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クロとのキスは気持ちいい。
頭が蕩けそうになってしまう。どうしてだろう。どうしてこんなに気持ちがいいのかな。
外だという事も忘れて、クロに身体を委ねるまま、キスを交わし合う。
胸がドキドキするのに、気持ちよさに頭がぼんやりしてしまう。
「っん、ふぅん……。」
呼吸が上手くできない程、クロとのキスが深くなる。
クロの舌が俺の舌と絡み、ビリビリと気持ちよさが駆け巡る。
「ふ、はぁ……。」
俺の身体がふわりと浮いた。急な浮上感にぼんやりした意識が戻った。
クロは、俺を横抱きにして王室の中に入った。
「あ……、クロ、ごめんなさい。俺、なんか気持ちよくてぼんやりしちゃって!動けますからっ!」
下に降ろしてもらおうとクロの方を見ると、そのまま再びキスをされてベッドに移された。
え……?ベッド!?
「ク、クロ!?」
見上げると、クロが自分の上着を脱ぎ始め、褐色で筋肉質の美しい裸体が露わになった。
これからクロが何をしようとしているのか気付かされてしまう。
俺の身体の上にのそりと近づいてくる。
俺はたじろいで思わず後ろに下がってしまった。
広いベッドなハズなのに、後ろにずりずりと下がると、ベッドの端に当たってしまった。
クロが俺のおでこにチュッと軽いキスを落とした。それから、耳、次は耳の下。
「あ!?んんっ!クロ、耳ダメっ!」
クロは、耳が気に入ったのか耳に甘噛みを始めてしまった。くすぐったいのが我慢できなくて身体がビクビクと震えてしまう。その間もクロの手は俺の全身を確かめるかのように撫ぜている。
「んぅう!クロ、も、くすぐったいっ……。」
力が入らなくてくたぁっとベッドに置かれた大きめの枕に抱き着いた。
ようやく、耳から離れると、頬、唇にキスをされる。それから首筋。
キスを落としながら、器用に俺のシャツのボタンをはずしていく。
するりとズボンも脱がすと既に立ち上がった俺のモノが勢いよく出てきた。
「あっ……。」
キスと耳舐められただけで勃ちあがってしまう自分が恥ずかしい。
それを見たクロの喉がなった。
クロの顔が下半身に下がっていく。
「あ、ダメ!俺、お風呂入っていないですっ!!汚い。絶対ダメっ!」
クロの肩を強く押すが、びくともしない。
「汚くない。そんなところない。」
クロがパクリと俺のペニスを奥まで咥え込んだ。
「ひぅうっ!」
ちゅうっと思いっきり吸われ、陰茎に舌を這わされる。
あ、あ、口の中、ヤバいくらい気持ちがいい。
「あ!あぁん、んっん、んあっクロ、汚いよっやめて、俺、イッちゃう。ホント、やだっ」
先端からじゅわっと我慢汁が出ているのが分かる。ちゅうっと軽く液を吸われてる。やだやだと首を振ると、クロの口が俺のペニスから離れた。
イってしまう前だったから、俺のモノがピクピク揺れる。
クロの表情には余裕が全くなかった。はぁはぁ、と獣のように興奮した荒い呼吸をしている。
クロは上体を起こして、俺の身体をうつ伏せにした。
それから俺の腰を持ち上げ、腰だけを高く上げさせられた。
「やっ!!」
視線が尻に集まっている気がする。
恥ずかしい……!!
すると、クロの勃起したペニスをお尻に擦りつけられた。
これって、素股!?
「……あっ。」
前後に激しく動かされる。
クロのモノは大きいから、お尻から陰茎まで全部当たる!
擦られて……気持ちいい。
「クロ、あ、あぁん、や、あ、あっ!!!」
「くっ!」
俺はすぐにイってしまった。クロも2、3回強く擦りつけて射精した。
はぁはぁはぁと息を整えている間も、クロは俺の身体に唇を這わす。
まるで、歯止めが壊れたみたいだ。
「はぁ、んっうぅー……クロこっち見て?」
俺の息が整う前にクロが、俺の身体を触るから息が全く整わない!
俺の肩をぺろりと舐めたクロと目が合う。
「クロ、ね?ゆっくりして。お願い。怖いです……。」
「はぁ、あぁ……すまない。」
クロの動きが止まった。
すると、優しい手つきで俺の身体をさすってくれた。
その優しい動きにホッとした。俺はうつ伏せから上体を起こして、クロと向かい合わせて目線を合わせて座った。
我慢していた……と、ボソッとクロが呟いた。
「我慢していた分、タカが外れてしまった。」
クロの必死な顔。我慢強いクロがそんな顔して言うなんて……。
「クロ、ご飯にだって、そんな我慢している顔したことなかったじゃないですか。」
「ヒロへの飢えは食事よりもっと強い。」
そんな事あるはずないのに、クロの顔は切なげで真剣だった。
クロが、俺の身体をぎゅうっと抱きしめた。
「私は、そなたに嫌われたり、いなくなられることが一番怖い。だから、我慢していた……でも、欲しい。どうしようもなく、欲しいのだ。」
「……クロ。」
ぎゅうぎゅうと離れたくないと抱きしめる腕に力がこもる。
痛いくらいだったのに、それが嬉しかった。
クロに遠慮されて離れた距離が戻ったようだ。その温もりが嬉しかった。
今度、クロの小さい頃からの過去を聞こう。
どう生活してきたのか、クロがどう頑張ってきたのか。全部受け止めて、俺もクロの人生の一部になりたい。
「いいよ。」
引き締まった身体をそうっと包み込むように抱き返した。
「クロなら、全部あげるよ。」
そういうと、クロの身体が震え出した。俺は、その身体を優しく撫ぜる。
クロの抱きしめる力が弱まった。
このまま、クロをお風呂に入らせて、俺は軽く濡れタオルで拭いて寝てしまおうと思った。
「もらう。」
クロが呟いた。
「え?」
「もらうから。ヒロの足先から全てもらう。」
クロが俺の目を見つめたまま、ペロリと口を舐めた。
再び、俺の身体はベッドに寝かされた。
するっとクロの手が俺の下半身にまた伸びてきた。
「ク、クロ!?も、もう今日は終わりでもいいのかな?って?」
敬語どうしたって今更か!!とにかく、クロも疲れているだろうし、寝かせて…。ん、あ、やばい。クロが胸をちゅうっと舐め転がし始める。
クロの舌が乳首を押しては吸って、それを繰り返して膨らんだ乳首を舌で転がす。
「ふっんっんっあぁ、あ、ん、んぁ。」
変な声が出る。
クロの手が、俺の尻の合間にふにふにと触れた。先ほどクロが出したせいで俺の尻は精液で塗れていた。
「あ……!」
くぷんと尻の穴に指を入れられた。
ビクンと身体が自然と驚く。お尻やっぱり怖い!!
「狭くて熱いな。」
「ク、クロ!と、とまって?」
俺がクロの腕をぐいぐいすると、今度はちゃんと俺の方を向いてくれた。ん?と俺の顔の近くに顔を寄せる。
「あのね、俺、挿れた事ないから、どうしていいか分からない。」
「……ん?」
そう聞き返しながらも、尻に入れた指がクルクルと動いた。その度、違和感に身体が震える。
クロは聞いた言葉が咀嚼できていないようで、首をかしげた。
「ん?もう一度言ってくれ。」
クロが動揺したのか、ちょっと目線がグラついている。
初めてとか、面倒くさかったのだろうか?
「初めてだから、どうしたらいいのか分からないし怖いし。」
「っ!?」
クロが驚いて固まった。
どうしたのだろう。
「クロ?」
心配になってクロの顔を覗き込んだ。
「……誰も?レイモンドもサイト王もか?」
サイトには指一本入れられたことがあるけど、あれはノーカンってことで。俺は、コクンと頷いた。
「そうか…。」
クロの褐色の頬がみるみるうちに真っ赤になって尻尾がパタパタ揺れた。照れると意外とクロも若いんだなと感じた。等身大のクロを初めて見た気がする。
「クロ?あの?」
プルプル震える肩にそっと手をおくとクロが顔を上げた。
「嬉しい。」
クロが二へっと照れながらほほ笑んだ。
「っ!?」
そんな間の抜けた顔をするなんて……違う意味で胸がドキドキする。
「すまなかった。先ほどまで余裕がなくて急いだ。優しくする。ヒロは私に身を任せてくれたらいい。」
初めてなのが、そんな嬉しい事だったのかというくらい、目尻が下がっている。
クロはその言葉通り、先ほどまでとは違い、じれったくなるくらいの手つきになった。
俺の尻の中に指を入れたまま、クロは俺に優しくキスをする。
「あぁあっ!」
ある一点に指が掠めた時、身体が跳ねた。
こ、これって、前立腺ってやつ?
はっくはっくと口を動かしてクロの方を見た。
「ここか?」
クロがちゅうっと頬にキスをしながら、何度もその部分を指の腹で優しく押していく。
「ん、んんっ、あ、やぁっ!」
気持ちいい。優しい手つきでじわじわと追い上げられていく。ひくひくと尻が収縮してしまう。
指が二本、三本とゆっくりと増えていく。優しい動きが気持ちがいい。
「……あ、ふぅ、ク、クロォ……」
俺はすぐ隣で気持ちよくしてくれるクロにすりっと頬を寄せた。
「あぁ、気持ちいいな。もっと気持ちよくなっていい。」
ちゅっちゅっとしたキスが深くなる。深いキスをされると余計気持ちよくなって、蕩けそうだ。
「挿れたい。この温かく締め付ける奥に挿れたいとしか考えられない。挿れていいか?」
くぱっと指を広げられる。
「んはぁ……」
クロの喉がゴクリとなった。
クロのモノもかなり苦しそうな状態になっている。それに随分、丁寧に広げてもらったから大丈夫な気がする。
「ヒロ……。」
クロは香油を自身のモノと俺の尻に塗りたくった。俺の尻にクロのモノがあてがわれ、ググっと入ってきた。目一杯尻が広がる。
「あっ!!は、はぁっ!」
広げられる感覚が苦しい!指であんなに広げてもらったのに。
クロは無理に挿れようとせず、俺にキスをしながら止まってはゆっくりと進めていった。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
お腹が苦しい。お腹の圧迫感がしんどい!!
「ヒロ、く。大丈夫か?はぁ、私はひどく気持ちがいいが、ヒロは苦しいな?」
クロの額から汗が流れた。動きたいのに我慢してくれているのだろう。
労わるように俺の身体を撫ぜる。
その優しい動きに身体の力がどんどん抜けていく。
まだ、色んな所が苦しかったけど、クロの我慢している顔をみると強気になった。
「動いて、いい、よ……。」
その言葉を聞いたクロは、眉間にシワを寄せて俺の唇に深く情熱的なキスを落とす。
「ヒロ……はぁ、すまない。限界だ。」
クロは少しずつ引いて、ゆっくりと押し込んだ。怖がらせないようにずっと優しい口づけが落ちてきた。
引いては、ゆっくり押し込まれる。
ゾクゾクと何とも言えない感覚が背筋をかけた。
‥‥…な、なに!?
クロのモノがまた、ゆっくり中を押し込んできた時、強い快感を感じた。
「あっ!?ああぁん、やだっ!?ひっ?強いっ!!!」
さっき指で気持ちよかった前立腺に当たったのか?
少し萎えていた俺のモノがピクンっと勃ちあがった。
クロは俺の反応をみて何度もそこを突く。
「んっんあぁ、や、や、ぁっあぁっそこ、あ、ぁあっ!」
頭が沸騰する。
クロが俺のモノを掴み、強く擦り始めた。
「ひ、ダメっ!!両方するとイッちゃうからっ!!あぁあんっ」
前も後ろも急な快楽の追い上げについていけない。
「……っ!」
クロの腰の動きが早くなった。
「あぁあん、もう、もうダメ!んっあ、あぁっ!」
「くっ!!!」
俺がイッたと同時クロも俺の中に吐き出した。
はぁはぁはぁ、と大きく息をついた。
クロが、キスを落とす。心地よくてされるがままキスをぼんやり受けていた。
「あっ!?」
クロのモノが俺の中でまた揺れ出す。お互いイッたばかりなのに!?クロ、全然萎えていない・・・?なんで!?
イッたばかりの敏感な身体に、クロのモノが前立腺を思いっきりぐりっとこすりあげる。
「ひゃっあ!」
俺の尻がひくひくと収縮するのが分かる。
数回、前立腺をグリグリと捏ねるように腰を動かされ、俺のモノはあっという間に勃ちあがり、トプゥと我慢汁が流れ出る。
「え……?」
クロのモノがまだ完全に入りきっていなかったのに気付かされた。先ほどまでより、ずるーっと奥の方へ入っていく。
「ひっ!?ひ!?」
先ほど、クロが出した精液で中の滑りがよくなったからだろうか、痛みや苦しみはないのに奥が……尻の奥が気持ちいい!?何?なんで!?
「あ、あ、まって、まって、なんか変!?」
びくびくとクロのモノを奥に呑み込んで収縮が止まらない!?
「っ!あぁ。……ヒロの奥も私を美味しそうに食べているぞ。」
ずるっとクロが先端まで抜いてしまう。ゾクゾクゾクと抜ける感じに背筋が震える。
一気にクロが俺の中に押し込んだ。
「ふぁっ!?あっ!?ああぁぁぁああああああ!!!」
稲妻のような光がピカピカと目の奥で光った。
「凄い、収縮している。」
クロがうっとりして俺の顔を舐めた。
その尻の動きを楽しむようにクロの動きが止まったと思ったら、そのまま奥をぐりぐりと擦りつけた。
「や、やぁあっ!あ、あぁああああ!」
俺の口から嬌声しか上がらなくなった。酷い快感に頭を横にブンブン振っているのに、クロの動きは激しさを増すばかり。
何も考えられない。嵐のような気持ちよさが押し寄せてきて溺れそうだ。
頭が蕩けそうになってしまう。どうしてだろう。どうしてこんなに気持ちがいいのかな。
外だという事も忘れて、クロに身体を委ねるまま、キスを交わし合う。
胸がドキドキするのに、気持ちよさに頭がぼんやりしてしまう。
「っん、ふぅん……。」
呼吸が上手くできない程、クロとのキスが深くなる。
クロの舌が俺の舌と絡み、ビリビリと気持ちよさが駆け巡る。
「ふ、はぁ……。」
俺の身体がふわりと浮いた。急な浮上感にぼんやりした意識が戻った。
クロは、俺を横抱きにして王室の中に入った。
「あ……、クロ、ごめんなさい。俺、なんか気持ちよくてぼんやりしちゃって!動けますからっ!」
下に降ろしてもらおうとクロの方を見ると、そのまま再びキスをされてベッドに移された。
え……?ベッド!?
「ク、クロ!?」
見上げると、クロが自分の上着を脱ぎ始め、褐色で筋肉質の美しい裸体が露わになった。
これからクロが何をしようとしているのか気付かされてしまう。
俺の身体の上にのそりと近づいてくる。
俺はたじろいで思わず後ろに下がってしまった。
広いベッドなハズなのに、後ろにずりずりと下がると、ベッドの端に当たってしまった。
クロが俺のおでこにチュッと軽いキスを落とした。それから、耳、次は耳の下。
「あ!?んんっ!クロ、耳ダメっ!」
クロは、耳が気に入ったのか耳に甘噛みを始めてしまった。くすぐったいのが我慢できなくて身体がビクビクと震えてしまう。その間もクロの手は俺の全身を確かめるかのように撫ぜている。
「んぅう!クロ、も、くすぐったいっ……。」
力が入らなくてくたぁっとベッドに置かれた大きめの枕に抱き着いた。
ようやく、耳から離れると、頬、唇にキスをされる。それから首筋。
キスを落としながら、器用に俺のシャツのボタンをはずしていく。
するりとズボンも脱がすと既に立ち上がった俺のモノが勢いよく出てきた。
「あっ……。」
キスと耳舐められただけで勃ちあがってしまう自分が恥ずかしい。
それを見たクロの喉がなった。
クロの顔が下半身に下がっていく。
「あ、ダメ!俺、お風呂入っていないですっ!!汚い。絶対ダメっ!」
クロの肩を強く押すが、びくともしない。
「汚くない。そんなところない。」
クロがパクリと俺のペニスを奥まで咥え込んだ。
「ひぅうっ!」
ちゅうっと思いっきり吸われ、陰茎に舌を這わされる。
あ、あ、口の中、ヤバいくらい気持ちがいい。
「あ!あぁん、んっん、んあっクロ、汚いよっやめて、俺、イッちゃう。ホント、やだっ」
先端からじゅわっと我慢汁が出ているのが分かる。ちゅうっと軽く液を吸われてる。やだやだと首を振ると、クロの口が俺のペニスから離れた。
イってしまう前だったから、俺のモノがピクピク揺れる。
クロの表情には余裕が全くなかった。はぁはぁ、と獣のように興奮した荒い呼吸をしている。
クロは上体を起こして、俺の身体をうつ伏せにした。
それから俺の腰を持ち上げ、腰だけを高く上げさせられた。
「やっ!!」
視線が尻に集まっている気がする。
恥ずかしい……!!
すると、クロの勃起したペニスをお尻に擦りつけられた。
これって、素股!?
「……あっ。」
前後に激しく動かされる。
クロのモノは大きいから、お尻から陰茎まで全部当たる!
擦られて……気持ちいい。
「クロ、あ、あぁん、や、あ、あっ!!!」
「くっ!」
俺はすぐにイってしまった。クロも2、3回強く擦りつけて射精した。
はぁはぁはぁと息を整えている間も、クロは俺の身体に唇を這わす。
まるで、歯止めが壊れたみたいだ。
「はぁ、んっうぅー……クロこっち見て?」
俺の息が整う前にクロが、俺の身体を触るから息が全く整わない!
俺の肩をぺろりと舐めたクロと目が合う。
「クロ、ね?ゆっくりして。お願い。怖いです……。」
「はぁ、あぁ……すまない。」
クロの動きが止まった。
すると、優しい手つきで俺の身体をさすってくれた。
その優しい動きにホッとした。俺はうつ伏せから上体を起こして、クロと向かい合わせて目線を合わせて座った。
我慢していた……と、ボソッとクロが呟いた。
「我慢していた分、タカが外れてしまった。」
クロの必死な顔。我慢強いクロがそんな顔して言うなんて……。
「クロ、ご飯にだって、そんな我慢している顔したことなかったじゃないですか。」
「ヒロへの飢えは食事よりもっと強い。」
そんな事あるはずないのに、クロの顔は切なげで真剣だった。
クロが、俺の身体をぎゅうっと抱きしめた。
「私は、そなたに嫌われたり、いなくなられることが一番怖い。だから、我慢していた……でも、欲しい。どうしようもなく、欲しいのだ。」
「……クロ。」
ぎゅうぎゅうと離れたくないと抱きしめる腕に力がこもる。
痛いくらいだったのに、それが嬉しかった。
クロに遠慮されて離れた距離が戻ったようだ。その温もりが嬉しかった。
今度、クロの小さい頃からの過去を聞こう。
どう生活してきたのか、クロがどう頑張ってきたのか。全部受け止めて、俺もクロの人生の一部になりたい。
「いいよ。」
引き締まった身体をそうっと包み込むように抱き返した。
「クロなら、全部あげるよ。」
そういうと、クロの身体が震え出した。俺は、その身体を優しく撫ぜる。
クロの抱きしめる力が弱まった。
このまま、クロをお風呂に入らせて、俺は軽く濡れタオルで拭いて寝てしまおうと思った。
「もらう。」
クロが呟いた。
「え?」
「もらうから。ヒロの足先から全てもらう。」
クロが俺の目を見つめたまま、ペロリと口を舐めた。
再び、俺の身体はベッドに寝かされた。
するっとクロの手が俺の下半身にまた伸びてきた。
「ク、クロ!?も、もう今日は終わりでもいいのかな?って?」
敬語どうしたって今更か!!とにかく、クロも疲れているだろうし、寝かせて…。ん、あ、やばい。クロが胸をちゅうっと舐め転がし始める。
クロの舌が乳首を押しては吸って、それを繰り返して膨らんだ乳首を舌で転がす。
「ふっんっんっあぁ、あ、ん、んぁ。」
変な声が出る。
クロの手が、俺の尻の合間にふにふにと触れた。先ほどクロが出したせいで俺の尻は精液で塗れていた。
「あ……!」
くぷんと尻の穴に指を入れられた。
ビクンと身体が自然と驚く。お尻やっぱり怖い!!
「狭くて熱いな。」
「ク、クロ!と、とまって?」
俺がクロの腕をぐいぐいすると、今度はちゃんと俺の方を向いてくれた。ん?と俺の顔の近くに顔を寄せる。
「あのね、俺、挿れた事ないから、どうしていいか分からない。」
「……ん?」
そう聞き返しながらも、尻に入れた指がクルクルと動いた。その度、違和感に身体が震える。
クロは聞いた言葉が咀嚼できていないようで、首をかしげた。
「ん?もう一度言ってくれ。」
クロが動揺したのか、ちょっと目線がグラついている。
初めてとか、面倒くさかったのだろうか?
「初めてだから、どうしたらいいのか分からないし怖いし。」
「っ!?」
クロが驚いて固まった。
どうしたのだろう。
「クロ?」
心配になってクロの顔を覗き込んだ。
「……誰も?レイモンドもサイト王もか?」
サイトには指一本入れられたことがあるけど、あれはノーカンってことで。俺は、コクンと頷いた。
「そうか…。」
クロの褐色の頬がみるみるうちに真っ赤になって尻尾がパタパタ揺れた。照れると意外とクロも若いんだなと感じた。等身大のクロを初めて見た気がする。
「クロ?あの?」
プルプル震える肩にそっと手をおくとクロが顔を上げた。
「嬉しい。」
クロが二へっと照れながらほほ笑んだ。
「っ!?」
そんな間の抜けた顔をするなんて……違う意味で胸がドキドキする。
「すまなかった。先ほどまで余裕がなくて急いだ。優しくする。ヒロは私に身を任せてくれたらいい。」
初めてなのが、そんな嬉しい事だったのかというくらい、目尻が下がっている。
クロはその言葉通り、先ほどまでとは違い、じれったくなるくらいの手つきになった。
俺の尻の中に指を入れたまま、クロは俺に優しくキスをする。
「あぁあっ!」
ある一点に指が掠めた時、身体が跳ねた。
こ、これって、前立腺ってやつ?
はっくはっくと口を動かしてクロの方を見た。
「ここか?」
クロがちゅうっと頬にキスをしながら、何度もその部分を指の腹で優しく押していく。
「ん、んんっ、あ、やぁっ!」
気持ちいい。優しい手つきでじわじわと追い上げられていく。ひくひくと尻が収縮してしまう。
指が二本、三本とゆっくりと増えていく。優しい動きが気持ちがいい。
「……あ、ふぅ、ク、クロォ……」
俺はすぐ隣で気持ちよくしてくれるクロにすりっと頬を寄せた。
「あぁ、気持ちいいな。もっと気持ちよくなっていい。」
ちゅっちゅっとしたキスが深くなる。深いキスをされると余計気持ちよくなって、蕩けそうだ。
「挿れたい。この温かく締め付ける奥に挿れたいとしか考えられない。挿れていいか?」
くぱっと指を広げられる。
「んはぁ……」
クロの喉がゴクリとなった。
クロのモノもかなり苦しそうな状態になっている。それに随分、丁寧に広げてもらったから大丈夫な気がする。
「ヒロ……。」
クロは香油を自身のモノと俺の尻に塗りたくった。俺の尻にクロのモノがあてがわれ、ググっと入ってきた。目一杯尻が広がる。
「あっ!!は、はぁっ!」
広げられる感覚が苦しい!指であんなに広げてもらったのに。
クロは無理に挿れようとせず、俺にキスをしながら止まってはゆっくりと進めていった。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
お腹が苦しい。お腹の圧迫感がしんどい!!
「ヒロ、く。大丈夫か?はぁ、私はひどく気持ちがいいが、ヒロは苦しいな?」
クロの額から汗が流れた。動きたいのに我慢してくれているのだろう。
労わるように俺の身体を撫ぜる。
その優しい動きに身体の力がどんどん抜けていく。
まだ、色んな所が苦しかったけど、クロの我慢している顔をみると強気になった。
「動いて、いい、よ……。」
その言葉を聞いたクロは、眉間にシワを寄せて俺の唇に深く情熱的なキスを落とす。
「ヒロ……はぁ、すまない。限界だ。」
クロは少しずつ引いて、ゆっくりと押し込んだ。怖がらせないようにずっと優しい口づけが落ちてきた。
引いては、ゆっくり押し込まれる。
ゾクゾクと何とも言えない感覚が背筋をかけた。
‥‥…な、なに!?
クロのモノがまた、ゆっくり中を押し込んできた時、強い快感を感じた。
「あっ!?ああぁん、やだっ!?ひっ?強いっ!!!」
さっき指で気持ちよかった前立腺に当たったのか?
少し萎えていた俺のモノがピクンっと勃ちあがった。
クロは俺の反応をみて何度もそこを突く。
「んっんあぁ、や、や、ぁっあぁっそこ、あ、ぁあっ!」
頭が沸騰する。
クロが俺のモノを掴み、強く擦り始めた。
「ひ、ダメっ!!両方するとイッちゃうからっ!!あぁあんっ」
前も後ろも急な快楽の追い上げについていけない。
「……っ!」
クロの腰の動きが早くなった。
「あぁあん、もう、もうダメ!んっあ、あぁっ!」
「くっ!!!」
俺がイッたと同時クロも俺の中に吐き出した。
はぁはぁはぁ、と大きく息をついた。
クロが、キスを落とす。心地よくてされるがままキスをぼんやり受けていた。
「あっ!?」
クロのモノが俺の中でまた揺れ出す。お互いイッたばかりなのに!?クロ、全然萎えていない・・・?なんで!?
イッたばかりの敏感な身体に、クロのモノが前立腺を思いっきりぐりっとこすりあげる。
「ひゃっあ!」
俺の尻がひくひくと収縮するのが分かる。
数回、前立腺をグリグリと捏ねるように腰を動かされ、俺のモノはあっという間に勃ちあがり、トプゥと我慢汁が流れ出る。
「え……?」
クロのモノがまだ完全に入りきっていなかったのに気付かされた。先ほどまでより、ずるーっと奥の方へ入っていく。
「ひっ!?ひ!?」
先ほど、クロが出した精液で中の滑りがよくなったからだろうか、痛みや苦しみはないのに奥が……尻の奥が気持ちいい!?何?なんで!?
「あ、あ、まって、まって、なんか変!?」
びくびくとクロのモノを奥に呑み込んで収縮が止まらない!?
「っ!あぁ。……ヒロの奥も私を美味しそうに食べているぞ。」
ずるっとクロが先端まで抜いてしまう。ゾクゾクゾクと抜ける感じに背筋が震える。
一気にクロが俺の中に押し込んだ。
「ふぁっ!?あっ!?ああぁぁぁああああああ!!!」
稲妻のような光がピカピカと目の奥で光った。
「凄い、収縮している。」
クロがうっとりして俺の顔を舐めた。
その尻の動きを楽しむようにクロの動きが止まったと思ったら、そのまま奥をぐりぐりと擦りつけた。
「や、やぁあっ!あ、あぁああああ!」
俺の口から嬌声しか上がらなくなった。酷い快感に頭を横にブンブン振っているのに、クロの動きは激しさを増すばかり。
何も考えられない。嵐のような気持ちよさが押し寄せてきて溺れそうだ。
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