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学園にふさわしい学習用のチャットで意見交換 (2)
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・イザーク:いきなり超能力とはレイアさんにしては珍しい気が。
いや非難する気はさらさらないですよ。
ただ普段は超能力は最後の手段にされているのに今回は最初からなので。
・レイア:口頭での接近禁止命令のみではもちろんのこと、
魔法や魔道具の使用があったとしても上手くすり抜けられるだろうと
高を括った前提のもとでの回答では、何かと判断に迷うことになります。
これを使うからには抜け道はないと明確にしておきたいと考えました。
・ウィリアム:公爵家の力で接近禁止を実質無効にしようだなどとは
普通は考えもしませんが、これまでの苦情への対応などを考えると
彼女たちが妙な自信を持っていたとしても不思議ではないですね。
皆さんが批判する通り甘やかされ過ぎというか
公爵家の当主や奥様までアリスに半ば攻略されているのかもしれません。
・オットー:『パーティーで婚約破棄』は以前から話の種にはなっていました。
王太子殿下の代にあわや婚約破棄になるところだったのは誰と誰か、
どこそこの令息とあそこの現子爵、王太子殿下も危なかったと。
パーティーで王太子殿下の横に男爵令嬢がいて腕に胸を押しつけていたの
までは聞いていましたが、〈ヒロイン〉が〈悪役令嬢〉を断罪とかは
実際に起こらなかったことでしょう?
殿下が入学した頃から聞くようになりましたが、過去の話の噂ではなく
将来起こることの〈予言〉だの〈シナリオ〉だの。
そういう話で盛り上がっている人は結構いて、反応に困りました。
・イザーク:〈悪役令嬢〉は〈ヒロイン〉への虐めで断罪されるとかは
過去の出来事とは無関係のアリス発の妄言ですね。虐めの内容もそうです。
ノートを破く盗む、筆記具を壊す盗む、服を破く、階段から突き落とす。
アリスの頭の中にしかない『学園』では『自分の机』というものがあって、
そこに私物を無造作に置きっぱなしのようなんですわ。
・ウィリアム:〈ヒドイン〉ならば、〈悪役令嬢〉が虐めをしない場合、
「悪役令嬢、仕事しろ」と怒りながら自作自演で虐めを捏造する。
↑これもアリス発です。
彼女の語る虐めの内容の妄言ぶりを思えば、笑い飛ばして終わりにするのが
正解だったのでしょうが、本家〈ヒドイン〉が「悪役令嬢が仕事しない」と
愚痴を言っていたとの話があったために頭の中から消し切れませんでした。
・フェルゼン:本家〈ヒドイン〉の愚痴は、断罪の材料を集めたいのではなく、
邪魔を入れて恋愛を盛り上げるための障害になって欲しかったようですが。
障害を障害として成り立たせなかったのはご本人の力押しの賜物でしょう。
貴族向けの行儀作法を修めさせようとしても『自由! 平等! 博愛!』で
押し通したそうです。
・ケイト:ここだけの話、どんな邪魔をすれば障害として認識してもらえたのか
わからないわと一部で話題になっていたのよ。
殿下との距離が近いと忠告しても、聞き入れるどころか自然に無視されて。
婚約者のいる人にいけないわと言っても、『友達ですぅ』で終わり。
刺繍の出来を論って『これで殿下のお側に侍ろうなんて』と嫌味を言えば
『それは何の関係が?』 反発するでもなく純粋にわからない感じの質問。
・カタリーナ:似たような話はわたくしも聞いていましたから、
『自作自演で虐めを捏造』と最初に聞いたときには
違和感がありましたわ。
・レイア:これらのアリスさん発とされる〈乙女ゲーム〉の〈シナリオ〉が
アリスさんの想像力が作り出しただけのものかと言えば、
そうは断定できないのが難点です。
二十一世紀の前半にニッポン国で流行したジャンル『悪役令嬢小説』の
典型的な展開に似すぎているためです。
本家〈ヒドイン〉はこの『悪役令嬢小説』の愛好者でした。
この愛好者になるのは時間かお金、またはその両方が必要です。
二十世紀から二十一世紀のニッポンの創作物はそれなりに人気があり、
自動翻訳・現代語訳のサービスも発達していますが無料ではありません。
訳の品質が高く、注釈や解説が充実している書籍も売っているものの、
好事家向けでかなり高価です。
アリスさんがどこから〈シナリオ〉の着想を得たのか、
本当に不思議に思うのです。
いや非難する気はさらさらないですよ。
ただ普段は超能力は最後の手段にされているのに今回は最初からなので。
・レイア:口頭での接近禁止命令のみではもちろんのこと、
魔法や魔道具の使用があったとしても上手くすり抜けられるだろうと
高を括った前提のもとでの回答では、何かと判断に迷うことになります。
これを使うからには抜け道はないと明確にしておきたいと考えました。
・ウィリアム:公爵家の力で接近禁止を実質無効にしようだなどとは
普通は考えもしませんが、これまでの苦情への対応などを考えると
彼女たちが妙な自信を持っていたとしても不思議ではないですね。
皆さんが批判する通り甘やかされ過ぎというか
公爵家の当主や奥様までアリスに半ば攻略されているのかもしれません。
・オットー:『パーティーで婚約破棄』は以前から話の種にはなっていました。
王太子殿下の代にあわや婚約破棄になるところだったのは誰と誰か、
どこそこの令息とあそこの現子爵、王太子殿下も危なかったと。
パーティーで王太子殿下の横に男爵令嬢がいて腕に胸を押しつけていたの
までは聞いていましたが、〈ヒロイン〉が〈悪役令嬢〉を断罪とかは
実際に起こらなかったことでしょう?
殿下が入学した頃から聞くようになりましたが、過去の話の噂ではなく
将来起こることの〈予言〉だの〈シナリオ〉だの。
そういう話で盛り上がっている人は結構いて、反応に困りました。
・イザーク:〈悪役令嬢〉は〈ヒロイン〉への虐めで断罪されるとかは
過去の出来事とは無関係のアリス発の妄言ですね。虐めの内容もそうです。
ノートを破く盗む、筆記具を壊す盗む、服を破く、階段から突き落とす。
アリスの頭の中にしかない『学園』では『自分の机』というものがあって、
そこに私物を無造作に置きっぱなしのようなんですわ。
・ウィリアム:〈ヒドイン〉ならば、〈悪役令嬢〉が虐めをしない場合、
「悪役令嬢、仕事しろ」と怒りながら自作自演で虐めを捏造する。
↑これもアリス発です。
彼女の語る虐めの内容の妄言ぶりを思えば、笑い飛ばして終わりにするのが
正解だったのでしょうが、本家〈ヒドイン〉が「悪役令嬢が仕事しない」と
愚痴を言っていたとの話があったために頭の中から消し切れませんでした。
・フェルゼン:本家〈ヒドイン〉の愚痴は、断罪の材料を集めたいのではなく、
邪魔を入れて恋愛を盛り上げるための障害になって欲しかったようですが。
障害を障害として成り立たせなかったのはご本人の力押しの賜物でしょう。
貴族向けの行儀作法を修めさせようとしても『自由! 平等! 博愛!』で
押し通したそうです。
・ケイト:ここだけの話、どんな邪魔をすれば障害として認識してもらえたのか
わからないわと一部で話題になっていたのよ。
殿下との距離が近いと忠告しても、聞き入れるどころか自然に無視されて。
婚約者のいる人にいけないわと言っても、『友達ですぅ』で終わり。
刺繍の出来を論って『これで殿下のお側に侍ろうなんて』と嫌味を言えば
『それは何の関係が?』 反発するでもなく純粋にわからない感じの質問。
・カタリーナ:似たような話はわたくしも聞いていましたから、
『自作自演で虐めを捏造』と最初に聞いたときには
違和感がありましたわ。
・レイア:これらのアリスさん発とされる〈乙女ゲーム〉の〈シナリオ〉が
アリスさんの想像力が作り出しただけのものかと言えば、
そうは断定できないのが難点です。
二十一世紀の前半にニッポン国で流行したジャンル『悪役令嬢小説』の
典型的な展開に似すぎているためです。
本家〈ヒドイン〉はこの『悪役令嬢小説』の愛好者でした。
この愛好者になるのは時間かお金、またはその両方が必要です。
二十世紀から二十一世紀のニッポンの創作物はそれなりに人気があり、
自動翻訳・現代語訳のサービスも発達していますが無料ではありません。
訳の品質が高く、注釈や解説が充実している書籍も売っているものの、
好事家向けでかなり高価です。
アリスさんがどこから〈シナリオ〉の着想を得たのか、
本当に不思議に思うのです。
応援ありがとうございます!
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