見せつけてくるが、重装備の下で小刻みに震える両脚の動きを隠し切れてはいなかった。


「な……なにそれぇ!? じゃあすぐに逃げましょう! ほら肩貸してあげるから!」


「いや必要ない! あのスピードじゃ逃げても無駄だと思い知らされたからな! それに――」


 アギョウは触れようとしてくるエスカの手を避けるように後ずさると、ガントレットが着いた右手をマントの下に滑り込ませながら小さく宣言した。


「もう追い付かれてしまったしな……ここで迎え撃つ」


 ――アギョウが短く呟いた次の瞬間、示し合わせたようなタイミングで「ソレ」は訪れた。
 

「っ!」


 エスカのすぐ後ろでとどろいた、岩盤を叩きつけるような腹に響く爆発音。

 そしてその衝撃波による振動が、彼女の雑多に混ぜ込まれていた心情を瞬く間に塗りつぶした。


 ――――絶望一色に。


「…………」


 慌てて背後を振り向いたエスカの口から、小さな息が漏れ出た。

 全身を濡れ布巾で包まれたように、巡っていた熱が、血潮が体外に引いていく感覚に襲われる。

 意志も感情も、命も無造作に吸い込まれる。


 ナニに吸い込まれる?


 ……当然、今眼前で静かに爪を研ぐ、化物の形を成した巨大な不条理に。


「く……くくくくく熊っ!?」


 星によって照らされたその怪物バグは、すぐ隣に生えている高木にも劣らぬ巨体を有した……熊のような形態を取っていた。

 今回は見間違えない。図鑑の挿絵で幾度となく目にしていた熊の形そのもの。

 しかし実物を見たことがないエスカでも、今目の前にいるバグが通常の熊と大きくかけ離れていると……大きさも凶悪さもケタ違いであると簡単に感じ取ることができた。

 なぜなら……こんなものがそこらの森を徘徊しているような世界で、人類がここまで発展できるとは到底思えないから。


「コオォォォォォォォォォォォ……ッ!」


 巨大なバグの口元から異音が漏れ出る。

 場の空気を吸い尽くさんばかりの特大の深呼吸。

 それは軽い運動でもする前の下準備にも似た予備動作。

 しかしこの状況から行われる「軽い運動」とは、言うまでもなく……。


「アギョウッ!」


 ……またしても、どこからか発せられた老人の声が耳を打つ。

 しかし今度は、エスカにその声の主を探す余裕はない。

 目の前のバグが振り上げる巨木のような前腕が、矮小わいしょうな二つの生命を大地ごと抉り取らんと無慈悲に振り下ろされた。

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