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第7話 お妃候補
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あれから8年後。
今は亡き王妃様が産んだ唯一の男児であるリシャール殿下は、18歳になり成人するのと同時に立太子した。
そして、本格的なお妃選びが始まった。
条件は、14歳~22歳までの伯爵家以上の令嬢とのことで、婚約者がいない令嬢を持つ両親はこぞって妃候補に名乗りを上げた。
ロワーヌ侯爵令嬢だった私は条件を満たしてはいたけれど、庶子という出自のためか、両親は私を推薦しなかった。
16歳になるというのに、私は未だ、貴族の邸宅で開かれるお茶会にさえ参加したことがない。義母であるミシェル夫人が、ただの一度も私をそういう場へ連れて行かなかったからだ。
いわんや社交界デビューなど果たしているはずもない。
なのに。
13歳から貴族学院へ入学して以来、学年首位をキープしている私に目を付けた学院長が私を妃候補に推薦をした。通常は15歳で迎える社交界デビューを果たしていない私が王宮へ上ることを忌避した両親の意向を汲み、学院で殿下と初対面を果たすことになったわけだが――そこで私は、あの時の少年と再会した。
「ただのレオ」と名乗った、小難しい性格をしたあの少年は、王国の第一王子・リシャール殿下だった。
そして。すでに成人している彼の瞳は、青色ベースの中心に黄金が混ざっていた。
初対面のあの日。私の胸の高鳴りとは裏腹に、彼は“ディー”のことなど全く覚えていなかった。
そりゃそうか。
だってあの時の私は、少年と見間違われるような外見をしていたし、髪の毛だって栗色に染めていたから。
でも――心の底から初めて会うといった感じの、素っ気ない挨拶を殿下から返されたとき、私の中で、苛立ちとも落胆ともいえない複雑な感情が湧き起こった。
正直、王太子妃なんて地位には髪の毛ほどの興味もなかったけれど、このままレオの中に何の印象も残せないまま妃候補から外されてしまっては気が収まらない。
今度はさくらんぼの種飛ばしなんて幼稚なものじゃなくて、立派な淑女になった私の魅力をもってして、もう一度レオを“ぎゃふん”と言わせてやりたい。
そうして、レオが私に興味を抱いた頃、私がディーだと明かして驚かせてやるんだから!
そんな厄介な感情を抱いたのだった。
こうして私を含めた6人の女性が妃候補として選ばれたわけだが、当然のように社交界デビューを果たしている高位貴族のご令嬢たちとは明かに毛色が異なる私は、早々に悪目立ちすることになる。
他の妃候補と違い、殿下に微笑まれても、スマートなエスコートを受けても、嬉し恥ずかしって感じに頬を染めることはない。
だってあの微笑み! どう見ても偽りの笑顔。張りぼてだもの。
私が瞳に映したいのは、幼き日に見たレオの姿だ。心から笑ったり悔しがったりする、あの素顔が見たいのだ。
だから私は、努めて殿下が興味を持ちそうな話題を振った。
同時に、誰よりも熱心に妃教育へ取り込み、ダンス以外は飛びぬけて優秀な成績を修めた。
ちょっとでも私に関心を持ってもらえるように、と。
半年経っても私の正体に気づく気配のない殿下にしびれを切らして、髪の毛を栗色に染めてみたのだけれど、単に彼の気を引きたいがために行なった愚かな行為と見なされただけで、全く功を奏さなかった。
結果として、『殿下を支える側近としてなら逸材と言えるが、妃となると評価が二分する』というのが、大方の私に対する見方となった。
誰もが私の処遇に頭を悩ませる中、お妃選びから1年半が経っても王室はリシャール殿下の妃候補を絞れずにいた。そんな中、彗星のごとく現れたのが聖女リリーだ。
みんな思っただろう。
「もう、王太子妃は聖女で良いではないか」と。
私だって殿下が選んだ女性ならば、祝福するつもりだ。
妃候補として得られる恩恵なら、もう十分に受けた。今なら国内最難関の文官試験にも受かるだろう。
でもなぁ、あの性悪聖女はないでしょ。センスがなさすぎる。
「……ん」
気が付くと、冷たい土の上に直に寝転がっていた。尾てい骨と頬にズキンとした痛みが走り、意識が覚醒する。
辺りは薄暗く、据えた匂いがする。目の前には鉄格子が。
しばらくして暗闇に目が慣れ、周りを見渡すと、向かい側には薄汚れた衣服を着た中年の女性が疲れ切った様子で土の上で寝ていた。
「ここは……地下牢? えっと……殿下がナッツ入りのお菓子を食べそうになったところを止めて……投獄されたんだ」
王国には身分制度が残っていて、平民と貴族とでは、留置される場所も異なる。
私がロワーヌ侯爵家の令嬢だと知ったうえで「平民牢」へ入れんだ。
もしかすると、殿下の命令かもしれない。
しばらくすると、含み笑いを浮かべた衛兵が鉄格子の前に来た。
「おいっ。取り調べをするから出ろ」
再び乱暴に両手を後ろで拘束され、取調室まで連れて行かれる。
衛兵に背中を小突かれながら部屋へ入ると、近衛騎士団長が足を組んだ姿勢で椅子に背中を預けていた。
「“高飛車令嬢”がいい気味だ。どうだ、平民になった気分は?」
『平民になった気分』も何も。
私、下町育ちの元・平民だし。
名目上、私はロワーヌ侯爵令嬢として貴族名鑑に登録されているけれど、実態はそうじゃない。
私は養子だ。
8歳の頃、下町で遊んでいたところをロワーヌ侯爵から声をかけられ、尋ねられるままに家へと案内した。
それから母と侯爵の間でどのような話し合いが持たれたのか分からないが、侯爵はすぐに私を認知する手続きをすると、私を“ロワーヌ侯爵家の娘”にしてしまった。
母親は、私の実父が誰なのかを明かさぬまま亡くなったから、真相は分からない。
けれどもしロワーヌ侯爵が私の父であるのだとすると、侯爵は、当時新婚だったにもかかわらず正妻のミシェル夫人よりも先に私の母を身籠らせたことになる。
突然降って湧いたような庶子の存在を知ったミシェル夫人の狼狽は想像に容易い。
認知されてからもずっと母とともに下町の薬師院で暮らしていたけれど、養子になったのと同時に家庭教師がつけられ、13歳で貴族学院に入学するまで徹底的に淑女教育を施された。
養子になったせいで自由な時間はなくなったけれど、良いこともあった。
髪の毛を栗色に染める必要がなくなったことと、少年のような恰好をしなくてすむようになったことだ。
こうして私は女子の憧れ、スカートとロングヘアを手に入れた。
ま、同時に黒髪を持つが故の偏見にも晒されるようになったわけだけれど。
貴族学院で首位をキープしているのも、高位貴族としてのプライドだとかいうつまらない理由からじゃない。単に、侯爵家の家計から学費を払ってもらうのが申し訳なかったからだ。
成績上位者には授業料や教科書代、学食費が免除される。
勉強を頑張ったのは、子どもながらにミシェル夫人へ抱いていた罪悪感を薄める唯一の手段だったからだ。
今は亡き王妃様が産んだ唯一の男児であるリシャール殿下は、18歳になり成人するのと同時に立太子した。
そして、本格的なお妃選びが始まった。
条件は、14歳~22歳までの伯爵家以上の令嬢とのことで、婚約者がいない令嬢を持つ両親はこぞって妃候補に名乗りを上げた。
ロワーヌ侯爵令嬢だった私は条件を満たしてはいたけれど、庶子という出自のためか、両親は私を推薦しなかった。
16歳になるというのに、私は未だ、貴族の邸宅で開かれるお茶会にさえ参加したことがない。義母であるミシェル夫人が、ただの一度も私をそういう場へ連れて行かなかったからだ。
いわんや社交界デビューなど果たしているはずもない。
なのに。
13歳から貴族学院へ入学して以来、学年首位をキープしている私に目を付けた学院長が私を妃候補に推薦をした。通常は15歳で迎える社交界デビューを果たしていない私が王宮へ上ることを忌避した両親の意向を汲み、学院で殿下と初対面を果たすことになったわけだが――そこで私は、あの時の少年と再会した。
「ただのレオ」と名乗った、小難しい性格をしたあの少年は、王国の第一王子・リシャール殿下だった。
そして。すでに成人している彼の瞳は、青色ベースの中心に黄金が混ざっていた。
初対面のあの日。私の胸の高鳴りとは裏腹に、彼は“ディー”のことなど全く覚えていなかった。
そりゃそうか。
だってあの時の私は、少年と見間違われるような外見をしていたし、髪の毛だって栗色に染めていたから。
でも――心の底から初めて会うといった感じの、素っ気ない挨拶を殿下から返されたとき、私の中で、苛立ちとも落胆ともいえない複雑な感情が湧き起こった。
正直、王太子妃なんて地位には髪の毛ほどの興味もなかったけれど、このままレオの中に何の印象も残せないまま妃候補から外されてしまっては気が収まらない。
今度はさくらんぼの種飛ばしなんて幼稚なものじゃなくて、立派な淑女になった私の魅力をもってして、もう一度レオを“ぎゃふん”と言わせてやりたい。
そうして、レオが私に興味を抱いた頃、私がディーだと明かして驚かせてやるんだから!
そんな厄介な感情を抱いたのだった。
こうして私を含めた6人の女性が妃候補として選ばれたわけだが、当然のように社交界デビューを果たしている高位貴族のご令嬢たちとは明かに毛色が異なる私は、早々に悪目立ちすることになる。
他の妃候補と違い、殿下に微笑まれても、スマートなエスコートを受けても、嬉し恥ずかしって感じに頬を染めることはない。
だってあの微笑み! どう見ても偽りの笑顔。張りぼてだもの。
私が瞳に映したいのは、幼き日に見たレオの姿だ。心から笑ったり悔しがったりする、あの素顔が見たいのだ。
だから私は、努めて殿下が興味を持ちそうな話題を振った。
同時に、誰よりも熱心に妃教育へ取り込み、ダンス以外は飛びぬけて優秀な成績を修めた。
ちょっとでも私に関心を持ってもらえるように、と。
半年経っても私の正体に気づく気配のない殿下にしびれを切らして、髪の毛を栗色に染めてみたのだけれど、単に彼の気を引きたいがために行なった愚かな行為と見なされただけで、全く功を奏さなかった。
結果として、『殿下を支える側近としてなら逸材と言えるが、妃となると評価が二分する』というのが、大方の私に対する見方となった。
誰もが私の処遇に頭を悩ませる中、お妃選びから1年半が経っても王室はリシャール殿下の妃候補を絞れずにいた。そんな中、彗星のごとく現れたのが聖女リリーだ。
みんな思っただろう。
「もう、王太子妃は聖女で良いではないか」と。
私だって殿下が選んだ女性ならば、祝福するつもりだ。
妃候補として得られる恩恵なら、もう十分に受けた。今なら国内最難関の文官試験にも受かるだろう。
でもなぁ、あの性悪聖女はないでしょ。センスがなさすぎる。
「……ん」
気が付くと、冷たい土の上に直に寝転がっていた。尾てい骨と頬にズキンとした痛みが走り、意識が覚醒する。
辺りは薄暗く、据えた匂いがする。目の前には鉄格子が。
しばらくして暗闇に目が慣れ、周りを見渡すと、向かい側には薄汚れた衣服を着た中年の女性が疲れ切った様子で土の上で寝ていた。
「ここは……地下牢? えっと……殿下がナッツ入りのお菓子を食べそうになったところを止めて……投獄されたんだ」
王国には身分制度が残っていて、平民と貴族とでは、留置される場所も異なる。
私がロワーヌ侯爵家の令嬢だと知ったうえで「平民牢」へ入れんだ。
もしかすると、殿下の命令かもしれない。
しばらくすると、含み笑いを浮かべた衛兵が鉄格子の前に来た。
「おいっ。取り調べをするから出ろ」
再び乱暴に両手を後ろで拘束され、取調室まで連れて行かれる。
衛兵に背中を小突かれながら部屋へ入ると、近衛騎士団長が足を組んだ姿勢で椅子に背中を預けていた。
「“高飛車令嬢”がいい気味だ。どうだ、平民になった気分は?」
『平民になった気分』も何も。
私、下町育ちの元・平民だし。
名目上、私はロワーヌ侯爵令嬢として貴族名鑑に登録されているけれど、実態はそうじゃない。
私は養子だ。
8歳の頃、下町で遊んでいたところをロワーヌ侯爵から声をかけられ、尋ねられるままに家へと案内した。
それから母と侯爵の間でどのような話し合いが持たれたのか分からないが、侯爵はすぐに私を認知する手続きをすると、私を“ロワーヌ侯爵家の娘”にしてしまった。
母親は、私の実父が誰なのかを明かさぬまま亡くなったから、真相は分からない。
けれどもしロワーヌ侯爵が私の父であるのだとすると、侯爵は、当時新婚だったにもかかわらず正妻のミシェル夫人よりも先に私の母を身籠らせたことになる。
突然降って湧いたような庶子の存在を知ったミシェル夫人の狼狽は想像に容易い。
認知されてからもずっと母とともに下町の薬師院で暮らしていたけれど、養子になったのと同時に家庭教師がつけられ、13歳で貴族学院に入学するまで徹底的に淑女教育を施された。
養子になったせいで自由な時間はなくなったけれど、良いこともあった。
髪の毛を栗色に染める必要がなくなったことと、少年のような恰好をしなくてすむようになったことだ。
こうして私は女子の憧れ、スカートとロングヘアを手に入れた。
ま、同時に黒髪を持つが故の偏見にも晒されるようになったわけだけれど。
貴族学院で首位をキープしているのも、高位貴族としてのプライドだとかいうつまらない理由からじゃない。単に、侯爵家の家計から学費を払ってもらうのが申し訳なかったからだ。
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