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園遊会。
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王都の一番大きな、教会の本堂。隣には、小さな孤児院会った。
その本堂で、伯爵以上の貴族を集めた園遊会が行われていた。伯爵以下の爵位持ちは、同行者として入る事は出来た。
セルビアの担任 モニカ子爵婦人も、とある伯爵の同行者としてこの宴に参加をしていた。家にある総ての財産を持って来ました、と言うほどの煌びやかな宝石類を身に着けて。
ちなみに、黒を嫌う教会は豪の者を呼んではいなかった。黒は、神に敵対する色として敵視していた。
彼 シアン・アンポータン公爵は、この聖教の長であった。即ち、法皇の次に偉い人物である。
白い法衣着る彼に、小さな少女が抱き付いた。
「あっ、」
聖教長を、護衛していた者が声を上げた。隙を突かれ、幼いとはいえ護衛対象に抱きかれた護衛達は面目を失った。
「申し訳、御座いません。」
直ぐさま、少女を剥がしに係る。
「よい。」
聖教長は、手で護衛を制した。少女は、聖教長を見上げていた。白の簡素なドレスに、頭から薄いレースの顔だけを隠すベールを被っている。
ベールの下から流れる金髪と、見え隠れする面差しはまるで天使の様に可愛らしかった。
「これは、小さな花嫁さん。私に、何か御用かな。」
優しい口調で、少女に問い掛ける。
「司祭様、アンジェは。アンジェは、嬉しいのです。」
少女は、嬉しそうに聖教長に話しかける。
「ほう、何がそんなに嬉しいのですか? 」
「慈悲深き、聖女様に会いました。」
「ほう、聖女様ですか。」
聖教長は、少女の頭を撫でた。少女は、微笑む。
「親のいない、私たちに聖女様は言いました。」
聖教長に抱き付く手に、力がこもる。
「今、身につけている総ての宝石類を 私たちに寄付したいと。」
聖教長は驚き。
「それは、素晴らしい。」
「はい、司祭様。アンジェも、嬉しいのです。」
可愛らしい声は、嬉々としている。
「司祭様。皆様の前で、讃えて上げて下さいです。司祭様。聖女様を、褒めて下さいです。」
少女は、可愛らしく聖教長にお願いをする。
「ええ、勿論です。そのような慈悲深い女性に、私も会いたいですね。」
「どうか、慈悲深い聖女様に神の祝福を。」
「ええ、勿論です。」
「彼処にいる。モニカ子爵婦人に、神の祝福を。」
少女は、静かに婦人を指差した。聖教長は、その指先を見る。煌びやか宝石類に身を固めている、婦人が居る。
「あの、宝石類の総てを。」
聖教長は、驚いた。
「はい、司祭様。モニカ子爵婦人は、教員でも在り 幼い私たちを見捨てて 置けなかったのです。」
「教員、なるほど。子供好きと、言う事ですか。」
聖教長は、頷いた。
「司祭様、どうか『モニカ子爵婦人に』神の祝福を。」
鈴の様な、声が聖教長を誘う。聖教長は、少女の頭を撫でた。
「解りました。直ぐにでも、」
「はい、司祭様。モニカ子爵婦人に、皆様の前で名誉ある御言葉を。」
聖教長が、婦人に向かって歩き出す。その後ろ姿に、少女は呟いた。
「名ばかりの、名誉を。」
くすくす と、笑って少女はその場を離れていった。
その後起こる事は、少女には手に取るように解っていた。
「モニカ子爵婦人。」
聖教長が、婦人に声を掛けた。
「こ、これは、アンポータン公爵様。」
モニカ婦人より、同行者の伯爵婦人が驚愕して応えた。モニカ婦人は、何故公爵様が自分の名前を知っているのか驚くばかりであった。
「モニカ子爵婦人。慈悲深き、女性よ。」
公爵は、大袈裟に手を広げて見せた。
「幼き、天使から聞きました。」
モニカ婦人は、意味が分からず首を傾げた。
「貴方の慈悲深き行いは、きっと神の祝福として降り注ぐでしょう。」
周りの皆に、聞こえる様に公爵は声を高らかに褒め讃える。それは、あの少女の言うがそのままに。
その声を聞き付け、貴族達が集まって来る。
その場は、公爵の独占場となった。
「公爵様、一体。何が、あったのでしょうか? 」
何処かの侯爵が、公爵に問い掛ける。
「おお、よくぞ聞いてくれた。此所におられるモニカ子爵婦人が、我が教会の孤児達に救いの手を差し伸べてくれたのだ。」
「おお!! 」
貴族達は、声を上げて驚愕した。一番驚いているのは、モニカ婦人であった。しかし、多少の寄付で公爵様に良い印象を受けるのなら良いかと 皆に微笑んで見せる。
「今 身につけている総て宝石類を、憐れなる孤児達に寄付してくれると言う事だ。」
「おお!! 」
再び、貴族達から声が上がった。場違いな程の宝石類を身につけている、モニカ婦人を貴族達は見た。
モニカ婦人は、何を言われたのか分からず。ただ、驚いていた。声も、出せないほどに。
「その、場違いな宝石類は皆に慈愛を見せる為の軌跡だったのでしょう。」
公爵は、褒め讃える。そして、周りの貴族達を見る。
「貴方たちも、彼女の慈愛を見習って欲しいものです。」
その言葉は『お前達も寄付しろよ。』と、言っている事と同じであった。
「私は、この首飾りを。」
「では、私はコサージュを。」
次々と声が上がる。だが、その目はモニカ婦人に『余計なことを』と憎しみの目が向けられていた。
「おお、幼き天使の使者よ。この場に、慈愛が満ち溢れています。」
その時、教会の鐘が鳴った。
「貴方がたの、慈悲深き祈りが神に届きました。」
公爵は胸に手をあてて。
「皆様に、神の祝福を。」
ニコリ と微笑んで、神に祈りを捧げた。
総てを見届けた、一人の青年は足早に門で待つ馬車に乗り込む。其処には、金髪に黒い瞳の少女が待っていた。先ほど、公爵を誘った天使である。
「お前の言った通りに、なった。」
青年は、顔を青くして報告する。少女は、微笑んで
「姉様を、虐めるからです。」
言った。
「これから、名誉ある言葉だけで虐められて生きて行けば良いのです。」
可愛らしい少女 セルビィは、恐ろしい言葉を紡いだ。
(こ、怖ぇ。怖すぎる。叔父さん やっぱ、魔王だ。魔王が此所に居る。)
ナルトは震えながら、天使の横顔を眺めていた。
天使セルビィは、姉を虐めた者を地獄へと誘った。
その本堂で、伯爵以上の貴族を集めた園遊会が行われていた。伯爵以下の爵位持ちは、同行者として入る事は出来た。
セルビアの担任 モニカ子爵婦人も、とある伯爵の同行者としてこの宴に参加をしていた。家にある総ての財産を持って来ました、と言うほどの煌びやかな宝石類を身に着けて。
ちなみに、黒を嫌う教会は豪の者を呼んではいなかった。黒は、神に敵対する色として敵視していた。
彼 シアン・アンポータン公爵は、この聖教の長であった。即ち、法皇の次に偉い人物である。
白い法衣着る彼に、小さな少女が抱き付いた。
「あっ、」
聖教長を、護衛していた者が声を上げた。隙を突かれ、幼いとはいえ護衛対象に抱きかれた護衛達は面目を失った。
「申し訳、御座いません。」
直ぐさま、少女を剥がしに係る。
「よい。」
聖教長は、手で護衛を制した。少女は、聖教長を見上げていた。白の簡素なドレスに、頭から薄いレースの顔だけを隠すベールを被っている。
ベールの下から流れる金髪と、見え隠れする面差しはまるで天使の様に可愛らしかった。
「これは、小さな花嫁さん。私に、何か御用かな。」
優しい口調で、少女に問い掛ける。
「司祭様、アンジェは。アンジェは、嬉しいのです。」
少女は、嬉しそうに聖教長に話しかける。
「ほう、何がそんなに嬉しいのですか? 」
「慈悲深き、聖女様に会いました。」
「ほう、聖女様ですか。」
聖教長は、少女の頭を撫でた。少女は、微笑む。
「親のいない、私たちに聖女様は言いました。」
聖教長に抱き付く手に、力がこもる。
「今、身につけている総ての宝石類を 私たちに寄付したいと。」
聖教長は驚き。
「それは、素晴らしい。」
「はい、司祭様。アンジェも、嬉しいのです。」
可愛らしい声は、嬉々としている。
「司祭様。皆様の前で、讃えて上げて下さいです。司祭様。聖女様を、褒めて下さいです。」
少女は、可愛らしく聖教長にお願いをする。
「ええ、勿論です。そのような慈悲深い女性に、私も会いたいですね。」
「どうか、慈悲深い聖女様に神の祝福を。」
「ええ、勿論です。」
「彼処にいる。モニカ子爵婦人に、神の祝福を。」
少女は、静かに婦人を指差した。聖教長は、その指先を見る。煌びやか宝石類に身を固めている、婦人が居る。
「あの、宝石類の総てを。」
聖教長は、驚いた。
「はい、司祭様。モニカ子爵婦人は、教員でも在り 幼い私たちを見捨てて 置けなかったのです。」
「教員、なるほど。子供好きと、言う事ですか。」
聖教長は、頷いた。
「司祭様、どうか『モニカ子爵婦人に』神の祝福を。」
鈴の様な、声が聖教長を誘う。聖教長は、少女の頭を撫でた。
「解りました。直ぐにでも、」
「はい、司祭様。モニカ子爵婦人に、皆様の前で名誉ある御言葉を。」
聖教長が、婦人に向かって歩き出す。その後ろ姿に、少女は呟いた。
「名ばかりの、名誉を。」
くすくす と、笑って少女はその場を離れていった。
その後起こる事は、少女には手に取るように解っていた。
「モニカ子爵婦人。」
聖教長が、婦人に声を掛けた。
「こ、これは、アンポータン公爵様。」
モニカ婦人より、同行者の伯爵婦人が驚愕して応えた。モニカ婦人は、何故公爵様が自分の名前を知っているのか驚くばかりであった。
「モニカ子爵婦人。慈悲深き、女性よ。」
公爵は、大袈裟に手を広げて見せた。
「幼き、天使から聞きました。」
モニカ婦人は、意味が分からず首を傾げた。
「貴方の慈悲深き行いは、きっと神の祝福として降り注ぐでしょう。」
周りの皆に、聞こえる様に公爵は声を高らかに褒め讃える。それは、あの少女の言うがそのままに。
その声を聞き付け、貴族達が集まって来る。
その場は、公爵の独占場となった。
「公爵様、一体。何が、あったのでしょうか? 」
何処かの侯爵が、公爵に問い掛ける。
「おお、よくぞ聞いてくれた。此所におられるモニカ子爵婦人が、我が教会の孤児達に救いの手を差し伸べてくれたのだ。」
「おお!! 」
貴族達は、声を上げて驚愕した。一番驚いているのは、モニカ婦人であった。しかし、多少の寄付で公爵様に良い印象を受けるのなら良いかと 皆に微笑んで見せる。
「今 身につけている総て宝石類を、憐れなる孤児達に寄付してくれると言う事だ。」
「おお!! 」
再び、貴族達から声が上がった。場違いな程の宝石類を身につけている、モニカ婦人を貴族達は見た。
モニカ婦人は、何を言われたのか分からず。ただ、驚いていた。声も、出せないほどに。
「その、場違いな宝石類は皆に慈愛を見せる為の軌跡だったのでしょう。」
公爵は、褒め讃える。そして、周りの貴族達を見る。
「貴方たちも、彼女の慈愛を見習って欲しいものです。」
その言葉は『お前達も寄付しろよ。』と、言っている事と同じであった。
「私は、この首飾りを。」
「では、私はコサージュを。」
次々と声が上がる。だが、その目はモニカ婦人に『余計なことを』と憎しみの目が向けられていた。
「おお、幼き天使の使者よ。この場に、慈愛が満ち溢れています。」
その時、教会の鐘が鳴った。
「貴方がたの、慈悲深き祈りが神に届きました。」
公爵は胸に手をあてて。
「皆様に、神の祝福を。」
ニコリ と微笑んで、神に祈りを捧げた。
総てを見届けた、一人の青年は足早に門で待つ馬車に乗り込む。其処には、金髪に黒い瞳の少女が待っていた。先ほど、公爵を誘った天使である。
「お前の言った通りに、なった。」
青年は、顔を青くして報告する。少女は、微笑んで
「姉様を、虐めるからです。」
言った。
「これから、名誉ある言葉だけで虐められて生きて行けば良いのです。」
可愛らしい少女 セルビィは、恐ろしい言葉を紡いだ。
(こ、怖ぇ。怖すぎる。叔父さん やっぱ、魔王だ。魔王が此所に居る。)
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