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二人きりの空間が危険すぎる件①
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…どうしてこんなことになってしまったのか。
「おつかいの途中で妹さんを拾いました」
「え、世奈!?」
健の家を泣きながら飛び出して、マンションに向かっていたら。
途中で誰かにぶつかってしまい、見てみるとその人はなんと早月くんで。
…果たしてこんな偶然があっていいのか。
あたしは大丈夫だと言ったけれど、早月くんからしてみればあたしの今の状態が、髪は濡れてるし何故か泣いてるしで、心配だったらしくて。
結局そのまま、兄貴がいるカフェGreenに連れて来られてしまった。
…っていうか早月くん、美桜が言ってた通り、本当にGreenでバイトしてるし。
改めてその姿を見ると、思わずビックリしてしまう。
「世奈、どないしてん!美桜ちゃん家泊まりに行ったんちゃうんかいっ」
「あ、や、それは…」
「…髪の毛濡れとるっちゅうことは、風呂上がりやなお前。どーせ喧嘩でもしたんやろ、世奈頑固なとこあるからなぁ」
兄貴はそう言うと、どこからかフェイスタオルを取り出してあたしに手渡す。
これ使ってええよ、と。
…とりあえずは泣き止んだ後でよかった。
そしてあたしがそう思いながらそれを受け取ると、兄貴がバイトで買い出しに行かされていた早月くんに目を遣って、言った。
「あー…早月くん。悪いねんけど、二階の休憩室に世奈連れてってくれへんかな?」
「え、」
「ごめんな。そこにドライヤーあったさかい、世奈に貸したって。そのあと休憩入ってええから」
「あ、ハイ。わかりました」
兄貴は早月くんにそう言うと、「よろしくな」と代わりに早月くんから買い物袋を受け取る。
そんな姿を兄貴の横で眺めていたら、そのうち早月くんに連れられて、初めてカフェの裏に案内された。
「世奈ちゃん、こっち」
「!」
「鞄、持つよ」
「え、大丈夫だよ!」
「いいからいいから」
そしてしかも、お泊まり用の鞄を早月くんがそう言って持てくれるから…何だか申し訳ないな。
早月くんは「staff only」の入口のドアを開けると、開けたすぐ先にある階段を上る。
兄貴は普段、カフェのこういうところには入れさせてくれなかったから凄く新鮮。
それに、このカフェに二階があるのは知っていたけど、お店としては全く使ってないし、どうなっているのかも今までは未知の世界で。
やがて二階に辿り着くと、早月くんが「休憩室」と書かれたドアを開けた。
「ちょっと座って待ってて。ドライヤー探すから」
「うん。っていうか早月くん、Greenでバイトしてるの普通にビックリしたんだけど」
「あ、ああ。ほら、僕高校生の一人暮らしだから、バイトくらいしないとちょっとキツくて」
「え、親の人の仕送りとかないの?」
「それは毎月あるけど……まぁ、こういう経験とかもしてみたかったから」
「ふーん…」
って、早月くんめっちゃ偉いな。
あたしなんてゴールデンウィークの時兄貴から旅行代をせがんで、その上お小遣い前借りとか言ってブラ代で五千円貰ってるのに。
…って、ブラ代…。
「…!」
「あ、あったあった。世奈ちゃん、ドライヤーあったよ」
…健と喧嘩してきたショックで、忘れてしまってたけど。
そう言えば、早月くんとこうやってマトモに会話をするのは、実は京都旅行の“あの夜”以来で。
あたしは早月くんにされたことを思い出すと、目を逸らして言った。
「あ、ありがとう」
「?」
そう言ってドライヤーを受け取って、あたしは早月くんを見れないままコンセントの差し込み口を探す。
………一応自分があの行為を了承していたとはいえ、いま思い出したら凄く恥ずかしい。
いやもうアレは忘れよう、うん。
あたしはあまりの恥ずかしさに自分にそう言い聞かせるけれど、だけど実際あの時のことははっきりとまだ覚えていて。
…あの時の、早月くんの手の感覚が抜けない。
「~っ、」
そう思いながら、コンセントの差し込み口にそれをさして、ようやく髪を乾かそうとしたら…
「…世奈ちゃん、」
「!」
その時。
いつのまにかあたしの背後にいたらしい早月くんに、名前を呼ばれて。
少しビックリして振り向けば、そこにはちょっと心配そうな顔をしてあたしを見つめる早月くんがいた。
「…っ」
そんな早月くんからあたしがすぐに視線を外すと、それに気付いているのかいないのか、早月くんが言う。
「…もしかして、って…思ってるんだけど…聞いてもいい?」
「な、なに?」
「もしかして、世奈ちゃんが喧嘩したのって、美桜ちゃんじゃなくて相沢さん?」
「!」
早月くんはあたしにそう問いかけると、わかりやすく動揺してしまうあたしをじっと見つめる。
…やっぱり、早月くんにはなんとなくわかっちゃうか。
あたしがその質問にやがて黙って頷くと、早月くんが小さくため息を吐いてまた問いかけてきた。
「また?君らってほんとに喧嘩が多いよね」
「だ、だって仕方ないじゃん。お互い何でも言いやすい関係、だから…いろいろ言っちゃうんだよ」
「まぁそれはそうなのかもしれないけど…っていうか今回は何で喧嘩したの、」
「!」
「原因はナニ?」
早月くんはそう問いかけて、あたしの返事を目の前でじっと待つ。
…原因って、原因なんてそんなのわかってる。
だけど…言えない。こんなこと。
あたしが、早月くんとお揃いで買ったお守りを、肌身離さず持ち歩いていたから、なんて…。
だからあたしは早月くんと目を合わさないまま、言った。
「…まぁ、いろいろ?」
「またそうやってはぐらかす」
「げ、原因がくだらなすぎて言えないの」
「ああ、逆にね?でも僕は聞きたいな。世奈ちゃん、相談することも大切じゃない?だってさっきぶつかった時、世奈ちゃん泣いてたし」
「!」
早月くんはそう言うと、あたしからドライヤーを優しく奪い取って、「ね?」と聞く気満々で微笑みかける。
っ、でもやっぱり言えるわけない!
あたしはそう思うと、早月くんからドライヤーを奪い返して、言った。
「い、いいよ聞かなくて!そ、それにアレ、別に泣いてたわけじゃないし」
「え、そう?僕には泣いてたように見えたけどな」
「気のせい!気のせいだから!」
「ふーん?」
だから、心配しなくて平気だよ。
あたしはそう言うと、やっと髪を乾かそうと早月くんから離れようとする。
……でも、その時。
「っ、あ!」
「!」
あたしの足が、ふいにドライヤーのコードに引っかかって、次の瞬間。
思わず転びそうになったのを、早月くんが瞬時にあたしの肩を支えて、助けてくれた。
「…アブネ、大丈夫だった?」
「う、うん。ごめんね?ありがと」
…び、ビックリしたぁ…。
そしてあたしがそう思って安堵している間に、さっきの反動で倒れてしまった近くの椅子を、早月くんが元に戻す。
……だけど。
「…?」
その時、ふいに早月くんの視界に入ったのは…
「……世奈ちゃん」
「うん?」
「これ…どういうこと?」
「…!!」
あたしと健の、喧嘩の原因となったもの。
早月くんとお揃いで買った、あのお守りだった…。
「おつかいの途中で妹さんを拾いました」
「え、世奈!?」
健の家を泣きながら飛び出して、マンションに向かっていたら。
途中で誰かにぶつかってしまい、見てみるとその人はなんと早月くんで。
…果たしてこんな偶然があっていいのか。
あたしは大丈夫だと言ったけれど、早月くんからしてみればあたしの今の状態が、髪は濡れてるし何故か泣いてるしで、心配だったらしくて。
結局そのまま、兄貴がいるカフェGreenに連れて来られてしまった。
…っていうか早月くん、美桜が言ってた通り、本当にGreenでバイトしてるし。
改めてその姿を見ると、思わずビックリしてしまう。
「世奈、どないしてん!美桜ちゃん家泊まりに行ったんちゃうんかいっ」
「あ、や、それは…」
「…髪の毛濡れとるっちゅうことは、風呂上がりやなお前。どーせ喧嘩でもしたんやろ、世奈頑固なとこあるからなぁ」
兄貴はそう言うと、どこからかフェイスタオルを取り出してあたしに手渡す。
これ使ってええよ、と。
…とりあえずは泣き止んだ後でよかった。
そしてあたしがそう思いながらそれを受け取ると、兄貴がバイトで買い出しに行かされていた早月くんに目を遣って、言った。
「あー…早月くん。悪いねんけど、二階の休憩室に世奈連れてってくれへんかな?」
「え、」
「ごめんな。そこにドライヤーあったさかい、世奈に貸したって。そのあと休憩入ってええから」
「あ、ハイ。わかりました」
兄貴は早月くんにそう言うと、「よろしくな」と代わりに早月くんから買い物袋を受け取る。
そんな姿を兄貴の横で眺めていたら、そのうち早月くんに連れられて、初めてカフェの裏に案内された。
「世奈ちゃん、こっち」
「!」
「鞄、持つよ」
「え、大丈夫だよ!」
「いいからいいから」
そしてしかも、お泊まり用の鞄を早月くんがそう言って持てくれるから…何だか申し訳ないな。
早月くんは「staff only」の入口のドアを開けると、開けたすぐ先にある階段を上る。
兄貴は普段、カフェのこういうところには入れさせてくれなかったから凄く新鮮。
それに、このカフェに二階があるのは知っていたけど、お店としては全く使ってないし、どうなっているのかも今までは未知の世界で。
やがて二階に辿り着くと、早月くんが「休憩室」と書かれたドアを開けた。
「ちょっと座って待ってて。ドライヤー探すから」
「うん。っていうか早月くん、Greenでバイトしてるの普通にビックリしたんだけど」
「あ、ああ。ほら、僕高校生の一人暮らしだから、バイトくらいしないとちょっとキツくて」
「え、親の人の仕送りとかないの?」
「それは毎月あるけど……まぁ、こういう経験とかもしてみたかったから」
「ふーん…」
って、早月くんめっちゃ偉いな。
あたしなんてゴールデンウィークの時兄貴から旅行代をせがんで、その上お小遣い前借りとか言ってブラ代で五千円貰ってるのに。
…って、ブラ代…。
「…!」
「あ、あったあった。世奈ちゃん、ドライヤーあったよ」
…健と喧嘩してきたショックで、忘れてしまってたけど。
そう言えば、早月くんとこうやってマトモに会話をするのは、実は京都旅行の“あの夜”以来で。
あたしは早月くんにされたことを思い出すと、目を逸らして言った。
「あ、ありがとう」
「?」
そう言ってドライヤーを受け取って、あたしは早月くんを見れないままコンセントの差し込み口を探す。
………一応自分があの行為を了承していたとはいえ、いま思い出したら凄く恥ずかしい。
いやもうアレは忘れよう、うん。
あたしはあまりの恥ずかしさに自分にそう言い聞かせるけれど、だけど実際あの時のことははっきりとまだ覚えていて。
…あの時の、早月くんの手の感覚が抜けない。
「~っ、」
そう思いながら、コンセントの差し込み口にそれをさして、ようやく髪を乾かそうとしたら…
「…世奈ちゃん、」
「!」
その時。
いつのまにかあたしの背後にいたらしい早月くんに、名前を呼ばれて。
少しビックリして振り向けば、そこにはちょっと心配そうな顔をしてあたしを見つめる早月くんがいた。
「…っ」
そんな早月くんからあたしがすぐに視線を外すと、それに気付いているのかいないのか、早月くんが言う。
「…もしかして、って…思ってるんだけど…聞いてもいい?」
「な、なに?」
「もしかして、世奈ちゃんが喧嘩したのって、美桜ちゃんじゃなくて相沢さん?」
「!」
早月くんはあたしにそう問いかけると、わかりやすく動揺してしまうあたしをじっと見つめる。
…やっぱり、早月くんにはなんとなくわかっちゃうか。
あたしがその質問にやがて黙って頷くと、早月くんが小さくため息を吐いてまた問いかけてきた。
「また?君らってほんとに喧嘩が多いよね」
「だ、だって仕方ないじゃん。お互い何でも言いやすい関係、だから…いろいろ言っちゃうんだよ」
「まぁそれはそうなのかもしれないけど…っていうか今回は何で喧嘩したの、」
「!」
「原因はナニ?」
早月くんはそう問いかけて、あたしの返事を目の前でじっと待つ。
…原因って、原因なんてそんなのわかってる。
だけど…言えない。こんなこと。
あたしが、早月くんとお揃いで買ったお守りを、肌身離さず持ち歩いていたから、なんて…。
だからあたしは早月くんと目を合わさないまま、言った。
「…まぁ、いろいろ?」
「またそうやってはぐらかす」
「げ、原因がくだらなすぎて言えないの」
「ああ、逆にね?でも僕は聞きたいな。世奈ちゃん、相談することも大切じゃない?だってさっきぶつかった時、世奈ちゃん泣いてたし」
「!」
早月くんはそう言うと、あたしからドライヤーを優しく奪い取って、「ね?」と聞く気満々で微笑みかける。
っ、でもやっぱり言えるわけない!
あたしはそう思うと、早月くんからドライヤーを奪い返して、言った。
「い、いいよ聞かなくて!そ、それにアレ、別に泣いてたわけじゃないし」
「え、そう?僕には泣いてたように見えたけどな」
「気のせい!気のせいだから!」
「ふーん?」
だから、心配しなくて平気だよ。
あたしはそう言うと、やっと髪を乾かそうと早月くんから離れようとする。
……でも、その時。
「っ、あ!」
「!」
あたしの足が、ふいにドライヤーのコードに引っかかって、次の瞬間。
思わず転びそうになったのを、早月くんが瞬時にあたしの肩を支えて、助けてくれた。
「…アブネ、大丈夫だった?」
「う、うん。ごめんね?ありがと」
…び、ビックリしたぁ…。
そしてあたしがそう思って安堵している間に、さっきの反動で倒れてしまった近くの椅子を、早月くんが元に戻す。
……だけど。
「…?」
その時、ふいに早月くんの視界に入ったのは…
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