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第9章 派生流派と天乱四柱
宴会開催
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「お主は今後どう動くつもりじゃ?」
邪神教や黒竜についての話をした後、レオが咲良に問いかける。
「何故俺たち異世界人がこの世界に来たのかを調べようと思う」
「興味深いが…出来れば坊主には儂らと共に邪神教について調査してもらいたい」
「もちろん邪神教についても並行して調べるつもりだ。それに…これは俺の勘でしかないが、異世界人と邪神は無関係でない様に思える」
「どういう事じゃ?」
「根拠はない。勘がそう告げているだけだ。だが俺は勘を疑わないし外れるとも思っていない」
「そこまで言い切るとは…仕方ない、咲良は自由に動いてくれ。調査は俺たちが引き受けよう」
フィリスは咲良の言葉に何かを感じたのかすぐに引き下がった。
「ただ、一つだけ頼みがある」
「なんだ?」
「これは個人的な話なんだが、西の国に行くことがあればサビーナという女性に手を貸してやってくれ」
「サビーナ?もしかして…」
「あぁ、サビーナは俺たちと同じ天乱四柱だ。彼女はギルドマスターの傍ら冒険者育成学校の学長でもある」
「冒険者育成学校ね…まさか教師をしろとでもいうのか?」
「察しが良いな。サビーナは優秀な教師を探していてな。別に今すぐという訳ではないが特級冒険者であり、鍛治師でもある咲良なら適任だと思う」
「どこが適任なんだよ…」
フィリスは咲良を適任だというが当の本人はそう思えない。陸やソフィ、椿に修行をつけたことはあるが知り合いだから上手くいっただけなので初対面の者に教鞭出来るとは思えなかった。
「冒険者育成学校とはいっても生徒全員が冒険者になる訳じゃない。騎士になる者や咲良の様に鍛治師になる者だって多くいる」
「良い案じゃの。教えるというのも新たな刺激になるはずじゃ。お主にとっても悪い話ではあるまい」
「西の国に行くことがあればの話だろ?」
「もちろんだ。強制ではないからな」
「分かった。行くことがあればサビーナの元を訪ねてみる」
その後、簡単なやり取りをして咲良はその場を後にした。レオ達はまだ会議を続けるようだが、実務的な事は慣れている者に任せた方がいいので咲良はお役御免だと出てきたのだ。
咲良はそのまま寄り道せずにギルド本部の仮眠室に移動するとドサッとベッドに倒れこんだ。
横になってから数秒程でスゥスゥと寝息を立てた所を見ると咲良は相当疲れていたようだ。それもそのはず、戦闘を行ってから休息を取ったとはいえ巨大な氷壁を生み出し、数回に渡る黒竜化、神器解放、更には6種もの攻撃を何度も放っているので幾ら咲良でも疲れない方がおかしい。
結局咲良は次の日の夕方まで目を覚ます事はなかった。
「……ん…」
コンッコン
「咲良…起きてる?」
「……ソフィか…ふぅ…今起きた」
咲良はソフィが起こしに来て漸く目を覚ました。疲れていたとはいえノックされる前に気配に気付いて目を覚ました咲良は流石と言える。
「どうした?」
簡単に身だしなみを整えた咲良はソフィを招き入れる。
「やっぱり咲良も疲れてたんだね」
「今回は流石に堪えたな。まだ魔力が回復しきっていない」
「え?大丈夫なの?」
「問題ない。俺は魔力量が多いからな」
魔氣を極めし者の称号によって魔力の回復速度が速いとはいえ咲良程の魔力量になると当然回復は遅くなる。氣は精神力に依存するので使っても減るのではなく疲労が溜まるだけだ。
「心配して来たのか?」
「それもあるけど、今近くの酒場で宴会をしてるの。トーレリアスから来た人達もいるから咲良と一緒に行こうかなと思って」
トーレリアスからの援軍はかなり急いだようで、咲良が一度休息を取っていた間に防衛に参加していた。氷壁で防衛ラインを守ったとはいえ登って来たり、逸れてきた個体も多くいたのでかなり活躍したと聞いた。
「そうか。なら行こう」
「うん!あ、そう言えばクロちゃんどっか行っちゃったけど」
「心配ない。クロは邪神魔蛇と戦った場所にいるようだ。何か思う所があるんだろう」
「クロちゃんの事は何でも分かるんだね」
「そりゃな…まぁクロの事は気にする必要はない。何かあればすぐに気付く」
咲良がそう言うのならとソフィは納得し、2人で宴会場へと足を運んだ。
「お!竜の守り人じゃないか。おい皆!主役が来たぞ!」
「兄ちゃん!大活躍じゃないか!」
「姉ちゃんも頑張ったそうだな!」
「流石特級冒険者だな。すげぇぜ!」
ギルド近くの酒場に出向くとあちこちから賞賛の声が上がる。この防衛戦で咲良達竜の守り人の名は瞬く間に広まった。パーティの初陣としては申し分ない成果だろう。
「さぁさぁ。盛り上げてくれや!」
1人の冒険者にエールが入った木のジョッキを手渡され、机に乗るよう誘導される。その冒険者はトーレリアスのギルドで見た顔だが、どうやら咲良にこの場で何か喋って欲しいようだ。
「ま、いいか……」
机の上に立つと集まった冒険者達が満面の笑みで咲良の言葉を待つ。ここまで来て拒否する勇気は流石の咲良も持ち合わせていなかった。
「勇敢な冒険者たち!皆のお陰でこの町は守られた!俺は皆と共に戦えた事を心から誇りに思っている!だから今日は俺の驕りだ!好きなだけ食べて呑んでくれ!」
咲良はジョッキを高く掲げる。すると他の冒険者も全員がジョッキを掲げた。
「乾杯だ!俺たちの勝利に!」
「「「「「俺たちの勝利に!」」」」」
その日は朝まで誰も帰る事無く飲み続けた。咲良は異常状態耐性の技能があるので酔う事は無いがソフィはベロベロに酔っていた。だが偶にはこんな日があっても良いのではないかと思い、咲良も他の冒険者たちと飲み比べをしたり、腕相撲大会をしたりと大いに楽しんだ。
邪神教や黒竜についての話をした後、レオが咲良に問いかける。
「何故俺たち異世界人がこの世界に来たのかを調べようと思う」
「興味深いが…出来れば坊主には儂らと共に邪神教について調査してもらいたい」
「もちろん邪神教についても並行して調べるつもりだ。それに…これは俺の勘でしかないが、異世界人と邪神は無関係でない様に思える」
「どういう事じゃ?」
「根拠はない。勘がそう告げているだけだ。だが俺は勘を疑わないし外れるとも思っていない」
「そこまで言い切るとは…仕方ない、咲良は自由に動いてくれ。調査は俺たちが引き受けよう」
フィリスは咲良の言葉に何かを感じたのかすぐに引き下がった。
「ただ、一つだけ頼みがある」
「なんだ?」
「これは個人的な話なんだが、西の国に行くことがあればサビーナという女性に手を貸してやってくれ」
「サビーナ?もしかして…」
「あぁ、サビーナは俺たちと同じ天乱四柱だ。彼女はギルドマスターの傍ら冒険者育成学校の学長でもある」
「冒険者育成学校ね…まさか教師をしろとでもいうのか?」
「察しが良いな。サビーナは優秀な教師を探していてな。別に今すぐという訳ではないが特級冒険者であり、鍛治師でもある咲良なら適任だと思う」
「どこが適任なんだよ…」
フィリスは咲良を適任だというが当の本人はそう思えない。陸やソフィ、椿に修行をつけたことはあるが知り合いだから上手くいっただけなので初対面の者に教鞭出来るとは思えなかった。
「冒険者育成学校とはいっても生徒全員が冒険者になる訳じゃない。騎士になる者や咲良の様に鍛治師になる者だって多くいる」
「良い案じゃの。教えるというのも新たな刺激になるはずじゃ。お主にとっても悪い話ではあるまい」
「西の国に行くことがあればの話だろ?」
「もちろんだ。強制ではないからな」
「分かった。行くことがあればサビーナの元を訪ねてみる」
その後、簡単なやり取りをして咲良はその場を後にした。レオ達はまだ会議を続けるようだが、実務的な事は慣れている者に任せた方がいいので咲良はお役御免だと出てきたのだ。
咲良はそのまま寄り道せずにギルド本部の仮眠室に移動するとドサッとベッドに倒れこんだ。
横になってから数秒程でスゥスゥと寝息を立てた所を見ると咲良は相当疲れていたようだ。それもそのはず、戦闘を行ってから休息を取ったとはいえ巨大な氷壁を生み出し、数回に渡る黒竜化、神器解放、更には6種もの攻撃を何度も放っているので幾ら咲良でも疲れない方がおかしい。
結局咲良は次の日の夕方まで目を覚ます事はなかった。
「……ん…」
コンッコン
「咲良…起きてる?」
「……ソフィか…ふぅ…今起きた」
咲良はソフィが起こしに来て漸く目を覚ました。疲れていたとはいえノックされる前に気配に気付いて目を覚ました咲良は流石と言える。
「どうした?」
簡単に身だしなみを整えた咲良はソフィを招き入れる。
「やっぱり咲良も疲れてたんだね」
「今回は流石に堪えたな。まだ魔力が回復しきっていない」
「え?大丈夫なの?」
「問題ない。俺は魔力量が多いからな」
魔氣を極めし者の称号によって魔力の回復速度が速いとはいえ咲良程の魔力量になると当然回復は遅くなる。氣は精神力に依存するので使っても減るのではなく疲労が溜まるだけだ。
「心配して来たのか?」
「それもあるけど、今近くの酒場で宴会をしてるの。トーレリアスから来た人達もいるから咲良と一緒に行こうかなと思って」
トーレリアスからの援軍はかなり急いだようで、咲良が一度休息を取っていた間に防衛に参加していた。氷壁で防衛ラインを守ったとはいえ登って来たり、逸れてきた個体も多くいたのでかなり活躍したと聞いた。
「そうか。なら行こう」
「うん!あ、そう言えばクロちゃんどっか行っちゃったけど」
「心配ない。クロは邪神魔蛇と戦った場所にいるようだ。何か思う所があるんだろう」
「クロちゃんの事は何でも分かるんだね」
「そりゃな…まぁクロの事は気にする必要はない。何かあればすぐに気付く」
咲良がそう言うのならとソフィは納得し、2人で宴会場へと足を運んだ。
「お!竜の守り人じゃないか。おい皆!主役が来たぞ!」
「兄ちゃん!大活躍じゃないか!」
「姉ちゃんも頑張ったそうだな!」
「流石特級冒険者だな。すげぇぜ!」
ギルド近くの酒場に出向くとあちこちから賞賛の声が上がる。この防衛戦で咲良達竜の守り人の名は瞬く間に広まった。パーティの初陣としては申し分ない成果だろう。
「さぁさぁ。盛り上げてくれや!」
1人の冒険者にエールが入った木のジョッキを手渡され、机に乗るよう誘導される。その冒険者はトーレリアスのギルドで見た顔だが、どうやら咲良にこの場で何か喋って欲しいようだ。
「ま、いいか……」
机の上に立つと集まった冒険者達が満面の笑みで咲良の言葉を待つ。ここまで来て拒否する勇気は流石の咲良も持ち合わせていなかった。
「勇敢な冒険者たち!皆のお陰でこの町は守られた!俺は皆と共に戦えた事を心から誇りに思っている!だから今日は俺の驕りだ!好きなだけ食べて呑んでくれ!」
咲良はジョッキを高く掲げる。すると他の冒険者も全員がジョッキを掲げた。
「乾杯だ!俺たちの勝利に!」
「「「「「俺たちの勝利に!」」」」」
その日は朝まで誰も帰る事無く飲み続けた。咲良は異常状態耐性の技能があるので酔う事は無いがソフィはベロベロに酔っていた。だが偶にはこんな日があっても良いのではないかと思い、咲良も他の冒険者たちと飲み比べをしたり、腕相撲大会をしたりと大いに楽しんだ。
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