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第7部 異世界帰りの魔王様はチートで無双したりしなかったり~サラリーマンの1から始める異世界ビジネスプラン~

第24話 休みだ

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「あー朝飯うまいわ」
「今日はお休みだから、皆さんどうします?」
「俺はテトラさんの所でビーズとか作るー」
「僕も行こうかな、綴さんは?」
「僕は孤児院へ遊びに行きます」
本日は皆で朝食を食べている、本日は全員休み、各々の休日の予定を立てている。
「懐記くん、買い出し行くんでしょ?俺も行くよ」
「んー了解、《クイナト》にも行くついでにユナイドっちの所で仕入れるか」
「なら、僕も行くよ」
「私も良ければ」
「俺もいくっす」
「じゃ、俺と懐記君と千歳さんとラジカさんとラウラスで仕入れっと」
「じゃ、チグリス、俺と肉ダンジョン行かね?肉狩り行こうぜ」
「…行く」
ジラはチグリスと肉ダンジョンへ、ナイルや千眼と千華は料理と読書。
「詠斗さん、モギ達がイチゴや他の野菜もっと欲しいそうなので苗や種を貰えますか?今日はハル君達皆で畑仕事します」
「ニア、良いの?今日休みだけど」
「はい、僕も畑仕事好きなので」
「いつもありがと」
ニアが朝食のホットドッグを食べつつ、収納袋に種と苗を詠斗に入れて貰った物を受け取る。
大河は静かに食事しながら本日は読書三昧と決め込み、目玉焼きを食べている。
一通り食事が終わり、詠斗達は《クイナト》へ出発した。

「こんにちはー」
「皆さん、お待ちしていました。先に倉庫の方へどうぞ」
《クイナト》の商業ギルドへ向かうとユナイドが笑顔で出迎えてくれる、早速倉庫へ向かいラインで頼んだ物やらを買い込み目新しい物も仕入れた。
「……あのですね、気持ちは嬉しいのですが流石にこれは…」
馴染みの応接室でお茶とお菓子をご馳走になりながら、いつも世話になっているからとカジノで景品となっている時間停止収納袋を渡すと引きつった笑顔を浮かべていた。
「いつもお世話になっているのでどうぞ」
「使い勝手が良いですよ」
千歳とラジカから更に圧力という名の押し付けで、ユナイドは受け取る事にした。
「分かりました、こちらは《ズィーガー商会》で使わせて頂きますね。それと明後日の賭博場の件楽しみにしてます、我が商会全従業員休みを取りましたので」
「期待してて下さい!」
「そういや、ユナイドっち冒険者ギルドってどうやってつくんの?」
「冒険者ギルドですか?そうですね…まず冒険者ギルドの最高機関…《ファントル》という国を拠点としている中枢に申請と献金をすれば…ですが《ガルディア》には既に冒険者ギルドがありますから、基本1つの街に1つですから難しいかと」
「ん、なら勝手に作るかーどうせカジノタワーの中に作るだけだし」
「神様達が張り切ってダンジョン作ってくれるって言ってくれてるし、ドロップ品も出すって」
「ドラゴンの皆も行く気満々すよ!楽しみにしてるす!」
「僕もとても楽しみにしてるよ、どんなダンジョンになるのかな」
「魔王やドラゴンが退屈しないダンジョンなのは確かですね」
「………………」
聞かなければ良かった…ユナイドはそう思う、魔王が楽しめるダンジョン…ヤバい事になりそうなのは間違いないがユナイドも商人、コホンと咳払い1つした。
「出来た暁には是非取り引きさせて頂きたいです」
「もちろん」
そう言って茶を千歳が飲み干し、皆商業ギルドを後にした。

「あー、肉が一番気分上がるわ。な、チグリス」
「ん…食いたい」
「チグリス様ー焼き上がりましたよ!懐記さんから教えて貰った肉と果物の甘辛ソース焼き!マジ美味いすよ!」
「お、いいじゃん!次のボス出現は何分後?」
「15分後だな」
「オケ」
肉ダンジョンチーム、ジラ、チグリスとダンジョンの最終階層に住み着いているお肉大好きドラゴン、カークとエンフに龍皇国以外の群れで暮らしているドラゴン、カジノにも遊びに来ていた彼らも人が来ない階層で日々肉を狩り暮らしている。
「いつも懐記にスマホで肉料理教えて貰ったり、調味料貰ったり本当あいついい奴!」
「お、この肉と果物の組み合わせって合うわ。懐記は本当料理美味いんだよ」
「…おかわり」
チグリスがひたすら肉を食う、ここは肉ダンジョン肉の脇所ドラゴン達の食料調達場と化していた。
「カジノのダンジョンにもこんなダンジョン出来ないかな」
カークが口をソースまみれにする、エンフは肉を貰った鉄板で追加を焼きながら次々チグリスに渡していく。
「お、それいいわ!ラインしとこ」
ジラがスマホで神々に『お肉ダンジョン宜しくお願いします』とメッセージを送信、扉の向こうで雄叫びが聞こえ最終階層でボスが復活したようなので、ジラがさっさと扉に入り一撃で倒しボスの悲鳴すら聞くこと無くドロップ品を聖剣に収納させた。
「終わり終わり、続き。お、返信来たぞ!オッケーって」
『っしゃ!』
神々の返信に沸き立つ、まだまだ肉を焼きまくる、チーズや醤油に胡椒に焼き肉のタレ…いつの間にか酒も出てきて…宴会というか肉には何が合うかひたすら語り合った…。

「わあ、綺麗」
「すごーい!」
「これは素敵だね」
「す、すごいですぅ」
「キラキラだ!」
テトラのテントの中で晴海達が早速昨日貰った神々からのアイテム、宝石のような林檎のケースに小石を入れて魔力を込めるとビーズが出て来て皆わあと盛り上がった。
「これに小さな穴を魔力で作って紐を通せば…」
「ふむふむ」
「かわいいですぅ!」
「ブレスレットだね!」
可愛らしいビーズのブレスレットが出来上がる、柔らかな乳白色の輝きのブレスレットにテトラやフルーフやリプの瞳もキラキラと輝く。
「神様達、ありがとう!もっと色々出してみる!」
「うん」
更に小石や鉱物を入れてみる、大河の本棚から借りた(母親の本)簡単ビーズアクセサリーの作り方の本を借りて来たのでそれを見ながら皆で簡単なアクセサリーを作ってみた。
「千眼さんや、千華さんにあげよ!後はライガルさんとティスにも」
「良いかも!なら僕はニジェルガさんとラージュさんにプレゼントしようか」
テトラが僅かに複雑そうな表情を浮かべるがすぐに笑顔を浮かべ頷く、わいわいと賑やかな声が広かった。
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