Sフレンズ

河衣佳奈

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初めてのセフレ

初めてのセフレⅡ

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「ほら、入りなよ」

達也くんの家に着いた。

リビングが12畳くらいあり、ドアの奥に8畳くらいの洋室がある1LDKの部屋だった。

「綺麗なお部屋ですね」

「そう? 普通だよ。ここに座って」

リビングの2人掛けソファに座る。小さい丸テーブルを挟んだ向こう側に達也くんが座った。

「それで、何かあったの?」

淹れてくれたココアをひと口飲んで、さっきまでの出来事をひと通り話をした。

「その彼氏、最低だね! 佳奈ちゃんの気持ち全く考えてないじゃん」

「それで家を飛び出して、今日は泊まるって言って来たから行くとこもなくて。それで前に真奈美と一緒に会った時に、達也さんのお家近かったこと思い出してつい……」

「そっか、そっか……でも無事で良かったよ。大丈夫かい?」

達也くんの(大丈夫かい?)という声を聞いてまた涙が溢れてきました。こんな形で、しかも達也くんからすれば恋人の友達が押しかけて来たみたいな形になり、迷惑に違いないはず。なのに、叱るわけでも否定するでもなく、こうして話を聞いてくれる。

「本当にごめんなさい……ありがとう」

私は声を絞り出しそう伝えると、堪えていた気持ちが一気に溢れ、大声で泣いていました。

「大丈夫だから……」

達也くんは私の隣に座るとそっと頭を撫でてくれます。

「達也さん……ごめんなさい」

私は達也さんの胸に顔を埋め泣いていました。

暫くすると、スマホに真奈美からおやすみのLINEが着てそれに返信する達也くんの顔を見て我に返り、

「本当にありがとう。私、そろそろ行きますね」

「行くってどこに? もうこんな時間だし……」

「大丈夫です。ネットカフェとかに泊まって明朝帰ります。本当にごめんなさい」

そう言って立ち上がりましたがソファの柔らかさでバランスを崩し、達也くんに覆い被さるように倒れ込んでしまいました。

「あっ!」

咄嗟に私を守ろうとした達也くんの手が私の背中とお尻をヒシと掴み、ぴったりと身体を密着して横たわりました。

一瞬の沈黙の後、
「ごめん、佳奈ちゃん……」

バツが悪そうに達也くんがそう言い、私が身体を離そうとすると、ちょうど達也くんを下に私と見つめ合う形になってしまいました。

私の太腿がちょうど達也くんの股間に乗ってしまっていたのですが、ハッキリと分かるくらいそこが硬く勃っていました。

身体を離さなきゃと思うのに動けずにいる私。

「佳奈ちゃん……」

達也くんに名前を呼ばれ、私はそのまま達也くんに短いキスをしてしまいました。




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