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387番、山田耶麻音②
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「おい! どうなってんだよ!?」
耶麻音は街の中心にある交番に駆け込んだ。
「おや、どうされました?」
「どうされました、じゃねーよ!! 変な電話がかかってくんだよ!! どうなってんだよ!!?」
「さあ……当方ではわかりかねますね。あなた男なんだし、電話くらい無視してたらいいじゃないですか」
「気持ちわりぃんだよ!!」
「知りませんよ、そんなこと。ああ、そろそろパトロールに出ないといけない時間なんで。お帰りいただけますか?」
笑顔で追い出す警官に舌打ちすると、耶麻音は毒づきながら交番を後にした。
家に帰るのも気持ち悪い。
なんとなく歩き続けて、公園へと辿り着いた。
誰もいない静まり返った公園のベンチに腰をかける。
ふと、視線を感じ、振り返ると……誰もいない。
ふと、公園内にある電話ボックスから音が聞こえてきた。
ジリリリリリ……
耶麻音は反射的に立ち上がると、逃げるように公園を出た。
こうなったら、音を聞かないという選択肢しかない。
無人のコンビニに寄り、缶ビールと耳栓を袋に入れた。
どうせタダだから、と雑誌とつまみも袋に入れる。
耶麻音は自宅へ帰ると鍵をかけ、耳栓をした。
プルルル……電話の音が鳴るが、そんなに気にならない。
ちょっと気持ちが落ち着き、ビールとつまみを取り出した。
アルコールが入ったことで、体の力が抜けたようだ。
ほろ酔い気分で雑誌をめくっていると、ピンポーン、とドアのチャイムが鳴った。
なんだよ、と腰を上げ、玄関の外にいるであろう人物に声をかけるが、返事がない。のぞき窓から覗いてみるが、人影は見あたらない。
怪訝な顔をしたところに新聞受けの中に何か入れるような音がした。
開けてみてると、封筒が落ちてきた。
中身を確認して、耶麻音は怒りと共に玄関ドアを勢いよく開けた。
「おいっ!! ふざけんなっ!!!!」
しかし、そこには誰もいない。
封筒の中には
公園のベンチに座る耶麻音が写った写真と
今日もかわいいね
と書かれたメモが一枚入っていた。
※※※※※※※※※※※※
「反応がいちいち面白いなー」
「自分がやってきたことを返されてる、っていう自覚はまだないみたいだねー」
「いつ気づくかなあ」
「無理じゃね?」
「まあ、とりあえず、もっともっと怯えてもらいましょ」
「彼は被害者に手は出してないけど……どこまでやったらいいかねえ」
「彼次第かなー。彼が刑期を終えるのはまだまだだいぶ先だし。仮に今反省したとしても、喉元過ぎれば忘れちゃうかもだし」
「そうだな。ま、とりあえず、仕事続けましょ」
「了解」
部屋に仕込んだカメラと盗聴器で様子を伺っていた刑務官達は、次の行動に移るべく、監視室を後にした。
耶麻音は街の中心にある交番に駆け込んだ。
「おや、どうされました?」
「どうされました、じゃねーよ!! 変な電話がかかってくんだよ!! どうなってんだよ!!?」
「さあ……当方ではわかりかねますね。あなた男なんだし、電話くらい無視してたらいいじゃないですか」
「気持ちわりぃんだよ!!」
「知りませんよ、そんなこと。ああ、そろそろパトロールに出ないといけない時間なんで。お帰りいただけますか?」
笑顔で追い出す警官に舌打ちすると、耶麻音は毒づきながら交番を後にした。
家に帰るのも気持ち悪い。
なんとなく歩き続けて、公園へと辿り着いた。
誰もいない静まり返った公園のベンチに腰をかける。
ふと、視線を感じ、振り返ると……誰もいない。
ふと、公園内にある電話ボックスから音が聞こえてきた。
ジリリリリリ……
耶麻音は反射的に立ち上がると、逃げるように公園を出た。
こうなったら、音を聞かないという選択肢しかない。
無人のコンビニに寄り、缶ビールと耳栓を袋に入れた。
どうせタダだから、と雑誌とつまみも袋に入れる。
耶麻音は自宅へ帰ると鍵をかけ、耳栓をした。
プルルル……電話の音が鳴るが、そんなに気にならない。
ちょっと気持ちが落ち着き、ビールとつまみを取り出した。
アルコールが入ったことで、体の力が抜けたようだ。
ほろ酔い気分で雑誌をめくっていると、ピンポーン、とドアのチャイムが鳴った。
なんだよ、と腰を上げ、玄関の外にいるであろう人物に声をかけるが、返事がない。のぞき窓から覗いてみるが、人影は見あたらない。
怪訝な顔をしたところに新聞受けの中に何か入れるような音がした。
開けてみてると、封筒が落ちてきた。
中身を確認して、耶麻音は怒りと共に玄関ドアを勢いよく開けた。
「おいっ!! ふざけんなっ!!!!」
しかし、そこには誰もいない。
封筒の中には
公園のベンチに座る耶麻音が写った写真と
今日もかわいいね
と書かれたメモが一枚入っていた。
※※※※※※※※※※※※
「反応がいちいち面白いなー」
「自分がやってきたことを返されてる、っていう自覚はまだないみたいだねー」
「いつ気づくかなあ」
「無理じゃね?」
「まあ、とりあえず、もっともっと怯えてもらいましょ」
「彼は被害者に手は出してないけど……どこまでやったらいいかねえ」
「彼次第かなー。彼が刑期を終えるのはまだまだだいぶ先だし。仮に今反省したとしても、喉元過ぎれば忘れちゃうかもだし」
「そうだな。ま、とりあえず、仕事続けましょ」
「了解」
部屋に仕込んだカメラと盗聴器で様子を伺っていた刑務官達は、次の行動に移るべく、監視室を後にした。
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