26 / 36
【第四章】ジェード×ノワール編
5
しおりを挟む
「……それが、君の答え?」
「…え?」
ジェードの刺すように冷たい声に、弾かれるように顔を上げた。彼の顔を見て、ノワールは目を見開き、呼吸を止める。
怒鳴られたわけでもないのに、全身がこわばった。彼の瞳の奥にある感情が、重く圧し掛かってくる。
「僕は浮気の理由を聞いてる。なのに君は…まるで物語みたいな話を持ち出して、どうしたいんだ」
ノワールはかすかに眉を寄せた。
そう言われることは分かっていた。理解されないことも、信じてもらえないことも。でも、それでも。
「私は、本当のことを……」
「まるで前に別の人生があったかのように? 世界の成り立ちが見えてるかのように話して。それ、本気で言ってるの?」
「…信じて、とは言えないわ…。」
「…馬鹿げてる。」
窓の外に視線を投げながら、彼が続ける。
「そんな妄言、誰が信じるんだ。僕を散々裏切っておいて、それが僕に嫌われたくなかったから?だったらッ、だったら…、始めから僕を頼ればよかったじゃないか!助けてって、僕に言えばよかった!」
「ひどいよ、ひどいよノワール。僕に気なんてないくせに。僕のことなんてどうでもいいくせに。なんで、なんでそんな言い草するんだよ…」
ぼろりと、ジェードの大きな瞳から雫が溢れる。
感情が堰き止められなくなった彼は胸を強く抑えながら息を乱す。自分で感情を抑え込もうとしても、とっくに慣れたはずのことが今は全く上手くいかない。
「君がそう言うなら、きっとそうなんだろうって思ってしまう。僕を避け続けた理由が、僕に嫌われたくなかったからなんて理由なら許してしまいそうになる…ッ」
「…ジェー、ド……」
「君が好きだった。僕の手を引いていつも微笑んでくれる君を見て安心していた。なのに急に手を振り解かれて顔さえ見せてもらえなかった僕の気持ちが君に分かるか?やっと、やっと顔を合わせて話ができるのに、それが君が僕を裏切っていた話なんて、知りたくなかった、聞きたくなかった。こんななら…前のまま白い婚約で僕はよかった。」
ぼろぼろと感情を溢れさせるジェードを前にノワールは何もできず、ドレスの布を握りしめていた。
涙を溢れさせ前のめりに話す彼の勢いに圧倒され、言葉が出てこない。
涙を拭ってやりたい、手を握ってやりたいと幼いときの私が言うのに、彼を悲しませた私自身はそれを出来ずにただ彼を見ているだけ。
「何のためにそんな話をしたの…?浮気を誤魔化すために空想を持ち出したって思われても仕方ない。そんなの自分でもわかってるだろ」
痛いところを突かれたように、ノワールは唇を噛んだ。
彼の言葉は残酷なほど正しかった。けれど、それでも。
「……信じてなんて言わない。言えない…。私だって、変なこと言ってるって分かってる。でも……それでも、あなたには、話したかった」
「だったら、信じさせてよ…!君が誰にも言えなかったこと、隠していたこと、全部話して、証明してよ…。」
ノワールは、また迷った。
けれど、もう逃げ場はなかった。
たとえ信じてもらえなくても、否定されても、もう全部を伝えるべきだと思った。
今度こそ、自分の口で。
「……私は、五歳のとき、すべてを思い出したの」
「私ね、元の世界ではただの会社員だったの。毎日、朝から晩まで仕事に追われて、満員電車で押し潰されながら、誰かに褒められるわけでもなく、生きていた。疲れて、擦り切れて、毎日が終わるだけの日々」
「おかしいわよね。人生やり直せるなんて、そんなの、現実にあるわけないのに。でも、私は、嬉しかった。物語の中に入ったみたいで、全部が新鮮で、きらきらしてて……」
ー…何より、貴方が側にいたから。
その言葉は、彼に縋るような言葉は声にすべきではないと飲み下した。
少しの沈黙のあと、ノワールが続ける。
「…でも、幸せも婚約が決まるまでだった。あのとき、私たちが交わした婚約は、ただの政略結婚なんかじゃなかった。国王様からの勅命。聖女様が真に出会うべき相手たちに、他の誰かが近づかないようにするための、“壁”としての婚約」
ジェードの眉がわずかに動いた。
ノワールは、続ける。
「私たち、勅命を受けた女性達にはこう知らされたの。婚約者に愛されてはいけない。婚約者は将来聖女様と惹かれ合うから、それまで他の女性に目移りしないように見張りなさい。このことは誰にも話してはいけない。と。」
「……それを、信じろって…?」
ふるふると、幼子のように首を振り否定を示すノワールだが、ジェードはもう分かっていた。嘘つきな彼女の″信じなくていい″は″信じて欲しい″。何度も絵空事のような話しをするのは″それ″が彼女の中では間違いようもなく真実だから。
「ごめんなさい。…あなたが怒るのは当然だと思ってる。私は、あなたに何も伝えないまま逃げた。あなたを裏切って、浮気もした。言い訳になんてならない。ただ、誰かに寄りかかりたかったの。全部があまりにも重すぎて、誰かの体温に救われたかった」
視界がぼやける。涙が滲んでいた。
「……あの頃のあなたは、優しかった。あたたかくて、まっすぐで、幼いながらに私の居場所になってくれてた。だからこそ、こんな形で傷つけてしまったことが、本当に……ごめんなさい」
頭の奥が、シンと痛む。
ああ、ノワールは、全部終わらそうとしているんだ。と理解できた。
言えないこと、全部話して、
全部認めて、頭を下げて、
僕に嫌われて、僕の前から居なくなろうとしている。
それが″未来″だと悟った顔をしている。
なんで、
言葉にならない絶叫が喉を焼き尽くす。
なんで、なんで、なんで、なんで、
未来も何もかも分かった顔して、
僕のこと平気で裏切って、
自分だって辛かったなんて顔をして、
その上僕からまた離れようとしている。
僕の気持ちは考えなかったの?
今も、僕の気持ちは考えてくれないの?
未来が決まっているなんてそんなはずがない。
だって、君は僕が君を手放すなんていうけれど、こんなに君のことが嫌いになっても手放す気になんてなれない。
勅命婚約で、女性陣は男性陣から愛されてはいけなかった?
なら、スカーレット嬢はどうなんだよ。
彼女はクリス殿に日夜愛を捧げて彼を追いかけ回してたじゃないか。
スカーレット嬢が特殊だったのかもしれない、だとしても、
なんで、君はそうしてくれなかったの…。
溢れる涙はいつのまにか止まり、霞む視界でノワールを見た。
罪人のような顔をして静かに目を伏せる彼女は昔見た彼女のまま慎ましく座っていて、頭の奥で僕が僕を止めようとするのを殴り飛ばした。
もう、いいや。
だって、君が悪いんだもん。
「…え?」
ジェードの刺すように冷たい声に、弾かれるように顔を上げた。彼の顔を見て、ノワールは目を見開き、呼吸を止める。
怒鳴られたわけでもないのに、全身がこわばった。彼の瞳の奥にある感情が、重く圧し掛かってくる。
「僕は浮気の理由を聞いてる。なのに君は…まるで物語みたいな話を持ち出して、どうしたいんだ」
ノワールはかすかに眉を寄せた。
そう言われることは分かっていた。理解されないことも、信じてもらえないことも。でも、それでも。
「私は、本当のことを……」
「まるで前に別の人生があったかのように? 世界の成り立ちが見えてるかのように話して。それ、本気で言ってるの?」
「…信じて、とは言えないわ…。」
「…馬鹿げてる。」
窓の外に視線を投げながら、彼が続ける。
「そんな妄言、誰が信じるんだ。僕を散々裏切っておいて、それが僕に嫌われたくなかったから?だったらッ、だったら…、始めから僕を頼ればよかったじゃないか!助けてって、僕に言えばよかった!」
「ひどいよ、ひどいよノワール。僕に気なんてないくせに。僕のことなんてどうでもいいくせに。なんで、なんでそんな言い草するんだよ…」
ぼろりと、ジェードの大きな瞳から雫が溢れる。
感情が堰き止められなくなった彼は胸を強く抑えながら息を乱す。自分で感情を抑え込もうとしても、とっくに慣れたはずのことが今は全く上手くいかない。
「君がそう言うなら、きっとそうなんだろうって思ってしまう。僕を避け続けた理由が、僕に嫌われたくなかったからなんて理由なら許してしまいそうになる…ッ」
「…ジェー、ド……」
「君が好きだった。僕の手を引いていつも微笑んでくれる君を見て安心していた。なのに急に手を振り解かれて顔さえ見せてもらえなかった僕の気持ちが君に分かるか?やっと、やっと顔を合わせて話ができるのに、それが君が僕を裏切っていた話なんて、知りたくなかった、聞きたくなかった。こんななら…前のまま白い婚約で僕はよかった。」
ぼろぼろと感情を溢れさせるジェードを前にノワールは何もできず、ドレスの布を握りしめていた。
涙を溢れさせ前のめりに話す彼の勢いに圧倒され、言葉が出てこない。
涙を拭ってやりたい、手を握ってやりたいと幼いときの私が言うのに、彼を悲しませた私自身はそれを出来ずにただ彼を見ているだけ。
「何のためにそんな話をしたの…?浮気を誤魔化すために空想を持ち出したって思われても仕方ない。そんなの自分でもわかってるだろ」
痛いところを突かれたように、ノワールは唇を噛んだ。
彼の言葉は残酷なほど正しかった。けれど、それでも。
「……信じてなんて言わない。言えない…。私だって、変なこと言ってるって分かってる。でも……それでも、あなたには、話したかった」
「だったら、信じさせてよ…!君が誰にも言えなかったこと、隠していたこと、全部話して、証明してよ…。」
ノワールは、また迷った。
けれど、もう逃げ場はなかった。
たとえ信じてもらえなくても、否定されても、もう全部を伝えるべきだと思った。
今度こそ、自分の口で。
「……私は、五歳のとき、すべてを思い出したの」
「私ね、元の世界ではただの会社員だったの。毎日、朝から晩まで仕事に追われて、満員電車で押し潰されながら、誰かに褒められるわけでもなく、生きていた。疲れて、擦り切れて、毎日が終わるだけの日々」
「おかしいわよね。人生やり直せるなんて、そんなの、現実にあるわけないのに。でも、私は、嬉しかった。物語の中に入ったみたいで、全部が新鮮で、きらきらしてて……」
ー…何より、貴方が側にいたから。
その言葉は、彼に縋るような言葉は声にすべきではないと飲み下した。
少しの沈黙のあと、ノワールが続ける。
「…でも、幸せも婚約が決まるまでだった。あのとき、私たちが交わした婚約は、ただの政略結婚なんかじゃなかった。国王様からの勅命。聖女様が真に出会うべき相手たちに、他の誰かが近づかないようにするための、“壁”としての婚約」
ジェードの眉がわずかに動いた。
ノワールは、続ける。
「私たち、勅命を受けた女性達にはこう知らされたの。婚約者に愛されてはいけない。婚約者は将来聖女様と惹かれ合うから、それまで他の女性に目移りしないように見張りなさい。このことは誰にも話してはいけない。と。」
「……それを、信じろって…?」
ふるふると、幼子のように首を振り否定を示すノワールだが、ジェードはもう分かっていた。嘘つきな彼女の″信じなくていい″は″信じて欲しい″。何度も絵空事のような話しをするのは″それ″が彼女の中では間違いようもなく真実だから。
「ごめんなさい。…あなたが怒るのは当然だと思ってる。私は、あなたに何も伝えないまま逃げた。あなたを裏切って、浮気もした。言い訳になんてならない。ただ、誰かに寄りかかりたかったの。全部があまりにも重すぎて、誰かの体温に救われたかった」
視界がぼやける。涙が滲んでいた。
「……あの頃のあなたは、優しかった。あたたかくて、まっすぐで、幼いながらに私の居場所になってくれてた。だからこそ、こんな形で傷つけてしまったことが、本当に……ごめんなさい」
頭の奥が、シンと痛む。
ああ、ノワールは、全部終わらそうとしているんだ。と理解できた。
言えないこと、全部話して、
全部認めて、頭を下げて、
僕に嫌われて、僕の前から居なくなろうとしている。
それが″未来″だと悟った顔をしている。
なんで、
言葉にならない絶叫が喉を焼き尽くす。
なんで、なんで、なんで、なんで、
未来も何もかも分かった顔して、
僕のこと平気で裏切って、
自分だって辛かったなんて顔をして、
その上僕からまた離れようとしている。
僕の気持ちは考えなかったの?
今も、僕の気持ちは考えてくれないの?
未来が決まっているなんてそんなはずがない。
だって、君は僕が君を手放すなんていうけれど、こんなに君のことが嫌いになっても手放す気になんてなれない。
勅命婚約で、女性陣は男性陣から愛されてはいけなかった?
なら、スカーレット嬢はどうなんだよ。
彼女はクリス殿に日夜愛を捧げて彼を追いかけ回してたじゃないか。
スカーレット嬢が特殊だったのかもしれない、だとしても、
なんで、君はそうしてくれなかったの…。
溢れる涙はいつのまにか止まり、霞む視界でノワールを見た。
罪人のような顔をして静かに目を伏せる彼女は昔見た彼女のまま慎ましく座っていて、頭の奥で僕が僕を止めようとするのを殴り飛ばした。
もう、いいや。
だって、君が悪いんだもん。
109
あなたにおすすめの小説
【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。
そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。
相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。
トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。
あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。
ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。
そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが…
追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。
婚約者が巨乳好きだと知ったので、お義兄様に胸を大きくしてもらいます。
鯖
恋愛
可憐な見た目とは裏腹に、突っ走りがちな令嬢のパトリシア。婚約者のフィリップが、巨乳じゃないと女として見れない、と話しているのを聞いてしまう。
パトリシアは、小さい頃に両親を亡くし、母の弟である伯爵家で、本当の娘の様に育てられた。お世話になった家族の為にも、幸せな結婚生活を送らねばならないと、兄の様に慕っているアレックスに、あるお願いをしに行く。
愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました
蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。
そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。
どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。
離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない!
夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー
※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。
※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。
婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜
紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。
連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる