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第1章
第66話 鉄槌
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意識を失ったレイの身体を抱きとめたエディは、咄嗟に聖魔法の結界を展開した。
漸く会えた最愛の人。だが再会を喜ぶ暇も、この姿の愛らしさを堪能する余裕もない。エディは後ろに立つクレス女史を見上げ、シンディ殿下を見やる。
「あちらに行ったらどうですか」
「邪魔だと一言言えばいいものを」
「邪魔です。今すぐに離れていてください、レイの前で俺にはもう二度と近付かないでほしい」
「言われなくとも、ヴァンダムさんに用がない限り極力貴方には近付きません。嗚呼、よかった。それではこれで契約は完了ということで」
クレス女史は水と風、雷の魔法を応用した結界の壁を作り上げ、王族席まで歩いて行く。
自分ばかりが持て囃されているが、あの女も十分異常だろう。みっつの魔法を組み合わせて聖魔法と同じだけの光にするなんて、聞いたことがない。
他にも見繕えば、ドリスの思い描く理想の国家のためになる魔法を使える人物は何人だっているはずだ。エディ一人に頼るような、そんな真似せずとも。
そうするように進言しておけば、レイを攫って閉じ込めてなんて真似、あいつだってしなかっただろうか。
全ては過ぎたこと。起こってしまったことはもう今更変えられない。
「レイ……」
レイの背中に手を当て、治癒の魔法を施す。呼吸もできずに苦しそうだった様から一変、闇魔法に飲まれ虚ろな目をして気を失っていたが、暫く治癒を続けていれば呼吸も安定してきた。
それでも、まだ目覚めはしないだろう。元凶であるコルネリス元伯爵令嬢をどうにかしなければ。
「コルネリス嬢、一度止まってくれないか」
「エドガー様、私は貴方と婚約ができる日を夢見ておりました」
「悪いのだけれど、あの日きちんと断ったはずだ」
「ですが、私は学園で初めてお会いしたあの日からずっと!」
「申し訳ないが、まずその点で少し認識の相違があるのかもしれない」
エディはレイを抱き締めた腕を緩めず、あくまでも冷静に、そして目の前の彼女にどう告げれば激昂しないか模索しながら改めて聞き直す。
「私は、貴女と学園でお会いした記憶がないんだが」
レイは彼女のことを知っているようだったし、確かに情報としてはコルネリス伯爵家のご令嬢が学園に通っていたことは知っていた。
だが、彼女と話した記憶は一度もない。それどころか、顔を合わせた記憶すら。
あの見合いの日、改めて調べて一年間は同じクラスだったということには気付いたけれど、そもそもその一年間で女生徒と碌に会話をした記憶がない。
「は……?」
「記憶違いだったらすまないが、もしかすると他の誰かと間違えているのではないだろうか」
自分と似ているような男子生徒もいなかったように思えるが、もしかすると勘違いなのではないだろうか。
エディが至極真面目に問いかけると、コルネリス元伯爵令嬢は錯乱し始める。
「うそ、嘘です、だってエドガー様は私のクッキーを」
「そういったものは全て侍従に渡してもらうように周知もさせていたが、……貴女の名前が報告に上げられたことは一度もないよ」
「違う、エドガー様は直接私の手から!」
「私が直接受け取るのはレイからだけと決めている。学園生活でクッキーを受け取ったのはレイが慈善活動で作らされたと言っていた四角くて焦げたものだけだったが」
少なくとも、自分が直接食べ物を受け取るのはレイからだけだ。
五年生の頃にレイが渋い顔で見せて渡してきたクッキーは焦げて苦かった記憶がある。一緒に一口食べたレイが慌てて捨ててしまったから、生徒の手作りしたクッキーを食べたのはあれが最初で最後だ。
「それと、私は貴女に名前で呼ぶ許可は与えていない。……距離感をお間違えではないかな」
「嘘、嘘、嘘!」
「こんなところで嘘を吐いてどうするんだ。……ドリス、もういいかな」
「……はぁ、全てが無駄になるとは」
その全てとはどのことだろうか。レイを攫ったこと? 自分をどこぞの女と婚約させようとしたこと? それとも、この女をこの場に連れてくる輩を放置したことか?
エディは軽く手を払う動作で聖魔法を行使する。途端、コルネリス元伯爵令嬢の周囲にあった靄は晴れ、その空間に稲妻が走った。
神の鉄槌、という魔法だ。闇魔法には抜群に効果を表すと書いてあった。それを証拠に、声にならない、獣のような絶叫を上げた彼女は強力な雷により物理的に身を焦がす。
ご婦人方には少し刺激の強い映像になるかもしれない。もう既に大半の貴族はドリスの指示により避難も終わっているが、まだ逃げられていない者もいる。
エディは眩い程の光で大広間全てを照らし、自分だけが唯一見える黒焦げになりながらも息絶えることも許されないコルネリス元伯爵令嬢を水で包み冷やしてやると適当にその辺りにあったカーテンで包み、近くで貴族達を守っていた兵士達の足元へとぽいと投げ捨てた。
レイを脅かした女など、そんな扱いでいいだろう。
エディは、まだ光の所為で目がくらんでいるドリスへとレイを腕に抱いたまま近付いた。
「お前の言う事情も知ったから今はまだその場にい続けさせてあげるけれど、……次があったらマクシムにその座を強制的に譲らせることになるから」
「わかっている。……すまなかったな」
「その言葉で許されると思うか?」
エディは、舞踏会の直前にドリスから今回起こしたことのあらましを全て伝えられていた。
レイの父が、姉の婚約者に騙され隣国へと情報を売るためにレイを攫い、婿入りという手段で連れ出そうとしたこと。
コルネリス元伯爵が娘を利用したのではなく、娘の方が闇魔法を使える魔力を持っており父親の方は娘の在学中から闇魔法の洗脳に遭っていたこと。
コルネリス元伯爵令嬢は思い込みが激しく、このまま外で生活をさせれば聖魔法の腕輪をもってしてもレイが呪い殺される。そうなればエディの魔力が暴走するために外部からの魔法が全く効かない水晶宮に匿う必要があったこと。
エディを結婚させる話は彼女の目をレイからそちらに向けるため。レイの記憶を見たドリスは、馬鹿正直なレイに真実を告げれば必ずやボロを出すとわかっていた。
彼女と共にレイに話を聞かせたのは、レイにエディを諦めさせるところを見せるため。本当はそこでレイに真実を告げるつもりだったが、きっと無理だとそこで気付いてしまったから路線を変更した。
ついでに、エディを本当に国内の誰かと結婚させてしまえば国力としてその魔力を使い放題になる。レイは『種馬』として有名だったし、良縁を見つけるためには心の奥底で想い続けているエディのことを諦めさせなければと優しい言葉でエディを諦めるように諭していたと。
その諭しが、まさか洗脳となっていたなんて優秀な彼は愚かにも気付かなかった。
自分の頭の中で考えていることは皆が理解できるだろうと思い込む節のある彼は、それが周囲を誤解させるのだと思いつきすらしなかった。
そんな話を、すまないの一言で許せるはずがないだろう。
一生かけてでも償わせる。寧ろ、一生かけたって許せない。自分からレイを、最愛の人を引き剥がそうとするなんて。
「お兄様、ナズ様には私からお手紙を送りましたので」
ドリスの背に守られていたシンディ殿下が、クレス女史に腰を抱かれながら自身の兄を失望した目で見上げる。
「は、ナズに?」
「えぇ。大層お怒りでしたよ、知らないことを勝手に快諾していたことにされるなんてと」
「待ってくれ、わけがあると」
「そんなの私は教えられておりませんから、知っていることだけを包み隠さずお教えしましたとも。嫌がる殿方を捕まえてきて囲い込んで、果ては無理に女装をさせてファーストダンスを踊るつもりだと」
聞けば聞くほど、ドリスの変態性だけが婚約者殿に伝えられたようでエディとしては喜ばしく思う。
そのまま、婚約を白紙にでもされてしまえばいい。愛する者と離れる苦しみを味わえばいい。
「……ナズは、なんと」
「さあ? 詳しくは父も交えてお話をしましょうとのことですが。ナズ様のお歳なら年の差はあれど、いっそマックスの妃に変更を願い出てしまっても良いのかしら」
今年で23歳になるドリスの婚約者殿は16歳。女の方が年上の9歳差にはなるが、7歳のマクシムが相手だとしても政略結婚としてはよくある話で問題はない。
ドリスの婚約者殿が変更を願えば受理されるだろう。相手が変わるだけで嫁ぎ先はこの国だ、国益としては何も変わらない。
だが、ドリスは顔面を蒼白にさせている。先程ファーストダンスの前に鼻の下を伸ばしてレイを見ていた姿を見逃さなかったエディは、これも追加してあげようかと声を上げた。
「シンディ、姫君がいらっしゃった際には是非ともひとつ付け加えておいてくれ。その男に鼻の下を伸ばして手を出すつもりだったかもしれないと」
「まあ、レイ様のお姿が愛らしいのは確かに認めますが、まさかそんな」
「けだもの……」
マノン殿下からも蔑んだ目で見られ、ドリスは狼狽える。
そんなわけでは、確かに愛らしいとは思ったがと墓穴を掘るドリスを横目に、エディはレイの頬を撫でる。
「レイは連れて帰るから。……ドリス、後でじっくりと話を聞かせてもらう」
「待て、これには全て事情がだな」
エディは、レイを抱いたまま王宮の庭へと転移する。家に帰るより前に、レイを起こして一度話をしたい。
全てをちゃんと包み隠さず教えてから、二人の家に帰りたかった。有無を言わさず連れ去るような真似、自分はしたくないから。
漸く会えた最愛の人。だが再会を喜ぶ暇も、この姿の愛らしさを堪能する余裕もない。エディは後ろに立つクレス女史を見上げ、シンディ殿下を見やる。
「あちらに行ったらどうですか」
「邪魔だと一言言えばいいものを」
「邪魔です。今すぐに離れていてください、レイの前で俺にはもう二度と近付かないでほしい」
「言われなくとも、ヴァンダムさんに用がない限り極力貴方には近付きません。嗚呼、よかった。それではこれで契約は完了ということで」
クレス女史は水と風、雷の魔法を応用した結界の壁を作り上げ、王族席まで歩いて行く。
自分ばかりが持て囃されているが、あの女も十分異常だろう。みっつの魔法を組み合わせて聖魔法と同じだけの光にするなんて、聞いたことがない。
他にも見繕えば、ドリスの思い描く理想の国家のためになる魔法を使える人物は何人だっているはずだ。エディ一人に頼るような、そんな真似せずとも。
そうするように進言しておけば、レイを攫って閉じ込めてなんて真似、あいつだってしなかっただろうか。
全ては過ぎたこと。起こってしまったことはもう今更変えられない。
「レイ……」
レイの背中に手を当て、治癒の魔法を施す。呼吸もできずに苦しそうだった様から一変、闇魔法に飲まれ虚ろな目をして気を失っていたが、暫く治癒を続けていれば呼吸も安定してきた。
それでも、まだ目覚めはしないだろう。元凶であるコルネリス元伯爵令嬢をどうにかしなければ。
「コルネリス嬢、一度止まってくれないか」
「エドガー様、私は貴方と婚約ができる日を夢見ておりました」
「悪いのだけれど、あの日きちんと断ったはずだ」
「ですが、私は学園で初めてお会いしたあの日からずっと!」
「申し訳ないが、まずその点で少し認識の相違があるのかもしれない」
エディはレイを抱き締めた腕を緩めず、あくまでも冷静に、そして目の前の彼女にどう告げれば激昂しないか模索しながら改めて聞き直す。
「私は、貴女と学園でお会いした記憶がないんだが」
レイは彼女のことを知っているようだったし、確かに情報としてはコルネリス伯爵家のご令嬢が学園に通っていたことは知っていた。
だが、彼女と話した記憶は一度もない。それどころか、顔を合わせた記憶すら。
あの見合いの日、改めて調べて一年間は同じクラスだったということには気付いたけれど、そもそもその一年間で女生徒と碌に会話をした記憶がない。
「は……?」
「記憶違いだったらすまないが、もしかすると他の誰かと間違えているのではないだろうか」
自分と似ているような男子生徒もいなかったように思えるが、もしかすると勘違いなのではないだろうか。
エディが至極真面目に問いかけると、コルネリス元伯爵令嬢は錯乱し始める。
「うそ、嘘です、だってエドガー様は私のクッキーを」
「そういったものは全て侍従に渡してもらうように周知もさせていたが、……貴女の名前が報告に上げられたことは一度もないよ」
「違う、エドガー様は直接私の手から!」
「私が直接受け取るのはレイからだけと決めている。学園生活でクッキーを受け取ったのはレイが慈善活動で作らされたと言っていた四角くて焦げたものだけだったが」
少なくとも、自分が直接食べ物を受け取るのはレイからだけだ。
五年生の頃にレイが渋い顔で見せて渡してきたクッキーは焦げて苦かった記憶がある。一緒に一口食べたレイが慌てて捨ててしまったから、生徒の手作りしたクッキーを食べたのはあれが最初で最後だ。
「それと、私は貴女に名前で呼ぶ許可は与えていない。……距離感をお間違えではないかな」
「嘘、嘘、嘘!」
「こんなところで嘘を吐いてどうするんだ。……ドリス、もういいかな」
「……はぁ、全てが無駄になるとは」
その全てとはどのことだろうか。レイを攫ったこと? 自分をどこぞの女と婚約させようとしたこと? それとも、この女をこの場に連れてくる輩を放置したことか?
エディは軽く手を払う動作で聖魔法を行使する。途端、コルネリス元伯爵令嬢の周囲にあった靄は晴れ、その空間に稲妻が走った。
神の鉄槌、という魔法だ。闇魔法には抜群に効果を表すと書いてあった。それを証拠に、声にならない、獣のような絶叫を上げた彼女は強力な雷により物理的に身を焦がす。
ご婦人方には少し刺激の強い映像になるかもしれない。もう既に大半の貴族はドリスの指示により避難も終わっているが、まだ逃げられていない者もいる。
エディは眩い程の光で大広間全てを照らし、自分だけが唯一見える黒焦げになりながらも息絶えることも許されないコルネリス元伯爵令嬢を水で包み冷やしてやると適当にその辺りにあったカーテンで包み、近くで貴族達を守っていた兵士達の足元へとぽいと投げ捨てた。
レイを脅かした女など、そんな扱いでいいだろう。
エディは、まだ光の所為で目がくらんでいるドリスへとレイを腕に抱いたまま近付いた。
「お前の言う事情も知ったから今はまだその場にい続けさせてあげるけれど、……次があったらマクシムにその座を強制的に譲らせることになるから」
「わかっている。……すまなかったな」
「その言葉で許されると思うか?」
エディは、舞踏会の直前にドリスから今回起こしたことのあらましを全て伝えられていた。
レイの父が、姉の婚約者に騙され隣国へと情報を売るためにレイを攫い、婿入りという手段で連れ出そうとしたこと。
コルネリス元伯爵が娘を利用したのではなく、娘の方が闇魔法を使える魔力を持っており父親の方は娘の在学中から闇魔法の洗脳に遭っていたこと。
コルネリス元伯爵令嬢は思い込みが激しく、このまま外で生活をさせれば聖魔法の腕輪をもってしてもレイが呪い殺される。そうなればエディの魔力が暴走するために外部からの魔法が全く効かない水晶宮に匿う必要があったこと。
エディを結婚させる話は彼女の目をレイからそちらに向けるため。レイの記憶を見たドリスは、馬鹿正直なレイに真実を告げれば必ずやボロを出すとわかっていた。
彼女と共にレイに話を聞かせたのは、レイにエディを諦めさせるところを見せるため。本当はそこでレイに真実を告げるつもりだったが、きっと無理だとそこで気付いてしまったから路線を変更した。
ついでに、エディを本当に国内の誰かと結婚させてしまえば国力としてその魔力を使い放題になる。レイは『種馬』として有名だったし、良縁を見つけるためには心の奥底で想い続けているエディのことを諦めさせなければと優しい言葉でエディを諦めるように諭していたと。
その諭しが、まさか洗脳となっていたなんて優秀な彼は愚かにも気付かなかった。
自分の頭の中で考えていることは皆が理解できるだろうと思い込む節のある彼は、それが周囲を誤解させるのだと思いつきすらしなかった。
そんな話を、すまないの一言で許せるはずがないだろう。
一生かけてでも償わせる。寧ろ、一生かけたって許せない。自分からレイを、最愛の人を引き剥がそうとするなんて。
「お兄様、ナズ様には私からお手紙を送りましたので」
ドリスの背に守られていたシンディ殿下が、クレス女史に腰を抱かれながら自身の兄を失望した目で見上げる。
「は、ナズに?」
「えぇ。大層お怒りでしたよ、知らないことを勝手に快諾していたことにされるなんてと」
「待ってくれ、わけがあると」
「そんなの私は教えられておりませんから、知っていることだけを包み隠さずお教えしましたとも。嫌がる殿方を捕まえてきて囲い込んで、果ては無理に女装をさせてファーストダンスを踊るつもりだと」
聞けば聞くほど、ドリスの変態性だけが婚約者殿に伝えられたようでエディとしては喜ばしく思う。
そのまま、婚約を白紙にでもされてしまえばいい。愛する者と離れる苦しみを味わえばいい。
「……ナズは、なんと」
「さあ? 詳しくは父も交えてお話をしましょうとのことですが。ナズ様のお歳なら年の差はあれど、いっそマックスの妃に変更を願い出てしまっても良いのかしら」
今年で23歳になるドリスの婚約者殿は16歳。女の方が年上の9歳差にはなるが、7歳のマクシムが相手だとしても政略結婚としてはよくある話で問題はない。
ドリスの婚約者殿が変更を願えば受理されるだろう。相手が変わるだけで嫁ぎ先はこの国だ、国益としては何も変わらない。
だが、ドリスは顔面を蒼白にさせている。先程ファーストダンスの前に鼻の下を伸ばしてレイを見ていた姿を見逃さなかったエディは、これも追加してあげようかと声を上げた。
「シンディ、姫君がいらっしゃった際には是非ともひとつ付け加えておいてくれ。その男に鼻の下を伸ばして手を出すつもりだったかもしれないと」
「まあ、レイ様のお姿が愛らしいのは確かに認めますが、まさかそんな」
「けだもの……」
マノン殿下からも蔑んだ目で見られ、ドリスは狼狽える。
そんなわけでは、確かに愛らしいとは思ったがと墓穴を掘るドリスを横目に、エディはレイの頬を撫でる。
「レイは連れて帰るから。……ドリス、後でじっくりと話を聞かせてもらう」
「待て、これには全て事情がだな」
エディは、レイを抱いたまま王宮の庭へと転移する。家に帰るより前に、レイを起こして一度話をしたい。
全てをちゃんと包み隠さず教えてから、二人の家に帰りたかった。有無を言わさず連れ去るような真似、自分はしたくないから。
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