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第2章:新たな漂流先――森の離宮
第41話:旅立ちの前夜
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――それからあっという間に年が明け、辺境伯領を去る前日。
オーギュスト様のお気に入りだというレストランへ、連れて行ってもらえることになった。
セヴラン先生は空気を読んだのか、それとも最後に温泉を堪能したかったのか、
「2人だけで行っておいで」と、笑って送り出してくれた。
「わぁ……すごく素敵な場所ですね。連れてきてくださって、ありがとうございます」
「喜んでもらえて良かったよ」
窓の外には、雪をいただいた山並みが見える。
暖炉の火が小気味良く弾け、テーブルに置かれた蝋燭が優しく揺らめく。
帝都の華やかさとは違う落ち着いた温もりが、ここにはある。
「辺境伯領って、良い所ですね。自然の恵みがいっぱいで、どこか懐かしいです」
「そうだろう? 帝都と違って、時間が少しゆっくりなんだ」
「そういえば、今朝またアルフォンス殿下とシャルル様がいらっしゃったんです」
「2人が? またどうして」
「“やけどの具合を見に来た”って仰ってましたけど……薬なら、私だって持ってるのに」
「ははっ……なるほどね」
「だいたい、『ヘレナはすぐ包帯を取る』って怒るけど……それってもはや、夫というより舅ですよね?」
「確かに。あいつは昔から、そういうところがある」
――心配してくれているのは分かるけど。
どうしてああも、素直じゃないかなぁ。
「しかし、変わったこともあるものだね。毎年、年末の挨拶には来てくれても、続けて屋敷を訪ねてくることなどなかったのに」
「よほどお暇だったんじゃないですか?」
オーギュスト様は、ふっと意味ありげに笑った。
「奥さんに会いたかったんじゃないのかな?」
「それは絶対にないですねー」
「そうなのかい?」
「そうなのです」
「うーん……だが、アルフォンスは、エレナの話になると、少しだけ声が柔らかくなるんだ」
「……気のせいです」
「かもしれないね。でも、エレナが離宮に戻る前に、もう一度顔を見ておきたかった――そんな気持ちがあったとしても、不思議じゃないと思うけどね」
「……」
「ま、本人が言わない限り、真意は分からないけど。……不器用な子だからなあ」
それからゆっくりとディナーを楽しみ、食後のお茶を飲んでいた頃。
管楽器による生演奏が始まり、周囲の夫婦連れが次々に席を立ち、音楽に合わせて踊り始めた。
いいなぁ。
こういうの、ずっと憧れてた。
でも、私には縁のない時間みたい。
――手を取られて踊るなんて、夢でしか見たことないや。
殿下は、クリステル様と、ここにも来たのかな……。
2人が並んで踊る姿を思い浮かべただけで、胸の奥がチクリと痛んだ。
――どうせ私には関係のない世界だわ。
そう諦めかけた矢先、オーギュスト様がふと微笑んだ。
「せっかくだから、私たちも踊ろうか?」
「え……、あ、はいっ!」
すごい。
わたし今、オーギュスト様と踊ってる!
カリがいたら、絶対にこの瞬間を描いてもらうのに。
小さな手紙サイズにして、胸元に忍ばせて、いつでも眺められるようにしたい。
「オーギュスト様って、立派な体躯をされてますよね。軍か騎士団に所属している方みたい」
「昔は剣を握っていたからね」
剣を構えるオーギュスト様かぁ。
きっと、今よりもっと近寄りがたい雰囲気だったんだろうな。
「今では、そういうこともなくなりましたか?」
「エレナが輿入れしてきてくれて、王国との間では平和が保たれているからね」
「そうですか」
私でも、少しは役に立ててるのかな……。
「……アルフォンスとは、うまくやっている?」
「オーギュスト様の目には、どんなふうに映りますか?」
私の問いに、オーギュスト様は少しだけ思案するように、私の首元に視線を落とした。
「……そうだね。正直に言えば、夫婦らしい温もりは、まだ感じられないかな」
「確かに……実態は、夫婦とも言えません」
「それは、セレスティーナの形見だろう?」
「え?」
「アルフォンスの母君が大切にしていたものだ。……大事に思っていない人に贈ったりなどしない」
「これはっ……結婚指輪のサイズが、合わなかったから、応急処置的に――」
――そう言いながら、自分でも言い訳じみていると分かっていた。
「本気でそう思ってる?」
「……」
「なぜ素直に心を開かないのか。――君たちを見ていると、そう思うことがある。若者に対する、やっかみかな?」
「殿下のこと、よくご存じなんですね」
「長い付き合いだから。……あいつは、言葉にするのが苦手でね。大事なことほど、黙ってしまう」
「……これ、あの時の傷ですか?」
オーギュスト様の左腕を指さすと、明らかに動揺したのが分かった。
「――何のことかな?」
「10歳のころ、人さらいにあったんです。死を覚悟したとき、助けてくれた男性がいました。帝国軍のマントを着ていて、皆から“将軍”と呼ばれていた人。……オーギュスト様ですよね?」
「エレナ……」
「別に、運命を感じたからじゃありません。気づいたら、惹かれていました。もし……もしも、再婚を考えることがあったら、私のことを候補に入れてくれませんか?」
「冗談でも嬉しいな」
「冗談なんかじゃありません」
「……エレナ、君はアルフォンスの妻だ」
「1年数カ月後には、離縁される妻です」
「それでも、今は、彼の妻だ」
「私たちは、白色の結婚です」
「ん? 白色の、なんだって?」
「え、あれ? えっと……普通の夫婦がすることを……しない夫婦? みたいな。あれ? 違います?」
「……」
――単語帳! あれがないと、こういう時ほんと困るんだから!
「とにかく、私、今よりずっと良い女になります。それでも、選ばれなかったら……その時は、ちゃんと諦めますから――」
「エレナは今でも十分素敵なレディだよ。そして、君に相応しい男は私じゃない」
「私はっ、オーギュスト様が――」
「エレナ、これ以上は。……君の気持ちが、誰かに誤解される前に、止めておこう」
「……申し訳ありません」
気付けば、数曲続けて踊ってしまっていた。
けれど、結局最後まで、私が欲しかった返事はもらえなかった。
……なんというか。
改めてオーギュスト様を仰ぎ見る。
もう誰かに心を預けている人特有の、揺るぎない眼差しっていうか。
あぁーぁ。
こういう時、自分の察しのよさが嫌になる。
――知らなければ、もう少し夢を見ていられたのに。
これは、振られたってことなのかな。
ううん。今は“まだ”ってこと。
私は王国の女なの。こんなことで、終わらせたりはしない。
終わらせるのはーー私が本当に諦めたときだけ。
それに――私を助けてくれたのがオーギュスト様だってことは、否定されなかった。
誰にも祝福されない結婚式で、私は誓ったんだもの。
あの時の青年に、必ず会いに行くって。
もっとずっと素敵な女性になって、振り向かせてみせるんだから!
オーギュスト様のお気に入りだというレストランへ、連れて行ってもらえることになった。
セヴラン先生は空気を読んだのか、それとも最後に温泉を堪能したかったのか、
「2人だけで行っておいで」と、笑って送り出してくれた。
「わぁ……すごく素敵な場所ですね。連れてきてくださって、ありがとうございます」
「喜んでもらえて良かったよ」
窓の外には、雪をいただいた山並みが見える。
暖炉の火が小気味良く弾け、テーブルに置かれた蝋燭が優しく揺らめく。
帝都の華やかさとは違う落ち着いた温もりが、ここにはある。
「辺境伯領って、良い所ですね。自然の恵みがいっぱいで、どこか懐かしいです」
「そうだろう? 帝都と違って、時間が少しゆっくりなんだ」
「そういえば、今朝またアルフォンス殿下とシャルル様がいらっしゃったんです」
「2人が? またどうして」
「“やけどの具合を見に来た”って仰ってましたけど……薬なら、私だって持ってるのに」
「ははっ……なるほどね」
「だいたい、『ヘレナはすぐ包帯を取る』って怒るけど……それってもはや、夫というより舅ですよね?」
「確かに。あいつは昔から、そういうところがある」
――心配してくれているのは分かるけど。
どうしてああも、素直じゃないかなぁ。
「しかし、変わったこともあるものだね。毎年、年末の挨拶には来てくれても、続けて屋敷を訪ねてくることなどなかったのに」
「よほどお暇だったんじゃないですか?」
オーギュスト様は、ふっと意味ありげに笑った。
「奥さんに会いたかったんじゃないのかな?」
「それは絶対にないですねー」
「そうなのかい?」
「そうなのです」
「うーん……だが、アルフォンスは、エレナの話になると、少しだけ声が柔らかくなるんだ」
「……気のせいです」
「かもしれないね。でも、エレナが離宮に戻る前に、もう一度顔を見ておきたかった――そんな気持ちがあったとしても、不思議じゃないと思うけどね」
「……」
「ま、本人が言わない限り、真意は分からないけど。……不器用な子だからなあ」
それからゆっくりとディナーを楽しみ、食後のお茶を飲んでいた頃。
管楽器による生演奏が始まり、周囲の夫婦連れが次々に席を立ち、音楽に合わせて踊り始めた。
いいなぁ。
こういうの、ずっと憧れてた。
でも、私には縁のない時間みたい。
――手を取られて踊るなんて、夢でしか見たことないや。
殿下は、クリステル様と、ここにも来たのかな……。
2人が並んで踊る姿を思い浮かべただけで、胸の奥がチクリと痛んだ。
――どうせ私には関係のない世界だわ。
そう諦めかけた矢先、オーギュスト様がふと微笑んだ。
「せっかくだから、私たちも踊ろうか?」
「え……、あ、はいっ!」
すごい。
わたし今、オーギュスト様と踊ってる!
カリがいたら、絶対にこの瞬間を描いてもらうのに。
小さな手紙サイズにして、胸元に忍ばせて、いつでも眺められるようにしたい。
「オーギュスト様って、立派な体躯をされてますよね。軍か騎士団に所属している方みたい」
「昔は剣を握っていたからね」
剣を構えるオーギュスト様かぁ。
きっと、今よりもっと近寄りがたい雰囲気だったんだろうな。
「今では、そういうこともなくなりましたか?」
「エレナが輿入れしてきてくれて、王国との間では平和が保たれているからね」
「そうですか」
私でも、少しは役に立ててるのかな……。
「……アルフォンスとは、うまくやっている?」
「オーギュスト様の目には、どんなふうに映りますか?」
私の問いに、オーギュスト様は少しだけ思案するように、私の首元に視線を落とした。
「……そうだね。正直に言えば、夫婦らしい温もりは、まだ感じられないかな」
「確かに……実態は、夫婦とも言えません」
「それは、セレスティーナの形見だろう?」
「え?」
「アルフォンスの母君が大切にしていたものだ。……大事に思っていない人に贈ったりなどしない」
「これはっ……結婚指輪のサイズが、合わなかったから、応急処置的に――」
――そう言いながら、自分でも言い訳じみていると分かっていた。
「本気でそう思ってる?」
「……」
「なぜ素直に心を開かないのか。――君たちを見ていると、そう思うことがある。若者に対する、やっかみかな?」
「殿下のこと、よくご存じなんですね」
「長い付き合いだから。……あいつは、言葉にするのが苦手でね。大事なことほど、黙ってしまう」
「……これ、あの時の傷ですか?」
オーギュスト様の左腕を指さすと、明らかに動揺したのが分かった。
「――何のことかな?」
「10歳のころ、人さらいにあったんです。死を覚悟したとき、助けてくれた男性がいました。帝国軍のマントを着ていて、皆から“将軍”と呼ばれていた人。……オーギュスト様ですよね?」
「エレナ……」
「別に、運命を感じたからじゃありません。気づいたら、惹かれていました。もし……もしも、再婚を考えることがあったら、私のことを候補に入れてくれませんか?」
「冗談でも嬉しいな」
「冗談なんかじゃありません」
「……エレナ、君はアルフォンスの妻だ」
「1年数カ月後には、離縁される妻です」
「それでも、今は、彼の妻だ」
「私たちは、白色の結婚です」
「ん? 白色の、なんだって?」
「え、あれ? えっと……普通の夫婦がすることを……しない夫婦? みたいな。あれ? 違います?」
「……」
――単語帳! あれがないと、こういう時ほんと困るんだから!
「とにかく、私、今よりずっと良い女になります。それでも、選ばれなかったら……その時は、ちゃんと諦めますから――」
「エレナは今でも十分素敵なレディだよ。そして、君に相応しい男は私じゃない」
「私はっ、オーギュスト様が――」
「エレナ、これ以上は。……君の気持ちが、誰かに誤解される前に、止めておこう」
「……申し訳ありません」
気付けば、数曲続けて踊ってしまっていた。
けれど、結局最後まで、私が欲しかった返事はもらえなかった。
……なんというか。
改めてオーギュスト様を仰ぎ見る。
もう誰かに心を預けている人特有の、揺るぎない眼差しっていうか。
あぁーぁ。
こういう時、自分の察しのよさが嫌になる。
――知らなければ、もう少し夢を見ていられたのに。
これは、振られたってことなのかな。
ううん。今は“まだ”ってこと。
私は王国の女なの。こんなことで、終わらせたりはしない。
終わらせるのはーー私が本当に諦めたときだけ。
それに――私を助けてくれたのがオーギュスト様だってことは、否定されなかった。
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