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番外編1 前 ※
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【リクエスト、新婚、ヤキモチ、キレたアルで書きました。】
一週間前、僕はリース・クレファーからリース・グレイになった。今はアル様と共にグレイ家に住んでいる。
「ただいま、リース」
「アル様、お帰りなさいませ!」
仕事から帰って来たアル様を出迎えると、彼が微笑みながら僕の頬と唇にキスを落とした。キスしてくる仕草すら格好良くてキスされながら恥ずかしくなる。
「んん~っ」
つい、キスが長くなってブルリと震えた。
…………うーん。結婚してから、毎日キスしているけど、どうしてこうもムラムラしちゃうんだろう。
子供の頃から一緒に暮らしているから、結婚しても変わらないだろうなと思っていたけど、5日間発情期でもないのにエッチしまくったのは想像を超えていた。昨日は流石に止めて一日開けたけど、今日はそのぶり返しなのか、キスだけでなんかこう————凄くエッチしたい気がする。
いやいや。落ち着こう。
おかえりのキスには少し長すぎるので、彼の胸を突っぱねた。なのに、アル様ときたら僕のお尻を鷲掴みしてモミモミと揉んでくる。
「んぁっ! あ……アル様っ! 駄目です!」
「ん~」
ん~っと適当な相槌を打ちながら、ズボンの上から後孔を指でくいくいっと押した。
「ひぅっ!?」
そこを押されると彼のペニスが挿いっていくことを必然的に思い出してしまう。
アル様のエッチは基本的に、凄く優しいけれど意地悪だ。勿論、愛のある意地悪なんだけど、焦らされたり、挿れっぱなしにされたり、精液が空っぽになっているのにペニスを吸って舐めて弄られたり。……とにかく気持ちいい事がずっと続いて身体が確実に変になる。
ズボンの上から指で押されるだけで、お尻の中がきゅうんと切なげにヒクヒクし始める。
いや、ダメダメ。
「ここっ、玄関ですよ」
「いいね。明るい玄関でもしようか。新婚だから」
「一昨日、エッチしましたっ、あっ」
「毎日したいなぁ。リースがお嫁さんになってもらえて私も嬉しいんだよ」
えぇ、アル様、そんな可愛い事言っちゃう?!
「そ、そうですか? 僕も、アル様が旦那様で……ってお尻触るのやめましょう!?」
「ん~」
やめましょうと言っているのに、もっとしてくる。
股の間にも足をグリグリ押しつけてきてペニスを刺激してくるし。
後孔を触る手はやめる気配はない。甘えるように三角の耳を甘噛みされて舐められては、ふにゃぁっと力なくアル様の胸に抱き付いてしまう。
「ふふ。可愛いね」
アル様はズボンの中に手を突っ込んで蕾に二本の指を添わせて左右に開いた。そこに指をチョンチョンとつつかれる。
「ね、毎日しようよ」
「……っ」
帰ってきて、2分でもうヤル気にさせられる。
うわぁ、もう駄目だ。
こんな生活ずっと続けていたら、ホント、身体がアル様なしではいられなくなっちゃうよぉ。
「リース、口から考えていることが出ているよ。もう結婚しているのだからそれのどこが悪いんだい?」
「あ、そうですね……、アル様のお嫁さんだから、それでもいいのか」
「うん。そうそう。はい、お口あーんして、指舐めて」
あーんと、口の中の指を挿れられる。言われるがまま指を舐めるとズボンとパンツが膝まで下ろされた。
口の中から指が抜かれると今度はアル様の唇が僕の口を塞いだ。アル様の舌も懸命にペロペロと舐める。
「ん……、ふっ……」
唾液に濡れたアル様の指が再び尻の蕾を触り、確かめるようにゆっくりと奥へ挿入される。
「あっ、あぅ」
ピンッと尻尾が立ち上がると彼のもう片方の手が輪を作り、尻尾の根本を扱く。
「ひゃぁんっ、尻尾は、だ、めっ……あっ、あっ、あうっんんんん」
文句はアル様の口の中だ。エッチ過ぎるよぉ。
口の中は舌が凄い動きをして脳みそ溶けちゃいそうで腰が動く、後孔の指は遠慮がちだったのに根本まで挿いると容赦なく前立腺をトントン押してくる。
後孔と尻尾を扱かれる刺激で、ペニスから射精しちゃう。
ちゅぽっと彼の舌を口から抜かれた。
「チンチンでびゅーって出したい?」
「は……、はい」
「じゃ、ご飯までエッチしようね」
「へ?」
「うんって言わないと、チンチンから射精させないよ」
い、意地悪だ。意地悪だけど好き!
コクコク頷くと、アル様の笑みは深くなり、僕のシャツをはだけさせた。射精できると喜んだけど、アル様の動きが止まった。
「——……は? なんだこれ」
アル様の声が急変した。その低い声に驚いて見上げる。……無茶苦茶怖い顔になっている。
ブルリと震えると、アル様は据えた目のまま口角だけ上げた。
雰囲気がさっきと別人だぁ。
怖いっ!!
「あ……の? アル様??」
「……鎖骨にキスマーク付いている。私がつけたモノじゃない。それに微かに変な匂いがする。誰に付けられた?」
「へ!? あっ? あぁ」
アル様が指摘する箇所を見ると、確かに赤くなっている。あー、こんな風に赤くなっちゃったのかと目を泳がせる。
「事故でぶつかったというか……」
「浮気?」
益々低くなる声に全力で首を横に振る! 変な誤魔化しをした方がマズイ。
「いいえ! 今日ちょっと村人じゃない獣人が街で迷子になっていたので声をかけると、ついでにナンパされたんです。ちょっと強引な奴でキ……いえ、ちゃんと拒んだんですよ!」
「ついでにナンパ? 俺のリースに?」
理由を話すがアル様の額には青筋が立つ。
怒っている。時折僕に怒ってくる時とはまた違った雰囲気だ。その雰囲気にひょへぇえっとなって勃起していたのがシュンとなった。
丁度その時、リンリンと呼び鈴が鳴った。
「——っ、あ、お客様ですねっ。出てきます!」
慌ててアル様の身体から離れて着衣を整えて玄関に向かった。すると、そこにはピョンと耳を立てた兎の獣人がいた。
「あれぇ? 君はさっきの可愛い子じゃん」
「!!」
ソイツはさっき僕をナンパして、今アル様に問い詰められていた奴だ。
兎野郎はひょこっと顔を斜めにして玄関の奥で仁王立ちしているアル様を見た。
「おー! アルさん久しぶりー! 会いに来たぜ!」
一週間前、僕はリース・クレファーからリース・グレイになった。今はアル様と共にグレイ家に住んでいる。
「ただいま、リース」
「アル様、お帰りなさいませ!」
仕事から帰って来たアル様を出迎えると、彼が微笑みながら僕の頬と唇にキスを落とした。キスしてくる仕草すら格好良くてキスされながら恥ずかしくなる。
「んん~っ」
つい、キスが長くなってブルリと震えた。
…………うーん。結婚してから、毎日キスしているけど、どうしてこうもムラムラしちゃうんだろう。
子供の頃から一緒に暮らしているから、結婚しても変わらないだろうなと思っていたけど、5日間発情期でもないのにエッチしまくったのは想像を超えていた。昨日は流石に止めて一日開けたけど、今日はそのぶり返しなのか、キスだけでなんかこう————凄くエッチしたい気がする。
いやいや。落ち着こう。
おかえりのキスには少し長すぎるので、彼の胸を突っぱねた。なのに、アル様ときたら僕のお尻を鷲掴みしてモミモミと揉んでくる。
「んぁっ! あ……アル様っ! 駄目です!」
「ん~」
ん~っと適当な相槌を打ちながら、ズボンの上から後孔を指でくいくいっと押した。
「ひぅっ!?」
そこを押されると彼のペニスが挿いっていくことを必然的に思い出してしまう。
アル様のエッチは基本的に、凄く優しいけれど意地悪だ。勿論、愛のある意地悪なんだけど、焦らされたり、挿れっぱなしにされたり、精液が空っぽになっているのにペニスを吸って舐めて弄られたり。……とにかく気持ちいい事がずっと続いて身体が確実に変になる。
ズボンの上から指で押されるだけで、お尻の中がきゅうんと切なげにヒクヒクし始める。
いや、ダメダメ。
「ここっ、玄関ですよ」
「いいね。明るい玄関でもしようか。新婚だから」
「一昨日、エッチしましたっ、あっ」
「毎日したいなぁ。リースがお嫁さんになってもらえて私も嬉しいんだよ」
えぇ、アル様、そんな可愛い事言っちゃう?!
「そ、そうですか? 僕も、アル様が旦那様で……ってお尻触るのやめましょう!?」
「ん~」
やめましょうと言っているのに、もっとしてくる。
股の間にも足をグリグリ押しつけてきてペニスを刺激してくるし。
後孔を触る手はやめる気配はない。甘えるように三角の耳を甘噛みされて舐められては、ふにゃぁっと力なくアル様の胸に抱き付いてしまう。
「ふふ。可愛いね」
アル様はズボンの中に手を突っ込んで蕾に二本の指を添わせて左右に開いた。そこに指をチョンチョンとつつかれる。
「ね、毎日しようよ」
「……っ」
帰ってきて、2分でもうヤル気にさせられる。
うわぁ、もう駄目だ。
こんな生活ずっと続けていたら、ホント、身体がアル様なしではいられなくなっちゃうよぉ。
「リース、口から考えていることが出ているよ。もう結婚しているのだからそれのどこが悪いんだい?」
「あ、そうですね……、アル様のお嫁さんだから、それでもいいのか」
「うん。そうそう。はい、お口あーんして、指舐めて」
あーんと、口の中の指を挿れられる。言われるがまま指を舐めるとズボンとパンツが膝まで下ろされた。
口の中から指が抜かれると今度はアル様の唇が僕の口を塞いだ。アル様の舌も懸命にペロペロと舐める。
「ん……、ふっ……」
唾液に濡れたアル様の指が再び尻の蕾を触り、確かめるようにゆっくりと奥へ挿入される。
「あっ、あぅ」
ピンッと尻尾が立ち上がると彼のもう片方の手が輪を作り、尻尾の根本を扱く。
「ひゃぁんっ、尻尾は、だ、めっ……あっ、あっ、あうっんんんん」
文句はアル様の口の中だ。エッチ過ぎるよぉ。
口の中は舌が凄い動きをして脳みそ溶けちゃいそうで腰が動く、後孔の指は遠慮がちだったのに根本まで挿いると容赦なく前立腺をトントン押してくる。
後孔と尻尾を扱かれる刺激で、ペニスから射精しちゃう。
ちゅぽっと彼の舌を口から抜かれた。
「チンチンでびゅーって出したい?」
「は……、はい」
「じゃ、ご飯までエッチしようね」
「へ?」
「うんって言わないと、チンチンから射精させないよ」
い、意地悪だ。意地悪だけど好き!
コクコク頷くと、アル様の笑みは深くなり、僕のシャツをはだけさせた。射精できると喜んだけど、アル様の動きが止まった。
「——……は? なんだこれ」
アル様の声が急変した。その低い声に驚いて見上げる。……無茶苦茶怖い顔になっている。
ブルリと震えると、アル様は据えた目のまま口角だけ上げた。
雰囲気がさっきと別人だぁ。
怖いっ!!
「あ……の? アル様??」
「……鎖骨にキスマーク付いている。私がつけたモノじゃない。それに微かに変な匂いがする。誰に付けられた?」
「へ!? あっ? あぁ」
アル様が指摘する箇所を見ると、確かに赤くなっている。あー、こんな風に赤くなっちゃったのかと目を泳がせる。
「事故でぶつかったというか……」
「浮気?」
益々低くなる声に全力で首を横に振る! 変な誤魔化しをした方がマズイ。
「いいえ! 今日ちょっと村人じゃない獣人が街で迷子になっていたので声をかけると、ついでにナンパされたんです。ちょっと強引な奴でキ……いえ、ちゃんと拒んだんですよ!」
「ついでにナンパ? 俺のリースに?」
理由を話すがアル様の額には青筋が立つ。
怒っている。時折僕に怒ってくる時とはまた違った雰囲気だ。その雰囲気にひょへぇえっとなって勃起していたのがシュンとなった。
丁度その時、リンリンと呼び鈴が鳴った。
「——っ、あ、お客様ですねっ。出てきます!」
慌ててアル様の身体から離れて着衣を整えて玄関に向かった。すると、そこにはピョンと耳を立てた兎の獣人がいた。
「あれぇ? 君はさっきの可愛い子じゃん」
「!!」
ソイツはさっき僕をナンパして、今アル様に問い詰められていた奴だ。
兎野郎はひょこっと顔を斜めにして玄関の奥で仁王立ちしているアル様を見た。
「おー! アルさん久しぶりー! 会いに来たぜ!」
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