上 下
52 / 53
第二部

小話3.可愛いあいつと二人の世界

しおりを挟む
 目蓋を開くと、眩しい日差しが目に突き刺さった。
 あー……カーテン閉め忘れたのかよ。
 ロシュはそんな不満を思い浮かべたが、視界に映るのは明らかな屋外だ。
 どこまでも続く芝生とまばらに生える広葉樹という、学園とはまるで違う景色に一瞬混乱してしまった。
 そうだ、屋敷買ったんだっけか。
 眠気の残る頭で思い至ると、肩に感じる重みに目を向けた。
 柔らかそうな茶色の髪が風になびき、甘く清潔な香りがふわりと香る。
 小さな寝息をたてて眠るアリシアを見て、ようやく状況が理解できた。
 首都から遠く離れたこの土地で、大きな木の幹に寄りかかって昼寝をしていたのだ。
 握ったままの手は小さく頼りないが、絡めるように繋がれている。
 意識がなくとも離れないことを思うと堪らなくなり、薄紅色の頬にそっとキスをした。

「んぅ……?」

 アリシアは繋いでいないほうの手で目をこすり、ぼんやりとこちらを見上げてくる。
 寝ぼけ眼のままふにゃりと笑うと、腕にぎゅっと抱きついてきた。

「えへへ、寝ちゃった」

 はにかむ笑顔は愛らしく、身を委ねきっている仕草は庇護欲をそそられてしまう。
 温かく柔らかな身体を抱き寄せると、ピンク色の唇が差し出される。
 すぐさま同じものを合わせると、少し冷えていたものの極上の感触を味わうことができた。
 アリシアの身体はどこもかしこも柔らかい。
 自分にはないものを堪能していると、アリシアは身体を押し付けるように身動ぎした。
 触れるだけだったキスはいつしか深いものに変わり、今は官能を掻き立てる動きになっている。
 互いの身体をまさぐり合っていると、艶やかな布地に手が触れた。
 薄桃色の花のようなドレスは自分が贈ったものだ。
 幾重にも重なる布は奥に進むにつれ濃い色に染まり、アリシアの素肌を想起させる。
 あと少しで蜜を湛える花弁に触れられる。
 くらくらするほどの興奮に身を任せていると、ほっそりとした手が弱い抵抗を示した。

「誰かに見られたら、恥ずかしいよ……」

 頬を染めてうっすら瞳を潤ませた顔は、逆に自分を煽っているのではないかと思ってしまう。
 ロシュは一瞬だけ手を止めると、アリシアと額を合わせた。

「俺たち以外、誰もいねぇよ」

 視界に映るすべてが自分の土地なのだから、他人の視線などあるはずがない。
 アリシアもそれは承知しているはずだが、あまりに開放的すぎて戸惑っているのだろう。
 健全すぎる日差しは若干の後ろめたさを生むが、動きを止めるには至らない。
 ふわふわのドレスを剥き続けると、ようやく真っ白な下着が姿を現した。
 そよ風の中でふっくらとした肌が存在を主張していて、つい喉を鳴らしてしまう。
 こんな場所で行為に及ぶなど、アリシアは怒るのではないか。
 僅かに浮かんだ考えから視線を合わせると、困ったような笑みを浮かべていた。

「ロシュってば、そんなに見たいの?」

「見たいに決まってんだろ」

「しょうがないなぁ……いいよ、脱がせて?」

 アリシアはドレスを乱したまま芝生に横たわった。
 薄桃色の布を背にしていると、花の妖精なのではないかと思ってしまう。
 しかしそうではない証拠に、胸のリボンを解くと女性的な胸が姿を現した。
 強い木漏れ日がアリシアの身体に降り注ぎ、光と影が肌を染め上げる。
 ゆっくりと立ち上がる胸の先端を凝視していると、アリシアは上目遣いに見つめてきた。

「もう、黙って見てないで何か言ったら?」

 真っ赤に染まった頬や唇からは相当な羞恥を窺える。
 今のアリシアが身につけているものは、太腿まで伸びる白い靴下と茶色のブーツ。
 そしてうっすら染みが滲むショーツだけだ。
 晴れ渡った屋外という場所も合わせて、アンバランスすぎる光景に目眩がしそうだ。
 しかしロシュは大きく息を吸い込み、気持ちを整えてから口を開いた。

「綺麗だ」

 なんと気障ったらしい言葉なのだろう。
 だが、そう思ってしまったのだから仕方がない。
 微かに揺れる胸を見つめていると、アリシアは満足そうに口元を緩めた。

「ね、ロシュ……あたしが脱ぐとこ、見たい?」

 そう言うと、アリシアは自らショーツに手を伸ばした。
 細い紐の部分に親指をかけ、焦らすような速度で下へと進めていく。
 真っ白な布に隠された場所は、目にしなくともありありと想像できる。
 髪と同じ色の慎ましやかな下生えの奥には、愛液を湛える泉がある。
 それは今も潤い続け、すぐにでも自身を受け入れてくれるだろう。
 早く……早くその場所に食らいつきたい。
 狂おしいほどの欲求を視線に込めていると、アリシアは小さく笑った。

「やっぱり駄目」

「なんでだよ」

「だってすっごく睨んでくるんだもん」

「睨んでねぇよ」

「今のロシュ、お肉を前にしたグリフォンみたいだよ?」

「早くお前が欲しいんだよ」

 するりと出てきた言葉は、普段なら絶対口にできないものだろう。
 それでも言ってしまったのは、それほど求めているということだ。
 どうしてそれが分からないのかと歯噛みしていると、アリシアがそっと目元を覆ってきた。

「目、閉じてて?」

「いいだろ、見せろよ」

「いっぱい濡れてるから、恥ずかしいの」

 色香にまみれた言葉を前に、今すぐすべてを剥いでしまいたくなる。
 しかしアリシアが自分で脱ぐと言っているのだから、こんな貴重な機会を奪うこともないだろう。

「五秒だけな」

「せっかちだなぁ」

 くすくすと笑う声が心地よい。
 ほんの少し目を閉じるだけだ。
 そうすれば、欲に濡れた身体を思う存分味わえる。
 ブーツを履いたままの脚を大きく開き、日差しで照らされた場所にしゃぶりついてやろう。
 舌で解し、自身を押し込み、胸の形が崩れるほど強く突き上げてしまえたら。
 アリシアはどれほど甘い声をあげてくれるだろうか。
 そのためならば数秒目を閉じることなど容易いことだ。
 アリシアの手を押し返し、眩しい日差しからほんの少しだけ逃れる。
 すると不思議と闇は広がっていき、木漏れ日は遥か遠くへ去ってしまった。

*

「ロシュ? ねぇ、ロシュってば」

 可愛らしい声とともに、肩を揺すられる感触に気づいた。
 どうやらうたた寝をしていたらしい。
 高く昇った太陽は容赦のない日差しを降り注ぎ、珍しいことに暑さを感じた。

「一緒に泳ごうって言ったのに、どうしてずぅっと寝てるの?」

「あー……泳ぐ?」

 ぷりぷりと怒っている顔はいつもながらに愛らしい。
 寒冷な地域であるこの国では、水遊びができる夏季はほんの僅かしかない。
 緩慢な頭を振って顔をあげると、そこには肌を広く出したアリシアの姿があった。
 下着よりも面積の狭い布は、頼りない紐だけで支えられている。
 白い肌には黒い水着がよく映える。
 普段から厚着をしているせいか、アリシアの肌は絹のように白かった。

「一人で遊ぶのも飽きちゃったよ。ロシュも泳ご?」

 どうやらここは湖の湖畔らしい。
 首都では絶対にありえない場所に思考を巡らせると、ようやく思い出した。
 そうだ、庭の湖で遊ぼうって言ってきたんだよな。
 せっかくのおねだりを忘れるなんてどうかしている。
 自分も下着に似た水着を着ていることを思い出し、手を引くアリシアに素直に従った。

「ここのお水、すっごく綺麗なの! ほら、えいっ!」

 悪戯っぽく水をかけられるが、無邪気な仕草は微笑ましさが勝り怒る気などさらさらない。
 太陽の光を跳ね返す水飛沫より、アリシアの笑顔のほうが眩しい。
 そう思いながらも口にはせず、透明な水に身体を沈めた。

「結構深いな。お前、足届くのか?」

「もうっ、馬鹿にしないでくれる? これくらいなら平気だもん」

 どうやら水深は胸元くらいまでらしい。
 泳ぐというより浸かるようなものだが、背の低いアリシアにとってはちょうどいいのだろう。
 水の中でぴょんぴょん跳ねながら手を引き、岸からゆっくり離れていった。

「あっちに小さな陸があってね、綺麗なお花が咲いてたんだ」

「あんな先まで行ってたのか?」

「誰かさんが寝ちゃうからでしょ」

 ぷくっと頬をふくらませるが、わざとだということくらい分かる。
 小さく謝ると機嫌を直してくれたらしく、目にしたあちこちに案内された。
 そのどれもが素朴な景色だったが、そういうことに目を向けられるアリシアが愛おしかった。

「そんだけ水に入ってたんなら、身体冷えてんじゃね?」

「大丈夫だよ。今日は暑いもん」

 繋いだ手はほんのり温かかったが、身体もそうとは限らない。
 いくら暑いといっても冷えすぎるのはよくないだろう。
 最初の岸辺はまだ遠く、ひとまずその場で抱きしめてみた。

「ほら、冷たくなってる」

 浮力のせいかうまく力が入らない。
 しかし水着姿ならば素肌で触れあう場所も多く、ひんやりとした体温を感じられた。

「ロシュ、あったかいね」

 アリシアはぴょんと水底を蹴り、首にぎゅっと抱きついてくる。
 水中で脚の浮いた身体を支えることなど容易で、抱えるように腰を抱いた。
 冷えた肌は心地よく、甘えるように縋りつかれるといやがおうにも反応してしまう。
 すぐに気づかれるだろうから、誤魔化すようにアリシアの肩に目をやった。

「お前、肌赤くなってんぞ」

「日焼けしたみたい。痛くなっちゃうかなぁ」

「どうだろうな。診てやるよ」

 細い肩紐をずらすと、真っ白な線が現れた。
 赤と白がくっきりと分かれた場所は、どうしてか気持ちを掻き立てるものがある。
 その境界に舌を這わせると、水で冷えた部分と日焼けで熱を持った部分があり、温度の対比が心地よい。

「んっ、もぉ……どうして舐めるの?」

「痛くなんねぇようにだよ」

「ひゃぅ……嘘つきぃ……っ」

 簡単に喘ぐアリシアを抱きかかえ、片手で水着の紐を解く。
 水面から覗くアリシアの肌は、日焼けのせいか白い水着を着ているように見えた。
 冷えた水の中だからか、アリシアの胸はすでにつんと尖っている。
 しかしそうではない理由を重ねたくて、指先できゅっと摘まみ上げた。

「やぁ、そこ、ぎゅってしちゃ……」

「気持ちよくなるんだろ?」

「うぅ……馬鹿ぁ」

 頬を染めて睨まれても怖くもなんともない。
 そんなことをされてもただただ欲情してしまうだけだと分からないのだろうか。
 男の劣情をまるで理解しないアリシアは、憎らしくも愛らしくもある。
 軽いキスを仕掛けながら手を下に進めていくと、僅かな布地の隙間に指を入れた。

「ちゃんと濡れてんじゃんか」

「そんな、こと……水で濡れてるだけだもん……っ」

「へぇ? これが水なんだ?」

 脚の間にはぬるりとした感触があり、水とはまるで違うものだ。
 しかしアリシアは頑なにそうだと訴えているのだから、あえて指摘するのはやめてやろう。
 指先でひっかくようにくすぐると、その度に水面がぱしゃりと揺れた。

「あん……もぉ、ちゃんと触って……!」

「お前が意地張るのが悪いんだろ」

「分かってるくせにぃ……」

 涙目で擦りつけられると、これ以上焦らすのも可哀想な気がしてくる。
 そろそろもっと触れあいたいと思っていたところだ。
 水着の隙間から指を更にねじ込み、ぬかるんだ場所にゆっくり差し込んだ。

「んぁ……っ!」

 水の中にいるはずなのに、指に触れる場所は燃えるように熱い。
 体温を馴染ませるように動かしていると、アリシアはほぅっと息を吐いた。

「ロシュ……指、冷たい。あたしの中であっためて?」

「指だけでいいのかよ?」

「やぁ、意地悪ぅ……っ」

 言葉の通り、冷えた指がぎゅっと締め付けられた。
 柔らかく温かい場所は指の動きにつられて何度も蠢き、熱い吐息が肩にかかる。
 耳に届く水音は湖のものだけなのだろうか。
 これ以上耐える必要はないだろう。
 アリシアの感じる場所を指で叩きながら、水中で腰の位置を合わせた。

「冷たい指じゃなくて、熱いの突っ込んでやるからよ」

 普段なら絶対にできないような姿勢でも今は可能だ。
 アリシアを抱きかかえながら指を抜くと、惜しむような悲鳴が聞こえた。
 水着をずらすと冷えた水に晒されるが、熱も堅さも衰える気配はない。
 このまま熱く柔らかな空間に入り込んで、思う存分味わい尽くそう。
 しがみついてくるアリシアにキスをしながら、水中で場所を探るために目を閉じる。
 なのに目蓋を閉じた途端にすべての感覚が遠のいていき、周囲に闇が満ちていった。 

*

 柔らかな振動に目を覚ますと、冷たいシーツの感触に気づく。
 どうやら眠ってしまっていたらしい。
 ロシュはゆっくりと頭をあげると、もたれ掛かっていたベッドに目を向けた。
 天蓋つきの大きなベッドには、制服姿のアリシアが横たわっている。
 赤く腫れた目尻が痛々しく、そっと触れても目を覚ます気配はない。
 仕方なくベッドに腰掛けて石造りの室内を見渡した。
 広々とした部屋は、寮の自室の数倍はあるだろう。
 仕切りによって様々な部屋が作られ、小ぶりなソファが置かれた居室が目に入る。
 賓客に相応しい調度品の数々は、アリシアが好みそうな色で揃えた。
 カーテンの向こうには猫足が付いた真っ白なバスタブに、金色のシャワーまである。
 必要な設備をすべて備えた場所は、ここだけで生活のすべてがまかなえるほどだ。
 壁一面に作ったクローゼットには、お姫様のようなナイトドレスだけが詰まっている。
 なぜかというと、それ以外を着る必要などないからだ。

 ここは資産家が作った宝物庫。
 数百年前に建てられたものだが、堅牢さは今も維持されている。
 宝物である彼女を住まわすのに相応しい場所には、自分とアリシアの二人しかいない。
 留学生が帰ったあと。
 逃げるアリシアを捕まえ、有無を言わさずに攫ってきた。
 最初は泣きわめいていたが、疲れて眠っている間にここへと運んだのだ。
 ロシュはうっとりとしながらアリシアに触れ、薄暗い笑みを浮かべる。
 目が覚めたら、こいつはなんと言うだろう?
 この部屋はすべてが揃っているように見えて、あるべきものがない。
 たくさんの魔法灯があるせいで気づかないが、自然光がまるでないのだ。
 ここまで広い部屋なのに窓が一つもない。
 それは当然のことで、宝物庫は地下深くに作られていた。
 そして唯一の扉は無骨で分厚い鉄製で、正規の鍵以外の開放を拒んでいる。

 ふわふわとした髪を指に絡めながら、ロシュは壁へと目を向けた。
 骨董品に見えるくすんだ金具に、アリシアは気づくだろうか。
 作り付けの棚の中には様々なものが隠され、出番を今か今かと待ち構えている。
 眠っているうちに手錠をかけ、足枷とともにベッドに縛り付けてしまおうか。
 それとも、鎖の付いた首輪をつけてしまうのもいい。
 一日中、絶えずアリシアと繋がっていたい。
 食事も入浴も排泄もすべて間近で見ていよう。
 こいつは俺だけのものだ。
 誰にも譲ることのできない決意を胸に、震える唇を指で撫でた。

「これでずっと一緒だな」

 涙の残る寝顔が愛らしく、今すぐにでも抱きしめてやりたい。
 しかし安らかな眠りを邪魔するのは可哀想だから、軽いキスをするだけにとどめておこう。
 甘い感触に身を震わせながら目を閉じれば、確かな幸福感がこみ上げてくる。
 それは薄暗い闇に沈んでいき、意識までもが溶けていった。

*

 カーテンの隙間から朝日が差し込み、的確にロシュの目蓋を貫いていた。
 顔をしかめて手をかざすが、一度受けてしまった刺激はなかなか消えない。
 見慣れた天井は数年間過ごした寮のもので、隣には温かな存在が触れていた。
 確か……あの高飛車な留学生とのことがようやく落ち着いたんだよな。
 ということは、今まで目にしていたものはすべて夢なのだろう。
 ありとあらゆる空間を行き来してしまった気分で、さすがのロシュも精神疲労を感じていた。
 ってか、なんだよあれは……。
 自分の願望を映したアリシアの言動は、現実にはありえないものばかりだった。
 屋外で行為に及ぶことなどアリシアは許さないだろうし、あんなに素直に甘えてもくれない。
 しかしそれを屈するのがまたいいのだと思っていると、ふと最後の光景が蘇った。
 広々とした密室で、自分は何をしようとしていたのか。
 はっきりと思い浮かんではいたのだが、あまりの妄想にげんなりとしてしまった。

「我ながらドン引きだよな……」

 さすがにあれはない、よな?
 自分自身に問いかけるが、正直あまり自信がない。
 夢とは潜在意識の現れともいうし、興味がないわけではない。
 夢では触れることはなかったが、あの道具たちを使ったらどうなるのだろう。
 朝だからというだけではない理由で自身が熱を持ち、安らかな寝息をたてるアリシアを揺すった。

「おい、アリシア。お前、都会と田舎ならどっちがいい?」

「むぅ……なぁに?」

「いいから。都会と田舎」

「んー……このへんは便利でいいけど、実家みたいな田舎がいいかなぁ」

 寝ぼけ眼ではあるが、理由がしっかりしているから本心と捉えていいだろう。
 再び眠りに落ちそうなアリシアを抱き寄せ、高い体温を全身で堪能する。
 こうなったら広大な庭と湖と地下室がある屋敷を買い、今の夢で見たことをすべて実現してやる。
 そう決意してしまった大きな理由は、夢の終わりかたにあった。
 なんで毎回寸止めだったんだよ……!
 夢の中で思いっきりアリシアを味わうことができたら。
 妄想に染められた痴態を目にすることができたら。
 ここまで夢に執着することもなかっただろう。
 いつか、いや、近い将来、絶対実現すると決めた。

「とりあえずもっかいヤるか」

「とりあえず、って何よぉ……」

 不満げに呻くアリシアだが、夢と同じく身体に触れれば小さく喘いでくれる。
 確かに自分の腕の中にいると感じながら、ロシュは柔らかな身体をきつく抱きしめた。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

サラ・ノールはさみしんぼ

恋愛 / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:260

精霊たちの献身

恋愛 / 完結 24h.ポイント:92pt お気に入り:1,046

甘やかして……?

BL / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

魔拳のデイドリーマー

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:1,143pt お気に入り:8,522

桜の季節

恋愛 / 完結 24h.ポイント:220pt お気に入り:7

黒魔女さんは炎狼を捕まえたようです。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:28pt お気に入り:60

呪物ショップの店主呪戀魔「呪界団地編」

ホラー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:7

ヒヨクレンリ

恋愛 / 完結 24h.ポイント:269pt お気に入り:884

突然の契約結婚は……楽、でした。

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:83,742pt お気に入り:2,397

処理中です...